添い寝がメインの艦これSS   作:うわぐつ24号

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こんにちは。こちらを投稿します。添い寝とありますが、今回の青葉は二部に分けてお送りします。今回は添い寝シーンなしです。


3話 青葉と添い寝 前編

加賀、瑞鶴との添い寝の翌朝ー

 

 

澄み切った空気と、燦々と照りつける元気な朝日を浴びて、俺は目が覚めた。

 

まあ両脇には例の2人がいる。加賀、瑞鶴の空母の2人だ。

 

まだ2人はすやすやと夢の中にいる。今日は休日なだけあってこの2人を起こすのは悪いし、とはいえ、起こさないと俺が起きられない。

2人は俺を板挟みに抱きついて寝ているため、このままだと二度寝をかます羽目になる

 

中田「…」

 

両脇で眠る2人はまるで子供のようだ。普段は大人びている加賀も、明るく活発に接してくれる瑞鶴も、気持ちよさそうに寝息を立てている。

 

中田「ふふ…可愛い奴らだ…」ナデナデ

 

思わずその寝顔に母性?のようなものがくすぐられる。

 

加・瑞「んん…」スヤァ…

 

頭を撫でてみると、気持ちよさそうな顔を浮かべてさらに俺を強く抱きしめる。

 

 

 

 

中田(ち、ちょっとまて!!色々と当たってる!当たってるって!!!)

 

中田は我に帰る。自分が女性に極端に不慣れなことをそこで思い出す。

 

中田(た、耐えろ俺!!耐えるんだ!!!)

 

そんな彼の強い願いも虚しく、加賀は足を絡めてきた。もちろん、無意識である。

 

 

中田(ぎゃああああああああああ!!!)

 

中田(悪霊退散悪霊退散悪霊退散!!!!!!!!)

 

……まだまだ彼には成長が必要なようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーその頃、倉田の部屋ではー

 

 

倉田「」スピー…スピー…

 

目覚まし時計「」カチッ…カチッ…カチッ…(6時59分)

 

目覚まし時計「ジリリリリリリリリリリ!!!!!!!」(7時00分)

倉田「うわ!?な、なんだ!?」アセアセ

 

倉田「こいつかよ…」カチャ

倉田「…なんとも目覚めの悪い目覚まし時計だな…」ハァ…

 

倉田伸二、起床。本日は休日ながら午前中は仕事がある。来週する分の仕事を早めに終わらせておくのだ。

 

洗面所にて洗顔、髭剃り、寝癖直し、そして歯磨きを行う。

 

倉田「何ともいけすかない顔だよなぁ…」

歯磨きをしながらつぶやく。

 

実際、お世辞にもイケメンとは言えない顔立ちのため、余計に自分の言葉に説得性が生まれる。

 

倉田「なんでこう可もなく不可もないような顔なのかねぇ…」シャコシャコ

 

 

朝ご飯の食パンを頬張り、夏用の制服を着て鏡でチェックする。

 

倉田「よし、身だしなみもオッケー。今日も頑張りますか…」

最後に制帽をギュッと被って、荷物を持って部屋を出る。

 

今日はどんな事が待ち受けているのやら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0755、仕事開始。執務机の中から資料を取り出して書類の作成を始める。作戦報告書のまとめ、遠征計画書の作成、収支報告の確認などのデスクワークを淡々と行う。

 

本日は戦艦を必要とする遠征に金剛が出向いているため秘書艦も不在。1人でこなしていくしかない。

 

エアコンの音が静かな部屋に響く。それ以外に聞こえる音は、外で蝉がうるさく泣いているくらい。夏の熱気が外ではうるさいくらいに蔓延している。

 

このクソ暑い中で、時雨と夕立は木陰で寝そべっている。そばには冷え冷えであろうジュースが置かれて、気持ちよさそうだ。

 

倉田「あいつらは元気だなぁ…」

倉田「俺も、運動しないとなぁ…」ノビー

 

コンコンコン

 

倉田「?、はーい」

「失礼しまーす、司令官」

 

突然の来訪者は、短パンにセーラ服、藤色の髪の毛が特徴的な重巡艦娘の青葉だった。明るい性格で常にカメラを携帯しており、隙あらばシャッターを押している鎮守府のカメラマンだ。

 

青葉「おはようございます!司令官」ケイレイ

倉田「おぉ〜青葉か。おはよう」ケイレイ

青葉「先ほど司令官が執務室に入っていくのが見えたので、来ちゃいました!」

倉田「なるほどね、それで来たのか」カキカキ

青葉「しれいかーん?今日は休日ですよ?なんでまたお仕事を…」

 

青葉は首を傾げながら疑問の声で投げかける。まぁ、ごもっともな質問だ。しかし、休日に休んでいたら平日に地獄を見るというのが過去3ヶ月で経験したので、みすみす休むわけにもいかない。

 

青葉「司令官もなかなかハードなのですね」

倉田「まぁ、土日休んだら平日に残業しなきゃならないからな」

青葉「それじゃあ休日の意味が…」ニガワライ

倉田「負のスパイラルだな」

青葉「えっと…司令官」

倉田「ん?」カキカキ

 

青葉「よろしければ…手伝ってもいいですか?」チラッ

倉田「俺の仕事を?」

青葉「は、はい。2人でやれば早く終わりますし…その」

 

あの青葉が秘書艦を申し出るとは珍しい。いつもは隙あれば『青葉見ちゃいました!!』とシャッターを押して退散するのに、今日はなんだか不思議なことを言う。  

 

青葉「司令官の隣にいると、なにかといい写真が撮れそうなので」エヘヘ

倉田「そういうことか」ハハ

 

なるほど、そういうことか。金剛がいると近くで俺と絡みづらいからってことなのかな?

 

倉田「ま、手伝いはありがたいことだしお願いしようかな」

青葉「本当ですか!?やったぁ!」パァ

 

顔を綻ばせた青葉は椅子に座るのかと思ったら、後ろの窓のそばに駆け寄り、自前のカメラでシャッターを押す。

 

青葉「うーん、時雨と夕立、気持ちよさそうに寝てますねぇ…」

倉田「このクソ暑い時に、元気なこった」カキカキ

青葉「司令官司令官!」チョンチョン

倉田「ん?どした?」

 

カシャー

 

青葉「ふふ、いいお顔が撮れましたよ」

倉田「どれどれ?おぉ、中々いい写りだな」

 

カメラの画面の中の俺は、何だか生き生きしていた。昨日は金剛と長く寝ていたおかげで多少疲れは取れたのだが、それでもまだ疲労感はある。

青葉のカメラには不思議な何かが宿っているのかもしれない。

 

倉田「相変わらずいい写真を撮るなぁ〜」

青葉「でしょでしょ!写真のことなら青葉にお任せ!」

倉田「はは、だな」ニコッ

 

倉田「フツメンの俺でもそれなりにまともに映るんだから、お前の写真は一品だな」ニカッ

 

青葉「…」

青葉は俺の言葉を聞くと、不自然に黙りこんだ。何か言いたそうな顔で少し俯く。

 

青葉「司令官はカッコいいですよ」ボソッ

 

倉田「ん?なんて?」

青葉「あぁ!なんでもありません!すみません、目にゴミが入ってしまったようで!!」アセアセ

青葉「すみません!話しすぎましたね!早くお仕事終わらせちゃいましょう!どれをやればいいですか?!」アセアセ

倉田「えぇ?あぁ…じゃあ、これとこれを頼めるかな?」テワタシ

青葉「分かりました!青葉におまかせ!」アハハ…

倉田「いきなりどうしたんだ?変な青葉」フフ

 

 

 

そう笑う彼を尻目に、そっと先ほどの倉田の顔を収めた写真を見返す。朝イチの純粋な彼を撮ることのできた、彼女にとっては貴重な1枚。フィルムの中の倉田を見つめ、小さくニヤける青葉であったー

 

 

この鎮守府では倉田や中田は艦娘みんなから好かれている。中には加賀や金剛のようにLOVE勢も存在している。その中の1人が青葉なのだ。

 

彼女は持ち前のカメラと撮影技術で倉田をよく撮影している。(いわば盗撮)

写真に関しては高い技術を持っているため、これらの写真は金剛には大人気なのだ。

 

 

そもそもの事の始まりは金剛が青葉に頼んで写真を撮ってもらっていたことにある。その時は単に彼を撮影していただけだが、そのうちフィルム内の彼が少しずつ魅力的に見えてきて、今に至るのである。

 

青葉(この写真なら、また金剛さんと盛り上がれそう)フフフ

 

青葉の気持ちは金剛にはなんとすぐにバレた。『私が気づかないはずがないデース!』と見抜かれており、流石は金剛だ。それから2人は同盟を組んでよく恋バナで盛り上がっている。

 

そのことに鈍感な倉田は気づいていないが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2時間後ー

 

青葉「フゥー……なんとか終わりましたねぇ」ノビー

倉田「だな。ありがとう青葉。これで来週は楽できそうだ」ニコッ

青葉「いえいえ!また青葉をよろしくね!」

 

青葉は自慢げに倉田にピースを向ける。

 

倉田「無事に終わったことだし、青葉、何かやりたいこととかないのか?」

青葉「へ?やりたいことですか?」

倉田「今日は休みなのに手伝ってくれたからな。お礼がしたくてな」

 

倉田は照れ隠しをしながら青葉に聞く。その表情、仕草に愛らしさを感じて思わずニヤけてしまう。

 

青葉「…ふふ」

倉田「な、なんだよ」

青葉「いえいえ、司令官からそんなことを言っていただけるとは思っていなくて」フフフ

倉田「ま、まぁな…金剛以外に執務を手伝ってもらった経験がないからよ…」

倉田「で、ないの?やってほしいこと」

 

そんなの彼女の中ではとうに決まっている。

今まで誘えなかったが、このタイミングで誘えるとは思ってもいなかった。

 

 

 

青葉「じゃあ、お昼から私とお出かけしてくださいよ!」

倉田「え?お出かけ?」

 

倉田は青葉の言葉に口をあんぐりと開けて聞き返す。

 

青葉「もー…司令官は鈍感ですねぇ…」

倉田「?」

 

倉田はより一層眉をひそめて青葉を見る。

青葉「じゃあ、この際なのではっきりと言いますよ」オホン

青葉は覚悟を決めたように大きく息を吸う。それでも、足はプルプルと振えていた。

 

 

青葉「私と…で、デート、してください……//」カオマッカ

 

青葉はモジモジと指を動かしながら倉田に言う。視線は下を向いていたが、顔が赤くなっていることは倉田にも分かった。

 

倉田「あ、あー!そ、そういうことか!ぜ、全然いいぞ!」アセアセ

倉田(女の子に言わせるセリフじゃなかった…)

 

青葉は倉田の言葉を聞くと目を輝かせて、嬉しそうな笑みを浮かべながら喜ぶ。

 

青葉「い、良いんですか!?」

倉田「あぁ、俺でよければ」メソラシ

青葉「もー!司令官だから誘ったんですよ!それじゃ、1時間後に正門に来てください!青葉は準備に行ってきます!」タタタ…ガチャ

倉田「あ、おーい…」

 

青葉はすたこらさっさと部屋から出て行ってしまった。倉田は椅子に力なくへたり込む。

 

倉田「お、女の子に…デートに、誘われただと…!?」

 

高校1年生の時に一度だけデートして以来、まさかの展開となった。彼には恥ずかしさというよりも何も分からない焦りでいっぱいである。

 

 

 

 

青葉「で、でででで、デートに誘っちゃったぁ……////」カァ…

 

一方の青葉は執務室の扉の向こうでへたり込むようにうずくまっていた。倉田とデートできる喜び半分、勢いでとんでもなくアタックしてしまった恥ずかしさ半分、いや、恥ずかしさで彼女は悶えていた……

 

青葉「青葉、デートとかしたことないよぅ……//」グルグル

 

 

 

2人のデートはどうなることやら……




次回はデート編です。長くなりそう………

読んでいただきありがとうございました!
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