読んどきゃよかった鬼滅の刃ァ! 作:焼肉パーリィ
結局、手当は甘露寺に口頭で教えながら作業してもらう事で解決した。
なかなか手際が良く、本当に初めてか?ってくらい早く終わった。
……柱になるような人ってこういう所でも才能溢れてるの?添木を包帯で腕に固定するって初見だと結構難しくない?
その後交代で見張りをしながら睡眠をとり、川で魚を取ってご飯とした。
めっちゃ鮎がいた。こういう所に現代との違いを感じる。
そして夕暮れごろ………
「舞兎くん!起きて起きて!あの子、目を覚ましたよ!」
寝ぼけ眼で少女を見れば、目をぱちぱちさせながらぼんやりと空を眺めていた。
とりあえずのそのそと起き上がり、状況確認の為に話しかける事にする。
できるなら休ませてやりたいが、もう日が暮れてしまうまで2時間も無いだろうこの状況では流石にキツい。
「あー……とりあえず、自分の状況はどれくらい把握出来てる?自分の名前とか自分がなんでここに居るのかとか言えるか?」
少女はしばらくこちらをぼんやりと見た後、どんどん青ざめていく。
そしてあろうことか、折れている左腕をついて起きあがろうとした。
甘露寺が間一髪で手をつく前に抱き上げる事で、怪我を悪化させかねないその行為は阻止されたけど……
「あっっぶねえな!よりによって折れてる左の方の手ぇつこうとすな!」
「ほっほっ本当に危なかったわ……!落ち着いて!ほらゆっくり息を…」
「あ!あの!私!あの!混乱して貴方に!その!おっきい異形の!じゃなくて!えっとえっと…あっ名前!私はそのえっと」
「落ち着けっておい!ほれ水飲め水!おい左手振り回すな包帯解けんだろうが!」
おちついた。
「取り乱しました……まずはその、混乱して斬りかかってしまいすいません」
「いやうん………俺も緊急時かつ手加減したとはいえ女性の鳩尾ぶん殴ったわけだから……ごめんな?痛めたりして無いか?」
「左腕以外は大丈夫……だと思います」
「見た感じだと上半身には擦り傷くらいだったわ!脚は見てないけど…捻ったりして痛めてないかしら?」
「少し怪我自体はしてるみたいですけど、歩いたり走ったりするのに支障がある程では」
「なら場所の移動は出来るな。それで…その腕は何が原因?鬼?」
「鬼……そうだ!あの鬼!倒さないと!」
少女が突然刀を持って立ち上がる……が、流石に片手しか使えないので、帯に挟むのすら苦戦している。
どうも感情のコントロールが苦手らしい。とりあえず説得を試みよう!
「ちょ!ちょっと!落ち着いて!貴女怪我してるんだよ!?」
「しかも骨折という結構重症の怪我ね?擦り傷程度なら多少の我儘は聞いてやってもよかったけど……悪いが君は下山させる。流石に2人がかりとはいえ片腕使えん状態の人を守りながらあと6日は結構厳しい。今回は諦めて次の選別で頑張って…」
「それじゃ駄目なんです!」
……はい説得失敗。俺はいつもこうだ。女の子ムズカシイネ…
ああもうやっべえ泣き始めちゃったよ……いやでも無理なもんは無理なんだよ。別に俺は死んでも良いけど君と甘露寺を死なせたく無いんだよぉ!」
「……………舞兎くん?」
「………死んでも良いって…?」
「……やっべどこから声に出てた?」
わーお2人の視線が痛い。
あっ!泣き止んでる!もしやパーフェクトコミュニケーションだった可能性が!?
な訳無かったわ。甘露寺さん普通に怒ってるわ。こっちにツカツカ歩いて来よるわ。
あ、これは平手打ちのパターンですね。
ほら振りかぶっ…アレなんか振りかぶり方めっちゃ縦じゃn
[甘露寺家相伝 お叱り拳骨]
「3人で!生き残るの!自分は死んでも良いなんて2度と言わないで!」
「ハイ…スイマセンデシタ……」
でもあなたの拳骨が死因になりかねないので加減してもろて…