読んどきゃよかった鬼滅の刃ァ!   作:焼肉パーリィ

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(組織の)トップと(最強的な意味で)トップとの遭遇

経緯を整理しよう。

 

実弥さんに冨岡さんの紹介を頼む

すっげえ嫌そうな顔でお茶を濁される

それはそれとして烏が手紙持ってくる

手紙の内容が呼び出し

 

………整理してもよくわからない!

 

え?俺なんかしました!?クビ宣告にしちゃ豪華じゃね!?

 

冷や汗がヤバい!あと庭めっちゃ綺麗!入ったら怒られそうな有名な庭園に足を踏み入れてる気分!

 

「緊張しているかい?楽にしてくれていいよ」

 

「呼び出された理由がわからないと気が抜けないですぅっ!」

 

「ああなるほど。悪い事じゃ無いから安心して良いよ」

 

安心していいのか……?

 

まあ声色も優しいし、変に警戒しなくてもよかったかもしれn

 

「ちょうどもう1人も到着したみたいだね」

 

門を見るとそこにはぶっとい鎖をガチャガチャ鳴らしながら、棘付き鉄球と斧を携え此方に歩いてくる高身長マッチョの姿が!

 

…………やっぱ俺の処刑か?

 

「辞世の句考えるんで待ってもらえます?」

 

「必要無いよ」

 

「辞世の句が要らぬ程の矮小な存在である事は重々承知してますけども!」

 

「そういった意味では無いよ。自分を低く見積もるのは出来る限りやめておきなさい。君を高く評価している実弥や杏寿郎のためにもね」

 

「あ、はいすいませんでした」

 

そんなやり取りをしているうちにマッチョさんが隣にやって来る。

 

「急な呼び出しでごめんね行冥」

 

「任務後の汚れも落とさぬまま身を整えずこの場に参じた事を容赦いただき感謝致します……」

 

いやあ泥汚れの一つも見当たらないよ……

 

本当にデカいなこの人。威圧感が凄い。

 

実弥さんや杏寿郎さんも強者特有のオーラみたいなものを感じたが、この人はガチで別格って感じのそれを纏っている。

 

岩柱の悲鳴嶼行冥さん……だったっけ?

 

日輪刀もすごい重そうってか刀って呼称していいのそれ?

 

今回のこなした任務とかの話に入ったけど、その内容まで化け物じみている。

 

その量の任務一晩でやったんですか?一週間分の任務の話ではなくて?前の晩9件捌いた上で、そんな涼しい顔でここに馳せ参じてるの?マジで?

 

話の内容に唖然としていると、急に話を振られたので無難な答えを返していく。

 

ちょくちょく行冥さんともやりとりがあったが、初見のインパクトにビビっただけで想定以上に話しやすい人だ。

 

『口下手な所もあるけど真摯さが伝わる対応だから下の者が相談しやすい上司』って感じ。

 

まあ後々『相談しやすいけど教えるのは上手いわけじゃない』と知ることになるワケだが。

 

きっかけはお館様のとある発言から始まった。

 

「さて舞兎。今回君に来てもらったのは初任務の件についてなんだ」

 

「……俺は、あの任で随分と判断を違えたと反省してます。十二鬼月を相手に未熟者で稀血の自分が残る危険、それに言われるまで気づかず…刀を置けと言われても文句は言えません」

 

「刀を置く事に関しては実弥からも聞いているだろう?悪い所はしっかりと実弥から言われたはずだからね。ならば今度は良い所を褒める為に呼んだというわけだ」

 

「?良い所ですか…?」

 

褒める為にわざわざ下っ端新人呼び出す事あります?もう俺よくわかんないよ鬼殺隊の価値観!

 

「隠を逃し、杏寿郎が到着するまでの足止め……結果あの鬼による死者は無し、大きな怪我をしたのは杏寿郎と舞兎の2人だけで、その怪我も隊への復帰が可能な程度で収まった。街中に十二鬼月が出たという事態でこれは快挙だよ」

 

「噂は私も耳にした……初めての任で災難だったな」

 

「ふへへ……体をはった甲斐があります」

 

マジで褒めてくれるやん。思わずテレテレした反応返しちゃったわ。

 

とりあえず真面目っぽい話題で誤魔化しとこう。なんか恥ずかしいわ。

 

「コホン…実はこの任務関連で解決して無い事というか、気掛かりな点がありまして…助言をいただきたいんですが。あ、鬼に関する事じゃなくて人付き合いの話になっちゃうんですけど」

 

「何かな?言ってご覧」

 

「うむ。背中を預ける者との信頼は尊きものだ……」

 

「選別の同期なのですが…その選別の時に話をした結果、彼女は隠として鬼狩りに携わる事になったんですよ。沙代って娘なんですけど、この前の任務でちょっと……あまり力になれなかったと気に病んでいるようでして」

 

 

 

 

 

 

「お館様、もしや私を彼に会わせたのは?」

 

十二鬼月と初任務で交戦し生還した、稀血かつ前例の無い日輪刀の色の新人隊士。

 

てっきりそんな「特殊状況のごった煮」とでも評するべき隊士を継子とするなりして面倒を見るように、だとかを通達されるのが今回呼ばれた理由だと悲鳴嶼行冥は考えていた。

 

しかしその新人隊士が口にしたのは、あの夜を思い出させる少女の名前……正直、複雑な気持ちが無いとは言い難い。

 

「……再び、会う気にはなれないかい?」

 

「やはり、彼が言っていた沙代というのは…」

 

「そういう事だよ。会うにしても避けるにしても、君が決めるんだ」

 

そんな会話の後帰路についた鬼殺隊最強と呼ばれる隊士は、任務の時より悩ましい表情をしていた。

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