DB世界をハズレスキル「自己戦闘力の把握」で無双……できません!   作:戦闘力5

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 昨今のカカロットブームを見てたら書きたくなったので勢いで書きました。やっぱりドラゴンボールは名作中の名作ですね。

 作中の戦闘力描写は公式のものから非公式の考察、私自身の妄想まで含まれるので多分ガバガバですが許してね。

 とりあえず目標は原作完走、超までやるかは未定です。


プロローグ

 

 

 

「まず初めに……お前は死んだ」

 

「は?」

 

 俺がふと目を覚ますと、真っ暗闇の中にいた。自分の手足すら見えない程の、完全な闇だ。そして頭の中に何やら男でも女でもないような声が聞こえてくる。

 

「お前がなぜ死んだのか、私が何者かなどはどうでもいい。本筋に関係ないからな。これはいわば導入だ」

 

「いやだから、何言って……」

 

 混乱する頭の中、かろうじて出た質問にも答えは帰ってこない。ただ頭の中に声だけが響き続けている。

 

「安心しろ、ことが終わればすぐに状況を理解出来るようにしてある。お前はこれからドラゴンボールの世界に転生する。特典は……まぁ、これでいいだろう」

 

「だから、説明を……!」

 

「ではさらばだ、幸運を祈る」

 

 その言葉を最後に、俺の意識は再び暗転していった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おお!生まれたぞ!」

 

(なんだ……?)

 

 その声と同時に、俺の意識は再び浮上した。今度の声は頭の中に響いて来るような例のあの声ではなく、耳から入ってくる、普通の声だ。

 それと同時に、何やら頭の中に情報が入ってくるのを感じる。軽い酩酊感のような感覚と共に、その情報をいやでも理解させられた。

 

(つ、つまり……俺はドラゴンボールの世界に特典付きで転生したと、そういうことなのか……!?)

 

 受け入れ難い事実だが、頭の中に送り込まれた情報は間違いなくそれが真実だと告げている。俺の頭がおかしくなったのかとも思ったが、薄目を開けて見えた人物の顔は、俺の知っている人間とは似ても似つかない異形の顔だった……どうやら事実らしい……認めざるを得ない。

 

(じゃあ特典ってのはなんだ……もう今の時点で使えるのか?)

 

 疑問に思い、頭の中で特典を使う、と念じてみた。すると、またしても頭の中に情報が流れ込んでくる。先程とは比べ物にならない程の少ない情報だ。その内容は……

 

  《408》

 

(な、なんだこの数字は……?)

 

 そう思ったのもつかの間、その疑問はすぐに解消されることになる。しかし、それはまた頭に流れ込んできた情報ではなく、耳から飛び込んできた声によって、だ。

 

「おお、戦闘力408だ!」

 

「なんだと!?素晴らしい数値じゃないか!これは上級戦士だ!」

 

(戦闘力408……!?つまりこの頭に浮かんできた数字は今の俺の戦闘力か!?……な、なんてことだ……)

 

 俺は二重の衝撃を味わっていた……ひとつは生まれたばかりの身にも関わらず、ラディッツ戦におけるピッコロと同じ戦闘力を持ち合わせていたこと。もうひとつは……

 

(つ、つまり……特典の内容は自分の戦闘力を把握するだけの能力、ということか……!?)

 

 戦闘力。それはドラゴンボールにおける重要なファクターであり、同時にフリーザ編を最後にインフレが加速したことにより無用の長物となった概念である。初期ベジータの時点で既に万の大台に乗っていた戦闘力は、人造人間編以降のインフレにはついていけなかったのだ。

 

 そんなものを把握できるのが特典と言われれば、ショックを受けるのも仕方ないだろう。ドラゴンボール世界には魔術も超能力もあるのだから、せめてそういうものを使いたかった……

 

「しかし、最近のサイヤ人の勢いは凄まじいなぁ?」

 

「ああ、去年はベジータ王子も生まれたし、追放されたようだがブロリーとかいう子供も高い戦闘力を持っていたそうだ。こいつもかなりの戦闘力を持っているしな」

 

「追放?そりゃまたなんでだ」

 

「どうもベジータ王が自分の息子より高い戦闘力を持っているブロリーが気に入らなかったとかなんとか……」

 

「くだらねぇ、なんだよそりゃ?バカバカしい」

 

 狼狽する俺の耳に、さらなる情報が飛び込んで来た。どうやらこの身はサイヤ人であるらしいこと。そして、去年ベジータとブロリーが生まれたというのだ。

 それはつまり、この世界がドラゴンボール超に繋がる世界であることを示しており、同時に……あと4年でこの惑星ベジータはフリーザの手によって破壊されてしまう、ということも示していた……

 

(ふ……ふざけるなよ!せっかく転生したってのにたった数年で死んでたまるかよ……!)

 

 幸いにして、生き残る手段が無い訳では無い。悟空のように辺境の星に飛ばされる……のはこの戦闘力では厳しいだろう。

 

 となれば取れる手段はひとつ……力をつけ、ベジータの側近に選ばれることだ。ベジータはフリーザから使える、と目をつけられており、ナッパやラディッツ共々惑星ベジータの爆発に巻き込まれずに済んだ。つまりナッパやラディッツのポジションに着けば、死ぬことは無いはずだ

 この幼さでは非常に厳しい道のりだろうが、出来なければ死ぬしかない。

 

「そういや、このガキにはなんて名前が付けられるんだ?」

 

「ちょっと待てよ……こいつの名前は確か……あった!……こいつの名前は、バージルだってさ」

 

 俺はバージル……サイヤ人バージル。必ず強くなって、生き残ってみせる……この、ドラゴンボールの世界で……!

 

 

 






 そういえばラディッツって何年生まれなんでしょう?
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