読んどきゃよかった鬼滅の刃ァ! 作:焼肉パーリィ
蝶屋敷に担ぎ込まれてからしばらく。
動けるように!なった!
傷は塞がり機能回復訓練もしのぶさんに鬼ごっこで追いつくのを残すのみ!順調だな!
……いやおかしいだろ。なんで癸の相手を柱がやってんだよ。追いつける訳ねえだろ。
常中の訓練も続けてはいるが、やっぱり寝ると解けてしまう。
しのぶさんが任務に行っている間は呼吸の開発……こちらも難航している。
実弥さんからのあの説教を踏まえて、開発する呼吸の方針は生存重視……つまり守りに秀でる技を目指す!
って考えたんだけども……
「向かねえ……風の呼吸って攻めに秀でる呼吸だもん………」
なんなら得意な型は突撃&早斬りの守りとは対極みたいな技なのである!
ついでに言えば風の呼吸で最も守り向きの晴嵐風樹は苦手な方の型だったりする。
そんなんで格上相手に守りに入ってるんだからそりゃ押し切られるに決まっているのだ。
つまり……爆速で守りが必要な状況になる前に倒すのが最善?
ならば結論はこうだ。速度に秀でる『雷の呼吸』の壱の型、霹靂一閃を習得する!
「アホなのかァ?オマエはよォ」
通じなかったよ……!
いや、収穫はもちろんあった。
蝶屋敷にやってくる雷の呼吸を使える剣士に見境無く頭を下げ、どうにか壱の型の歩法だけ習得したのだ。完成度を上げるの含めて2ヶ月かかった。杏寿郎さんって教えるの上手かったんだなって思った。
そして完全不意打ちの雷の呼吸でしのぶさんとの鬼ごっこをクリアして(めっちゃ頑張ってこの手札を隠し切った)、調子に乗って蝶屋敷を出たその足で実弥さんに手合わせをお願いしたのだ!
で、ぜーんぶ捌かれました。
「ふぐぅ……何故ぇ…?」
「なァ舞兎よォ?冷静に考えてみろ……付け焼き刃の速度で俺に通じンならな?『お前より遥かに練度の高い壱の型が使える雷の呼吸の剣士』が今の柱にいるのが自然だと思わねェか?」
「おっしゃる通りで……」
「速いだけで柱に迫れンなら入って来る隊士全員に雷の呼吸の習得を勧めるようにお館様や他の柱に進言してンだわ」
「ハイ…」
「ホントお前…新しく型を習って短期間で実戦に使える程度に仕上げてくる程飲み込みが早いのは評価するがよォ……今すぐに答え出せってワケじゃねンだよ。焦って迷走して死ぬじゃ本末転倒だぜェ?わかってんのか?オイ」
ぐうの音も出ない正論である。ちゃんといい所は評価してくるのがさらに自分のマヌケを突きつけられてる感じがするぜ!
「というかせめて守りに向く呼吸を習得するなりあっただろォが。なンで雷の呼吸だァ?」
「……目から鱗ですね」
「ずいぶん鱗が分厚かったみてェだな」
「辛辣!」
守りに向く呼吸かあ……ぱっと思いつくのはやはり水の呼吸だ。
水柱の冨岡義勇が蜘蛛の敵を倒す時に使ってた凪とかいう技、アレこそ作中最強の守りなのでは?
なんか攻防一体のどんな状況にも対応出来るとか言われてた記憶があるし(うろ覚え)、水の呼吸の習得……アリだな!
善は急げだ。早速実弥さんに柱の伝手で冨岡さんを紹介してもらおう!
持つべきものは伝手のある師匠だよな!手合わせで増えるアザに目を背ければ!
そう思ってたんだけども………
「あの2人は少々仲が悪いようでね……詳細は実弥本人が話さなかったのなら私から話すのはよそうかな。水の呼吸の習得に関しては義勇の師を紹介するから尋ねると良い」