読んどきゃよかった鬼滅の刃ァ!   作:焼肉パーリィ

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ある日森の中バケモンに出会った

オッス!俺の名前は日ノ替 舞兎(ヒノカエ マイト)!

 

元は平和な現代日本に生きていた高校三年生!

 

受験が終わっていざ引越しって段階でお手本みたいにトラックに轢かれて昔の日本に転生してかれこれ12年!

 

ただいま真夜中の森を絶賛全力ダッシュで逃げてるのッ!

 

何からかって?ゴリゴリのバケモンからだよ!

 

「ガアアアアアアアア!」

 

「助けてください!誰かあ!追いつかれるっ!掠った!今襟に爪が掠ったっ!」

 

夜中に厠に行き、戻ってきたら両親がこいつに貪り喰われていた。

 

家の扉の隙間からこっそりと見ていたつもりだが、普通にバレてこうしてガチ鬼ごっこが始まってしまった訳だ。

 

バケモンの見た目は、真っ白な肌、右眉の上から小さな角、鋭い爪……

 

どう見ても鬼とかの人外の類です。本当にどうしろというのか。

 

節分よろしく豆を投げる?当然持っちゃいない。夜中に起きた小便帰りだぞ。そもそも効くのか?

 

じゃあ物理で戦う?武器も無しに?家の扉を豆腐のようにズタズタにしたトンデモ攻撃力の奴と?

 

……諦めるしか無いだろうか。何せ俺は元々死んでいたハズの人間だ。

 

ここで生き残ってもこれからどうする?

 

この世界に生まれて12年の間、のほほんと親の庇護に甘えていた元現代人の世間知らずのガキが親を失って生きていけるのか?

 

「父さん…母さん…」

 

ここに転生してからの両親の顔が頭に浮かび、目頭が熱くなってきた。

 

前世よりは短い期間だが、それでも大切に愛してもらった。

 

自分が罠で狩ってきた鹿を解体しながら、革のなめしや加工を優しく教えてくれた父さん。

 

とても料理上手だけど、たまに塩を入れ忘れてしまうおっちょこちょいの母さん。

 

そんな2人の元に遅ればせながら逝けるのならもういいんじゃなかろうか。

 

ぶっちゃけ俺一回死んでるし。

 

どれくらい走ったかわかんなくなるくらい脚もガクガク、全力疾走で頭に酸素が回ってない感じがするし、結構頑張っただろう!

 

諦めた俺は少しずつ走りの速度を緩めながら息を整えt

 

「何考えてんだテメエ!死にてえのかァ!」

 

……え?

 

「後ろから鬼が来てんだろォが!なんで走りを緩めてんだ!?息整えてる場合かァ!」

 

後ろを見るとズッタズタになったバケモンと…白い髪の刀を持った人がいた。

 

どうも横から乱入して一瞬であいつをめった切りにしたらしい。全然接近に気付かなかった。

 

ともかく助けてくれたらしい。礼は言わないと。

 

「あっえっと、その、あり、がとうご、ざいま、す…?」

 

「アイツはまだ死んで無ェ。頚をまだ切って無えからなァ」

 

「ええ…あんなズタズタっぷりで……?」

 

「頚は避けたうえに斬られた衝撃でわざと吹き飛んで距離をとったみてェだな。理性が無い様子だったクセに小賢しいヤロウだ…!」

 

……助けてもらっておいて失礼かもしれないけど、この人こわい。

 

傷跡多くない?大丈夫?良く治りましたねこの時代の医療技術で!いや別に時代ごとの医療レベルに詳しい訳では無いけども!

 

まあでも頼りになる人物が現れてくれたから余裕が出てネガティブ思考がちょっと改善され……頼りにして良いんだよねこの人?

 

 

 

……めっちゃ頼りになった。即追い付いて頚を叩っ斬ってしまった。

 

あと両親の弔いも手伝ってくれた。超良い人だった。

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