読んどきゃよかった鬼滅の刃ァ! 作:焼肉パーリィ
「こんなものか……では飯の後、型の鍛練を正午まで行おう。複数の呼吸を短期間でこの精度…水の呼吸も見様見真似にしては練度が高い。これなら水柱も夢では無いな」
夢じゃないっすかそうっすか。
さては俺を殺す気かな?
夢では無いって『永眠させてやる』の隠語だろうか。
廃村に潜む鬼を討伐する任務だったのだが、この任務で2人で倒した鬼は26体だ。(内訳 舞兎:9 義勇:17)
しかも何体かは血鬼術まで使ってきた。
そしてあろうことか、その血鬼術を使ってきた鬼を3体こちらに任せてきた。しかも3体同時にという暴挙である。
最後の1体なんて疲労困憊で倒しきれずに朝日に救われたんだけど、アンタそんな満身創痍なヤツを今から型の稽古つけますって言いました?目ぇついてます?
え?これを……毎日?正気じゃ無いよ死ぬよ。
悲鳴嶼さんの初めて会った時の任務数を聞いた時バケモンだと思ってたけど、柱にしては少ない日だったのか……?
義勇さんは心なしか満足気な顔をしている。なんだこの人。体力気力があれば殴りかかりたいくらいだ。
……おい今ボソっと言った「稀血とは本当に鬼を惹きつけるな…」とかいう発言聞こえてるぞ。妙な事を考えていないだろうな。
昼過ぎになった。
さて、型の稽古を体験したのだが……まあうん。普通だ。一つの型を除いて。
各型100回の素振り(玖ノ型の水流飛沫・乱は走り込みのような訓練)だったが、問題は例の拾壱ノ型である。
凪は敵の攻撃を見極める技……故に打ち込み稽古(反撃禁止)を木刀が3本折れるまで繰り返す。
脳筋が過ぎるだろいくらなんでも!木刀折れるをカウント代わりにするな!柱の悪い所だぞ!木刀だって無限じゃ無えぞ!
と思っていたが、倉庫(二畳半くらいあった)に比喩でもなんでも無く薪みたいにギチギチに詰められた木刀……マジで無限かもしれん。
そしておそらく、大怪我でもしない限りは逃がしてくれそうにない。
睡眠を同じ部屋で取るように言われたのだ………本当になんで?
まあもう寝ないと身体が持ちそうに無い。逃げられないなら熟す体力を確保する以外に道は無いのだ。
水浴びで汗を流し、既に寝息(全集中の呼吸・常中)をたてる義勇さんを横目に布団を被った。
ああ、疲労の身体を開いた建具から差し込む柔らかな日差しが暖め、ふわふわの布団が優しく受け止めt……
うとうとし始めた次の瞬間、俺は胸ぐらを掴まれ庭にぶん投げられた。
「って!?敵襲!!!?柱が居るんだぞ!?」
投げられる直前に咄嗟に掴んだ日輪刀を抜きながら周りを警戒するが、義勇さん以外の気配は無い……俺良く刀咄嗟に掴めたな。自分でもびっくりだわ。
「良く刀を掴んだ。素晴らしい反応だ」
「言ってる場合ですか!目の前で人投げられて呑気すぎるでしょう!」
「………?投げたのは俺だが」
?投げたのは俺って言ったか今?え?寝る直前の人間庭にぶん投げたって?
「why…?」
「何処の言葉だそれは…常中が途切れていたぞ」
…………常中?
「起きている間は出来ているようだから後一歩だ。技の精度は既に上澄み、任務での状況判断は経験を積む程磨かれていくだろう……呼吸の課題さえ克服出来ればお前は柱に届き得る」
「……いやあの、お褒めの言葉は嬉しいですが、俺今なんで投げられたんですか」
「?常中が途切れていたと言っただろう」
「あの、念の為伺いますが…まさか常中の習得まで俺庭に投げられるんですか」
「そうだが」
「ッスゥ~そうですかぁ……」
グッバイ……俺の安眠。