ダンジョンで小人族のサブ人格として生きるのは間違っているだろうか 作:ステラ・グローリア
お気に入りありがとうございます
まさか思いつきで書いた話に初日で登録者が現れるとは
予想外でした
気が付けば私はまた何も無い世界にいた
元々は白かった世界は、世界に絶望しているリリルカの心そのもののように大半を黒く染め上げ、私のいる画面の近く数M範囲だけが元の白さを保っていた。
不思議なことに、いつもならば私しか存在しない筈の世界にはリリルカがいた。黒の世界に横たわっていたリリルカを見た私は慌てて駆け寄って白の世界に運ぼうとしたけど、黒の世界は粘り気があったらしく踏み込むと足にへばり付き中々前に進めない。
それでもなんとかリリルカを白の世界まで運ぶことが出来た私はリリルカを起こしてみることにしました。起きた後、此処に居られるのかは分かりませんが、もしかしたら此処でなら、リリルカに私の声が届けられるかもしれません。
「リリルカ。起きてください、リリルカ。」
「ん、んぅ、はっ!?父様!母様!」
少しぐずってましたが起きてくれました。良かったです、オキテも直ぐには此処から消えないようです。これなら状況説明と少しでもリリルカを元気付ける事が出来るかもしれません。
「リリルカ、落ち着いて下さい。彼らはモンスターに食べられました。覚えていませんか?」
「あ、あぁ、そうです。リリは、リリは見てるしか……」
「リリルカは悪くありません!」
でも、でもと続けるリリルカを胸に抱きしめてみます。人の心音は赤ん坊の頃を思い出すとかで落ち着くと何処かで聞いた気がしますので、きっと効果がある筈です。
「この世界は貴女の心象世界です。此処で私はずっとリリルカを見続けてきました。何故かは分かりませんが貴女が生まれた日から私はずっと貴女の中にいました。なら貴女が死んでしまえば私も死んでしまいます。貴女は逃げることで貴女だけでなく私も救ってくれたんです。」
「救った…リリが?……リリがもう一人います!?」
少しは落ち着いてくれたのでしょうか。私を見て涙も引っ込むくらいビックリしてますけど、もしかして泣くのに忙しくて私の話聞こえてませんでした?私、もしかして話すタイミング間違えました?
「はい、私は貴女の別人格。私は貴女で、貴女は私です。」
「リリの中のリリ…ということは貴女の名前もリリルカ・アーデになるんですか?」
「そういう事になるのかもしれませんね。とはいえ、リリルカと話せたのは今が初めてで、これからまた話す機会があるかも分かりませんから、私に名前が必要かどうか」
「駄目です!名前は絶対に要ります!でもリリと同じ名前はややこしいのでリリが付けます!」
なんという日でしょうか。初めてで実際に体を動かす感覚やリリルカと話す機会どころかリリルカから名前まで頂けるとは。感激です!
「リルリカ!今から貴女はリルリカ・アーデです!リリは貴女をリルと呼びます!リルはリリをリリと呼びなさい!」
「は、はい!私はリル!リルリカ・アーデです!」
あぁ、私は、リルは今、世界一幸せかもしれません