怪人クモ女VS魔法少女   作:サイリウム(夕宙リウム)

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35:す、拗ねてる……!

 

「えぇ、はい。ではその時間で行きましょう。にしても結構な遠出ですね。……あぁ、いや。別に何かあるわけではないですよ? どうです、大きな休みが取れれば西の古都辺りは。観光するなら最適かと。……ですね、ではまた。」

 

 

ふぅ。急な電話だったからびっくりしたけど、単なる遊びの誘いか。……ま、裏があるのは解ってるんだけど。

 

クラフトから掛けて来た電話、このひかりが丘から電車で数時間ほどの場所にあるとある牧場、そこに観光兼メシに行こうという内容の誘いを受けた私は、そんなことを考えながら受話器を置く。正直、何度もともに飲み食いしていればそれなりの情は湧く、だからこそそれが単なる食事の誘いであれば楽しみながら受けることが出来たんだけど……。

 

 

「この町にいる限り私が“見ていない”場所なんてないのにねぇ?」

 

 

クラフトは以前私にご飯を奢ったことにより、お財布どころか貯金にまで途轍もないダメージを受けている。そのため以前買うと言っていた携帯電話を金銭的な理由で入手することが出来ず、基本連絡はこの町のどこかの公衆電話から送ってくる、という感じだ。なので今回も町にあるどこかの電話ボックスから掛けて来たという感じだ。

 

彼女は気まずそうな顔を浮かべながら普段通りの声を出すよう努めていたけど……。まぁ全部見えているんだよね。

 

“怪人クモ女”である私は、野生の蜘蛛とある程度のコミュニケーションを取ることが出来る。流石に私一人では全てを管理しきることはできないが、専用のプログラムとペットのあーちゃんの力を借りて文字通り町の“全て”を彼らを通じて監視している。勿論、彼女が私の携帯電話に掛けるのに使った電話ボックスも、だ。

 

 

(クラフトはあまり嘘つくの得意じゃないし、本人の気質的にも嘘は好まない。出来ないわけではないが、下手だ。……何か大きなことをするんだろうね。私に見られると困る故に、一旦外に出して作戦を終わらせた後ビジネスか何かの力を借りて辻褄を合わせる、ってところか。)

 

 

実際、彼らが何かしようとしていることはこちらでも把握している。

 

裏に入ってこなかったせいで処理することはできなかったが、表に変装したジューギョーイン達やクラフトが街中を歩いているのは記憶に新しい。そしてもちろん、何を調査しているのかも小さな蜘蛛ちゃんに覗き見してもらったから把握済み。その中にあった人物のリストに書かれていた人を眺めてみれば、何をしようかというのは大体解る。

 

リストの人物たちをこちらでも調べた結果、全員が何かしらの“闇”を抱える人物であることは判明済だ。つまりこの人たち全員がクライナーの素体、もしくはその候補と言うことになる。

 

 

「私に見られて困るのは解るけど、私をこの町から出そうとしているのは……。それだけ大きな作戦で、被害も大きくなる。つまり露見する可能性が増えてしまうのだろうね。同時多発的にクライナーを生成するつもりかな?」

 

 

確かに、その作戦はジュエルナイトたちにとって非常に難しい戦いになるだろう。数が増えればそれだけ差が広がる。そして以前クラフトが言っていた『ハイエンド』という存在。おそらく今の彼女たちでは勝利を収めるのが難しい存在なのだろう。質も、数も負ける。

 

だが、私がいる限りその両方がひっくり返ることはない。

 

質で私を上回ろうとするのであればあのピレスジェット並みの存在を持ってこなければならず、数に関しては町中に潜む蜘蛛がいる限り負けることはないだろう。いくらハイエンドという強化されたクライナーを出現させたとしても、その場で無力化することが可能。そして町中に三桁近いクライナーを放たれたとしても即座に全員無力化するぐらい出来るだろう。勿論、私個人で。

 

 

(蜘蛛たちの力を借りるのであれば“蜘蛛”として指揮を執る。個人で処理するのであれば“蜘蛛”で動いてもいいし、“九条恵美”としてクラフトを殴りに行ってもいい。)

 

 

まぁその辺りは状況を見て考えていくことにしよう。

 

 

「早い話、それは別にいいんだ。どうとでもなるし。けれど問題は……、コレ。」

 

 

そう言いながら手に取るのは、私の配下の蜘蛛が撮影して来たデータから再構成したリスト。今回クライナーの素体となり得る人たちのリストだ。全員が闇を抱えており、心を壊しながらもなんとか日々を生きている者たち。……この中には、白虎ヒマの母。戸籍上の母親が記入されている。

 

ヒマさんと関わる過程である程度彼女の家庭環境は調べさせてもらった。まぁ選ばれるのも仕方ないほどの闇を、彼女は抱えている。

 

 

「……どうしたものか。」

 

 

別に、彼女を守ってもいいのだ。流石に“蜘蛛”が表立って動くことはできないだろうが、“九条恵美”であるならば別に彼女の家に行ってもおかしくは無い。何せ一時だけではあるが九条恵美は白虎ヒマの指導を執り行ったのだから。様子を見に行く、もしくはご家族に話を聞きに行くのは何も間違っていない。“九条恵美”の拳で、クライナーにしようと迫るジューギョーイン達を消し飛ばせば話は終わりだ。

 

けれどこれを止めないことも、メリットが存在している。

 

ジュエルナイトたちが扱う浄化技は、その心に正の精神エネルギーを打ち込み蓄積してしまった負の感情などを消し飛ばすものだと私は推測している。つまり精神力を大きく回復させることが出来るのだ。下手な投薬よりも効果がある治療と言っても良いだろう。

 

 

「最終的な判断はヒマさんがすることだけど、今の母親と和解の機会は絶対にあった方が良い。一生脳裏に残り続けるよりは、何かしらの解決があった方が絶対に彼女の心にとって良いはず。」

 

 

今のヒマさんの母親は真面な会話が出来るか怪しい。だが浄化することが出来れば立ち直るきっかけになるだろうし、ヒマさんも面と向かって言葉を交わすことが出来るだろう。そしてすべてが上手く行き、彼女の家庭環境が改善すれば、あの子にとって帰ることの出来る場所が増えることに繋がる。

 

これは彼女にとってとても大きな利になるはずだ。

 

そしてそもそもの話だが、母親が抱える闇とクラフトが作り上げたハイエンドという存在。これらが合わせれば結構な強敵になるだろう。ジュエルナイトたちだけでは対処不可能。ヒマさん、いやダークパールの性格から救援に駆け付けるのは確か。つまり共闘イベントになる。ダークパールがジュエルナイトに戻る第一歩となるはずだ。

 

まぁその受け入れる側が。私の過去の発言のせいで“蜘蛛”にヒマが改造されたかもしれないと滅茶苦茶心配してくれているみたいだけど……。う、うん。その疑惑も良い感じに払えるはず。たぶん。きっと。メイビー。

 

 

「……ヒマさんのお母さんには少し怖い想いをしてもらうことに成るけど、そっちの方がよさそうかな? さて、頑張りどころだ。完璧な思い通りになったわけじゃないけど、終着点が同じなら何も問題はない。」

 

 

資料をまとめ直し、机の引き出しの中に。定期検査と細々な調整を終わらせた“蜘蛛”の仮面を再度顔に装着し、変声機能を確認していく。そして同時に、服装も古の化け物に相応しいモノに。

 

 

【あーアーAー。……えぇ、これで万全ですね。】

 

 

にしても……。ビジネスもそうでしたが、クラフトも“あちら視点”で見れば可哀想ですよねぇ? そもそもこの町に手を出した時点で“詰んでいる”というのに、更に終わりの道を進もうとするのですから。まぁ、一度手を出した時点でもう逃げることなどできないのですけれど。

 

見せしめ、などという可愛らしいことをしてあげるつもりはありません。真なる私の顔ではなく、一つの虚である“蜘蛛”ですらこの身の正体に繋がる可能性がある。ならば欠片の慈悲はあれども、それを振り払うような存在に生きる価値などあるはずがないでしょう。

 

私が真に恐れるのは、“ピレスジェット”に私の存在が露見すること。つまり何人たりとも“知る”者は消さねばならぬのです。まぁジュエルナイトたち、彼女たちはまだ未成年。そして明確な正義陣営と言えるからこそ、残しているだけ。

 

例外は、数が少ないからこそ例外であるのです。友人としてのお付き合いが楽しかったのは確かですが……、そろそろ、本腰を入れても良いのかもしれませんねぇ。

 

 

【さてはて、ではその前準備。と行きたいところですが……。まだ幼子の夕餉の用意が出来ていませんし。早く作りに行きませんと。確か幼子の要望は『カツシチューライス』でしたか。ふふ、わんぱくですねぇ。】

 

 

そう言えばこの前アカリさんも定期特訓の時に『シチューにカツ!』とか叫びながら私こと“九条恵美”に突撃してきてましたけど、流行ってるんですかねぇ? まぁヒマさんはご飯に乗せて欲しい派みたいですし、白米に合うよう少し味を濃いめの味付けにしてあげるとしましょうか。

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「これがエメラルド……、ですか?」

 

「そうぷる!」

 

 

クモ女が何かしらの“準備”を整え始めてから数日後。アカリとリッカは妖精のプルポを連れて、生徒会応接室にやってきていた。

 

以前強く光り適応者が近くにいることを主張したエメラルドだったが、プルポが見逃してしまったが故に強く拗ねてしまった彼女。けれど流石に今度何もしないというのは彼女の意に反することだったのか、ユイナが近づいた際はほんのりとではあるが何度か光り輝いていた。まぁそれもプルポは見逃してしまっていたのだが……。この度ようやく発見。ついにご対面となったわけだ。

 

 

(り、リッカちゃん。あの子、確実に拗ねてるよ……!)

 

(そ、そうねアカリ。何度も変身したおかげかしら、ダイヤ越しにエメラルドの不機嫌さが伝わってくる……!)

 

 

そんな彼女たちがいるのは、あの豪華なお部屋。

 

乗りと勢いで生きていると言われているこの学園の理事長兼校長が『え、何? 家から調度品持って来ていいかって? ……いいね! 面白そうだし好きにしていいよ!』と言ってしまったがために、軽く億を超える様な絨毯や絵が飾られたそこ。事情を知る一般生徒であればあるほどに色々怖すぎて入れなくなってしまったが故に、ほぼユイナの私室になってしまった生徒会応接室には、3人と妖精が集まっていた。

 

なお、アカリもリッカも『すごそうな部屋だなぁ』とは思っているが値段は知らないため少し居心地が悪い程度に収まっている。もしその値段を知ってしまった瞬間、泡を吹いて倒れてしまうのは確かだろうが……。世の中には知らない方が幸せなことの方が多いのである。

 

 

「プルポさんの話によると、適合者はこの世に一人だけで、その存在が近くに現れた時は強く光り輝くとのことでしたが……。ほんのりと光っていますが、特に何かあるわけではありませんね。」

 

 

宝石と言うことで真っ白な手袋を付けながらエメラルドを触るユイナ。

 

その丁寧な扱いに少し満足し、ちょっとだけ光ったエメラルドであったが……。彼女の性格を表すとすれば、気難しいお嬢様。持ち主であるプルポに無視されたことに相当頭に来ているらしく、適応者が前にいるというのに力を貸そうとするそぶりがない。

 

何やら宝石間でやり取りすることが出来るのか、アカリに力を貸すルビー、リッカに力を貸すダイヤモンドが声を掛けているようだが、一切無視してしまっているご様子。こんな時エメラルドと相性が良かったパールがいれば何とかなったのかもしれないが……、現在彼は家出中で闇落ち中。今の彼女たちに出来ることはなかった。

 

 

「……プルポ、またなんかやっちゃったんじゃないの? 聞いてた感じ、何回も見落としてたみたいだし。」

 

「ぷぽ! 酷いぽリッカ! 確かに見落としちゃったのは事実るぽ。でもプルポが毎日頑張ってるのは、一緒に住んでるアカリが証明してくれるぽ! 毎日丁寧に磨いてお手入れ……。」

 

「? 昨日一緒にテレビ見ててそのまま寝落ちしてなかった?」

 

「……いますぐやらせて頂きますぷぽー! ごめんなさいぷるぽ!!!!!」

 

 

ユイナから仰々しくエメラルドを受け取り、どこかから取り出した道具で冷や汗をかきながら丁寧に作業を行うプルポ。昨日はアカリと一緒に晩御飯のうどんシチューを食べた後、お笑い番組を見ながらそのまま爆睡してしまった彼。全員からジト目で見られながら、いそいそと機嫌の悪いエメラルドを磨いていく。

 

 

「にしても……、いつの間にか感情豊かというか。何考えてるのかなんとなく解るようになって来たよねー。」

 

 

そう言いながら自分の相棒であるルビーを持ち上げるアカリ。

 

彼女が一人で戦い始めたころは、どの宝石も意志を伝える様な事はしてこなかった。こちらは力を流し込めば返してくれるだけで、ただの変身アイテムという感じ。けれどリッカが加入し、ヒマが加入することで少しずつ何かが目覚めるようにその意志を表に出し始めている。

 

何か不都合があるわけでなく、ただ日々の日常や戦いの中に頼れる仲間が増えたようなものだったが……。自分たちに力を貸してくれる“ナイトジュエル”に対して、興味を抱く彼女。もし何か、もっと詳しいことが解れば、黒く染まってしまったヒマがまた戻って来てくれるかもしれないと考えていると、対面に座る生徒会長。ユイナが難しい顔をしているのが見えた。

 

 

「あれ? どうしたんですか会長。」

 

「あぁ、いえ。すみません。私がお二人の様に、共に戦えるかもしれない。そう思うと……、少し思うことがありまして。玄武の娘として、皆の為に戦うことに異議はありません。けれど上手くやっていけるのかを考えると、不安で……。」

 

「「大丈夫じゃないですか?」」

 

 

だって、ねぇ? と言いながら顔を見合わせるアカリとリッカ。

 

思い出すのは先の特訓。じいやと師匠のエキシビションマッチの後に行われた組手、その中で二人の前に座る彼女事、玄武ユイナはなんとあの“九条恵美”の拳を初見で、その盾で受けきることに成功したのだ。まぁそもそもかなり威力を抑えられた“具現化”された空想の拳であったのは確かだったが、とんでもない快挙である。これでやって行けなかったらどれだけこの世界が魔境なのか、と言ったところだ。

 

ユイナは頂点を見てしまったが故に自信を失っているようだったが、九条恵美という存在の拳はいくら最大限の手加減をされていたとしても弱くはない。彼女がこれまで自分の身を守るための技術とはいえ、古くから家に伝わる盾術をしっかりと収めて来たのが功を奏したのだ。

 

アカリもリッカも、詳しいことは解らないが積み上げた努力とそれによって構築された技術というものは理解できた。だからこそユイナを励ます様な言葉を送る。

 

 

「あんなの初めてで防御なんか出来るわけないですよ! だから出来た会長は凄いんです!、自信持ってください! よ、大統領!」

 

「何その誉め言葉……? んん! 私もアカリも、最初数m吹き飛ばされてるんですから。初見で受けきるのは正直言ってヤバいかと。それに私達は精神エネルギーを扱うことはできます。“出来ると思ったこと”が現実になるんです。一回出来たと言うことは、今後も出来るしイメージ出来る。もう会長の防御を破れるのなんて師匠以外いませんよ! 何せあんな化け物みたいな人……、人? の攻撃を止められてるんですから!」

 

「あ、その認識はお二人も同じなんですね。」

 

 

ナチュラルに“九条恵美”を化け物扱いしている発言に、少し安心するユイナ。意志の力こそ強いが、肉体の強度は一般的な範疇に収まる彼女。人外だとひそかに思っていたじいやよりもさらに人外なエミのことを見て途轍もなく引いていたのだが、彼女のことを師匠と慕う二人も同じ感覚を持っていることに強く安心したようだった。

 

 

「……ですがまぁ、まだ彼女。エメラルドさんに私は認められていないようです。お二人と共に戦えるのはまだ先の話になりそうですが、これからともに精進させて頂ければ、と。」

 

 

本来であればすぐ変身することが出来ただろうに、プルポがポンコツなせいで余計な手間が増えてしまった彼女。けれどユイナは『自分に戦士として必要な何かが足りない故に、受け入れてくれないのだろう』と判断。早くアカリとリッカに合流できるように励んでいくという意志を表す。

 

その強い意志を受け取る二人だったが、まぁなんとなく自分たちの相棒を通じてエメラルドの気持ちは理解できている彼女たち。絶対零度かと思われるような視線でプルポを睨みつけ、それに思わず震えてしまう彼だったが……。突如として、その震え方が変わる。

 

クライナー発生時の、振動だ。

 

 

「ッ! プルポ! 道案内! 会長、行ってきます!」

 

「はい、こちらも車で追いかけます! サポートは任せてください!」

 

 






〇サルでも解る! ネオ・デス博士の怪人講座!(デスカンパニー製怪人・カメムシ男改編)

はーはっはっ! ごきげんよう諸君! ネオ・デス博士である! 今日もサルに等しい貴様らの頭脳でも理解できるように“懇切丁寧”な説明をしてやろう! ……と、言いたいところだが講義の前に我が最高傑作であるクモ女よ! 少し聞きたいことがある!

もしやお前、先日入手したビジネスやクラフトのデータを使用し、精神エネルギーの解明! そして最終的にビジネスの空間転移能力を手にしようとしているのではないか……!? もしそうならば今すぐ! 今すぐこの私を復活させるのだ! 感情の利用に転移能力! この私が作り上げた改造人間とも組み合わせればより強固な存在を産む出せるはずだ! さぁ早く! 早く復活……。あ、煩い? 騒ぐなら消し飛ばす? ……むぅ、致し方あるまい。静かにしよう。

というわけで今回は少し変わり種。この私以外が生み出した技術と融合させた試作怪人。カメムシ男改を解説してやろう!

■身長:188.9cm
■体重:99.9kg
■パンチ力:24.9t
■キック力:55.9t
■ジャンプ力:19.9m(ひと跳び)
■走力:3.9秒(100m)
★必殺技:臭液大乱射、ジェット臭バーン

この怪人は臭腺から強烈な悪臭物質を吐き出すことが出来るのだが、その勢いが少々問題でな。ピレスジェットどころかデスカンパニーの戦闘員にも回避されてしまうという欠点があったのだ。それゆえ近接戦に持ち込み物質を直撃させるという戦法を解ていたのだが、実はこの悪臭物質。カメムシ男にとっても有害でな……? 触れれば体は溶けるし、匂いで呼吸は出来なくなるしと散々だったのよ。

故に以前デスカンパニーが滅ぼした組織が保有していた改造手術の手法、人体と機械を完全に融合し機械化のデメリットを相殺した手法を試してみることにしたのだ。奴らが持っていた人型アンドロイドの怪人化と迷ったのだが、こちらの方が上手くいきそうでな? まぁ腕にジェット機構を埋め込むことで臭腺から高圧洗浄機の様に悪臭物質を射出し、さらに腕の機構を上下入れ替えることで空中浮遊を可能とした怪人を生み出した、という訳よ。

ま、案の定ピレスジェットには敗北したがアレは良い経験であった。やはり優れた技術というものはすぐに取り込み自分なりに昇華し、更なる高みに至っていくべきだな! はーはっは!!! ……っと、静かにせねばならぬのだった。

ではな諸君! 次の講義まではもう少し真面な頭脳を手に入れておくがいい! さらばだ!




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