...ある日の夜。
高級車に乗った男性が車を車庫に入れようとしていた。
チラッと金製の腕時計を見るとすでに21時を回っている。
男「はぁ、遅くなってしまった。」
そうため息をつくと車を停め、駆け足で庭を横切りドアに向かった。
鞄に手を伸ばして鍵を取ろうとした時。
ブチッという音と同時に腕に痛みが生じた。
男「なんだ?」
と、腕を見ると腕時計が無くなり、腕時計のあったところには小さな傷が出来ていた。
首を傾げ、足元を見ても何もない。
怖くなった男性は急いで鍵穴に鍵を差し込み、開けると...
男「...!」
男性の家の中の金品は全て奪われていた。
そして、庭を走り抜けた時に池の鯉が一匹も見当たらないことに気づいた。
しかし、そんな事を気にしている暇はなく、男性は高級車に乗り込みエンジンを掛けた。
男性は力強くアクセルを踏みにじり、その場から離れて行った。
坂道を下り、門を出ると赤信号に引っかかった。
「ここまで来れば...泥棒も来ないだろう...」
信号を待つ間、鞄からスマホを取り出し男性は警察に電話を掛ける。
電話がつながると、男性は一方的に今の状況を話し出した。
途中、信号が青に変わったため、電話を続けながら運転を再開。
警察の人は困惑しながらも、話を聞きパトカーを何台か手配してくれるとのこと。
男「はい、じゃあお願いします。」
電話を切り、運転だけを再開しようとスマホを鞄にしまった時。
「ドオォォォン!」
何かにぶつかり、フロントガラスには大きなヒビが入った。
エアバックは男性の顔を包み込み、男性は全身脱力してしまった。
男「はあぁぁ...終わったわぁぁぁ...」
男性はエアバックはゆっくり退かすと車から降り、何にぶつかったのか確認した。
しかし、車の前方には何も転がってない。
男性はすぐに車体の下を覗いた。しかし何もない。一応車の上の方も確認した。
結果は変わらず。男性は怖くなり、車に乗ろうとドアを開けた。
その時、何者かに引っ張られ尻もちをついた。
あの時の腕時計のように首元には小さな傷ができている。
男性の首元にあったはずのネックレスが綺麗に無くなっていた。
男「だ、だれだ!さっきから俺から金目の物を持っていくヤツは!」
大声で威嚇すると、街路樹がガサガサと音を立てながら揺れ始めた。
男性は恐怖で後ずさりした。男性は揺れ動く街路樹に向かって両手を上げた。
すると、黒い影が男性の指を通り抜けた。
そして、その影は何処か遠くへ行ってしまった...
男「...もう俺は一文無しという事に気づいてどこかに行ったようだな。」
男性は両手をおろし、大きく息を吐き車に乗った。
そして、ハンドルを握った時に気づいた。
人差し指が根元から斬り落とされている事に...
...翌日。男性は報道番組でこう話していた。
男「...ハンドルを握るまで、自分の指が無くなっていることに気づかなくて。」
記「人差し指に何かはめていましたか?」
男「あーそういえば、結婚指輪を。」
真騎とアルターはそのことを新しく買わされたテレビで見たニュースで知った。
A「こういったモンを見ると、余計にこの星がヤバいか分かるなー。」
騎「...なぁ、アルターの仲間の可能性はないのか?」
アルターは腕を組んで何か考え始めた。
そして数秒後、はっきりと「ない!」と言った。
A「一瞬、俺の仲間にもそんなの居たかー?とは疑ったが、
そんな金属生命体だからって貴金属ばっかり狙うやつはいないねぇんだよな...」
騎「あれ、アルターじゃない...?」
A「ほぇ?...マジやん。」
テレビの画面には警官から逃げるアルターの後ろ姿が映っていた。
アナ「警視庁は現在も逃走中の異星人が行った犯行とみて調査が続いています。」
報道番組にもこの情報は行き渡っており、アルターは指名手配犯となっていた。
A「ここの星の警察はホント馬鹿だな。真実ってものを何一つ見つけれてねぇじゃねぇか。」
騎「...今回の事件の犯人を捕まえれば、アルターの無実が証明されるんじゃない?」
A「そうか!その手があったか!
それじゃ、早速俺に濡れ衣を着せたヤロウを捕まえてやろうじゃねぇか!」
騎「貴金属を夜遅くに露出させておけばその犯人がわかると思う。
でも、そう簡単には現れない。...とりあえず、その家に向かってみよう。」
A「...そいつん家どこにあるのか分かるのか?」
騎「警察が提供した写真を見た感じ、家は高台にあって庭には池がある。」
真騎は机の上の新しいスマホを持ち、地図とその事件を検索した。
アルターは真騎の背後から顔を覗かせ、スマホの画面を見た。
騎「あった!」
A「ここから遠いか?」
騎「まぁまぁ遠い。でも...いける距離。」
A「よーし、なら俺も付いていくぜ!」
騎「...そのまま行くと、いや、人間の姿になr」
A「残念だが、俺は人間の姿になれるが1分しかなれない。
なんせ、エネルギーの消費が激しいからな。だから...」
アルターは体を液状化させ、
畳の上に転がっていたココロメモリに入り込むと真騎の手元に飛んでいった。
A「これで俺も安心して外に出ることが出来るってワケよ!そいじゃいこうぜ!」
騎「オッケー!...あ、待って!会社に電話しなきゃな...」
A「あぁもうめんどくせぇなぁ...」
アルターメモリは真騎の手を引っ張った。
騎「おぉっ」
A「会社なんてやめて、今日から悪者退治を中心にやっていこーぜ?」
騎「やめたくてもな、生活するためには会社で稼いでいくしかないんだよ。」
A「お前の小さいころからの夢なんだろ?悪を倒すってことは。」
騎「...俺の頭の中見た時に知ったのか。」
A「そーだよ。自分の夢を叶えてこそ大人だろ?フウリは夢を叶えてるんだぜ?
研究者になるってのをな。これも、お前の頭の中から見つけ出したデータだぜ。」
真騎はスマホを握り、一点をじっと見つめた。
そして、真騎はスマホの電源を切りポーチにしまった。
騎「会社を辞める。」
A「っしゃぁ!それでこそマキや!自分の夢貫ける...それでこそ真の大人や!」
真騎はアルターメモリを腰ポケットにしまい、自転車に乗って西の方角へ駆け抜けていった。
そして、その男性の家の前の坂に着いた。途中、駅で電車に乗り片道20分。
自転車と徒歩を合わせてだいたい35分かかった。
騎「片道35分...着いてみればほんと一瞬だったな。」
すると、アルターメモリがポケットから出てきた。
A「ここが例の家か...結構坂がなげぇな。」
騎「今居るかな...」
真騎は坂の前にあるインターホンを押した。
すると、男性がインターホンに出てくれた。
男「テレビの取材ならもうお断りだってどれだけ言えば分かるんだよ。」
騎「いや、テレビの取材とかそういうのじゃなくて...」
男「あぁ?」
それから色々あり...門を開けてもらった。
やけに長い坂を5分上り...ようやく家の前へ。
家の前にはその男性が柱に寄りかかって待っていた。
男「ようこそ、マイホームへ。」
真騎が顔をあげるとそこには豪邸が待ち構えていた。
騎「すっご...」
男「ここで話すのもアレなので、一旦入りましょうか。」
男は豪邸の扉を開け、入って行った。
真騎も男性の後ろに付き庭を眺めながら入った。
男「今はほとんど無いただの倉庫みたいになってるから盗まれる心配はないよ。もう。」
男性の表情は無で貫いてた。
真騎は靴を脱ぎ、靴下の状態で長い廊下をわたり歩いた。
男「これに座って。」
男が出したのは古びたキャンプ椅子だった。
2人は軽く椅子のお尻の部分を掃ってゆっくり座った。
騎「俺がここに来たのは、貴方の大切な金品を奪った犯人を捕まえる為です。
そのヤツを捕まえる為に、夜になるまでここで泊めさせてもらえないですかね...?」
男「あぁいいよ。もう何も残ってないからな。」
男性はそう即答し、椅子の上で目を瞑った。
真騎はスマホ片手に外に出て電話をした。
騎「はぁ...でも決めたんだ。会社はもう辞めるって...」
それから10分、電話番号を入力したがそこから指が動かない。
ずっと震えている。
騎(でもなぁ...辞めたら退職金は貰えるけど...部長にどう言おう...)
A「あー、もう!」
アルターメモリは真騎を体に纏わりつき、あっという間に体を乗っ取った。
そして、会社に電話を掛けた。
員「北条さん?大丈夫ですか?しばらく会社に来てないけど...」
A「えーっと、悪いけど部長に代わってくれないか?」
員「えぇ、分かったわ。ちょっと待ってて...」
スマホからは社内の雑音がうっすらと聞こえる。それに社員の駆け足の音も聞こえる。
部「代わったよ。どうしたんだね北条君。最近、異星人に襲われて大変だったって聞いてるけど。」
A「実は...俺今日で会社辞めようと思います!」
部「...そうか。私もなんとなく勘付いててね。...大丈夫さ、全て異星人が悪いのだから。」
A「会社にはもう行かなくても...?」
部「明日、退職金を家に送っておくから安心しなさい。
もし、北条君がまたここで働きたくなったらいつでも電話しておいで。」
A「部長...!ありがとうございます...!」
部「こちらこそ。今までうちで頑張ってくれてありがとう。」
電話はここで切れた。
そして、アルターは真騎から離れココロメモリの中に戻った。
騎「あれ?一体何が??」
A「あまりにも決断が遅いから俺がマキに代わって電話してやったぜ!」
騎「...部長はなんて?」
A『「今までうちで頑張ってくれてありがとう。」だってさ。マキは頑張ってたんだな~。」
騎「そ、そうだったのか…」
A「まー、俺らはこの豪邸の中でしばらく待とうぜ!あと3時間ほど待てば21時だ!」
騎「うん...」
真騎はアルターメモリをポーチにしまい、男性の家の中に戻った。
それから3時間後...
男「がんばれ。」
男性は無表情のまま、真騎を見送った。
坂を下り切り、真騎はポーチのファスナーを開けた。
A「...それで、ヤツがマキの腕時計を奪い取る瞬間に俺が飛び出せばいいんだな?」
騎「そう。今日来るかは分からないけど...」
A「もし来たらこの俺がアイツをボッコボコにしてやるぜ。」
騎「静かに...何か聞こえる。」
強風が吹き街路樹が不規則に揺れ始めた。
騎「風か...?」
その時だった。
「おい!」
騎「...!え?」
あの男性だ。
男「流石に心配だったから見に来た。それに、今夜一人で家の中に居るのも怖いからな。」
そして、一本の街路樹が大きく揺れたその時だった。
A「かかりやがったなぁぁ!」
「ヒエッ!な、何をするのです!離しなさい!」
騎「うわ、いつの間に!?」
アルターは金ぴかの異星人の手首をがっしりと掴んでいた。
男性は怒りを露わにした。
男「このクソ野郎がぁぁぁぁぁ!!!」
「おいでなさい!バロスの戦士たち!」
A「まさか、お前もバロス星人か!」
次の瞬間、金ぴか異星人の周りの木々から突如として多くの異星人が飛び出してきた。
そして、金ぴかの異星人はアルターの手を振り払い、真騎の腕時計を掴んで言った。
「そうよ!私はバロス星人ヴェヌス...
あんたたちには金なんて似合う訳がないじゃない!
地球星人ごときが扱っていい物じゃないのよ!やっておしまい!バロスの戦士!」
「ヴェハハハハ!ギャハハハハ!」
金の剣を持ったバロス星人たちは真騎と男性を取り囲んだ。
ヴ「さっきはよくもそんな汚らわしい手で触ったわね。
罰としてあんたたちはここでみーんな死刑!死刑死刑!じゃーねー!」
ヴェヌスは真騎の腕時計を体に取り込み、どこかへ去って行った。
男「人の金までとっておいて...今度は殺すのか?ふざけるな...」
バロス星人たちは笑い声をあげながら徐々に内側へ迫って来る。
騎「逃げやがって...アルター!頼んだぜ!」
A「オッケー!」
真騎が腰にベルトを抑えつけと、ベルトが勝手に後ろまでいって固定された。
そして、アルターメモリをベルトに差し込んだ。
するとベルトがしゃべった。
べ「レビノイドtheアルター!コネクトブレイズ!」
ココロメモリの中に入っていたアルターがレビノイドと混ざり合ってゆく。
A「っしゃあ!この感じ、久しぶりだぜぇ!行くぜマキー!」
そして真騎の身体に纏わりついていく。
そして両腕からサファイア色のエネルギーブレイドが生成された。
騎「これが...風凛の作ったベルト...アルターの力...!」
A「聞こえるかマキ?今のお前は俺でもあるんだから戦いなら俺に任せろ!」
騎「...分かった!」
A「さぁこいバロスども!」
「ギャハハッハ!ウェハハハハ!」
一気にバロス星人が襲い掛かってきた。
A「あんたは俺の下に入れ!」
男「あ、あぁ!」
男性が自分の下に隠れたことを確認すると、
アルターはエネルギーブレイドを巨大化させ大回転した。
バ「ヴェハァァァァァ!??」
腹より上が真っ二つになったバロス星人たちは一気に爆散した。
男「クソッ!!あのヴェヌスの野郎...」
A「避けろ!」
男性は即座に右に転がった。
「ゲハハハハ!」
バロス星人の残りの斬撃が男性の袖を掠った。
A「うぉらッ!」
アルターはバロス星人の胸を突き刺し、バロス星人はその場で爆散した。
男「...助かったよ。一体、君は?」
A「地球人大好きなただの異星人だ。まぁ、人呼んで仮面ライダーアルター...ってな。」
・バロス星人(無名)
今作に登場するショッカー的なポジションの異星人。
上位バロス星人にとっての駒であり、今回はヴェヌスに使われた。
言葉を発することが出来ず、いつも笑っているような声を出して襲い掛かって来る。
基本、どこからでも出現が可能で召喚されればたとえ火の中水の中。
いくら雑魚だといっても火炎耐性は500℃まで。拳銃だけでは倒せない相手である。
・バロス星人 ヴェヌス
金大好きなバロス星人...(続きは第五話)
一番印象に残ってるバロス星人を教えてー
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地のバロス星人 エルデ
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金のバロス星人 ヴェヌス
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火のバロス星人 マルス
-
木のバロス星人 ユピタ
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土のバロス星人 ザトルン
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水のバロス星人 メルクア
-
天のバロス星人 ウラヌス
-
海のバロス星人 ネプトゥン
-
バロス星主 タイタン
-
バロス星主 テティス
-
バロス星主 プロ―メ
-
バロス星主 モント