メタリックスターナイツ   作:模造品ザギさん

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イージス社と炎の兵

 

 イージス社内...

 社長室の背もたれに寄りかかりながら話す40代後半の男性。

 彼の名は秋原萩斗。大企業イージス社を基礎からつくりあげた初代社長。

秋「...つまり、君が噂のヒーロー。」

騎「はい、俺があのヒーローです!」

 秋原社長は前かがみになり、真騎に一礼した。

秋「今、この地球で暴れ回るバロス星人たちの殲滅作戦に協力してくれていたなんて...

  私ももっと早く活動に参加すべきだった...すまない。」

騎「謝らなくても、俺が勝手に始めた事なので。」

 

 社長室前の廊下・・・

 会議室から出てきた社員がこちらを見た。

員「ヒッ...」

S「どーもー、今マキをまってるんだよね~。」

 社員はセクターとキーレンを見て苦笑いをしながら去って行った。

K「ここの社長は俺たちを歓迎してくれてるようだが、ビビって俺たちの事...」

S「ぼくたちよりも人間は非力だもの。仕方ないよ。

  ところでだけどさー、どうしてあんなとこで働いてたの?」

 キーレンはセクターに顔を向け話始める。

K「それはだな...」

 

 ~回想~

 

K「ぁぁぁぁぁぶへっ!!」

 地球に墜落した俺は建物に突っ込んじまってさ...

 その時意識を失っちゃったんだよね。

 気づいたら回転する丸鋸のそばの丸太に縛り付けられてて...

 なにすんだコノヤロー!って言ったら...強面の男がさ。

男「おんどりゃテメェがうちの事務所に穴ぁ開けたせぇで侵入されちまったじゃねぇかよ!」

 って言われて、顔面殴られてよ。

 でも、その男一回殴ったら手を摩りながらなんか話し出してさ。

 それで、俺はあそこの店で働いて修理費を払えとな。

 休憩なし。朝は清掃。夜はパーティー。

 俺が珍しいのか2日もすればお店の顔よ。

 朝は一緒に働くボロボロの兄さん姉さんの分の半分を手伝ってあげて、

 夜は俺がミラーボールになったりして盛り上げて...

 昨日の事なんだが、4人で一緒に清掃してた時にあの男がやってきて兄さんの顔を殴ったわけ。

 その時男は兄さんの胸倉掴んで、

男「ワシの眼は節穴じゃないんじゃ」

 とか言ってた。

 男が去ったあと、兄さんは

ニィ「僕がじっちゃんの葬式に行ってたこと原因だと思う。」

 って涙流しながら店の清掃続けててよ。

 ついカッとなった俺は翌日やって来た男をボコボコにして...

 

K「今に至るワケ。」

S「Zzz…」

K「...マイペースすぎだろ。

  とりあえず、俺はもうあの店には戻れねぇな。だから、新しい店建てて。

  そしてら、あの兄さん姉さんと一緒にパーティーしてぇなぁ...」

 

 社長室では...

 

秋「どうだ?私が全監修したコーヒーはウマいか?」

騎「はい、香り豊かで...でも豆の素朴な感じも生きた美味しいコーヒーです。」

秋「はっはっは!君はコーヒーの事がよくわかるようだね!」

 そう談笑していた時、扉が開き聞き覚えのある声の女性が入ってきた。

凛「社長。準備ができまし...」

 風凛の目に真騎の後ろ姿が見えた。

秋「そうか、園くんありがとう。」

騎「園...?」

 とつぶやき、真騎が振り向き風凛を見ると「しぃ~」と指をたてている。

 そのことを察すると真騎は視線をそらした。

秋「どうかしたのかね?」

 何かあたふたしている様子で社長は声を掛けた。

凛「いえ、別に...!こほん。」

秋「おお、、では北条くん。私についておいで。」

 社長は社長室を出ると、外の金属生命体2名を手招きした。

K「付いてきていいってことか。」

 キーレンは眠るセクターを叩き起こした。

 するときょとんとした表情でキーレンの目を見たまま4秒フリーズし、

 状況を理解したのかゆっくりと起き上がった。

 そして真騎含む4名は社長とそのボディガードの後についていく。

 

 施設内の長い廊下にて...

 

S「なんだかまたお腹がぁ~...」

K「我慢できるだろ。」

S「だってぇ~」

 金属生命体2名が後方でいろいろしている中、

 真騎のすぐ隣にいる風凛はひそひそ声で真騎に話しかける。

凛「テレビで見た時よりまた新しいのが増えてるけど、2人ともアルターの仲間なの?」

騎「あのマイペースなヤツはセクターって言うヤツだけど、アイツは仲間だってわかってる。

  でも、あの金ぴかのキーレンってヤツはセクターとは仲いいっぽいけど...まだね...」

 真騎は風凛と同様にひそひそ声で返した。

凛「ふーん、それで見た感じアルターは今そのポーチの中なの?」

騎「ソレの事なんだけど、アルターは夜遊びに疲れて今はうちで休んでる。」

凛「なにそれwやっぱりアルターってそんなもんなのね~。」

 

 ...

 

A「ヘェキシ...なんでくしゃみなんか出たんだ?」

 

 ...

 ...後方を歩いていたセクターがうずくまり言った。

S「お腹が空いて力が出ない...」

K「おいおい...仕方ねぇ、俺の稼いだ金で買って来てやっからそこ動くなよ!」

 キーレンは廊下を逆走し、そのまま外へ駆け抜けて行った。

 その事に気付かない真騎は...

騎「まぁ、アルターも生き物だから睡眠は必要なんだろうね。」

凛「力はあっても知的生命体でもあるからね。アルターはどうか分からないけど。」

 

 ...

 

A「ヘァァクション!...おかしい。栄養補給にニンジンでも食うか。」

 

 ...

 

凛「そろそろね。」

 風凛はそう言うと巨大な扉の前まで走り、カードキーを使い扉を開ける。

 扉はウィィィィンと動き、その先には金属性の巨大な部屋が見える。

秋「どうもありがとうね。本当によくやってくれるよ園くんは。」

凛「こちらこそ、現場監督に抜擢していただき感謝しています!」

秋「いい返事だ。北条くん、ほらおいで。」

 社長に言われるがまま、真騎は扉の向こうへ向かった。

 空調の効いた巨大な部屋の中心には何かが鎮座している。

騎「なんだ...あれ?」

秋「君には彼のことを知ってもらいたくてね。」

 社長が何かに触れると、何かが立ち上がる。

秋「これがわが社の新騎兵、『フレイムアーテリド』。

  今まであったレビノイドスーツに改造を施し、無人でも活動できる代物。

  ・・・まさに今我らが求めているものだ。」

凛「これを。」

 風凛は社長にマイクのような機材を渡した。

秋「どうもありがとう。」

 社長はその機材にスイッチを入れた。

 すると、フレイムアーテリドは目を光らせ、「カツドウカイシ」と発する。 

 社長は機材に向かって「その的を破壊しろ」と命じた。

FA「標的ヲ発見。破壊スル。」

 ロボット特有の声でそう言うと、目先の的にまるで中に人間が入っているか

 のような歩きで接近し、ある程度近づいたその時、

 胸部からモアモアと広がる炎を放ち標的を焼き払った。

騎「すごい...!」

凛「試作品だけど、成功してよかった。」

秋「それにしてもこの成果は素晴らしいだろ?これがわが社の実力だよ!」

 燃える的を見て笑顔を浮かべながら話す社長。

 そして、再び機材を手に取り、「戻ってこい」と命じる。

FA「ハイ」

 と、言い50mの距離を5秒ほどで移動し、社長の前に立った。

 その時だった。

FA「抹殺」

 と囁いた次の瞬間。

秋「グハッ...!」

 フレイムアーテリドは社長の顔面を殴打した。

凛「社長!!」

騎「嘘だろ?おい...」

 フレイムアーテリドは社長の首を掴み、「貴様二命令サレル筋合イハナイ」と言い放ち、

 胸部を赤く照らし始めた。

 風凛が社長の脚を引っ張り助けようとするもビクともしない。

騎「クッソ...待ってろ!変身!」

 真騎はポーチからセクターメモリを取り出し、レビノイドベルトに差し込んだ。

 

 ...

 

S「行かなきゃ...お腹が空いて力が...」

 

 ...

 

騎「あれ...?」

 真騎はレビノイドスーツを身に着けた姿になっていた。

騎「...そうだった、やばい!」

 真騎は背中の剣を抜き取ると、フレイムアーテリドの腕目掛けて斬りかかる。

 すると、フレイムアーテリドは社長を投げ飛ばし、火炎放射を真騎目掛けて放つ。

騎「まずい...!」

 強烈な炎は真騎を包み込み、爆発を引き起こした。

 爆発で真騎は大きく吹き飛ばされてしまう。

凛「マーくん!」

騎「大丈夫!フーくんはとにかく社長さんを守るんだ!」

 風凛は真騎の後ろ姿を心配しながら社長をおぶって遠くへ離れていく。

騎「こうなったら...」

 真騎はキーレンメモリを腰の収納器具から取り出す。

FA「何ヲシテイルンダ?」

 フレイムアーテリドの腕は大砲型に変形。

 すると、砲口から空気を吸い込み凄まじい勢いで真騎を壁まで吹き飛ばした。

騎「しまっ...ぐは!!...」

 キーレンメモリごと吹き飛ばされ壁に激突。

 真騎の手元からキーレンメモリは滑り落ち、近くまで寄って来たフレイムアーテリドは

 それを拾い上げ、後方に投げ飛ばした。

FA「有機生命体ハ...抹殺...」

 両膝を地面につけて動けなくなっている真騎の首を片手で掴む。

 そしてゆっくりと力を入れていき、フレイムアーテリドの胸部からはフレアが発生し始めた。

騎「が...あ゛...!!」

FA「有機生命体...消エr」

 風凛は地面に転がっていたマイクを拾い言った。

凛「手を離せ!」

 すると、フレイムアーテリドからシュウゥゥ...と空気の抜けるような音がし、

 関節からはキィキィと音を鳴らしながらゆっくりと真騎の首から手を離す。

騎「...ハァ!ハァハァ...!」

FA「...抹...サ...ツ..!」

 フレイムアーテリドは関節を鳴らしながらゆっくりと腕を前に出す。

凛「...!」

 次の瞬間、指先から放たれたレーザーは機材を粉々に破壊した。

 制御から解放されると、風凛に向かって火炎放射を放つ。

 瞬時の判断で直撃は避けた。

 しかし...

FA「消エ失セロ人間ドモ!!」

 再び胸部から炎を発生させようとしたその時、

騎「うおおおおおおおお!!」

 背後からレビノイドソードを突き刺し、フレイムアーテリドの胴体を貫いた。

 胸部に溜まっていたエネルギーが暴発し一気に大爆発した。

凛「真騎!!」

 炎が燃え盛る中、その中から人影が...

凛「よかった...ほんとうに...ぇ?」

 ...炎の中から出てきたのは胸部にぽっかりと穴の開いたフレイムアーテリドだった。

FA「ガガ...フシュゥゥゥ...ショセン...有機生メ..ギギギ...」

 胸部に穴が開いてもなお動き続ける姿は、まさに絶望の一言だった。

 ゆっくりと近寄って来るフレイムアーテリド。

 目に浮かぶ涙をこらえ、後ずさりして逃げていると足に何かが当たる感覚が。

 そこにはキーレンメモリがあった。

凛「まだ希望はある...」

 キーレンメモリを拾い、そして。

凛「届けぇぇぇぇ!!」

 炎の中へキーレンメモリを投げ込んだ。

凛(頼むから...!)

FA「...有機生命体...焼却...!」

凛「...」

 風凛はぎゅっと目を閉じ、手を握りしめた。

FA「焼キ...」

 鈍い音とともにフレイムアーテリドは左に飛ばされた。

 そして、炎の中から現れた。

S「おまえか...僕のごはんの邪魔をしたヤロウは...」

凛「セクター...!」

S「ごはんの邪魔をしたなら...」

 セクターレビドの腹が裂け、そこからは巨大な影の口。

S「ソウルガブル」

 影の口はフレイムアーテリドの体に触れ、すり抜ける。

 すると、フレイムアーテリドの体は廃れていき、一瞬で灰と鉄の屑と化した。

 それと同時にキーレンがやって来た。

K「セクター!突然どうし...わぁなんてこった...!」

 キーレンは周りの状況を理解できず、目の前のセクターレビドを落ち着かせた。

 そして、真騎の変身は解除され、傷だらけの姿になっていた。

S「あれ~、僕なにしてたっけ...?」

K「やっと落ち着いたか、とにかく一旦メモリの中に...あぁぁぁぁッ!!」

 キーレンは炎の中に取り残されている自身のメモリを発見した。

K「俺のメモリがぁぁぁ!!」

凛「...~♪」

 鼻歌を交えながら風凛は無視した。

レ「大丈夫か!」

 少し遅れてレビノイド部隊が到着した。

凛「彼が巻き込まれてケガを...」

レ「こりゃひどい...お前らは彼の搬送を。俺たちは消火と生存確認だ。」

 レビノイド部隊は2手に分かれ活動を始めた。

 そして、傷だらけの真騎は担架に乗せられ運ばれていった。

レ「他にけが人は?」

凛「あと秋原社長が...腰を...」

レ「了解。君は離れてなさい。ここからは俺たちがやりますので。」

凛「わかりました。」

 そして、風凛は飛んできた2つのメモリをキャッチし、その場を後にした。

 

 ・・・

 

?1「あぁ...私の子供が...」

?2「まだお前には何千といるだろ?」

?1「だまらっしゃい」

?3「...マルスがやられた。次、誰が報復に行く?」

?4「...私めが行きましょうか?」

 バロス星人の一体が立ち上がった。

?3「そうか。なら行ってこい。ユピタ。」

?4「はい...!」

 





・フレイムアーテリド

 イージス社で開発されたレビノイドの改造体。
 言葉やコントローラーで操作可能。
 さらには無人だが動きは人間のようだという代物。
 試作品であり、胸部からの千度は超える火炎放射。
 変形可能な右手からは300m/sにもなる空気法を放ち牽制する。
 試作品だったため、変に自我を持ってしまい暴走してしまった。
 しかし、何故か「有機生命体は破滅」という言葉を覚えている。

一番印象に残ってるバロス星人を教えてー

  • 地のバロス星人 エルデ
  • 金のバロス星人 ヴェヌス
  • 火のバロス星人 マルス
  • 木のバロス星人 ユピタ
  • 土のバロス星人 ザトルン
  • 水のバロス星人 メルクア
  • 天のバロス星人 ウラヌス
  • 海のバロス星人 ネプトゥン
  • バロス星主 タイタン
  • バロス星主 テティス
  • バロス星主 プロ―メ
  • バロス星主 モント
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