読んどきゃよかった鬼滅の刃ァ! 作:焼肉パーリィ
恐ろしく強い拳骨の後、3人で話し合って少女は山から脱出させる事になった。
少女の名前は沙代というらしい。
昔世話になっていた寺が鬼に襲われた時、奉行に上手く説明が出来ずに保護者だった人が犯人として連れていかれてしまったそうだ。
落ち着いてから必死に行方を調べ、囚われていると突き止めた牢はもぬけの殻。
そこからさらに行方を辿り、産屋敷家の交渉によって鬼殺隊に属していると知ってからすぐさま育手に弟子入りし、4年の稽古の後今に至る……
「いや調査力すげえなオイ。年齢1桁でそこまでやれんの?鬼殺隊入るより忍者として調べた方がよっぽどその人に会えそうなんだけど」
「何で謝りたい恩人の属している組織をコソコソ調べるんですか。謝罪の為ですから堂々と入って堂々と謝罪しますよ」
うーん不器用というか何というか……
相手がいつ死んでしまうか分からない環境だから急いで会いたいのに、「筋を通した手段で会いたいから」でこんな小柄な子が年単位で剣の腕を磨いた訳だ。
……なんか今回の選別を諦めるように説得したのに罪悪感が湧いてきた。
「ねえ沙代ちゃん?隠として鬼殺隊に入るのはどうかしら」
「確か剣士の手助けをするんでしたっけ?上手く同じ任につけるでしょうか…」
あ、大丈夫そう。流石は未来の柱だ!フォローも出来る!お前がナンバーワンだ!俺もその方向性で説得だ!
「鬼殺隊に入る前から鬼に対抗出来るんなら結構難度の高い任務に行ってるんじゃないか?それなら隠で援護役としての方が早く関われそうだし、むしろ英断かもしれないぞ!」
「確か…に…?あの人は全集中の呼吸も日輪刀も無い状態で鬼から私を守り抜いた程…ならば高難度の任を任されている可能性は高い…のでしょうか?」
「きっとそうだ!そんなに強かったらもう柱かもしれないぞ!柱なら俺が話を通せる人もいるし、そっちの方が探しやすいまである!その人の名前を教えてくれ。選別が終わったら聞いてm甘露寺!刀抜け!西から木の軋む音だ!明らかに人間が歩いて来るような音じゃ無い!」
空気読めよ鬼ぃ!会話パートに割り込むのはマナー違反(?)だろ!
「くっ熊とかじゃ無いの!?まだ日は落ちきって無いよ!」
「怪我人庇ってる状況だったらどっちだろうが脅威なんだよぉ!沙代も腕は痛むだろうけど走ったり避けたりする事は覚悟してくれよ!」
くっそ油断した!絶対やべえヤツじゃん!音的に絶対人間サイズじゃないじゃん!もっと早よ気づけ俺も!
そして姿を見せた鬼は……手だらけのデカい異形の鬼だった。
「……うっそだろオイ」
「大きい…ここには大きく異形化するほど人を食べた鬼はいないって…煉獄さんが…」
「あいつです!私の腕を折ったの!それにあいつ、人様の想いをコケにして…!」
「そこは後で聞く!今は生き残る事考えろ!今1番死ぬ可能性あるの片腕使えねえお前だぞ!」
あの衝撃的な見た目、何年も前の記憶だろうが忘れるハズが無い。
つまり、あいつは少なくとも本編時点まで生き残ってる強い鬼のハズだ。
今の俺が作中でどのくらいの強さかは知らんが、主人公より強いなんて自惚れるほどの自信は無い。
さらに怪我人を守りながらという条件までついている…けど最も怖いのはそこじゃない。
甘露寺ってそもそも原作でコイツと遭遇してるのか?という点だ。
原作で遭遇して無いなら、最悪未来で柱になるほどの人材をここで失う可能性がある。
そうなった場合、それは『俺が転生してきた事による状況の悪化』に他ならない。
……うん、絶対嫌だ。
というわけで………奴が追って来れない程度にズタズタに引き裂いて2人と一緒に逃げる!生存重視!倒すのは炭治郎に任せる!
「先手必勝!喰らえおらぁ!」
[壱ノ型 塵旋風・削ぎ]
渾身の一撃は奴の身体を大きく削り……
見上げるほどのその巨体は