午前中の授業を終え昼休みに入るのだが、俺と有栖は真嶋先生に呼ばれているので職員室に向かうとする
「お二人さんよかったら一緒に昼飯食わないか?」
橋本が一緒に昼を食べようと言ってきた。何もなければ構わないんだけど、先生に呼ばれてるのでそうはいかない。
「悪いな、真嶋先生に呼ばれててさ。また今度誘ってくれ」
「おう、また今度食おうぜ」
「さ、行こうか有栖」
「えぇ、行きましょう」
教室を後にし職員室に向かう。職員室は一階にあり俺たちの教室は3階にあるため何回か階段を降りないといけない
「さて、有栖失礼するよ」
「はい?・・・きゃあ!」
有栖の許可なしにその軽い体を持ち上げてお姫様抱っこをする
「何するんですか!?」
「こっちの方が早いからね」
「・・・・・ばか」
顔を真っ赤にしてほっぺを膨らませる有栖を見ながら職員室を目指す。小さくて可愛いけど声に出したら殺されそうなので絶対に口にはしない
「・・・・・」
ジト目でこっちを見てくる有栖もしかしてバレた?
「・・・どうしたの?有栖」
「今失礼なことを考えてる気がしたので」
はい、しっかりバレてました
そんなこんなで職員室に付き、有栖を下ろす。有栖さん痛いです。杖で叩かないでください。
「失礼します。真嶋先生に用があってきました。」
「来たか、こっちに来い」
昨日と同じように進路指導室に案内される
「さて、昨日坂柳弟から確認してきた件、入学初日でここまでかぎつけたのはこの学校設立以来初めてだ。褒めてやろう」
「「ありがとうございます」」
「この事はクラスの友人含めまだ言っていないな?」
「わかった。昨日職員で会議になってな、二人とも端末を出せ」
真嶋先生に言われる通りに端末を出す
「今二人にポイントを振り込んだ。今回の一件他言することは例外なく禁止だ。いいな?」
端末を見ると100万ポイントの振り込みが行われていた。それほど、公開したくないのだろう。
「なるほど。口止め料と言うわけですか」
「坂柳姉の言う通りだ。来月の初めポイントの量が前後して問い合わせがあると思うがそれまでは一切の情報公開を禁ずる。これは、今言ったことがそのまま書いてある。ここの枠にサインしろ」
真嶋先生に渡された契約書には、先ほど説明された内容に加え、公開した場合退学処分になる条件が書いてあった。
「サイン書き終わりました」
「私も書き終わりました」
真嶋先生は、チェックのため契約書を見直す
「よし、確認した。要件は以上になる。戻っていいぞ」
「「失礼しました」」
「さて彼方先ほどの説明をしていただきましょうか?」
さっきの件、まだ怒ってらっしゃいます?さっき散々叩かれたので許してくれませんかね?
「あのぉ有栖さん?」
「はい?なんでしょうか?」ニコニコ
めちゃくちゃ笑顔なんだけど、笑ってるようには見えないんだよな
「まだ怒ってらっしゃいますか?」
「・・・・・怒っているのでは、ありません。ただ、先ほどのように急にあのようなことされるとびっくりしてしまうので、先に一言言って欲しかったです。」
「ごめんなさい」
確かにいきなりあんなことした俺が悪いな
「教室戻りますが、先ほどのようにしますか?お姫様?」
「・・・お願いします」
有栖を先ほどのようにお姫様抱っこし教室のある3階に向かう。その際、橋本に会ってしまい茶々入れられたのであとでしばく
放課後になって生徒が部活動や帰宅する中有栖ととあるところに向かう
「どちらえ向かっているのですか?」
「いや、さっき橋本にさ、ケヤキモールにいい雰囲気のカフェがあるんだって、気になったから行ってみたくて」
「いいですね。では、そこは彼方の奢りで」
「はい」
やっぱりまだ怒ってません?有栖さん
カフェについて、それぞれ注文を終えた。(人が多すぎるのでテイクアウトにした)
「有栖明日からお昼お弁当にしたいいんだけどいいかな?」
「私は構いませんが彼方は大丈夫ですか?朝早く起きることになってしまいますよ?」
「俺は気にしないよ。起きるのは簡単だし最高の抱き枕があるからね」
「・・・ここ外ですからね?少しは場所を考えてください」
そんなお叱りを受けながら、寮に戻る。上から降りてきた生徒がエレベーターから出てきてスマホを見ながら歩いてくる生徒の足が有栖の杖を蹴飛ばす
「あ・・・・・」
もちろん支えがなくなった有栖は倒れてしまう。
「あっぶね・・・テメェ!!!」
間一髪のところで有栖を受け止めて杖を蹴飛ばした奴を睨みつける
「待ちなさい彼方!!」
「!!!」
有栖に止められてふと我に帰る
「落ち着きなさい彼方。あなた今にも殺してしまいそうな目をしてましたよ!」
『ごめん不注意だった。申し訳ない』
「いえ私は大丈夫です。彼が受け止めてくれましたから。ですが気をつけてくださいね」
『悪かった、それじゃ』
そう言って蹴飛ばした人は去っていった
「・・・」
「・・・」
俺と有栖の間に沈黙が流れる。あぁぁこの空気気まずい
「とりあえず部屋に向かいましょう」
「あぁ」
部屋に入った瞬間有栖が後ろから抱きついてくる
「彼方、私のことを思ってあの行動をとってくれたのは嬉しいですが、あのままですとあなたが退学最悪の場合逮捕になってしまっていたところです。そんなの私には耐えられません!!」
後ろから抱きつかれている為、有栖の顔は確認できないがおそらく泣いているのだろう声と体が震えている
前に回されてる有栖の手を握り有栖の震えを抑える
「悪かった有栖・・・気をつけるよ」
「・・・お願いですよ?」
その後はいつも通りご飯を食べて、風呂にも入ったがどうも気まずい
「・・・彼方こちらへ来てください」
有栖はソファーに腰をかけこっちにくるように言ってきた
有栖の隣に座ると頭に手を回され、有栖の膝の上に頭を置かれる。世に言う膝枕だ
「先程はすみませんでした。ですが、少しは自分のことも大切にしてくださいね?」
「ごめんな有栖」
有栖はその後も笑顔で俺の頭を撫で続ける。気持ちよくて寝てしまいそうだ
「ふふ、眠そうですね?いつもより早いですがお休みしますか?」
「そうしようかな」
その日は、俺の方から有栖を抱き枕にしました。次の日怒られたけど