魔法少女リリカルなのは~性転換吸血鬼~《瞬間凍結》   作:ビレッジイ

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長らくお待たせしました。
5ヶ月ぶりの投稿です。
間が空き過ぎて地の文の書き方が少し変わっていますが、一人称視点は変わらないので引き続きお楽しみ下さい。


第10話高町家長女はロリコンな件

忍side

 

カカッ、忍野忍じゃ! 表をあげぃ!

・・・・・言ってみたかっただけですすいません。

さて、翠屋にやってきた俺とメメなわけですけど、ここで新キャラが二人登場です。

 

「高町なのはです。なのはって呼んでくださいなの」

「高町ひたぎよ。よろしく忍野さん」

 

一人目の子は茶髪ツインテールこと高町なのは。年相応な天真爛漫といった感じの美幼女。付け足すと桃子さんにそっくりだ、一目で親子と分かるくらいに。将来が楽しみです。

二人目の子は黒髪クールビューティーこと高町ひたぎ。こちらはなのはと違いとても落ち着きのある美幼女。落ち着きっていうか無表情な子だね、名前も合わせて本当に戦場ヶ原ひたぎにそっくりだ。

もしかして本人?

でも性からわかる通りこの子も桃子さんの娘だ。桃子さんが宗教に取り憑かれて娘を売る姿なんで想像できない。つまりはただのそっくりさんだろう。

さて自己紹介されたことだしこっちもそれに返さないとな。

 

「俺の名前は忍野忍だ。呼び方は好きに呼んでくれ。あと今日はお呼ばれありがとう」

「・・・・・・・・・・」

 

あれ?何故か俺の自己紹介にキョトンとした顔になるなのはちゃん。

流石美幼女、そんな顔もかわえぇ・・・・・じゃなくて、俺なんか変なことでも言ったかな?

ひたぎちゃんは・・・・・・無表情のままだった。

 

「忍ちゃん。きっと彼女は君の口調と容姿のギャップに驚いているんだと思うよ」

「ギャップ?・・・・・・・・・あー、そういうこと」

 

メメの指摘に納得する。

確かに今の俺の容姿って何処かの華麗なお嬢様って感じだからなぁ、それが『俺』なんて一人称使ったら、そりゃ違和感ぱないか。

とりあえず今はなのはちゃんをどうにかしよう。

 

「えっと、なのはちゃん。驚いた?」

「え、あ、うん。ちょっと驚いちゃったの・・・・・・ごめんなさい」

 

なんか確認したら頭下げてきた。

ごめんなさいって、俺怒ってるようにでも見えたのか?

まあ俺って吊り目だし見方によってはそう見えなくもないのかな。

一応何に対して謝っているのか聞いてみると、

 

「えーと、初対面で失礼かなー、と思って」

 

という答えが返ってきた。

まあ確かに、初対面の相手が自己紹介をしてその反応は失礼になるだろう。だけど5歳かそこらでそんな気配りが出来るなのはちゃんは精神的に早熟過ぎやしないか?

 

「別に気にしてないから大丈夫だ。むしろ驚かせて悪かったな」

「にゃっ、忍ちゃんが謝ることじゃないよ! 悪いのはなのはだからっ」

「いやいや俺の方が」

「ううんなのはの方が!」

 

なにこの子ちょっと面白い。

と必死になるなのはちゃんで遊んでいたら頭のリニスが気だるそうに唸り出した・・・・・・・・ああ、今フード取ってるから直射日光が。

もうちょっと遊んでいたかったけど仕方ない。

 

「そろそろ中に入っていいか? リニス・・・この猫日光に弱いもんだからさ」

「あ、うん! どうぞどうぞなの!」

 

ダチョウクラブ? あいつらってこの世界にも居るのかな? まあどうでもいいやそんなこと。

なのはちゃんに進められるようにして入店する俺たち。

内装は中々小洒落た感じでいい雰囲気だった。

いろいろと見回していたら高町さんーーーだと色々被るから士郎さんーーーが俺たちの方にやってきた。見たところ後遺症もなさそうだ。

 

「お久しぶりです忍野さん」

「うん、久しぶり。元気そうで何よりだよ高町くん」

 

古い友人と握手を交わす二人。

こうして並んでみるとますます同年代ってのが信じられねえ。メメが老けてるというより士郎さんが若々しすぎ。心なしか入院中より3歳は若返ってるように見える。好青年って感じだ。

 

「君が忍野さんの姪っ子の忍ちゃんだね。君のことは桃子から聞いたよ。とっても綺麗な子だって」

「あぁはい。ありがとうございます」

 

男(精神的)としては綺麗と言われても素直に喜べないけど、まあ客観的に見たらそうなんだろう。なんたって忍野忍の容姿なんだからな。

一応お礼を言い握手をする。

 

「ああそうだ、うちの息子と娘を紹介します。おい恭也!・・・・は買い出しに出てたな。おい美由紀! ちょっとこっちに来なさい」

 

士郎さんが奥の方にそう呼びかけると中学生くらいの丸メガネをした少女がシュークリームを片手にモキュモキュしながらこちらに向かって歩いてきた。ておいリニス、俺の頭の上でヨダレを垂らすんじゃない! 後で食わせてやるから。

 

「なに、お父さん?・・・・・・・モグモグ」

「美由紀、こちらの二人に挨拶しなさい。父さんの大学の先輩とその姪っ子さんだ。今日はわざわざ来てくれたんだ・・・・・・・・・あと口の中の物はちゃんと呑み込みなさい」

 

士郎さんの言葉に少女は、は〜いと答え口の中のシュークリームの残りをゴクンと呑み込むと俺たちのことを見る。俺たちも彼女のことを見る。・・・・・・口の端にクリームが付いてるけどここはあえてスルーしよう。

やはり士郎さんの娘ということもあって中々の美少女だ。ただ丸メガネがダサい。

 

「どうも、高町家長女の美由紀です。今年で13歳の中学1年です」

「美由紀ちゃんね。僕の名前は忍野メメ。以後よろしく」

 

と簡単な自己紹介をする二人。美由紀はペコリとメメに頭を下げる。

しかし何だろう、彼女はメメと挨拶しているはずなのに先ほどからずっと俺の方に視線を感じるような・・・・・・・・しかも妙に熱っぽいような・・・・・・・・・

「ほら忍ちゃん。君も自己紹介したらどうだい?」

「ん、ああそうだな。俺の名前は忍野忍。士郎さんが言った通りメメの姪だ。よろしくな」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・き」

「き?」

「キタアァァアアアアアア! 金髪ロリキタアァァアアアアアア!!」

「うおおおおおお!?」

 

俺は突如奇声を上げた美由紀によって抱きかかえられてしまった。

あのメメも突然のことに目を白黒させている。

ただ士郎さんは『はぁ、またか』と呟きながら目頭を押さえる。とうやら美由紀のこの行動は常習的なものらしい。

逃げようにも身長差で脚が届かないし、両腕を巻き込むようにして抱えられているから身動きも取れない!

・・・・・・・・おぉ、この子結構お胸がおありになりますね。

 

「ってそうじゃない! おい、いきなりなにすんだよ美由紀! 胸が顔に当たって気持ちい・・・・苦しいだろうがっ! あと士郎さんも美由紀がこうなることが予想できてたんなら止めてくださいよ!」

「いやぁ、いつもはここまでじゃないんだけどねえ。初対面の相手ならせいぜい頭を撫でるくらいなんだけど、どうやらきみは美由紀の琴線に触れたみたいだね」

「なら今からでも助けてくださいよ! 「うへへへへぇ、頬っぺたプニプニ〜ふひっ」ほら御宅の娘さん人には見せられないような顔になってますよ? このままじゃ将来嫁の付き手がなっちゃいますよ!? 「・・・・・・・・食べちゃいたいな」ひいぃぃぃぃっっ」

 

すわっ、貞操の危機!

過去最大級の身の危険を感じた俺は視線で士郎さんにSOSを求めるが、

 

「すまないけどその状態の美由紀を止められるのは一人しかいないんだ。ちなみに今は買い出に出てて居ないよ」

 

返ってきたのはそんな無慈悲な言葉だった。

 

「なん、だと・・・・・・くっ、こうなったら自力で抜け出してっ、「がっしーん」うぐくぐぐぐくぐぐ、バカな、全く動けないだと・・・・・・・・ッ!?」

「ふふふ、忍ちゃん見かけによらず力強いねえ。でもそれだけじゃお姉さんからは逃げられないよ!  柔よく豪を制すってね。さあ観念して美由紀さんに身を委ねるのだ〜」

 

吸血鬼の筋力を発揮しようとしたが、拘束術か何かなのか上手く力が入らない。

士郎さんは元より、メメの方もすっかり傍観を決め込んでるし、俺の味方はいないのかっ!

しかし、神は、いやあの猫はまだ俺のことを見放していなかった。

今の今まで、その存在をすっかり忘れていたリニスが美由紀に飛びかかったのだ。




ご愛読ありがとうございました。
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