解釈違いが怖くて今更中身が美少女とか言えない   作:バトルファイティングガール

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第四話

 この世界というか少なくとも私が生活している圏内は割と治安が終わっていると思う。

 いや、多分犯罪率自体は元いた世界よりも低い気がするが、その分能力を使った過激な犯罪があるのでぶっちゃけ危険度で言えばこちらの方が高い。

 そこら辺、能力を使う方は「世界とはそういうもの」であるという認識なのでそれに対して全くの疑問を抱いていないであろうが、しかし元の世界の感覚が残っている私からしてみればヤバい能力を使って危険な行為を行うというのはマジでヤバい犯罪行為なのである。

 頼むから世界が平和になって欲しい。

 

 そして、同時にこの世界には能力を正しく使っている方もいるにはいる事もまた事実である。

 料理系の能力を料理に使ったり、怪力を得られる能力で建築系の仕事に携わる者だっているのだ。

 だから一概に能力が「悪」だと切り捨てる訳にはいかないのだろう。

 むしろ能力を用いて犯罪を起こしている方がマイノリティだろうし、そう、それこそ「犯罪率自体は元居た世界より低い」のだ。

 

 そんな中、能力と能力をぶつかり合わせて競い合う連中がいるという少年雑誌みたいな展開は、なんて言うか私も意味が分からない。

 彼等は何故そんな事をするのか。

 多分、大した理由はないと思う。

 産まれた時からそういうのが普通で、みんなからもそう言われているだろうし。

 常識だから、なのかもしれない。

 だとしたらいい加減能力を使って危ない事をするのは私の代で終わらせて欲しいのだが、しかし能力を使って戦う事が「発散」になっているのだとしたらただこちらが危ないと思っているってだけの理由で止めさせるのも出来ないかもしれない。

 分からん、そこら辺のところは。

 少なくとも私は能力なんてない方が良いと思っているし、とはいえ身を守る手段として――

 

 あるいは、彼の期待に応える手段として、能力を持っているのはそこそこ有難いとは思っていた。

 

「……」

 

 さて、と。

 幼馴染の腐れ縁とはいえずっと一緒に行動をしている訳ではない。

 それこそ少年雑誌のヒロインならばずっと一緒にいたりするのかもしれないが、この世界は少年雑誌風であっても少年雑誌ではないし、そして私はヒロインではない。

 だから今日も買い物を母親からお願いされて近くのスーパーに来ている。

 ……異形系の能力者はこういう時に大変だろうなーとか近くにいた妖精タイプの少女の脇を通り過ぎながら思う。

 ……ああいう異形系の能力者は、何でも産まれた時は普通の人間らしい外見をしているが、時間の経過によって変化していくらしい。

 それに対して育児放棄をする親がいるとかなんとか、テレビで見た事がある。

 なんて言うか、儘ならないなと思う。

 

「さて、と。ベーコンかあと残りは」

 

 今日はスパゲッティナポリタンを作るらしい。

 私的には厚めに切って食べ応えを増させるのが好みである。

 家に帰ったらお願いしてみようと思ってレジの方へと進んでいると、そこで店の外から大きな音が聞こえる。

 次いで、悲鳴。

 ……私は溜息を吐きつつ「またか」と内心思う。

 恐らくは事件。

 しかも間違いなく能力者の犯罪だろう。

 そうでなければあんな風に激しい音はしないだろうし、そしてそれならば私の出番とも言える。

 

「……」

 

 私はとりあえず混乱しているスーパーの人々の脇を通り過ぎていく。

 買い物のかごは、とりあえず分かりやすいところに。

 そうしてとりあえず店の外に出て、それから人影のない店の裏へと移動する。

 

「楽園の歌を聞く」

 

 私は云う。

 

「小鳥が囀り私は小唄を耳にする」

 

 青黒い炎が私の身を包み、身体が変化していくのを、感じた。

 

 

「――人よ、ただ生き望みに応えろと」

 

 

 この世に、一体の悪龍が姿を現す。

 さあ、早速――正義を為しに行くとしよう。




直近の仮面ライダーだとゼロスリーとか好きです。
ドゥームズギーツも良いぞ。
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