メタリックスターナイツ   作:模造品ザギさん

23 / 29
魔皇降臨

 

 赤く染まった空に時空の裂け目。

 次元魔皇が再びこの地に降臨した頃...

 キーレンたちはいつものクラブに居た。

 そのクラブの窓から顔を覗かせているのは直斗。

 

直「久しぶりに集まれたはいいけど...今日の空はなんでこんなに色がヤバいんだ?」

 

K「さあな、俺がここに来る前の場所じゃ普通だったけどな。」

 

直「でもさ、やっぱり何か起きてるんじゃない?」

 

亜「ちょっと!テレビ付けて!ヤバいことになってるらしいよ!」

 

直「えっ!?」

 

 直斗はソファの上に転がっていたリモコンを拾い上げ、テレビのスイッチを入れた。

 テレビが点くまでの間、妙な緊張感が場を支配していた。

 

K「なっ...」

 

 テレビが点いた時の画面はまさに警報や警告表示、そしてその中心の画面にはゴボルタスと真騎たちの姿が

 映っていた。

 直斗はテレビの音量を半分まで下げた。

 

直「すごい警報音だ...って、あれキーレンの仲間の...」

 

亜「やっぱり...」

 

K「マキ。アルター...そいつぁあの時の...魔皇じゃ...」

 

 次の瞬間テレビから凄まじい轟音が鳴り響いた。

 そしてテレビの液晶画面が砕け散った。

 

K「チッ...コイツはマジでやべぇぞ...ヤバいのが来るぞ!みんなしゃがめ!」

 

 そしてその轟音からの衝撃波がここにまで届き、窓ガラスを何枚も破壊していしまった。

 しゃがんだ直斗と亜紀音は無事だった。

 しかし、そばでじっとしているラーナは石像の如く動かなかった。

 

K「クッソ...ラーナちゃんは大丈夫か??」

 

亜「窓からは離れてたし、ケガはなさそう。」

 

 その時のラーナの眼には光はなく、ただうつむいているだけだ。

 キーレンは心配し、「大丈夫か?」と声を掛ける。

 すると、

 

ラ「頭が...それに胸が灼けるような...」

 

K「や、やける...?」

 

直「キーレンが銃のアイツと戦いに行ってた時も言ってた。胸が灼けるって...

  でも、大丈夫!体調とかそういうのには関係ないから。今まで通りのなら...」

 

K「分かった。とりあえず、俺はみんなを守る。だから、ここを避難所に人を集めて来てくれないか?」

 

亜「了解。でも、どこに...地下室...」

 

K「大丈夫だ。もう地下室にヤツらはいない。だから、頼んだぜ!」

 

 亜紀音と直斗は協力し、町中に自分たちのクラブを避難所として提供した。

 人はその先導を信じ、クラブ内の地下室に少しずつ入ってゆく。

 

K(アルター、マキ、無事でいてくれよ)

 

 一方…イージス本社前の交差点では...

 

騎「...ガトン!」

 

 ガトンがゴボルタスの一撃を受け止めていた。

 

ゴ「邪魔者が一匹...貴様、なんのつもりだ?」

 

ガ「私はこの宇宙の監督者なるもの。おそらくアナタはこの宇宙...いや次元の存在ではありませんね。」

 

ゴ「貴様には図星か。そうさ、俺は...」

 

 ゴボルタスが鎌を振り上げる。

 するとガトンは右手から光線を放った。

 

ゴ「なんだ?」

 

 光線の当たったゴボルタスの腕が石へと変わっていく。

 

ガ「この世のモノではない存在は星屑にすることがふさわしい。」

 

ゴ「なるほど...このまま石にすれば俺を止められるとでも?」

 

ガ「...!!」

 

 ゴボルタスの石化した腕にヒビが入る。

 鎌が振り下ろされると同時に石化が解除され、石の膜が鱗のようにバラバラに散った。

 その鎌はガトンの纏う布を斬り裂き、地面に突き刺さると共に地震が発生した。

 

A「俺たちも見てるだけじゃダメだ。行くぜマキ!」

 

騎「アルター、行くぞ!変身!」

 

 二人は融合し、仮面ライダーアルターへと変身した。

 

ゴ「所詮はこの宇宙の監督者。俺の宇宙と比べれば大したことは無い。」

 

ガ「なるほど...しかし石化はする...ならば...!」

 

 ガトンは距離をとり、真騎の脳内にメッセージを送った。

 

ガ(私はヤツを倒すために仲間の助けを呼ぶ。その間私は無防備になってしまう。

  仲間が来るまでの間、ヤツの攻撃を防ぎ時間稼ぎをしてくれ。これはこの宇宙がかかった戦いだ。)

 

A「分かった。あの時とは一味も二味も違うアルターと真騎の力、見せるぜ!」

 

 仮面ライダーアルターは剣を手にゴボルタス目掛け突進した。

 剣がゴボルタスの鎧に触れた瞬間、金属と金属がぶつかり合う鋭い音が響き渡る。

 

ゴ「この程度なら防ぐ必要は無さそうだ。」

 

A「...!」

 

 ゴボルタスの鎌先が突然目の前に現れたと思うと剣をあっという間に弾き飛ばされた。

 未だ響き渡る鋭い音は周辺のビルのガラスと砕いていく。

 そして今まで側にいたヤジは蜘蛛の子を散らすようにここから逃げて行った。

 

ゴ「少し本気を出そう。」

 

 淡々としたその口調には強者の余裕が垣間見られる。

 ゴボルタスの鎌が赤く変色し、周囲の気配が一気に変わった。

 まるで夢の中にいるようなふわふわした感じと熱にうなされるような頭の重さのようだ。

 

A「前とは違う...なんだ?」

 

ゴ「フフフ…次元魔皇の一撃...味わうがいい!!」

 

 赤色の鎌の一撃が仮面ライダーアルターの胴を突いた。

 そして、凄まじい音と共に一直線に吹き飛ばされた。

 多くのビルなどの建造物を貫きながら、200m先でようやく止まった。

 

A「ゴハッ...」

 

ゴ「フフフ...やはり俺とってこの次元は容易だ...次は貴様だガトン。貴様には容赦せん。」

 

S「ジャイアント...ガブル!」

 

 ゴボルタスが顔を上げた。そこには仮面ライダーセクターの巨大な翼が。

 セクターはゴボルタスを丸呑みにした。

 

S「アルターがピンチならボクがやるしかないよね~」

 

 あっけなく終わったと思われた。

 しかし、身体の調子がおかしい。

 

S「なるべくガトンとの距離はとらないと...このままじゃ...」

 

 仮面ライダーセクターは急いでガトンから離れていく。

 10歩ほど移動した時だった。背中から鎌が突き出し、翼を裂きながらゴボルタスは抜け出したのだ。

 

ゴ「お前は何がしたい?」

 

 その言葉の後、背後から仮面ライダーセクターの翼は刈り取られた。

 

S「うそだ...」

 

ゴ「なんだこの翼?翼のくせに骨らしきものが一本もない。」

 

 ゴボルタスは地面に翼を放り投げた。

 そして鎌を研ぎながらゆっくりと近寄って来る。

 

S「仕方ない...レインボーキャノン!!」

  

 口を大きく開き、虹色の光線を放った。

 

ゴ「なんだ?」

 

 ゴボルタスは動じることなく正面からその光線を受け止めた。

 

ゴ「またこの程度の…ん?」

 

 ゴボルタスは鎧の胸部か変形し少しずつ消滅し始めていることに気付いた。

 すると、ゴボルタスは鎌から斬撃波動を放ち、仮面ライダーセクターを仰け反らせた。

 

ゴ「...再生できないだと?」

 

 胸部の鎧が蠢く中、ゴボルタスの見えない表情が一変した。

 

ゴ「雑魚だと思っていたが、そうとも言えない存在のようだな。」

 

S「へへ...でももう力が...」

 

 光線でセクターの力がほとんど無くなった。

 しなびた野菜のようにげっそりとした姿となり、バタリと倒れてしまった。

 そして、真騎との融合が解除された。

 

ゴ「・・・」

 

騎「これでもダメか...セクターこれ...」

 

 真騎は隠し持っていた菓子パンをセクターに投げるも、

 ゴボルタスの眼から放たれた光線で炭と化してしまった。

 

ゴ「仲間想いだな。貴様。」

 

騎「これが仲間想い...?仲間なだけじゃ…ここまでやらない...」

 

ゴ「どういうことだ?仲間でなければなんだ?捨て駒か?奴隷か?」

 

騎「俺の大切な家族...かな...」

 

ゴ「なるほど。」

 

 ゴボルタスがガトンの方を向いた時だった。

 妙な気配を感じ取ったのだ。

 

ゴ「次は何だ。」

 

 ゴボルタスが振り返ると、そこには全身から黒いオーラを放つ金属生命体セクター。

 翼が再生し、凄まじいオーラを放っている。

 そして、真騎のギラシアベルトに入り込み再び融合した。

 

S「ソウル...」

 

 ゴボルタスは鎌でセクターに斬りかかる。

 

S「ガブル」

 

 セクターの触れたゴボルタスの鎌の刃先が灰と化した。

 ゴボルタスは手に乗る灰と化した鎌を見つめながら、その場を離れて行った。

 変身が解除された。

 

騎「セクター...?」

 

S「ごはん...ちょう...だい...」

 

騎「分かった...ありがとう...セクター...」

 

 真騎はセクターがメモリに入るまで見守り、自身の無力さに打ちひしがれながらイージス本社へ戻っていった。

 そのころ、ガトンは...

 

ガ「メッセージが届いたようですね...しかし、マキさんと金属生命体さんには迷惑を掛けました。

  私たちメドゥ星人が必ず、忌まわしき異次元の存在を石にし、未来永劫ヤツを封印します。」

 

 ガトンは空から降りて来た7人の仲間を連れ、ゴボルタスの後を追いかけた。

 

 ・・・

 

 異星人たちの住む町...

 そこではバロス星人のウラヌスとネプトゥンがやってきたことにより多くの変化が起こっていた。

 

天「気付けばここでの生活はもう少しで終わりそうだ。材料は集まり、宇宙船の完成まで約半年...

  まさか、あの瓦礫の山からあんなものが採れるだなんて思いもしなかった。さて、ネプトゥン!漁に行くぞ!」

 

 それは山の向こう側(ゴボルタスの現れた場所)に偵察に行った時の事...

 

ガッ「もう少しで辿り着く山頂からなら、人間達の住む街で何が起こったか分かるだろう。」

 

 町長であるガッツ星人と共に山を登るウラヌス。

 双方息を切らしながら山頂に辿り着いた。

 山頂からの景色はこの世のモノとは思えなかった。

 

天「何が起こってこんな...」

 

ガッ「どっかの宇宙人の侵略か?だとすればかなり規模の大きな攻撃だな。」

 

 街の形は崩壊し、半径1kmは瓦礫の山と化していた。

 中心部か、そこに見えるのは赤黒い閃光と赤白い閃光。

 が、その閃光は瞬く間に爆発を起こした。

 トスンと小さな衝撃波が体を貫く。

 

ガッ「人間側と宇宙人側の激突か...?」

 

 爆発の明るい色が無くなると、そこには燃える何かが見える。

 その燃える何かは動き出し、瓦礫の山から離れていく姿が見られた。

 

ガッ「こっちに来てるぞ...」

 

天「...先手必勝。攻められる前に倒しましょう!」

 

 ウラヌスは身体を光らせ、凄まじい勢いで山を下って行く。

 ガッツ星人はため息をつきながらも「仕方ねぇな...」と言ってウラヌスの後を浮遊しながら追いかけた。

 無数もの木々を瞬時にかわし、ウラヌスは人間の住む山際の街に出た。

 

ガッ「おっと変に人間に見られては厄介なことに...」

 

 ガッツ星人は透明化すると、そらに移動速度を上げた。

 近づくにつれ砂煙が発生するようになり、視界がぼやけたが怯むことなく進み続けた。

 ガッツ星人の透明化は砂埃のせいでバレそうになった。

 

ガッ「マズいッ!!」

  

 全身に付いた砂埃を全身を回転させることで落とした。

 そしてとうとう瓦礫の山の淵に辿り着いた。

 爆発が発生して10分だった。

 しかし、そこにはもうヤツの姿は無かった。

 

天「中心部に戻ったのか?!」

 

ガッ「待て待て!!」

 

 そんなことも聞かず、ウラヌスは爆発の発生した場所(瓦礫の山の中心部)に向かって行った。

 

ガッ「...ガッツ星人は頭が重いから宇宙船なり無いと苦しいのよ...ったく...」

 

 瓦礫の山の中心部に到着した。

 中心部の瓦礫の中の金属やガラスは溶け、コンクリートも粉々になっていた。

 それに余熱か、中心部だけ異様に熱い。

 

天「ここにも居ない...反対側か...?」

 

 ウラヌスは今度は反対側に移動しようとした。

 今度はガッツ星人が手をひっぱり抑制した。

 

ガッ「もういいだろ。おそらくヤツは人間によって倒された。

  人間の科学力を舐めない方が良い。私の星でも人間。特に地球人の科学力は恐ろしいと有名だ。」

 

天「しかし、まだ生きている可能性が...」

 

ガッ「だとしても、だ。そもそもここは人間の星。後始末は人間にやらせるのが筋だろう。

  それに、こんな騒動の起こった中心部に居てはおそらく武装した人間達がやって来る。」

 

天「それもそうか...変に危害を与えれば面倒なことになるのは確かだ。」

 

 ウラヌスは瓦礫の山の奥を睨み、帰ろうとした。

 すると、足に何かが引っ掛かった。

 5cmほどのいびつな石のようなものだ。

 

天「...これは?」

 

ガッ「ムムッ…」

  

 ガッツ星人が神妙な眼差しで足元の物体を見つめる。

 そしてその物体を持ち上げると、付いていた溶けた金属などが綺麗に剥がれ落ちた。

 

ガッ「この物質...初めて見たぞ...」

 

天「ここの周辺にはこれを含めて5つほど...それにかなりのエネルギーを感じる。」

 

 ウラヌスがもう一つを拾ったした時、何者かに腕を撃たれた。

 

天「人間か...?」

 

 顔を上げると、そこにはレビノイドスーツを身に着けた100人もの集団。

 彼らは何も言わず、ウラヌスたちにエネルギー弾を放ち始めた。

 

ガッ「しまった、逃げるぞ!」

 

 ガッツ星人はウラヌスの手を引っ張って透明化の能力で共に姿を消した。

 しかし、引っ張られた拍子にウラヌスは拾った石を落としてしまった。

 少し離れてウラヌスが振り向くと、

 瓦礫の山の中心部にはアリが砂糖に群がるかのようにレビノイド兵が石を拾い、

 特殊なケースの中に石を一つ一つ入れていた。

 

天「あの石は一体...」

 

 数時間後...

 異星人たちの町に戻って来れた。

 出迎えには多くの異星人がやってきた。

 そして、多くの心配の声,労いの言葉がかけられた。

 事が落ち着いて翌日...

 ガッツ星人は昨日の石を持ってバド星人の居る場所まで行った。

 

ガッ「バドさんよ、昨日の事なんだが...」

 

バド「ん?どうした?また頭痛薬か?」

 

 ガッツ星人は昨日拾った石をバド星人に見せた。

 

バド「なんだこれ?ただの石ころじゃないのか?」

 

ガッ「昨日の轟音の発生場所にあったと思われる石だ。」

 

バド「なんだ。まぁ色々分析...」

 

 バド星人がその石に触れた時、バド星人の頭に電流が走った。

 

バド「ななな...なんちゅうもんを...あぁああああぁぁぁぁぁ!!!」

 

 バド星人は急に狂い始めた。

 その声を聞いたキュリア星人が飛び入るやいなやバド星人に向かって光線を放った。

 光線の当たったバド星人は冷静さを取り戻し、老婆のように語り始めた。

 

バド「...これ...にはな...大量の...エネルギーが...が...入っておる...」

 

ガッ「つまりどういうことだ?」

 

バド「...これは...この世...この世に...存在しちゃあダメな...」

 

 バド星人は意識を失ってしまった。

 

ガッ「あの頭には刺激的すぎたのか...?

  それより、この世に存在してはならない石?なんだ?

  大量のエネルギーが含まれている...?これなら...宇宙船で元の星に帰れる...!!」

 

キュ「待て。嬉しいのがわかるが、バド星人が意識を失うほどヤバい石。

  それに、この世に存在してはならない石だと言っていたぞ。それはどうなんだ?」

 

 ガッツ星人は嘴の元を上げながら、この石を眺めた。

 

ガッ「だが、この石があれば元の星に帰れるかもしれないんだぞ?

  キュラソだかキュリアだかよく覚えてないが、アンタの説教に付き合っている暇はない。」

 

 ガッツ星人はバド星人の家を飛び出し、町の中心に立って叫んだ。

 

ガッ「俺たちの星に帰れるようになったぞー!!!」

 

 これが宇宙船造船へと動いたきっかけだった。

 

 一方...龍也たちは...

 

晴「ホントに大丈夫なの?あのケガからまだそんなに...」

 

龍「俺は大丈夫だ。この程度のケガ、ゼラムとの絆さえあればイチコロよ!

  っしゃあ!行くぜゼラム!!次元なんちゃらにあんときの倍返ししてやろうぜ!」

 

Z「やれやれ...では行きましょう。」

 

 晴馬の心配を他所に龍也とゼラムはゴボルタス討伐へと向かったのだった...

 

一番印象に残ってるバロス星人を教えてー

  • 地のバロス星人 エルデ
  • 金のバロス星人 ヴェヌス
  • 火のバロス星人 マルス
  • 木のバロス星人 ユピタ
  • 土のバロス星人 ザトルン
  • 水のバロス星人 メルクア
  • 天のバロス星人 ウラヌス
  • 海のバロス星人 ネプトゥン
  • バロス星主 タイタン
  • バロス星主 テティス
  • バロス星主 プロ―メ
  • バロス星主 モント
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。