魔法少女リリカルなのは~性転換吸血鬼~《瞬間凍結》   作:ビレッジイ

7 / 11
書き方が安定しない


第7話恐ろしい子!

 

???side

 

「ハァ、ハァ・・・・もう、限界のようですね」

 

私はこのまま消えてしまうのでしょうか。

しかしそれは最初から、生まれた時から分かっていたこと。

 

「それ、でも・・・ハァ、ハァ・・・グッ」

 

それでも、私はこのまま消えてしまうには心残りが多すぎた。

 

 

 

主であるプレシア・・・・

彼女は今道を踏み外そうとしている。

決して取り返すことのできないものを取り返すために全てを捧げている。

すぐそばにあるはずの大切なものを傷付けながら。

更に彼女自身も不治の病に犯されていて、もう余り長くないでしょう。

このままでは彼女は、取り返したいものも取り返せず、それどころか今はまだ気が付いていない大切なものまで失ってしまいます。

 

そんな主にもう何もしてあげられないことが、私は悔しい。

 

そして、フェイト・・・・

私の教え子。

元々私はフェイトの教育係としてプレシアと契約をし生まれた使い魔です。

フェイトはとても優秀な子でした。

私が教えたことをスポンジのように吸収して、次の日には応用が出来るほどでした。

フェイトは新しいことを覚える度にとても喜んでいました。

嬉しそうに私に報告をして、母親であるプレシアに報告をして落ち込んだ。

プレシアはフェイトのことを嫌っていた。

実の娘であるはずのフェイトを。

私は主であるプレシアを問い詰めた。

なぜフェイトに優しくできないのか、と。

あなたの今やっている研究はフェイトよりも、娘よりも大切なことなのか、と。

しかしプレシアはただ鬱陶しそうに

 

「あなたはあれの教育係としてだけに造った使い魔よ。黙ってあれの教育を続けなさい。それと、余計な詮索はしないことよ、己の身をわきまえなさい」

 

そう答えるだけでした。

プレシアも最初からフェイトに対して冷たい態度を取っていたわけではありませんでした。

私がフェイトの教育係として生み出された当時は、プレシアはフェイトを可愛がっていました。

しかし時が経つに連れてフェイトに対してよそよそしくなりました。

そんな時期からです。

プレシアが使い魔である私にすら内容を教えない謎の研究を始めたのは。

その日からプレシアは私にフェイトの全ての世話をさせて、自分は研究室に篭りっきりになりました。

研究を始めてからのフェイトへの対応は完全な無干渉。

酷い時には3日以上一度も顔を合わせないこともありました。

フェイトはそんな母親の姿に戸惑っていましたが、それでもなおプレシアを母親としてしたっていました。

 

プレシアから詮索をするなと釘を刺された日の翌日、私はプレシアの忠告を無視して彼女の研究を探りました。

研究の内容が解ればなぜプレシアがあの様なことになっているのか分かると思ったからです。

 

そして私は見つけてしまったのです。

・・・・・そう、あれを。

 

私は契約を破棄されることを覚悟でプレシアに私が見つけたものについて話をした。

 

結果から言うと私は契約を破棄されることはなかった。

しかし同時に自分には何もできないことを思い知らされた。

 

そして結局、フェイトの教育のカリキュラムが終わるこの日まで、つまり私の契約が終わるこの日まで私は何も出来なかった。

私は私が消えることをどう伝えようかと考えた。

フェイトは私が消えることを知らない。

もしこのことを伝えたらフェイトはきっと自分のせいで私が消えると考えてしまうでしょう。

あの子は優しい子ですから。

 

悩んだ末結局私は黙って消えることにした。

私はフェイトの悲しむ顔を見ることが出来なかった。

 

私は消える瞬間をフェイトに見せないように最後の魔力を振り絞って転移魔法をしようする。

転移場所までは指定できず、ランダムで転移される。

 

「・・・ツッ・・・!?」

 

どうやら何処かの茂みに出たらしい。

その拍子に枝が体をかすったようだ。

傷口から少量の血がでる。

傷の具合を確認してみると自分の体がうっすらと透けていることに気がついた。

 

「ハァ、ハァ・・・・もう、限界のようですね」

 

どうやら最後の転移魔法は思っていたより私の寿命を削ったようです。

あと少しで私は完全に消滅してしまうのでしょう。

 

・・・プレシア、どうかそれ以上道を踏み外さないで下さい。

 

・・・フェイト、黙って消えてしまう私を許して下さい。

 

 

瞳を閉じ、最期の瞬間を待とうとしていた時、私に影が差す。

 

そして私は見た。

 

フェイトを思わせる美しい金髪と黒い大きな翼を携えた少女を。

 

 

side out

 

 

 

 

 

忍side

 

見つけた。

猫が何やら謎の光を体から出しながら倒れてた。

よく見れば何か透けとる。

なんだが今にも消えて無くなってしまいそうだ。

 

・・・・・なんかやばくね?

 

助けるべきか?

いやそれは危険じゃないか?

あの猫は絶対に普通の猫ではない。

だってめっちゃ光放出してるもん。

怪異の可能性もある。

 

ではこのまま見捨てるか?

 

それはそれで心苦しい。

ん?なんかあの子俺のことを見てるな。

くっ、そんなつぶらな瞳で見つめられたらもうお前を放っておけないじゃないか!

俺が大の猫好きと知っての精神攻撃かっ!? 恐ろしい子!

仕方なかい!

 

「安心しろ。お前は俺がたすけてやる!」

 

そうと決まれば早速治療を。

・・・・・・・どうやって?

普通の怪我なら俺の血液で治せるけど、流石に存在そのものが消えかかっているものには効果がない。

あっ、何かさっきよりも薄くなってる!

時間がない!

どうすれば・・・・・・くそっあれしかない!

 

「人一人は無理だけど、猫一匹くらいならなんとかする!」

 

俺は猫を抱き上げて、その半透明な体に牙を埋める。

そして吸血を行う。

 

今の俺ってはたから見たらどう見えんだろ?

 

深夜の病院、茂みの中、猫に噛み付く金髪幼女・・・・・

 

うん、ホラーだね!

間違っても病院で流れていいような類の噂じゃないな。

 

おっと、吸い過ぎないようにしないと。

だいたい3分の1くらいかな。

よし、後は吸った分だけ俺の血液を流し込んで。

 

「さて、うまくいってくれよ・・・・」

 

俺は牙を抜いて猫を見るとすぐに変化が表れる。

まず体から放出されていた光が止まった。

そして半透明だった体に色が戻っていく。

 

「よし。上手くいったようだな。暴走の心配もなさそうだ」

 

俺が行ったのは高町さんの時に懸念していた吸血鬼の眷属化。

存在そのものが不安定ならその存在そのものを造り変えればいい。

今この猫は猫でありながら吸血鬼と化している。

吸血鬼化しているかどうかは匂いで分かる。

 

「にしても吸血鬼化したってことは怪異の類のじゃないってことか」

 

この猫が怪異だったのであれば吸血鬼することはなく、途中で吸血鬼の血が暴走していたはずだ。

じゃあ一体この猫は・・・・・・

 

「まっ、今はいいか。そのうち調べればいいし。それより早く帰んないと夜が明けちまうな」

 

もし俺と違って吸血鬼の弱点が有効だったら大変だからな。

俺は再び翼を出す。

 

「そんじゃ帰りますか。メメにこの子のこと紹介しないとな」

 

メメの奴は猫派か犬派か。

犬派だったら戦争だな。

 

俺は猫を抱えて廃墟へと帰還する。

 




感想お待ちしています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。