異世界母さん〜母は最強(つよし)!肝っ玉母さんの異世界で世直し無双する〜   作:トンコツマン

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もっとギャグパートを書くべきかな?


第15話 押忍!カスミの姐さん!

了解です。

「レガイア騎士団の訪問」→「ラルフのフラグ」→「ギルドで姐さん誕生」まで、流れを自然に繋げて、ラブコメ寄りでしっかり書き直します 

 

 

あれから四日。

例の騒動により、カスミの名はギルドのみならず、ミスティ全土にまで広がっていた。

 

ファミリアの前には、今日も野次馬が集まっている。

 

「……また私目当てかい。ヒマな連中だねぇ」

 

呆れたように肩をすくめるカスミに、アスナが苦笑する。

 

「無理もないでしょ。街中でチンピラ相手に大立ち回りして、A級冒険者でも敵わなかった凶悪犯を瞬殺したのよ?しかもそれをやったのが超美人ってなれば、見に来るに決まってるわ」

「まあ、そうかもね……って、アスナちゃん?」

 

カスミは目を細める。

 

「なんでアンタ、ここでご飯食べてるんだい?」

 

ちゃぶ台の前で、アスナはもぐもぐと食事中だった。

 

「う、うるさいわね!別にカスミのご飯が美味しいから来たんじゃないんだから!しきょーに様子見てこいって言われただけよ!」

「はいはい、素直じゃないねぇ」

 

くすっと笑うカスミに、アスナは頬を赤くした。

 

――そのとき。

 

「ごめんください。我々はレガイア騎士団の者です」

 

入口に立っていたのは、あの時の騎士たち。

 

「この前の人たちだね。何の用だい?」

「先日の件の続きで参りました」

 

一歩前に出た男が、丁寧に一礼する。

 

「申し遅れました。私は副団長のイザークと申します」

 

整った顔立ちに長い橙色の髪。

いかにも女性慣れしていそうな美青年だった。

 

そして次の瞬間――

 

「カスミさんですよね」

 

イザークは自然な動作でカスミの手を取り、そのまま優しく持ち上げる。

 

「噂以上に美しい方だ……よろしければ、今度お食事でも?」

 

(きたーーー!!)

(イケメンの直球口説き!!)

 

ワタルとアスナが内心で騒ぐ中――

 

カスミは、ふっと笑った。

 

「悪いね。そういう軽い男には興味ないんだ」

 

するりと手を抜き、距離を取る。

 

「――もっと中身のある男じゃないとね」

 

「……これは驚いた。この僕の誘いを断るとは」

 

「イザーク、用件を忘れるな」

 

ラルフがたしなめる。

 

咳払いを一つして、ラルフは話を本題に戻した。

 

「先日の件で捕らえたジノとダムドは、いずれも指名手配犯でした」

 

差し出された手配書。

 

「ダムド……星六つ、懸賞金三百万クロノス……!」

 

アスナが声を上げる。

 

「そして、それを討伐したカスミさんには、その全額が支払われます」

 

だが――

 

カスミは書類ではなく、ラルフの顔を見ていた。

 

「……アンタ、顔色悪いね」

 

「え?」

 

「ちゃんと飯、食ってるのかい?」

 

「い、いえ……仕事が立て込んでいて……」

 

次の瞬間。

 

バンッ!!

 

テーブルに手が叩きつけられる。

 

「ダメだね!!」

 

空気が震える。

 

「働き盛りの男が食事を抜くなんて何考えてるんだい!今すぐ食べな!」

 

「い、いえ!仕事中で――」

 

「関係ない!」

 

ぐいっと身を乗り出すカスミ。

 

「食べな」

 

低く、有無を言わせぬ一言。

 

「……はい」

 

完全に押されたラルフは、素直に席に着いていた。

 

やがて並べられたのは、おにぎりと味噌汁。

 

「……これは?」

 

「シンプルだけど、ちゃんと身体に染みるやつさ」

 

一口食べたラルフは、目を見開く。

 

「……美味しい……」

 

その反応に、イザークも料理を口にする。

 

「……これは驚きだ。本当に美味しい」

 

カスミは満足そうに頷いた。

 

その横顔を見つめながら――

 

ラルフの胸が、大きく鳴る。

 

(なんだ……この感覚は……)

 

強引で、でも優しくて。

まるで包み込まれるような、不思議な温かさ。

 

(この人は――)

 

その想いは、静かに芽吹いていた。

 

 

帰り道。

 

「なあ、イザーク……俺、変なんだ」

 

「どうしたんだい?」

 

「カスミさんのことを考えると……胸が苦しくなる」

 

一瞬の沈黙のあと。

 

イザークは、にやりと笑った。

 

「――それはね、ラルフ」

 

肩に手を置く。

 

「恋だよ」

 

「……これが、恋……」

 

戸惑いながらも、どこか嬉しそうに呟くラルフ。

 

イザークは楽しげに目を細めた。

 

(これは面白くなりそうだ)

 

 

――そして。

 

カスミたちは、懸賞金を受け取るためギルドへ向かった。

 

扉を開けた、その瞬間。

 

ギィィ……

 

中にいた冒険者たちの視線が、一斉にカスミへ向く。

 

「……なんだい?」

 

静寂。

 

次の瞬間――

 

《ドドドドドッ!!》

 

冒険者たちが一斉に駆け寄ってきた。

 

「な、何!?」

 

ワタルが慌てる中、屈強な男が深々と頭を下げる。

 

《「押忍!!お疲れ様です!!」》

 

そして――

 

《「カスミの姐さん!!!」》

 

その声が、ギルド中に響き渡った。

 

「……は?」

 

カスミは思わず間の抜けた声を出す。

 

「アンタら、いきなり何をやってるんだい?」

 

一人の冒険者が、熱く語る。

 

「先日の戦い、拝見しました!!」

「ジノ一味を蹴散らし、ダムドを瞬殺!!」

「俺たち、あの戦いに惚れました!!」

 

「強くて、美しくて、面倒見もいい!」

「こんな人、他にいません!!」

 

そして――

 

《「今日から姐さんと呼ばせてください!!!」》

 

一斉に頭が下がる。

 

――静寂。

 

「……ははっ」

 

カスミは、ふっと笑った。

 

「面白い連中だねぇ」

 

腕を組み、少しだけ顎を上げる。

 

「そんなに私が気に入ったのかい?」

 

ざわり、と空気が揺れる。

 

「まあ、いいさ」

 

軽く手を振りながら。

 

「好きに呼びな。姐さんでも姉御でも――」

 

口元に、少しだけ柔らかい笑みを浮かべて。

 

「呼ばれるのは、嫌いじゃないからね」

 

《「うおおおおおおおおお!!!」》

 

歓声が爆発した。

 

「姐さん!!ついていきます!!」

「命預けます!!」

「一生舎弟です!!」

 

「いや命は預けなくていいよ!?」

 

ワタルが即ツッコミ。

 

「ちょっと何この展開!?」

アスナが混乱する。

 

その中心で――

 

カスミはどこまでも自然体で笑っていた。

 

こうして。

 

ダムド撃退をきっかけに、カスミは――

 

ギルドの冒険者たちから

“姐さん”として慕われる存在になったのだった。

 

 

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『ファミリア院長カスミ爆誕』




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