太陽が照り付ける真昼間の事。
アルターは睡眠毒の効果が切れ目を覚ましたその時、
真騎たちは早速新居で荷物を移動させる作業を行っていた。
騎「ホント、いつも手伝ってくれてありがとう。」
A「大した事ねぇから、俺たち金属生命体にとってタンスとかなんて...」
アルターはひょいとタンスを持ち上げ、指の上でクルクルと回転させる。
I「や、やめ...」
タンスの扉が開き、中から猫背のインキュロスが背中から落ちた。
A「うぉっ!お前そんなとこに入ってたのか!?」
I「そ、そうだよ...って...変な気分...」
インキュロスは窓から差し込む太陽光を避けるように天井の上へ隠れた。
騎「6時になった途端一気にもとに戻ったね...」
A「アイツは特殊なんだよな~...特にな。」
騎「そういえば、お金貸してからキーレンは今何してるんだろ...」
…その頃キーレンは、あのクラブの前に立っていた。
K「すぅー...」
そして、勢いよく裏口を開け中に入り言う。
K「みんな喜べ!俺が今日から新しいクラブのボスになるからよ!」
何も返事が返ってこない。
キーレンはステージの方へ行き、もう一度同じことを言った。
やばり返事は返って来ない。
その時、地下から銃声のような音が聞こえた。
辺りを見渡すと、一か所だけタイルがズレているところが見つかる。
怪しがりながらめくると、鉄扉の一部が現れた。
K「嘘だろ...?」
扉周りのタイルを全て退かし、重い扉を持ち上げると地下へと続く梯子と階段が。
キーレンは梯子を滑るように降り、階段を一段一段丁寧に下っていると...誰かの声が。
K「ん...?」
そのまま慎重に降り、20段ほどの階段の後には直角の曲がり角が。
?「ウチの小童がヘマしたせいでこれほど収入が落ちるとはな...
おみゃーら分かってんのか?圧倒的赤字だとよぉ。なぁ、猪岡ァ?」
キーレンが目だけを覗かせ見ると、そこには椅子に縛り付けられた2人の男性,
一人の女性。そして男性の正面に立つスキンヘッドの巨漢と周りのヤクザたち。
猪「全て俺の責任です...俺があのキンピカ野郎を逃がしてしまったことが...」
猪岡は巨漢に思いっきりビンタされる。
そして、縛られた椅子ごと床に叩きつけられた。
漢「おい、もう溶かせ。」
ヤ「はい。」
周りのヤクザたちが一斉に動き出し、椅子ごと猪岡を持ち上げ液体の溜まった浴槽まで移動。
猪「...二度と、二度とこのような事は起こさないと俺は...!」
漢「うるさい!じゃあな。」
そして、猪岡は浴槽の中へ落とされた。
他のヤクザたちは上に蓋を被せ、角を押さえる。
最初はゴボゴボいっていた音も次第に弱くなり、10秒でその場は静まり返った。
漢「...さて次はあの小童の元働いてた2人...か。」
巨漢はすでにボロボロの男性の顔を見た。
漢「クセェな。おみゃーもウチのクラブをダメにしたよな?」
男「はい...」
漢「おみゃーもだ、女。」
女「...はい。」
2人の声はすでに弱々しく、しばらく何も食べてないように見えた。
すると、巨漢は少し笑みを浮かべ、二人の腕の縄を解いて言う。
漢「おみゃーらーはあそこの縄で勝手にやってこい。俺らが手を下すまでもねぇ。」
男「...」
2人は素直に用意された2本のロープの元へ向かって行く。
巨漢はその後をゆっくりと付いていく。
K「流石に助けねえと...」
キーレンはハルバートを取り出し構える。
K「いくら俺が強いと言っても油断しちゃあ負ける...タイミングを見極めろ...」
2人は縄を手に持ち、女性が鉄筋に縄をかけた瞬間、
男は巨漢の首にロープを巻き付け押し倒し思いっきり絞め始めたのだ。
漢「ガ...ガ...!」
女「...!」
男「こんなとこで死んでたまるか!!」
大きく目を開き巨漢の首を確実に締めていく。
ヤ「親方ァ!!」
ヤクザの1人が銃を構えた時、キーレンはハルバートで腕ごと銃を落とした。
ヤ「え...」
すると、巨漢は顔を真っ赤にし、男の腕を持ち壁に向かって投げ飛ばした。
漢「死ねェ!!」
内ポケットから取り出された銃から一発発砲された。
銃弾の一つが男の耳を貫く。
K「マズい!」
キーレンは体を光らせ、ヤクザたちを薙ぎ払い巨漢の首を刎ね飛ばした。
巨漢の体は血をまき散らしながらドサッと音を立て倒れた。
ヤ「親方が...クッソ!」
K「もう終わったんだよ...」
キーレンのハルバートは残りのヤクザの胴を斬り落とし、光となり消えていった。
K「よし、一旦ここを出よう。」
男「...あなたは!」
女「...戻ってきてくれたのね!」
2人はキーレンに抱き着き、泣き始めた。
キーレンは二人の事を抱きしめ、そのまま地上に戻って行った。
そして、キーレンは言った。
K「これから俺が新しいクラブのボスになるからよ!
しばらくは一緒に楽しみながら働こうぜ...!」
男「僕たちの事見捨てて無かったんだね...もちろん一緒に!」
女「うん、私も...」
K「おっしゃ決まりだな!...そういやあの兄ちゃんは?」
男「...実はあなたがボコしたヤクザが見せしめにって。」
K「嘘だろ...?なぁまだ秋だぜ?そんな時期じゃないぜ?」
男はキーレンに彼が肌身離さず付けていたブレスレットを持ってきた。
K「...すまない。俺が勝手なことしたばかりに...」
男「ううん、もういいよ...彼はあなたのお陰で心が救われたって...」
キーレンはそのブレスレットを自身の腕に付け、うっすらと光った。
K「これからも4人で一緒に頑張ろうぜ...!!」
男「...うん!」
女「...うん!」
K「そして...」
キーレンはブレスレットの輝く右腕を掲げ、言った。
K「作るぜ...最高の場所を!!」
…そんなことが起きていた。
その頃...新居では...
S「お腹空いた~...」
ゾンビのような歩きで真騎の背中に抱き着くセクター。
騎「まったく...そうだ!
アルター、ちょっと買い物に行って来てくれない?」
アルターはソファに座り、悠々と飲んでいるニンジンジュースを一気に飲み干した。
A「分かった!それで何処に行きゃいいんだ?」
騎「そうだな...前、ニンジンを買ったスーパーマーケットにしよう。」
A「あそこか...よし分かった!」
アルターはエコバックと財布を手に持ち、
ダッシュでなーちゃんマーケットまで向かって行った。
騎「セクターは飴だまでしばらく我慢しててな。」
S「ほ~い。」
セクターは真騎を離し、机の上の飴玉を袋ごと飲み込んだ。
S「しばらくは我慢できそー。」
騎「ふぅ...やっと荷物の整理は終わったっと...」
4LDKの部屋には日用品が並べられ、太陽光が所々綺麗に差し込んでいる。
騎「そういえば今何時だろ?」
気になり、スマホを手に取って確認。
スマホ画面には17時45分と表示されている。
騎「今日はやけに明るいな...そんな日もあるか。」
そして、真騎は大きくあくびをし寝室へ向かい横になった。
…その頃。アルターは...
A「久しぶりに会ったけど、繁盛してるっぽくて良かった!」
と、ダッシュで帰りながらつぶやく。
歩行者信号が赤になり、アルターはしっかりと止まって青に変わるのを待ち始めた。
...3分後。
A「...まだ変わらねぇのか?」
...さらに3分後。
A「...別ルートで帰るか。」
アルターはダッシュを再開し大きく進路を変えた。
そして、信号。まだ青だ。
A(あの信号やけに長かったな...)
そう思いつつ、渡ろうとしたその時一瞬で赤に変わったのだ。
A「ハァ??おいおい嘘だろ...?」
...3分後。
A「変わらねぇな...別ルートを使うか。」
別ルートを通り、また信号機。そして赤で引っかかる。
A「うっそぉ?別ルート...」
~赤。
A「別ルート...」
~赤。
A「別ルート。」
~赤。
...これが20回も続き、アルターは。
A「なんでこんなに赤ばっかりなんだよオカシイだろ!!」
信号機にブチギレ歩行者信号機を睨みつけた。
息を荒げるアルター。
すると、信号機の赤いライトの人マークが首を傾げる。
A「...ん?...ん!?」
アルターは二度見をしたが、すでに元のマークに戻っていた。
?「ギャ~ハハハ!!地球のルールを守ってるなんてホント馬ッ鹿だね~!!」
A「んだとぉ!姿隠してないで出て来いよ!」
?「見つけれるモンなら見ッつけッてみッなさ~い!」
A「ん、待てよ...この声はまさか。お前、シャマー星人だな?」
シャ「そんなこと言ってないで早く探したらどう?まさか、お目目悪いの~?」
アルターは大量の荷物を足元に置き、双腕からエネルギーブレイドを生成し構える。
シャ「ありゃ~物騒だねぇ~!そこまでしないと僕の事が怖くて動けないんだ~!!」
A「うぉぉ...めちゃムカつく...」
アルターが頭を下げ、気を落ち着かせていると...
シャ「そいっ!」
アルターの頭にチョップをお見舞いした。
A「もう許さねぇ...細切れにしてやるよ...」
シャ「わ~怖い怖い!ブッ!!あまりにも怖すぎておなら出ちゃった☆」
A「クソッたれがぁぁぁぁ!!」
アルターは双剣を振り回し、シャマー星人を切り裂いていく。
しかし、攻撃が全然当たらない。
A「ハァ...ハァ...やるじゃねぇか...でもなぁ、さっきのは運が...」
シャ「プハァ~!!このジュース美味しいねぇ!あっ!残り落としちゃったぁ!」
シャマー星人はアルターの買ったニンジンジュースをちょっと飲み、
わざとらしく足元に落とした。
A「...」
アルターは顔を真っ赤にして...動かなくなった。
シャ「おーい!ま、いっか今日からオマエらの星はこの僕のモノになるんだからね!
悔しけりゃ一発でも殴ってみろー!ギャーッハハハハ!!」
シャマー星人は尻を振りながらどこかへ消えて行った。
…一方その頃。
外が眩しく、目を覚ました真騎はリビングに向かった。
騎「アルター遅いな...それにしても19時でこの明るさは異常だって。」
真騎はふとリモコンを手に取り電源を入れた。
テレビの画面端には大きく『気象庁』と書かれている。
そして、画面に映るのは薄らハゲの気象庁のトップらしき人だ。
気「えー、只今原因を究明しております。判明次第、
こちらが適切な行動を指示しますので家からは絶対出ないでください。
そして...」
真騎はテレビの電源を切り空を見上げた。
空は昼間の青空と変わらないほど明るく、怪しいものは見当たらない。
騎「こんなこと生まれて初めてだ...」
S「お、お腹すいた~...もうダメェ...」
セクターは真騎の背後でバタリと倒れ眠り始めた。
騎「アルターは本当に何してんだ...」
…一方。
A「...ハアアアアッ!!」
アルターは目を光らせ復活した。
A「あっっっのクソ星人が何処だぁぁぁぁ!!」
十字路を獣のように睨みつけるアルター。
その時、視線の先にあったエコバックを見て思い出した。
A「やっべ!マキんとこに早く届けなアカンやんか!!」
エコバックを肩に担ぎ、いつもの倍の速度で止まらず新居まで向かって行った。
片足を地面に突き刺し止まるアルター。どうやら到着したようだ。
A「帰ったぞー!」
窓際に居た真騎がアルターを見つけ、ドアを開ける。
騎「どうした?結構遅かったけど?」
A「あー...まぁ色々あった。以上!」
アルターは30㎏はあるかぼちゃを持ってリビングへ行き、
セクターの口をこじ開けかぼちゃを四等分にし全て詰め込み飲み込ませた。
真騎はアルターが玄関に置いた食用品を持ち運び机の上に乗っけながら言う。
騎「よいしょっと...あそこの店長元気そうだった?」
A「ん?あぁ、結構繁盛してて元気そうだったぜ。
なんなら、顔色も良くなっててマキさんによろしくなんて言ってたぜ。」
騎「自分で頑張って再建したんだな...やっぱりアイツは凄いや...
そういえば、アルター。19時回ってもこんな明るい原因分かる?」
アルターは顔をしかめ、窓から空を見る。
A「確かに...太陽の光だが...なんだろうな...1000年に一度のやつじゃないか?」
騎「そうか...?まぁもう一度テレビを...」
そう言ってテレビをつけると...
今度は画面全体に巨大化して公園の上に座って雑誌を読んでいるシャマー星人が映された。
騎「な、なんだコイツ...?」
A「どうした...って!シャマー星人じゃねえかアイツ今度は巨大化してやがる...!」
騎「え、知ってるのか?」
A「あぁ、俺が遅くなったのもアイツのおふざけのせいだ...!」
騎「無害そうに見えるけどな...」
すると、シャマー星人は立ち上がるとヘリカメラに近づき言う。
シャ「今日からこの地球はこの天才の僕のモノだからね~!!
勝手にゆっくりしてるところを撮るなんて、よほど暇なんだね~!ギャハハハ!」
シャマー星人はヘリをデコピンで突き飛ばした。
カメラの映像は途絶え、スタジオに映像が戻った。
真騎はテレビの電源を切り、黒い画面には愕然とした表情が写っている。
A「行こうぜ?そしてアイツを成敗しようじゃないか...!」
騎「...そうだな。」
そして真騎はアルターをバイクと融合させ、
そのままエンジン全開でヤツのいる公園まで向かって行くのだった...
…どこかの木陰。
ユ「...ガスは本体じゃないの。」
そしてユピタは行動を再開し始めたのだった...
一番印象に残ってるバロス星人を教えてー
-
地のバロス星人 エルデ
-
金のバロス星人 ヴェヌス
-
火のバロス星人 マルス
-
木のバロス星人 ユピタ
-
土のバロス星人 ザトルン
-
水のバロス星人 メルクア
-
天のバロス星人 ウラヌス
-
海のバロス星人 ネプトゥン
-
バロス星主 タイタン
-
バロス星主 テティス
-
バロス星主 プロ―メ
-
バロス星主 モント