・現在の状況:BL11傑 VS. U-20日本代表
スコア :3-2
得点者 :凪、冴、愛空、烏、凛
試合進行:後半戦開始
残交代枠:BL11傑(3)、U-20日本代表(?)
後半戦が始まる。
スコア3‐2、リードを許したU-20代表も、未だ
ピッチへ戻るBL11傑。凛が舌打ちした。
「チッ、めんどくせー」
「奇遇だな、凛」
宵越も同じだった。
「やっぱ出てきやがったか、あの触覚」
この舞台において、唯一満面の笑みでいる存在。天を見上げ、冬の夜空を楽しんでいる。解き放たれた赤ん坊のように。
U-20日本代表 士道龍聖。
「ありゃりゃぁ??」
士道が、宵越・凛へ近づいてきた。相変わらずうるさくてかなわない。
「暴れてるねぇ下まつげ弟。それにたっつんも♪」
「だから、たっつん呼ぶなクソ悪魔」
「いいじゃんたっつん♪ 最後のゴール、二人の爆発、こっちもイキそうだったぜぇ?」
宵越だけじゃなくて、潔も震えた。シンプルに怖い。なんだこの変態悪魔は。
「けど、ここからは俺のステージだ。2人とも、お疲れさん」
「……《不倒》も悪魔も関係ねぇよ。死に役として、華を添えてもらうぞ」
「むっかちーん! お兄ちゃん大好きっ子ぉ!」
メンチを切る。どこまでもエゴイストども。
普段ならば仲裁に入るであろう潔は。けれど一人でいる。これから始まる熱狂を前に、それをする余裕はない。潔自身、まだ自分のゴールを奪っていないし、ゴールを奪うために少しの油断も許されないから。
「反射……FLOW……俺のゴール」
《反射》。持てる能力の全てが結実し一気に実力を発揮する、既存の思考を活かした使い方の進化。
《FLOW》。それは絵心が最終合宿の中で示した、『奇跡を生み出す方程式』の概念。自らの最適経験により獲得する、精神の没頭状態。自分にとって最適な難しさの目標に対し、挑戦的集中の態度で臨むことで得られる新たなパフォーマンス。
自分の実力が、例えば
それはまだできていない。熱が、煮え滾っている。
「このままじゃ、終われない──」
戦場を睥睨する。越えるべき敵を見据える。U-20日本代表どもを。
若月と代わった士道のポジションは、文句なしのFW。閃堂は冴と共にOMFとなった。
・CF: 士道龍聖
・LWG:超健人
・RWG:狐里輝
・OMF:閃堂秋人/糸師冴
・DMF:颯波留
・LSB:蛇来弥勒
・RSB:音留鉄平
・CB:オリヴァ・愛空/仁王和真
・GK:不角源
統率のとれたU-20代表に、士道が加わる。間違いなく、戦況は変わる。
後半戦、開始──!
「鼓動! 躍動! 俺駆ける!」
士道がクロスラン。敵問わず密集地帯を走り前線へ。
それは明らかなU-20代表のフォーメーションを無視した走りだ。突出した能力を持つ冴でさえ、計算に裏打ちされた緻密なパス回しやドリブルをしていた。士道は明らかに異分子。
後方で構える
「4thステージとも全然違いますねっ」
試合の度、発想と快楽のために不規則に動き回る自由人。士道にとっては11人対11人ではない。1人対21人なのだ。
その士道を招いたのは、糸師冴。
潔、狐里、烏、凪──敵味方関係なく密集地帯を高速で抜けていく超精細パスに、士道は悦ぶ。
「ははっきちゃぁ♪」
「いや届く……!」
士道龍聖 VS. 千切豹馬。
「速いって便利じゃのう!」
「知るかクソ悪魔。活躍させねぇよ!」
その拮抗状態の光の中、闇に紛れて動く者が1人いた。
「士道、こっち!」
U-20日本代表 閃堂秋人。
新たにOMFとなった閃堂は、士道の周囲を忙しく駆け回る。
「わかってんじゃん
「うっせぇ! 勝つためにやってるだけだ!」
それはBL11傑における潔と凛の関係性だ。絶対的エースが動く中で、シャドウとしてエースの動きを支え、敵を攪乱する囮役。
千切はもちろん、蟻生、烏といった他守備陣も即座に反応できない。想定していないプレーだからだ。
その混乱の中で、右翼
天才の眼が光る。
士道、即座に
「ホラよ悪魔くん」
「エッッグいの好きぃい!」
U-20代表が、覚醒する。
「見えてんだよクソ悪魔っ」
「害虫駆除、実施です……!」
BL11傑 宵越竜哉・二子一輝。
とっさの判断だった。
変化したフィールド。かつて、宵越も士道の読みに驚かされた。4thステージで自分の
だから冴に連動するのも、宵越にしては想定内。問題は、どう連動するかだった。
二子は士道の動きを辛くも読んでいた。冴と士道を同時に捉え、パスの出所で最も危険な領域を守りきる。ただ、閃堂の動きによって二子の
不安定な二子の視界の先へ、宵越が突っ込むという守備の連携。不十分ではあるが、辛うじて士道の攻撃を防ぎきる。
士道は舌打ちした。楽しそうに。
「やっぱいいじゃん♪ 不倒クゥン!」
「黙れやクソ悪魔っ」
完全なインターセプトとはならない。千切が拾い、辛うじて
攻守反転。しかし攻撃枚数が足りない。烏、凪へとつないだボールは愛空に奪われ、敵陣で再び冴に回った。
ボールが縦横無尽に駆け巡る。
能動的な冴の動き、規律を重んじるU-20代表、そして快楽を求める士道。
未体験の攻撃が、そこにある。
士道は叫んだ。
「バチボコ楽しいぜぇ!」
────
士道龍聖の能力は、《超空間感覚》。P・A付近であれば背中越しでもゴールマウスを捉えられるという、常人であれば信じることすらできないような第6感は、士道がサッカーという生命活動を生きる原動力であり、本能に他ならなかった。
士道にとって、ゴールとは己の存在を世界に刻み込む唯一無二の手段だからだ。
士道は、特別壮行試合の大舞台に興奮を隠せない。
前半ベンチスタートのため発散すべきエネルギーが溜まっていた、というのもある。宵越の活躍、凛の凶暴なプレー、烏のゴール。愛空の予想外のシュート、全てを動かす冴の動き。そのどれもが、士道を昂らせていた。
──プレー開始前にして、士道は覚醒一歩手前の境地に立っていた。
時々あった……そして宵越との4thステージの最後に見せた、「こいつは俺を越えてゴールまでたどり着く」だろうという感覚。
士道ははっきりと、その感覚を認識した。
(いつもより、もっと遠くが見渡せる──)
それは距離概念としての
自分のゴールマウスが捉えられるだけでない。
潔や凛、あるいは冴のような空間把握や先読みとは異なる。あくまで自分のためである、強欲かつ限定的な未来視。
光ってる。冴が、閃堂が。
士道は天才だ。士道という悪魔に理屈は通用しない。だから認識したのみで言語化はできない。
それでも、わかる。
士道龍聖の悪魔の能力。超空間感覚。
それが、天才たちの煽りを受けて、甘美に、鋭利に、おぞましく進化していく。
P・A前、再びボールを持った冴が動作をしかける。
士道の動きがそれまでと異なった。中盤、
冴によるゲームメイク、士道の影に隠れ、
二子にとっては止めた相手。それでも油断はしない。閃堂は確かにストライカーの熱があって、その集中力が発揮されているから。前半とは違う、相対する状況。閃堂は士道へボールを繋げる。
二子は呆気にとられた。だが、二子の読みは光っている。士道のシュートをなんとしても防ぐ。
「簡単に、撃たせませんよ……!」
「いいじゃん目隠しチビスケ♪」
士道は知っている。二子の強さを。爆発を。
だから、嗤う。
「けど──勝つのは俺だ!!」
士道の
士道の右脚は空振り、左脚の
ボールは、献身的に士道の周囲を走っていた閃堂へ。
閃堂へのパス返し。受けた本人すら驚愕した。
──士道が連携を!?──
それは連携などではない。士道は閃堂を道具として扱っている。あくまで使役に他ならない。
「感謝するぜぇ、たっつん。それに天才ちゃん」
突然舞台上に上がることとなった閃堂は、それでも必死に動いた。すぐさま中央の冴に戻す。
その連携を、
けれど、一歩届かない。冴は状況に反射して即座に応える。辛うじて機能していたBL11傑の守備を崩した、連携という悪魔のささやきを放った張本人に。
同時、悲鳴を上げる千切の脚。冴はダイレクトで、虚を突いた蟻生の裏を取った士道へ。
即座に跳躍反転、士道は視ずとも理解していた。そこにボールが来ることを。
「おー、
右脚を振り上げる。縦一閃のドライブシュート。その名は。
「これが……俺の爆発だっ!!」
一歩も動けない。ボールはただネットに突き刺さるのみ。
衝撃。茫然。
まだ、同点。スコア3‐3。
悪魔の進撃が始まる。
・現在の状況:BL11傑 VS. U-20日本代表
スコア :3-3
得点者 :凪、冴、愛空、烏、凛、士道
試合進行:若月⇒士道交代、後半5分経過(50)、士道ゴール
残交代枠:BL11傑(3)、U-20日本代表(2)
Q21 新英雄大戦《ネオエゴイストリーグ》スターチェンジシステムで指導者は……(参考程度に)
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原作通り3分間限定でいい!
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5~10分限定くらいで柔軟にしよう!
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試合後半から居座っていいことにしよう!
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ずっといれる方が盛り上がるよなぁ!?