9月某日...
真騎がアルターと出会って2週間経った日の事...
「力が欲しいか?私はずっと見ている...なぁ?」
騎「...!」
真騎は飛び起きた。
A「うわぉどうした?変な夢でも見たのか?
騎「いや、別になんでも...」
真騎は恥ずかしそうに布団の中に潜った。
A「そういや、マキのスマホから着信があったぞ。」
真騎は机上のスマホに手をのばした。
画面を見ると着信履歴に風凛の文字がある。
A「ほらよ、セクターこれでも食べな」
S「ありがと~アルター!」
セクターはアルターの炊いた白米をペロリと平らげた。
A「ああ!俺のとマキのも残しとけよぉ...」
S「あっ...ごめ~ん...」
セクターはしょんぼりと壁に寄りかかる。
その間、真騎は風凛に電話を掛けた。
凛「あ、マー君!テレビで見たよ、アルターと一緒にバロッサ星人ってのを捕まえたよね!」
騎「そんなほめなくてもいいよ...」
凛「それは置いといて、今ニュース見てる?」
騎「今は見てないけどさ」
凛「とにかく見て!」
真騎は足元のリモコンを拾い上げ、電源ボタンを押した。
そして、テレビの電源が入り映像が映し出される。
リP「...ち中の人々が次々とタコのような姿となり、現場は騒然としています。
今映っている大きなタコはもともと人間ですが...おいこっちに向かって...」
画面には3頭身のタコ化した人間が3人映っている。
騎「嘘だろ...?」
凛「今、うちの研究所でタコ化の原因究明をしてるの。
詳しくは分からないけど、異星人の仕業なのはほぼ確定ね。」
騎「...つまり、その異星人を倒せってことね。」
凛「そう。でも無理はしないようにね。メールで現在のタコ化の進行状況を送ったから、
その範囲を重点的に探せば原因が分かるかも。それじゃ、私は研究に戻るわ。待ってー!タコち」
電話が切れた。
真騎はスマホを机に置き、「アルター、異星人を倒しに行くよ。」と言った。しかし、
A「ごめん、俺ちょっと寝るわ。」
騎「へ?」
A「実はさ...マキが寝てる間、セクターと夜更かししてて...ね」
騎「あのさぁ...」
真騎が呆れていると、セクターが立ち上がり真騎の方を見て言った。
S「ねー、一緒についてっていい?」
騎「眠くないの?」
S「ごはんたべたからダイジョーブ!」
騎「そ、そっか。じゃあ、行こう。」
セクターはセクターメモリになると真騎のポーチに身を潜めた。
そしてアルターが見送る中、真騎はレビノイドベルトを腰に向かった。
・・・尚岳町。
そこは人々の賑わいの絶えない商店街のある町。
真騎はそこへ自転車で向かった。
騎「うわぁ...」
真騎の視線の先にはタコ化した住民らしき人々が徘徊している。
商店街の商品は荒らされ、大体の店のシャッターは閉まっている。
タコ「にゅらる~♪」
騎「うわっ!」
タコ化した女性が真騎の腕を触手でつかんだ。
真騎は驚き振り向くと、ゆっくりと触手を離した。
敵意のないようなつぶらな瞳でこちらを見てくる。
騎「何もして...こない??」
?「よーやく見つけたヨ。わざわざ来てくれるなんてねェ...」
騎「っ...!」
八百屋の上から異星人が降りて来た。
タコのような頭を付けた異星人。
すると、タコ化した女性を触手で引きずり寄せ、腕に生えている棘を女性の額に突き刺した。
女性は口からよだれを垂らし、狂った声を上げながら襲い掛かって来る。
真騎は横に避けると、セクターメモリをポーチから取り出す。
騎「...変身!」
真騎はレビノイドベルトにセクターメモリを差し込む。
隣に居たセクターは融け、レビノイドスーツに纏わりつき新しい姿に。
S「なんだか、へんなかんじだな~。」
顔にはハエトリグサのような目。そして所々裂けた腕。
脚はかなり刺々しく、サボテンのようだ。
?「なんだ?ヴェヌスから聞いた姿とは程遠いなァ?
俺の名は“マルス”貴様が俺の仲間を殺したのは本当っぽいなァ...」
マルスの作り出したタコ人間達がマルスの周りに群がってきた。
S「おいしそーだな~...ねー真騎、たべちゃっていい?」
と、勝手にセクターが言い出す。
騎「元は人間なんだ。あのマルスを倒してから決めよう。」
セクターは背中から剣を抜き取り、マルスに飛びかかる。
火「バカめ!」
マルスの周りに群がっているタコ人間たちの触手が一斉襲い掛かり、セクターレビドを包み込んだ。
火「この触手ボールの中でゆっくりと溶けて...!」
触手ボールはあっという間に突破された。
セクターは剣に纏わりついた触手をペロリと完食すると、キランと目を光らせる。
S「もっと...もっと...!」
セクターは剣を投げ捨て、マルスを包み込むほど口を大きく開く。
騎「ダメだセクター!それじゃ、周りのタコ人間も!!」
真騎とセクターの意思はぶつかり合い、空中で動かなくなった。
火「...何してんだ?、まぁいい。」
マルスは地面から巨大な触手を生やし、セクターレビドを地面へ叩きつけた。
それと同時にレビノイドは解け、真騎とセクターに完全に分かれてしまった。
騎「いったぁ...セクター...ダメって言ったじゃん!」
S「でも...もっと食べたいもん...」
火「何を言ってるんだ?こいつらァ?オクパス...殺れ。」
タコ「にゅるららり~♪」
騎「まずい...!」
真騎は起き上がり、無理やりセクターをメモリ内にねじ込んで走った。
火「...逃げるなんてダセェぞ!さて、俺は報復のため全人類オクパス化計画を実行しなければ。」
マルスが後ろを向いたのを確認すると、真騎は剣を拾い上げ後ろから奇襲を仕掛ける。
オクトスの触手を斬りながらマルスの後ろへ。
完全にやったと思った。しかし、
火「ほぉれ。」
人「ぐふぉ、、」
マルスは一般人の女性を盾に真騎の斬撃を防ぐ。
騎「...!」
人「どう..し...て......」
一般人の女性の胴は横真っ二つに斬れ、そのまま絶命した。
マルスは真騎を蹴り飛ばして言った。
火「同族殺しは辛いか?」
真騎の手は力を失い、剣は地面にガタンと落ちた。
すると、セクターメモリから出てきたセクターが真騎を持ち上げ逃げた。
火「...辛いか?...剣を置いて逃げたなァ。」
マルスとオクパスはセクターを追いかけなかった。
そして、マルスは商店街を後にしてどこかへ向かって行った。
S「だいじょーぶ?」
気が付くと真騎はうす暗い路地裏に居た。
真騎は今にも泣きそうな顔でセクターを見て言った。
騎「罪のない人を...なんてことをしてしまったんだ俺は...」
セクターは真騎の肩を叩き言った。
S「仕方ないよ。わるいのはアイツだから。じぶんをかじょうに攻めちゃだめ。
...そんなことしちゃ、マキがマキじゃなくなっちゃうもん。
言っちゃうと僕もいうとおりにしなかったのが悪かったよね。
だから、おちついて。しんこきゅうでもして。なにかたべるときっと落ち着くよ。」
真騎は頭を伏せながらも頷いた。
その時、路地裏の扉から勢いよく強面のおじさんが出てきた。
そして、千鳥足で数歩歩くとバタリと倒れ込んでしまった。
騎「わっ!」
S「...だいじょうぶ?」
セクターはおじさんの身体を指でツンツンしてみた。
?「やっばいやり過ぎた...」
先程の扉から誰か出てきた。
金色の鎧のようなものを身に着け、胸部に白いコアを持つ異星人らしき者。
?「あっ、兄ちゃんそこで何してるの?ここにはあまり長居しないほうがいいよ。だってさぁ...」
彼の視線がおじさんに向いた時。
?「ちょっと待てよ...お前、まさかセクターか?」
S「誰か呼んだー?おー!キーレンだ~久しぶり~!」
K「やっぱセクターか。久しいな。ま、こっちに入りなって。兄ちゃんも!」
セクターはすこし困惑している真騎を中に連れて入る。
裏口から入ると、そこは煌びやかなクラブだった。
この時間は客もおらず、物静かだが床には紙くずや空き缶などのごみが散乱していた。
K「...ま、再開を記念してパーティーでもひらいちゃう?」
S「きのう夜更かししてアルターとやったからもういいよ。」
K「アルター!?ハハハハハ!アイツも近くに居るのか!」
S「いま一緒にマキの家にすんでるの。いい人間だよ。」
キーレンは真騎の方を向き、「こっちに来いよ」と呼びかける。
言われるがままキーレンの横に座る真騎。
K「...なんか暗いな。そうだ。」
キーレンは真騎の額に手を当て、胸部を光らせた。
すると...
騎「なんで俺、こんなどんよりしてたんだろ...一体何をして...」
K「俺の能力で暗い記憶を一つだけだが消したぜ。」
騎「暗い記憶?最近そんな事...?」
再びキーレンは真騎の額に手を当て、胸部を光らせた。
すると...
騎「なんてことをしてしまったんだ...もうダメだ...」
K「これぞフラッシュバック...てな。」
三度真騎の額に手を当て、胸部を光らせた。
騎「一体...何が...」
S「ほんとうに記憶が消えてるね~...」
K「俺を一字でまとめると"明”だからな!」
S「へ~、今まで照明役でしか見たことなかったからおどろいた!」
真騎は突然椅子から立ち上がり言った。
騎「...そうだった!マルスを倒さないと!」
K「マルス?聞いたことないな。誰だそりゃあ?」
真騎は答えることなく、スマホの画面に映し出されたレーダーを見て、クラブから飛び出した。
S「分かりやすく言うと、タコみたいなバロス星人だよー。」
K「あー、はいはい。銀河の殺戮集団ねぇ...なんでわざわざこんな平凡な星なんかによぉ。」
S「とーりーあーえーずー、付いてきてー!」
K「ったく何がどうなってるんだか...」
・・・白渕町。
美しい国宝が多く存在する小さな町。
そこに...今、マルスはタコ化を徐々に広めている。
騎「見つけた...!マルス!!」
火「んだァ?なんだまたあの人間か。お前、同族を殺したのによ。辛くないのか?」
騎「?何のことだ!」
火「・・・まぁいい。もう一度あの恐怖を植え付ければいいだけだ...」
マルスの周りのオクパスたちが一斉に真騎に向かって襲い掛かる。
騎「変s...」
手に持っていたセクターメモリが手から離れ、見た事のないメモリが真騎の手の中に。
騎「なんだコレ...」
K「俺を使ってみろ!色々セクターから聞いたが、俺が一番似合う!」
騎「ありがとう。変身...!」
真騎はキーレンメモリをレビノイドベルトに差し込む。
K「レッツ!パァァァリィィィ!!!」
融けたキーレンがレビノイドスーツと一体化。
黄金の鎧,2メートルはあるハルバート,そして翡翠色の鋭い眼...再び新しい姿となった。
火(また姿が変わったか。所詮性能は変わらん。剣だって今は俺のモンだしなァ...)
「...!」
キーレンレビドはハルバートを使い、一体一体を確実に倒していく。
突き上げられた一体はマルス側に弾き飛ばされ、マルスに激突。
火「調子に乗りやがって...」
己の体にぶつかったオクパスを蹴り飛ばし、巨大な触手を地面から生やす。
火「この剣がなけりゃ、この一撃は避けられまい!」
K「そんなの一撃だぜ?」
ハルバートにエネルギーを溜め、一気に触手を斬り落とす。
K「これで終わりだぁ!!」
火「...同族殺しは嫌だよなァ?」
マルスはか弱い女性を自分の盾として正面に構えさせた。
キーレンは咄嗟にハルバートを地面に擦らせ止まった。
火「さて、どうする?...お前はこのヒーローに殺されたいか?」
騎「...卑怯だぞ!」
女「嫌よ…やめて...」
K(大丈夫だマキ...俺に案がある。)
「...お姉さん目を閉じて。」
最期を悟ったかのように...女性は素直に目を閉じた。
そして、キーレンレビドは自分の目を抑え、うつむく。
火「やはり殺せないか。ヒーローとは所詮そんなものだよなァ...俺も今まで何人も似たようなのを...」
K「兆光アイレーザー!!!」
突如放たれた光線はマルスの眼に直撃し、大きくのけぞる。
火「がぁぁぁぁ...一体な、何がぁぁぁ...目が...貴様ァァァァ!!」
マルスはヤケクソになり、そこら中から触手を生やし破壊を始めた。
火「これで...貴様らの星は終わ...?」
マルスは絶命しうつ伏せに倒れ込んだ。
その瞬間、オクパスは人間の姿に戻って行く。
そして、倒れたマルスの後ろには黒いレビノイドスーツの人物が居た。
K「誰だ?」
その人は黒いレビノイドスーツを解除し正体を露わにした。
騎「貴方は...イージス社の秋原...社長?」
そして、その人は親指を立てた。
説明
・バロス星人 マルス
タコのような頭をした特徴的なバロス星人。
主に欲望という者はなく、仲間への思いやりと同族殺しを見るのが大好き。
両手には知的生命体をタコのような姿(オクパス)にさせる器官。
腕には記憶を消すことのできる棘が生えている。
脚はまんまタコの触手であり、地面から生やしたり,オクパスの触手を一括にまとめる
ことができる。
・オクパス
バロス星人マルスによって誕生した怪人。
棘を刺される前は「オクパス」になる前の記憶があり、
前がよほどの人でない限り襲い掛かることは無い。
しかし、棘を刺されてからは操り人形と化す。
・金属生命体 キーレン(明)
めっちゃ明るい。金属生命体が全員揃っていたころは、
ムードメーカーという役はアルターが行っていたため、
ずっと天井に張り付き、照明として長らく過ごしていた。
と、セクターが言っていた。
主にハルバートを武器に戦う金属生命体。
嫌な記憶を消す能力と、記憶をフラッシュバックさせる能力,
相手を失明させる能力も持つ。
光度を最大にすると、キーレンの明かりは20億光年先まで届くそう。
一番印象に残ってるバロス星人を教えてー
-
地のバロス星人 エルデ
-
金のバロス星人 ヴェヌス
-
火のバロス星人 マルス
-
木のバロス星人 ユピタ
-
土のバロス星人 ザトルン
-
水のバロス星人 メルクア
-
天のバロス星人 ウラヌス
-
海のバロス星人 ネプトゥン
-
バロス星主 タイタン
-
バロス星主 テティス
-
バロス星主 プロ―メ
-
バロス星主 モント