薄暗い闇の中...
そこをただ1人で歩く真騎。
騎「何してたんだっけ...」
何も考えずふらふらと闇の中を進んでいると、俺の目の前にポツンと光が現れた。
俺は無意識にその光を追いかけた。
追いかけても追いつけないまま少し経って…
その光は急に止まってそのまま俺はその光に触れた。
周りの闇が一斉に消え去り、自分の手が見えるようにまで明るくなった。
騎「ここは...?」
?「ようこそ。私の夢の世界へ。」
どこからか現れた異形の存在。
俺は咄嗟に身構えた。
騎「夢の世界...?そもそもお前は誰だ!」
?「知らないのも無理ありません。双方初めましてですからね。北条真騎さん。」
彼は何故だか俺の名前を知っていた。
?「何故知ってるか?それは...内緒で...それでは、私から自己紹介といきましょう。
私は夢の管理人、または宇宙夢幻監督者メドゥ星人。その中でも私は『ガトン』と言う者です。」
やけに大人しく丁寧な口調の異星人だ。
不気味な雰囲気が漂う中、白い夢の世界が霧に変わっていった。
ガ「まもなく到着しますね。」
騎「到着ってどこ?」
ガ「広場ですよ。」
目の前がまた眩しくなり、俺は目を閉じた。
そして、ガドンが俺の肩を叩き目を開くとそこには...
騎「ここは...」
ガ「えぇ、分かりましたか?」
そこには、次元魔皇によって破壊される前の街の姿があった。
騎「でもどうして俺をここに?」
ガ「真騎さんに対して恨みを抱く魂がここを創り出しました。
私は、その多くの恨みがマイナスエネルギーとして発生しているのを抑えるため。
私はあなたを連れて、マイナスエネルギーの浄化を図るため連れてきました。」
騎「どうして彼らは俺を恨んでるんだ...」
ガ「人間の自分勝手な考えが恨みに変わったのです。
助けに来てくれなかった。調子に乗っていた。真面目にやってなかった。
このすべての矛先が元凶の次元魔皇ではなくあなたに向かって行ったのが原因です。」
騎「あの時、俺が...」
ガ「真騎さんは悪くない。しかし、あなたの肉体をマイナスエネルギーが蝕もうとしてます。」
俺は一旦情報を整理した。
俺に対する恨みがマイナスエネルギーとなって蝕もうとしている。
騎「...よし、俺は何をすればいいんだ?」
ガ「今から私の力でこのマイナスエネルギーを1つの石にします。
なので、その石を割らないように大切に保管してください。
そうすれば、時間経過とともにマイナスエネルギーは抜けていくはずです。」
騎「分かった!」
ガ「ではいきます。ハァァァァァァ!!」
ガトンは街に向かって両手から光線を放った。
すると、街が徐々に小さくなっていき、水晶玉サイズの石の玉になった。
ガ「ハァ…ハァ…凄まじいマイナスエネルギーでした...この石を絶対に破壊しないこと。破壊すれば...」
すると一気に目の前が眩しくなった。
ガトンの話を聞き終える前に俺は目を覚ました。
・・・
騎「夢...だよな?」
A「起きたのかマキ。足元はなんで膨らんでんだ?」
騎「えっ?」
真騎が掛ふとんをめくると、そこには夢に出てきた石が1つ。
A「なんだこの石?」
騎「触らないで!」
真騎は石を掴もうとするアルターの手を咄嗟に止めた。
アルターは首を傾げながらも手を引いた。
A「一体どうしたんだ?まさか...」
騎「...まさか?」
A「マキの卵なのか?」
このとき秋特有の朝の肌寒さを感じた。
騎「違う違う!これは壊しちゃいけない石!」
A「なんで壊しちゃいけないんだ?」
騎「それは...」
真騎は夢で見たこと聞いたことをアルターに全部話した。
A「つまり、この石ころ実はヤバくて壊したら一巻の終わりってこと?」
騎「まぁそういうことなんじゃないかな。」
真騎はてのひらサイズの石を持ち上げ、ソファのくぼみにゆっくりと置いた。
騎「どうしよう。」
A「そんな危ないモンならフウリんとこの研究所に保管しとけばいいんじゃないか?」
その言葉を聞いた真騎は早速、大量のタオルと緩衝材,クーラーボックスを持ってきて石を包んだ。
騎「よし、持って行こう。」
腰が少し曲がり、
重い箱を両手で運ぶようにで石入りのクーラーボックスを持つ真騎。
A「よーし、今回もバイクで一気に...」
騎「いや、電車にしよう。今の時間帯なら人も少ない。
いくらアルターの操縦するバイクでも電車と比べらた危ないし...」
A「そうか...トホホ...今日はバイク無しか...」
そしてアルターはアルターメモリとなり、ポーチに入った状態で駅へと向かった。
20分後...
最寄り駅に到着した。
駅のホームには人が4人ほど座っている。
真騎は駅名の記してある柱に背をたらして待機した。
騎「そうだ。風凛に電話しないと。」
駅のホームから機械音声が流れる。
「まもなく、一番乗り場に列車が参ります。
危ないですので黄色い線の内側までお下がりください。列車が参ります。ご注意ください(~♪イントロ)」
騎「もう来るのか、電話はやっぱりいいや。」
そして、真騎は所々席の空いた電車に乗り込み、クーラーボックスを抱え席に座った。
電車のドアがプシューという音と共に閉まる。
ゴトッと一瞬揺れ、電車が動き始めた。
車両内ではほとんどの人がスマホをつついている。
真騎も例外ではない。
真騎は風凛にメールを送った。「至急見てもらいたいものがあるんだけどそっちに行ってもいいかな?」
数分後、次の駅で停車したと同時に風凛から返信がきた。
「どうせ、もう向かって来てるんでしょ?」
「今日は研究することがほとんどないし、いいよ。」
「どんなものか写真に撮って送れそう?」
電車が動き出した。
最初の揺れが収まると、真騎は横目で辺りを確認し、クーラーボックスの蓋を開いた。
そして、緩衝材を一枚退かし上から写真を2枚撮った。
その後すぐに元に戻し、先ほど撮った写真を風凛に送る。
騎(誰も変な目で見て無いから大丈夫かな)
そう考えていると風凛から返信が。
「写真を見た感じは河原とかにありそうな石。」
「やっぱり、少し削った方がいいかもね。」
真騎は「ありがとう、また後でね」と返信した。
スマホを閉じ、ふぅ...と前を見た。
反対側の席の見知らぬおじさんと目が合った。
真騎は気まずそうに少し顔をほほえませて軽く頭を下げ、スマホを開いた。
すると、おじさんが立ち上がり、真騎の隣に座ってスマホの画面を見せて来た。
「君はあの真騎かね?」
真騎は面倒ごとを恐れ、「いいえ、人違いです。」と嘘を書いた画面を見せた。
おじさんは懲りずに「次の駅で一回降りてくれないか?」と見せて来た。
真騎は小さな声でおじさんに言った。
騎「人違いです。」
おじさんは少し顔をしかめて小声で真騎に言った。
お「私は人間ではない。助けを求めている。」
真騎は驚き、膝の上のクーラーボックスを落としそうになったがなんとか耐えた。
真騎は少し考えて言った。
騎「分かりました...後で嘘なんて言わないでくださいね。」
おじさんは頷き、次の駅の切符を一枚渡してくれた。
電車は山の側を進み、2分後...
例の駅に着いた。
そこは無人駅であった。
真騎はクーラーボックスを慎重に持ち上げ、電車を降りるとおじさんのあとに付いていった。
電車がプシューと音を鳴らして駅から離れていく。
お「偶然会えて良かったよ。」
騎「ところで一体何が目的なんですか?」
おじさんは身体を光らせ、本当の姿をを露わにした。
騎「...!...踏...踏切?」
おじさんの正体は踏切のような異星人だった。
お「実は私、デンジャ星人のカンカと言いまして。」
A「ん、デンジャ星人?」
アルターがポーチとメモリの中から飛び出した。
A「アンタら、まだ生き残ってたのか!」
デ「おぉ金属生命体のアルターさん、私達の事をご存じだったのですか。」
A「そりゃあ、アンタらの母星デンジャ星の終わりを見たからな。」
騎「そのデンジャ星では何があったの?」
デ「おっとそこに食いつきますか。200年以上前の事ですが...
私たちの母星で反乱が起きました。
その際、首謀者のリキフミが去り際に星を破壊しまして...
その時私たちは宇宙船に乗って避難してこの地球に辿り着きました。」
A「ちなみに、俺がまだ改良される前その反乱を止めようと戦ったんだが、
星ごと爆発して一回死んでるからな。だから、記憶に深ーく刻まれてるんだよ。」
騎「つまり、アルターも反乱の鎮圧を...改良される前?」
A「おおっと、変に話しちゃ尺が無くなっちまう。」
デ「一旦、本題にはいりますと...
私は宇宙船でここに避難したデンジャ星人最後の生き残りです。
実は丸い警告灯の踏切の形はは200年前の日本人が私たちを崇める為に作ったものでして...
踏切が普及し始めて40年ほど前はピークだったんだけどね。
10年ほど前から全方位に光る警告灯が増えて、私たちはその丸い警告灯に化けて暮らしてたんだ。
しかし、それが減った影響で居場所を失い、イージス社の兵士にあっけなく狩られる始末...悲しいねぇ。」
騎「踏切の元はデンジャ星人だったんだ...」
A「そういや、なんでアンタは生き残ってんだ?」
デ「それはですね...」
カンカが指さす先には古びた丸い蛍光灯の踏切が一台ポツンとある。
もう片方あるはずの所にはとまれみよと書いた踏切。
デ「この踏切の加護のお陰で私は生きている。
しかし、もう警鐘も鈍く片方の警告灯は消えかけている。
このままでは本当にデンジャ星人が絶滅してしまうと思って...私を保護して...いただけないでしょうか??」
騎「えぇ...」
デ「大丈夫です、この踏切が死ぬまで私は人間の姿に化けていられますから!」
A「おじさんの姿じゃ中々厳しいんじゃないのか…?」
デ「はは、やはりそうですか...」
騎「分かった。」
デ「えっ」
騎「良いよ。俺の家で暮らしても。」
A「流石はマキ!優しいな!」
デ「ほ、ほんとうにいいんですか!?」
騎「アルター、人間の姿にまたなれる?」
A「え、あぁ派手に動かなきゃ大丈夫だぜ。」
騎「じゃあ、鍵渡しておくからうちに案内してあげて。」
アルターは人間の姿に変身した。
A「でもいいのか?俺が付いてなくて。」
騎「そんなずっと守ってくれなくても生きて行けるよ。それに石の検査くらいで死なないし。」
A「ちょっとばかし心配だけどー...マキの考えを尊重するか。
じゃあカンカ!俺が案内してやるから、ちゃんとついてこいよ!」
デ「ほんとうに真騎さんには頭が上がりません!ありがとう!」
カンカの踏切の警鐘が鈍い音ながら甲高く、大きく鳴り響く。
騎「下りは次の次だからその時にアルター達は乗るんだぞ!」
A「おう!」
そして、やってきた電車に真騎は乗り込み、風凛の元へ向かって行った。
数分後、山を抜け目的の駅に到着した。
電車を降り、ふと空を見上げるとゆっくりと入道雲が近づいていることに気付いた。
真騎は細心の注意を払いながら小走りでイージス社に向かった。
…数分後、イージス社本社に到着。
いつもどおり顔パスで通してもらい、風凛の居る地下研究所へ。
エレベーターで降り、少し進むと地下研究所の入り口前に風凛はいた。
凛「来た来た...それで、例の石は?」
騎「ちょっと待ってて。」
真騎は慎重にクーラーボックスの蓋を開け、緩衝材とタオルごと取り出した。
騎「この石なんだけど、成分確認のついでに保管しておいてくれない?」
風凛は笑顔で石を受け取り、真騎の手を引っ張って研究所内まで連れて入った。
研究所内はアルコール消毒に似た臭いと少しながら金属の臭いがした。
風凛とすれ違った研究員は全員頭を下げて挨拶している。
凛「私ね最近出世したの!レビノイドの功績が社長に認められて、ここの所長に!」
騎「へぇーすごい!最近メールでしか話してなかったけどそこまでなってたんだ...!」
凛「うん!だから私専用の研究室も貰って...ほんとうに最高なの!ちなみに、この扉の先が私専用の研究所。」
風凛は扉の横に付いている機材に手を置き、パスワードと眼球をカメラに映すと扉がスッと開いた。
風凛専用の研究所の中は少し生活感がありながらもれっきとした機材がたくさんそろっている。
凛「じゃあ、この石の表面を少し削るね。」
騎「削り過ぎないよう気を付けて!本当に危ないらしいから。」
凛「私の腕をナメないでよ。」
そう言うと歯科で歯を削る時に使うような機材を取り出し、薄い紙の上で石を撫でるように削った。
削れた石は粉となり薄い紙の上の乗っかった。
その紙をゆっくりと持ち上げ、粉を試験管の中に集めると機械の前まで移動した。
凛「これを...解析機の中に...よし。」
試験管を機械の口にはめ込んだ。
すると、機械は試験管の中に少量の水を注入し回転を始めた。
凛「結果が出るまでしばらく掛かるから、社長のコレクション見てく?」
騎「コレクション?」
凛「社長の異星人コレクション。それも結構な数。
来年から異星人博物館を開こうかってなってるほど。」
風凛が白衣のポケットから取り出したスイッチを押すと、
研究所の角の床から半透明のエレベーターが現れた。
凛「ついて来て。絶対楽しいから。」
騎「分かった!」
二人でギリギリ入れる大きさだったため、エレベーター内ではおしくらまんじゅう状態。
なお、風凛がまな板だったためなんとか...だ。
エレベーターの扉が閉まり、まぁまぁな速度で降り始めた。
話すことなく、10秒後。例の社長のコレクション部屋に到着した。
騎「...!」
そこは巨大な倉庫のような場所だった。
一つ一つの巨大ケースの中に異星人が閉じ込められている。
?「バ、バロッ...お前は!」
右斜め下の周りと比べて極端に小さいケースの中から声が聞こえる。
そっとのぞき込むと、そこには小さいままのバロッサ星人が居た。
騎「こんな所にいたのか!」
バ「なぁ、俺をここから出してくれないか?」
騎「ダメだ。しばらくここで反省しろ。」
バ「頼むバロォ...俺はこれ以上実験対象になりた...」
凛「はい、今日はパクチーを食べてもらいましょう!」
バ「イヤバロぉぉぉあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
真騎は苦笑いしながら探索を始めた。
見るケースの中の大半の異星人は見た事のない異星人。
それに長く閉じ込められているからか元気がない。
1分ほど歩いていると、見覚えのある異星人が居た。
火「あぁ...オマエか。」
そこには完全に脱力したバロス星人マルスが居た。
騎「…マルス?お前は死んだんじゃ?」
火「へっ...バロス星人の生命力を舐めてもらっちゃ困るぜ。」
騎「お前は、あの時多くの人間を殺めた。そうだろ。」
火「あぁ、そうだ。だからここに閉じ込められた。ここじゃあ力が封印されて何も出来ねぇし、
ただ時が過ぎるのを待っているだけだ。あの時、俺が気絶なんてしなきゃ...逃げれてたのによお。」
騎「...生きてるバロス星人が二人。まさか...」
マルスの口角が少し上がった。
火「あぁ、もちろん全員生きてるだろうよ。」
騎「じゃあ、ビルトも...?」
火「ん、やっぱりビルトさんもやられたか。残念だが、ビルトはバロス星人じゃあねぇよ。
あの方は俺たちバロス星人を束ねてくれたギャラクス星人。へっ...悔まれるなぁ。」
マルスのヤギのような目がうっすらと潤い始めた。
火「何見てんだよ。しばらくは悔ませてくれもう俺一人じゃ出れねぇしよ。」
真騎は異星人から今までにないほど人間味を感じた。
凛「マー君!結果が出たらしいから戻ってきて!」
騎「分かった!(なんだろうなこの気持ち...)」
そうして真騎は上の研究所に戻って行った。
凛「結果は...ただの石の成分。もっと削ってみないと分からないかもね。」
騎「ありがとう。でも万が一のことがあるからこの石の保管は頼む。」
凛「おっけー!じゃあ、この棚にでも飾っときますか。」
騎「異星人たちに人権は適応されてないんだっけ。」
凛「えっ、確かされてないわ。急にどうしたの?」
騎「いや、別に...今日はありがとう。長期休暇が取れたらうちに来てね。」
凛「りょうかい!そっちも異星人退治頑張ってね!」
二人はハイタッチをし、互いに分かれていった。
そしてイージス社を出ると空は入道雲の影響で真っ黒く染まっていた。
騎「大雨が降りそうだな...」
?「何故石を他人の手に渡らせたのですか?北条真騎さん。」
背筋が一瞬で凍り付いた。ふと後ろを見るとそこには今日夢に出た異星人。
騎「っわっ...おぉぁ?」
ガ「驚くのも仕方ありません。しかし、変な空ですね。」
ガトンが雲目掛けて波動を放つと、そこには赤い空が広がっていた。
雲は赤い空を隠すかのように一瞬にしてもとにもどった。
騎「この空の色は...」
ガ「おや、知ってるのですか?」
騎「この空の...色は...」
突如として上空に亀裂が入り、そこから何かが降りてくる。
ガ「かなりの厄介者が来てしまったようで...」
ヤツは鼓膜を破壊するような爆音と共に大地に降り立った。
A「マキー!デンジャ星人をうちに送っといたぜ!
って、おーい!こっちこっ...アイツ...また来やがったのか...?」
騎「次元魔皇...ゴボルタス...!!」
ゴ「この地球ごと...消し去ってくれる!!」
一番印象に残ってるバロス星人を教えてー
-
地のバロス星人 エルデ
-
金のバロス星人 ヴェヌス
-
火のバロス星人 マルス
-
木のバロス星人 ユピタ
-
土のバロス星人 ザトルン
-
水のバロス星人 メルクア
-
天のバロス星人 ウラヌス
-
海のバロス星人 ネプトゥン
-
バロス星主 タイタン
-
バロス星主 テティス
-
バロス星主 プロ―メ
-
バロス星主 モント