エルデ星人を片付け、アルターは男性を背負い彼の別荘まで移動し始めた。
男「...迷惑をかけてしまってすまない。」
騎「大丈夫ですよ。」
A「そうそう、マキの言う通り俺は一つも気にしてないぜ!」
と、男性を背負いながら言うアルター。
男「ちょっと気になったんだが、もう一人の男の声は誰の声だ...?」
アルターはピタリと立ち止まり、男性を背中から降ろした。
そしてベルトからアルターメモリを抜き、真騎とアルター、二人の姿に戻った。
男「異星じ...!」
男性は腰を抜かし、しりもちをつく。
真騎は男性の手を取り、引っ張り上げて言った。
騎「大丈夫。アルターは優しい異星人だから。」
A「そうだそうだ!なのに警察のヤローが俺を始末しようとしてんだよ。」
男「そ、そうなのか...わかった。」
男性は腰を抑えながら、坂を上った。
男性は突然、止まり話始める。
男「実は、俺の妻も攫われたんだ...」
騎「えっ...?」
A「アイツ、俺に濡れ衣着せるだけでなく彼から大切な人を奪うなんて...」
騎「俺たちが絶対助けます。」
男「いいのか...?」
男性はくしゃくしゃになった顔で振り向き、真騎をハグした。
男「頼む...俺の妻だけでいい...助けてやってくれ...!!」
真騎は男性の背中をさすり、頷いた。
すると男性は真騎の手を引っ張り、坂を駆け下りた。
男「…あの異星人の逃げ足の速さは異常だ。きっと追いつけない。だから...」
アルターは真騎のポーチ内にあるメモリに入った。
そして、真騎を連れて男性は妻の実家に歩いて向かった。
10分後...
男「ちょっと待っててくれ...」
男性は家に入り、何か鍵を持って出てきた。
男「...貸してやる。」
男性がシャッターを開けると、そこにはバイクがある。
騎「バイク...?」
男「750㏄バイク。このバイクを使って俺は、まだ結婚してなかった頃の妻と一緒に
いろいろ冒険したもんよ...きっと追いつける。コイツを使って取り戻してきてくれ...」
騎「でも、俺バイクの免許なんて...」
A「安心しろ!」
ポーチの中から出てきたアルターメモリは真騎のベルトに自らを差し込み変身した。
A「俺なら免許がなくても違和感はないだろ?」
騎「確かに、でも今はまだ夜の...そうか腕時計が...」
男「22時半。しばらく、俺の妻の実家に泊まるといい。
それに今、ご両親は旅行に行って留守だからな。」
騎「ありがとう。夜が明けたらヤツと決着をつけよう。」
A「りょーかいっ。」
アルターはメモリの中に戻り、真騎の変身は解除された。
そして、2人は家の中で一晩過ごしたのだった。
...翌朝。玄関前。
男「ニュースによると、さっき三海町の資産家の家が襲われた。
今、家の中に立てこもって次々と物を奪っているらしい。
ここから約30km、行けるな?ETCカードはあるから、高速にのって行くといい。」
騎「分かった。アルター頼むよ。」
A「そのくらい余裕じゃい。」
真騎はベルトを腰に付け、アルターメモリを差し込み変身した。
A「っしゃあ!行くぜぇぇぇぇ!」
アルターはバイクの鍵を差し、エンジンを掛けた。
バイクは小刻みに震え始め、アルターはアクセルを踏んだ。
バイクは音を立てながら道を走り、ヴェヌスの元へ向かっていった。
男「頼んだよ…」
そして25分後、資産家の家の前までたどり着いた。
アルターはバイクを降り、野次馬と規制線テープを飛び越え、家の前まで走った。
そのころ、ヴェヌスは…
金「さぁさぁさっさと金目の物を集めなさいよ!」
エ「ヒハハハハ!ヴェアアアア!」
エルデ星人たちが家の中の金品をかき集める中...
外では...
k1「...どうする?この異星人、金目の物にしか興味ないぞ。
ここの家主曰く、帰ってきたらこうなってた...とよ...」
k2「しかしです、侵入しようにも並の銃が効かない異星人が邪魔で...」
k3「レビノイド部隊はまだか?」
k2「もうしばらく掛かるようです、、」
k4「もう、壁を破壊するしかないのか...仕方ない。」
警察官たちが話し合う中、門の方が騒がしくなってきた。
一人が音の聴こえる方を振り向くと...
A「どいたどいたぁぁぁ!」
アルターが警官たちの上を飛び越え、回転しながら入口前のバロス星人たちを斬りはらった。
左から順にバロス星人たちは斬られた部位が光り爆散した。
アルターはドアノブをガチャガチャするも開かないため、扉を蹴飛ばした。
後ろで押さえていたとみられるバロス星人2人組はドアごと壁に叩きつけられ、
慌ててドアをのかすと階段を上り、上へと逃げて行った。
A「逃がさねぇぞ!」
アルターが階段に向かうと、上からさらに多くのバロス星人が襲い掛かってきた。
A「わっ!」
両腕のエネルギーブレイドを振り回しながら、襲い掛かって来るバロス星人たちを斬る。
すると、それに気付いたバロス星人たちは急旋回し上の階へ逃げて行く。
その頃、ヴェヌスはと言うと...
金「早く、早く私の腹に金を物を投げ込んで!」
エ「ハハハハ!ヴィヒヒヒヒ!」
エルデ星人たちはヴェヌスの腹に金の装飾品を次々と投げ込む。
突然部屋の扉が開き、アルターから逃げて来たバロス星人が入ってくる。
金「早く扉を抑えなさい!」
エルデ星人たちは焦りながらも扉を抑えた。
金「それじゃ、逃げるわよ!」
エ「ヴェ?」
ヴェヌスは窓を開けると床を蹴り上げ、外へ逃げて行った。
アルターは扉の金具を切断し、バランスを崩したエルデ星人たちは廊下側に倒れた。
アルターはエルデ星人たちを無視し、窓から外を覗いた。
遠くへ逃げるヴェヌスの姿がうっすらと見える。
A「逃がさねぇ...」
アルターが窓から飛び降ると、下に居た警官たちが良い感じに避けてくれた。
そのまま人ごみを飛び越え、バイクに乗ってヴェヌスを追った。
それから1分も経たずにレビノイド部隊が到着。
エルデ星人の残りは殲滅された。
そのころ、ヴェヌスは高速道路を翔り逃げている。
金「ホント、一時はどうなる事かと思ったけどね~。
私を捕まえようだなんて、、ホント馬鹿ねェ~!」
ヴェヌスが翔りながらしていると...
A「オラァ!!」
アルターの一撃がヴェヌスに当たる。
金「イタッ!何すんのよ!...しつこいわねぇ!」
ヴェヌスはさらにスピードを上げる。
次々と高速を走る車を避けながら抜いていく。
A「速すぎだろ...!」
バイクの時速はすでに140km超え。
ヴェヌスがだんだんと小さくなっていく。
A「やべぇな...そうだ!マキ!聞こえるか!」
騎「あぁ!聞こえるけど!」
A「しっかりハンドルを握ってろよ!」
アルターは真騎から離れ、バイクに纏わりつき始める。
そして、バイクのスピードがだんだんと上昇。
バイクの姿はアルターのようになっていった。
A「このまま追いつくぜ!」
騎「分かった...!でも...速す...ぎ...」
レビノイド状態の真騎でもやっと吹き飛ばされないでいるほどのスピード。
さらに車を避けながらであるため、揺れも半端ない。
時速はすでに400kmを超えていた。
ヴェヌスがかなり大きく見えてきた。
何か音に気付き、ヴェヌスが振り向くとそこにはとてつもない速さで追って来るバイク。
金「え、これ追い付かれる...?やばいやばい!!」
必死に走るヴェヌスだが、これ以上速くならない。
すると、アルター(バイク状態)がバイクの後部から腕を生やすと、
レビノイド状態の真騎の背中に装着されている剣を抜き取った。
そしてアルターのエネルギーブレイドと合体させ、バイクのハンドルから腕を生やし、
その剣をハンドル側の腕にパスすると、真騎の手に渡した。
騎「これ、あの時の警官が持ってた...」
A「背中に刺さってた剣だよ。俺もすっかり忘れてた。
ま、今から俺がかっ飛ばすからアイツの脚を斬ってくれ!」
騎「落ちな...」
A「あー、大丈夫大丈夫。腰の方は俺がしっかり固定してやっからよ!」
騎「落としたら一生恨むからな。」
A「任せろって。じゃ、行くぜぇぇぇ!!」
アルターは猛スピードでヴェヌスの横を通り過ぎる。
それと同時に車体を少し傾け、真騎の腰をがっしりと固定した。
真騎は剣を握り、ヴェヌスの脚を切断した。
金「ふぇっ??」
ヴェヌスは大きく転倒し、大量の火花が飛び散らしながら減速していった。
斬られた脚は少し転がると小さいながら爆散した。
アルターは速度を落とし、真騎は路上に倒れたヴェヌスを抱えた。
そして近くの道の駅で停まり、ヴェヌスをアルターががっしり掴んだ。
A「ナイス斬撃だぜマキ!さぁて、ヴェヌスだったっけなぁ?
モノを盗んだ罪。そして、俺に濡れ衣を着せた罪、しっかり償ってもらおうじゃねぇか!」
騎「あの男性の妻はどこだ!」
金「あの男性の妻ぁ?私、誘拐なんてしたことないんですけど~??」
騎「嘘をつくな!お前はそうやって何人も誘拐してきたんだろ!!」
A「わぉ、マキって結構...」
金「知らないわよ!私が貰ったのは金だけ。他のモノなんて全然貰ってないわよ!」
ヴェヌスは頑なに金以外は盗ってないと言い続け...
騎「アルター、避けろ。」
A「おい、マキ?おい!おい!」
真騎はヴェヌスを一刀両断する。
金「アンタたち...一生呪ってやるわァァァァァ!!!」
ヴェヌスが爆散すると同時に、大量の金製品が放出された。
その金製品は音を立てながら道の駅の駐車場に落ちて行く。
A「金は全部アイツが吸収してたと...だからマキは始末したのか...ってオイ!
コイツ倒しちゃったら、俺の罪は無くなるのか??」
騎「はっ...たぶん、警察の人たちもヴェヌスが泥棒してるの見てた。
流石に大丈夫でしょ。でも、ヴェヌスはずっと金以外は
盗ってないって言ってたし、もしかするとまだ犯人がいるのかも...?」
A「ん?確かにそうだな。まぁ、とりあえずこの金を警察に渡しとかないとな...
それにしてもー…凄まじい量だな...パット見100㎏は超えてるぞ...」
騎「まぁ、俺が電話しとく。
アルターはヤジが金製品を盗まないように見張ってて。」
A「おっけー!」
アルターはバイクから離れ、ヤジに向かって「金は盗むなよー」と言い、監視を始めた。
そして、電話を終えた真騎はレビノイドベルトを隠れて解除した。
それから、数十分後。
警官たちが集まり、金製品を回収していく。
アルターは警官が姿を見る前にバイクと合体した。
k5「いやぁ、助かったよ。でも、あの異星人はどこに行ったのかね?」
騎「アイツなら、一週間くらい前の夜に
警官を襲ったって言われてる異星人が倒してくれましたよ。」
k5「あの異星人が...にわかには信じられにけどね...」
騎「ホントですよ!すごくカッコイイ剣でズバーッて斬っててカッコ良かったです。」
バイクのライトが一瞬付いた。
k5「なるほど。それで、ケガは無かったかい?」
騎「はい、俺はただ見てただけなんで。」
k5「了解っー...ま、もう帰っていいよ。」
真騎は帰ろうとバイクに乗って気付いた。
ヘルメットがないと。
A「...ほらよ。」
何かを察したアルターが他のライダーのヘルメットを見よう見まねで適当に作ってくれた。
騎「ありがと。」
真騎はヘルメットを被り、エンジンを掛けるふりをして道の駅から出て行った。
騎(...誰が男性の妻を拉致したんだ?)
...そのころ、男性が貧乏ゆすりをしながらニュース速報を見ていると...
アナ「速報です。異星人から不気味なビデオが届いたと警察から情報が寄せられました。」
男(...ビデオ?異星人?)
アナ「ショッキングな映像が流れます。」
そして、スタジオの映像が変わり、例のビデオが流され始める。
ビデオに最初に映ったのは二つの青い玉...いや、眼?
ビ「バーロバロバロバロ...バロッサ!!一人の地球人は俺が誘拐した!」
画面に映し出されたのは檻に閉じ込められた男性の妻だった。
男「祐奈!!」
男性は思わず大きな声を出してしまった。
ビ「要求は単純明快、復讐さ!そうさ、ウルトラマンってヤツを出せ!
アイツのせいで上の兄ちゃんが何人もやられたんだからな!
9743番目の弟として...絶対ウルトラマンを倒す!
もし、連れて来なければ...この地球人を途中仲良くなったコイツの餌にしてやる!」
映されたのはもう一人の異星人だった。
ビ「バカな俺でも復讐くらいできるってこと教えてやるぜぇ!!」
説明
・バロス星人 ヴェヌス
金大好きな上位バロス星人。
最高時速300キロと物を盗む能力に特化している。
金を盗るではなく、貰っていると解釈することで罪悪感を無くしている。
盗った金は腹から吸収し、
自身のコレクションとして好きな時に取り出せるようにする。
一番印象に残ってるバロス星人を教えてー
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地のバロス星人 エルデ
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金のバロス星人 ヴェヌス
-
火のバロス星人 マルス
-
木のバロス星人 ユピタ
-
土のバロス星人 ザトルン
-
水のバロス星人 メルクア
-
天のバロス星人 ウラヌス
-
海のバロス星人 ネプトゥン
-
バロス星主 タイタン
-
バロス星主 テティス
-
バロス星主 プロ―メ
-
バロス星主 モント