読んどきゃよかった鬼滅の刃ァ! 作:焼肉パーリィ
任務の内容はこうだ。
帝都にて十二鬼月の目撃情報あり。
甲隊士・煉獄杏寿郎の指揮の元それを調査及び捜索をし、発見した場合討伐する事。
なおこの任務において討伐に成功した場合、事後処理の終了及び本任務に従事した者の傷が癒え次第、現炎柱・煉獄槇寿郎の現役引退と同時に煉獄杏寿郎の炎柱就任とする。
なお、俺……日ノ替舞兎の参加は風柱・不死川実弥による推薦である。
………………何してんのあの人!?
そりゃ期待に答える努力はするさ!命をかけて戦う覚悟もあるさ!でも初任務が十二鬼月はやり過ぎだろ!
俺の周りこんなんばっかか!(比較的)俺の意見を真面目に聞いてくれるの沙代だけなんだけど!?
落ち着こう(情緒不安定)
色々と初耳の話の後、稽古の内容だが……
俺は今、瞑想をしている状態である。
………うん、なんの捻りもなく目を閉じてじっとするアレである。
甘露寺さんの素振りの音が聞こえる。
……すごい風切り音なんだけど。目を閉じて見えない中でそれ背後から聞かされるの普通に怖いんだけど。
「君には呼吸の精度を上げる訓練をしてもらう。脚が痺れたりするなら座り方を変えたり多少動いたりしても構わないし、声を出しても構わない…………ただし俺が良いぞと言うまで目を開けず、全集中の呼吸も継続してもらう」
「はい」
……どうする?「良いぞ」って言われていざ目を開けたら任務始まってましたみたいな悪質なドッキリだったら。
まあそんな真似はしない信頼はある。だって煉獄さんだもn
「では指先に血が出る程度に傷をつけるぞ!左手を出すんだ!」
「Pardon?」
「何処の言葉だそれは!」
この人今指に傷つけるって言った?え?刃物でサクッとやるって事?びっくりして思わず英語出たじゃねえかyいってええええええ!この手は差し出したわけじゃねえよ!ちょっと待ってのジェスチャーだよ!
「よし!」
「世間一般的には怪我はよしじゃ無いですぅ!」
「だからだ!呼吸での止血を覚えてもらう!」
「なんでソレ事前に知らせないんですか!?」
「?不意打ちの方が痛くて実戦に近いからだ!指なだけ俺の習得時よりマシだぞ!」
凄い!理不尽なのに説得力がある!
「………ちなみに杏寿郎さんの習得時というのは?」
「うむ!鬼との戦闘中に腹に一撃もらってな!臓物が傷からまろびでそうになってしまって困った時に……」
「よーしもう大丈夫です!やりましょう!迅速に!」
こうして俺は全集中の呼吸による止血を習得した。
なお睡眠時にやはり常中は解けた。ちょっとへこんだ。
さてお楽しみ!自分の日輪刀!
……うん、お楽しみになる、ハズだと思ってたんだけど。
「さあ抜け!早く抜け!きっと鮮やかな赫い刀身が見れるぞぉ……!」
「いやその………俺訓練したの風の呼吸なので緑の刀身になる可能性の方が高くて……」
よりによって
「アア!?なんで炎柱の家に届けて刀身が緑に染まるってんだおい!適当抜かしやがって若造がブチ殺すぞ!」
「その疑問は本当にそうなんですが勘弁してください!俺もここに届けてくださると知ったのは昨日で……!あっ待ってください胸ぐら掴まないでくださ…力強えなオイ!これで全集中使って無いとか信じたく無えな!」
うーん気難しいの極み!薄れゆく元から数少ない原作知識で色濃く残るだけあるわ!
杏寿郎さんと甘露寺さんなんて愛想笑いで固まってんじゃねえか。
いやあの、固まってないで助けてくれません?
甘露寺さんの刀鍛冶が早々に帰った理由もわかるわ。この人との旅路は苦痛だわ。
「ハァ〜〜〜〜………もういいわクソが。さっさと抜けボケナス」
「口が悪いな……いやまあ俺だって言葉づかいが良い方ってわけじゃないけどそれにしたってひでえ………」
ともかく刀に手を伸ばす。
選別で貸し与えられたので日輪刀に触れるのが初めてというわけではない。
だが、今から触れるのは文字通り自分の色に染まる「正真正銘の俺の武器」だ。
技量が足りていないとほぼ色が変わらない事もあると聞くし、そういう意味でも試されている気がする。
よし……ではいざ………抜刀!
根本から色が変わって……!なんか透けてね?
…………気のせいじゃないな!透けていってるわ!
え、透けるの?俺の適性って風どころか既存の呼吸じゃ無いの!?開発必須なの!?
困惑であの鋼鐵塚さんすらも無言で固まってんじゃねえか!
そして変化の落ち着いた俺の日輪刀は……
「ガラスで出来てるみてえだ……」