妹転生?!ファンとしてお兄様を幸せにします! 番外編   作:tom200

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前回の続きというわけではありません。
先日の弟の日に思い付いたネタ。

原作の深雪Ver.と当家シリーズの妹Ver.の二種類。


弟なお兄様ネタ

弟お兄様の設定。

 

真夜の計画により、四葉の後継者として完璧な世継ぎとして完全調整体で深雪が生まれる。

この時、精神干渉系魔法が使えるかランダムであったが、無事コキュートスを引き当てる。

彼女が生まれたことで四葉は安泰だ、と分家は落ち着いていたが、真夜には野望があった。

世界を滅ぼすだけの力、もしくは世界の運命(ルール)に負けず愛を貫く力を欲し、四葉を絶対的な力で守護してくれる子が必要だという名目で深夜にもう一人子供を作らせる。

そして誕生したのが達也。(深雪が四月に生まれ、達也が三月なので同学年の姉弟となる)

分家は恐ろしい力を持って生まれた達也を危険だと殺すことを打診したが、現当主がそれを拒否。この力は四葉を守るために使えばいい、と厳しく育てることに。

6歳の手術を受けるまでは家族とはほとんど接触は禁じられていた。

深雪はこの時まで分家より、出来の悪い弟がいると聞かされて育つが、会うことのできない弟に思いを募らせていた。

嫌悪感を植え付けさせようとする作戦は初めから破綻していた。

当主と母が会わせられないと言ったから我慢していた。素直な箱入り娘。

そして手術を終え、深雪のガーディアンとなる弟だ、と会わせてもらえるようになってから生活は変わる。

深雪には弟が、『可哀想』に見えた。そして庇護欲を刺激され、姉として守らねば、と思うように。

 

さぁて。ここで分岐点。

・原作深雪ちゃんなら苛烈になって癇癪を起こすが、母にここではそういうルールだ、と窘められ、不満を抱きつつ従うふりをしながら弟を隠れてこっそり大事にする。

・うちのシリーズの妹ちゃんならめっちゃ愛でる。周囲?関係ないよ。力を利用すれば四葉にとって良いことばかりではないの?とプレゼン。ガーディアンの立場はむしろ弟を守るために必要、そして四葉で生きるなら序列を守ることも必要。だけど家の中は別よね!と母を巻き込んでラブラブ家族に。

 

 

こんな感じ?

 

→それぞれの流れ?告白シーン。

 

 

 

原作深雪ちゃんエンド

慶春会前日かな。叔母様の衝撃の告白の後。

 

 

「姉さん、…いや、深雪」

「!」

「俺は、貴女が好きだ。…女性として、愛している」

「で、でも!達也さんは弟、なのでしょう!?私たちは姉弟だと、達也さんが――」

「姉弟だ。それは間違いない。だが、遺伝子は叔母上の言った通り確かに遠い。…俺たちはもう縛られることは無いんだ」

「…何を、言って…」

「もう、目を背けないで。俺を見てくれ」

「!!」

「弟だからと、目を逸らさないで」

「…だって、達也さんは…弟で、私は次期当主で…家の為に結婚をしなくてはならなくて――」

「他の男なんていらない。俺が、貴女の婚約者だ。――俺は、貴女が好きだよ。今だって抱きしめてキスがしたい」

「!」

「これは弟では抱かない感情だ。実の姉を組み敷きたいなんて、そんな欲を弟が姉に抱けるわけがない」

「…だめ…やめて…」

「『深雪』!」

「!!…あ……」

「いいんだ、もう。誤魔化さなくていい。…ずっと知っていた。貴女が、自分が姉だからと我慢していたことを。姉だから身を引こうとしていたことを」

「っ…そん、な…」

「弟の為に、といつだって貴女は姉として俺を慈しんでくれた陰で、苦しんでいた。俺はそれを見て――ずっと嬉しかった」

「…ど、して…?」

「貴女が、俺を愛してくれていると実感できたから。嫉妬してくれているんだと思うと胸が焦がれ、更に貴女が愛おしくなった。…深雪は俺を愛してくれている、俺が奪われるんじゃないかと苦しんでいる――それが、堪らなかった。酷い弟で、すまない。だが、これが本心だ。――俺が、怖いか?」

「……ぃえ、…いいえ!怖くなんか!」

「でも、震えている」

「これは、その…貴方が怖いんじゃないの。…私が、怖いの」

「どうして?」

「…こんな気持ち、認めてはならないの。だって、これは…普通じゃないわ」

「くすっ」

「…どうして笑うの?」

「だって、姉さん。…俺たちはとっくに普通じゃない」

「!!」

「愛してる。――姉さんは?」

「あ、愛してるわ。でもそれは、弟への姉弟愛であって――」

「姉弟愛は、弟が女性と話すだけで嫉妬したり、抱き寄せられて動悸を早めたりはしないよ」

「…あ、…ああ……」

「姉さん、深雪…共に、堕ちよう?一緒に、なろう?」

 

 

 

…あれ?純愛どこ行った…?

両想いだから純愛になるかと思ったのに。

深雪ちゃんは原作通り沖縄侵攻の際に救われて恋に落ちました。

だけど、姉が弟を愛するなんてアブノーマル、許されるわけがないと気持ちに早々に蓋をした。

でも歳を重ねるごとに募る思いは隠し通せるものでもなく、遠ざけようとして逆に弟に疑念を抱かせる。そして観察し、伝わってくる感情に姉の想いに気付く。

まだ恋を知らない弟は、けれどその想いがけして嫌ではなく、嫉妬してもらえることに喜びも感じていたので次第にその思いを受け入れ、美しい姉に思いを寄せられることにも優越を抱くようになり、自分も同様に焦がれるようになる。

この弟は一生独身なんだろうな、と思っていたが、叔母のとんでもない計画のおかげでハッピーエンドが待っている。

ハッピーエンドなのに一緒に堕ちようとするのは姉を崇拝しているところがあるから。自身の女神を自分のところまで堕ちてきてくれることに仄暗い喜びも感じている。

 

…おかしいな?純愛どこに行ったんだ⁇

両片思いから結ばれる。邪魔する物はすべて蹴散らす。弟になるとちょっと好戦的になるお兄様でした。

 

 

――

 

 

ラブラブ家族だと思っていたのは妹成主な姉だけでしたエンド。

深夜が病床から起き上がれなくなった頃の司波家での二人。

 

 

 

「この冬が終わったら、私たちも高校生になるのね」

「気が早いな。まだ試験も受けていないというのに」

「私たちの成績なら、落ちる方が難しいのではないかしら」

「姉さんはそうかもしれないが、俺は実技がぎりぎりだからな」

「大丈夫よ。だって、達也さんだもの」

「…一体その自信は何処からくるんだかな」

「達也さんは自慢の弟。きっとうまく行くわ」

「……」

「ふふ、不満?でも私には自信があるもの。私と達也さんは一高に受かって一緒に通うの。達也さんの言うように、実技の結果でクラスは分かれるわ。恐らくだけれど、一科生と二科生に分かれてしまうのでしょうね」

「合格すれば、な」

「四葉からは目立つな、と言われるでしょうけどきっと私たちがいくら普通に身を潜めたところで無駄なんでしょうね」

「地味な俺はともかく、姉さんは無理だろう。――姉さんほど美しい人が目立たないわけがない」

「…もう。そういうことをさらっと臆面も無く言えちゃう達也さんはきっと学校ではモテモテになるでしょうね」

「ありえないよ。俺は姉さんだから言っているんであって、他の誰かに言うことは無い」

「そうかしら。一高には綺麗な人も可愛らしい人も、素敵な女性がいっぱいいるはずよ」

「…姉さん、すでにチェックして気に入っている人でもいるのか?」

「まあ、怖い顔」

「姉さんは面食いだからな。弟としては心配なんだよ」

「大丈夫よ。私の一番は達也さんだもの」

「いつまでもそんな言葉では誤魔化されないよ。俺なんかの平凡顔よりそっちを選ぶんだろ」

「…達也さんのどこが平凡顔なのか、姉さんにはさっぱりなのだけど、そうね。納得できないのならタイプの顔、ということにしておいて。姉さんにとって達也さんは世界で一番素敵なんだから」

「っ、――俺の顔がタイプ?」

「ええ、ものすごく」

「俺が好き?」

「世界で一番大好き」

「…俺も」

「ふふ、両想いね」

「どうかな。俺の方が姉さんより重いと思うな」

「そんなことないと思うけれど、こればかりは比べようも無いものね」

「それで、どうしていきなり高校の話になったんだ?」

「ああ、そうだった。だめね。すぐ話題が逸れてしまって。クラスの子たちと話していたのよ。卒業前に一緒に遊ばないか、って。誘われるのが珍しかったからどうしてかと聞いたら、恋人のいないメンバーで集まって高校で新しい出会いを掴むぞ!という決起集会を開きたかったんですって」

「…なんだ、それ」

「面白いことを考えるわよね。多分だけれど、これ、男子のグループも関わってくるんじゃないかしら」

「は?…どういうことだ?」

「カップルのいないグループで集まって、彼氏彼女を作るきっかけを作りたいんじゃないかしら?達也さんはそう言う声はかかってない?」

「そんな誘いは無いけど…姉さんは参加するのか?」

「面白いとは思うけれど、思惑に巻き込まれるのはごめんだわ」

「姉さんの判断は正しいよ」

「ありがとう。――でもね、思ったの。達也さんも高校に上がったら、そういう付き合いもあるんじゃないかって」

「俺が?ありえない」

「そう?私なら絶対貴方に注目してしまうのに」

「……それは、「姉さん」だから、だろ?」

「どうかしら。達也さんは何もしていなくても視線が向いてしまうのよ」

「悪目立ちしてるってことだろう」

「悪いなんて決めつけなくていいのに」

「俺が目立つとしたらそこくらいしかない」

「でも、そうね。悪目立ちするのであれば女子の視線が集まってしまうかも。女の子は『悪(わる)』に引き寄せられやすいから」

「…姉さんも?」

「姉さんは達也さんがワルじゃなくても惹かれてしまうからそこは関係ないけれど、多感な女の子には達也さんが魅力的に映るかも」

「……他人の視線なんていらない。俺は、姉さんのガーディアンだから。目立たない方がいい」

「確かに私のガーディアンだけれど、学校内では何の肩書も無いただの「弟」だもの。学校では好きに過ごしていいのよ」

「ッ、表向きは、だろう。俺は眼を離さない」

「そうね。だけど、ずっと姉さんに侍るのは不自然でしょう?貴方は貴方のコミュニティを築くの」

「……それは、命令?」

「命令というよりお願いよ。達也さんは達也さんの、姉さんは姉さんの交友関係を築くのは普通のことでしょう?」

「普通。…普通、ね。それで、姉さんは高校で友人のみならず、彼氏も作るのか?」

「そんなもの、作れないことは達也さんもわかるでしょう?」

「…わからないよ。姉さんは魅力的だから。それに、押しに弱い」

「もう、いくら私が頼りなくてもそんなことにはならないわ」

「頼りないんじゃなくて、心配なんだよ」

「心配?もしかして、彼氏を作って達也さんから離れるんじゃないか、なんて心配?ありえないわ」

「どうして?」

「え?」

「俺には姉さんのように楽観的にはなれない」

「…達也さん……?」

「不安で仕方がないんだ。俺から離れていってしまうんじゃないかって」

「だから、そんなことありえな――」

「俺のだ、て書いておかないと奪われそうで、不安なんだ」

「……たつや、さん…?」

「ねえ、姉さん。俺のモノになって。それで、安心させて?」

「な、にを」

「愛してる。俺には姉さんしかいない」

「私も達也さんのことを愛しているわ。でも、それとこれとは」

「違わない。違わないんだよ、姉さん」

「きゃっ!た、たつ――」

「言っただろう?俺の愛と姉さんの愛じゃ、重さが全然違うんだ。そもそも種類自体が別だから」

「まっ――」

「待たない。もう十分待った。たくさん考えた。――これはその結果だよ。俺のモノになって。離れていかないで――俺だけの、姉さんでいて?」

 

 

 

…このお兄様は高校まで待てない。姉さんと呼びながら姉だとは思っていない。中学に上がる前から異性の対象。

どろどろに甘やかされた結果がこの執着。姉の自業自得。

可愛い弟が好きだからと、言葉が少し柔らかい。でも中身は、ね。羊の皮を被ったオオカミでした。

深夜さんご存命なのでペロリした後、母に報告。母は頭を抱えて妹に連絡。真夜様予定よりはるかに速いけどガッツポーズ。すぐに戸籍を変える。高校入学前には従姉弟になってる。そして婚約者にもなる。弟は決して姉を逃がさない。

姉はどうしてこうなった?と頭を抱えるけれど弟の怒涛の攻めになす術はない。流されてぺろりと頂かれ、あれとあれよとお母様に報告までされてパニクってたら従姉弟になってた。どういうこと⁇

独占欲マシマシヤンデレ弟爆誕。

恐らく無意識に弟からの矢印に、自分たちは姉弟なんだと刷り込むため自分を「姉さん」と呼ぶ。だが残念。何もかもが遅かった。

 

 





これ、どちらが幸せかなぁ。
深く考えない分原作深雪ちゃんより妹の方が幸せ…?ジレンマというジレンマは無い。流されたら高校入学時に婚約者になってた。
弟は思う存分周囲を威嚇できます。やっかみ?すべて力でねじ伏せますが何か?こっちもこっちで好戦的。


あなたはどちらの弟がお好み?なんて。

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