異世界母さん〜母は最強(つよし)!肝っ玉母さんの異世界で世直し無双する〜   作:トンコツマン

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銀魂の某エピソードを意識して書いてみました。(つもりですけど)


特別篇 レッツゴー!座談会!

特別編 キャラクター座談会①

 

※今回は本編とは一切関係ありません。

主要キャラクターによる、ゆる~い座談会をお送りします。……面白くなるかどうかは作者にも分かりません(笑)。

 

さらに今回は、主要キャラ全員に**CV(キャラボイス)**を設定!

 

※あくまで原作者の脳内キャスティングです。異論は認めます。でも作者はたぶん聞きません。

 

 

──とある会場──

 

「――というワケで座談会や! ほな、始めるでぇぇぇ!!」

 

開幕と同時に勢いよくステージへ飛び出してきたのは、ナツ姉ことナツコ(CV:大空直美)。

 

まるで最初から司会を任されていたかのようなドヤ顔で中央に立つ。

 

……いや、誰も頼んでいない。

 

「何でナツコさんが仕切ってるんですか!?」

 

「そうよ! 私たちより登場が遅いくせに、何でセンター取ってるのよ!?」

 

ワタル(CV:阪口大助)とアスナ(CV:釘宮理恵)が慌てて駆け込んでくる。

 

開始早々、司会を乗っ取られたことに納得がいかない様子だ。

 

しかしナツコは、そんな抗議など意に介さない。

 

「そんなもん知らん! 早い者勝ちや! ほら、チンタラしとらんと、みんな早よ出てこんかい!」

 

その掛け声とともに、主要キャラたちが続々と姿を現した。

 

先頭を歩いてきたのは、柔らかな笑みを浮かべたキョウコ(CV:井上喜久子)。

 

「相変わらずナツ姉さんの仕切りたがりは、前世の頃から変わりませんねぇ。」

 

穏やかな口調に場の空気が少し和む。

 

「当たり前やないか! こういう場には場を回す人間が必要なんや! ちゃんと頼まれとるしな!」

 

ナツコは胸を張る。

 

「頼まれた……って、誰にでござるか?」

 

イザーク(CV:入野自由)が首をかしげる。

 

その後ろから、

 

ダイチ(CV:檜山修之)、ラルフ(CV:小野大輔)、スレイ(CV:中村悠一)が続いて入ってきた。

 

「なんや、『騎士団ミスティズ』と、ミスティのポンコツ領主が来たやないか。」

 

「ナツコさん、『ミスティズ』って言わないでくださいよ。」

 

ラルフが苦笑する。

 

「そうですよ。グループ名みたいじゃないですか。」

 

イザークも続く。

 

「君たちはまだいいじゃないか! 俺なんて、いまだに『ポンコツ領主』なんだぞ!」

 

スレイが本気で嘆く。

 

その瞬間――

 

全員が無言でスレイを見つめた。

 

やれやれ、と肩をすくめる。

 

そして。

 

「いや、ポンコツじゃん。」

 

全員の声がピタリと重なる。

 

「ちょっ!? 息ピッタリすぎるだろ!」

 

スレイが思わずツッコむ。

 

「シンクロ率400%でござるな。」

 

「そこまで揃うと逆に怖いですね。」

 

「完全に示し合わせてたよね?」

 

「いや、してへん。」

 

全員

 

「なお悪いわ!!」

 

スレイの悲痛な叫びが会場に響いた。

 

するとナツコがスレイの肩をポンと叩く。

 

「怒ったらあかんで、スレイ。」

 

「ナ、ナツコさん……。」

 

「昔の評価を変えるんは時間が掛かる。でも、それを覆していくんが主人公ってもんや。焦らんでええ。これからや!」

 

「ナツコさん……!」

 

思わぬ励ましにスレイの目が潤む。

 

「ありがとうございます!」

 

感動ムードが流れ始めた、その時だった。

 

「……っていうか。」

 

スレイがハッと顔を上げる。

 

「最初に僕をポンコツって言ったの、ナツコさんですよね?」

 

シーン……

 

数秒の沈黙。

 

ナツコはニッコリ笑った。

 

「アンタなぁ。」

 

ポン、と肩を叩く。

 

「そういう細かいこと気にするから、ポンコツって言われるんや。」

 

「いやいやいや! そこじゃない!」

 

「このポンコツ領主!」

 

「だから誰のせいなんだよ!」

 

会場は爆笑。

 

スレイだけが頭を抱える。

 

「何だと!? 元をたどればアンタが最初に言ったんだろ! このちびっ子社長!」

 

ピキッ。

 

ナツコの額に青筋が浮かぶ。

 

「……おまえ。」

 

「ウチのこと、今チビって言うたな?」

 

「え?」

 

「ウチは前世じゃ『ベアー中野』って呼ばれるくらいデカかったんや! 転生したら小柄になっただけや! チビ扱いは許さんで!」

 

会場は静まり返る。

 

全員がナツコを見つめる。

 

数秒後。

 

やれやれ、と肩をすくめる。

 

「ちびっ子だろ。」

 

全員

 

「んなぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ナツコの絶叫が響き渡る。

 

その横で、キョウコがクスッと笑った。

 

「まあまあ、ナツ姉さん。落ち着いてください。」

 

「キョウコぉ……!」

 

「私もまだ17歳ですから、一緒に頑張りましょう?」

 

場内が一瞬静まり返る。

 

そして。

 

「「「おいおい!」」」

 

全員のツッコミが綺麗に重なった。

 

キョウコは満面の笑みのまま首をかしげる。

 

「あら? 何かおかしいことを言いました?」

 

「いやいやいや! そのネタ、完全に中の人やないか!」

 

ナツコがすかさずツッコむ。

 

「ふふっ♪ サービスですよ?」

 

「本人よりノリノリやん!」

 

「井上喜久子さん本人が一番言いそうですね。」

 

ワタルが思わず苦笑する。

 

「ところでワタル君。」

 

キョウコが優しく微笑む。

 

「ワタル君も、どこかで聞いたことのある声ですよね?」

 

「え?」

 

全員の視線が一斉にワタルへ向く。

 

「メガネ。」

 

「違います。」

 

「ツッコミ。」

 

「違います!」

 

「新八。」

 

「だから違うってぇぇぇぇ!!」

 

「いや、そのツッコミのキレ。」

 

ダイチが肩を叩く。

 

「完全に新八だ。」

 

「声優さんの宿命ですね。」

 

アスナも苦笑する。

 

「もうやめて! 僕のライフはゼロだよ!」

 

ワタルの悲鳴が会場中に響き渡るのだった。

 

特別編 キャラクター座談会②

 

ワタルが「新八」扱いされて魂が抜けかけている一方で、ナツコはまだ”ちびっ子”呼ばわりされた怒りが収まっていなかった。

 

「お前らなぁ!! さっきから『ちびっ子、ちびっ子』って! 他に言うことないんか!?」

 

腕をブンブン振り回しながら叫ぶナツコ。

 

すると、キョウコがポケットからチュッパチャプスを一本取り出した。

 

「まあまあ、ナツ姉さん。」

 

「……なんや?」

 

「これでも舐めて落ち着いてください。」

 

「おっ、ありがとう……って!」

 

受け取ろうとした手が止まる。

 

「今、完全に子どもの機嫌の取り方やったやろ!」

 

「ふふっ♪」

 

キョウコは笑うだけ。

 

「それに私はまだ17歳ですから。」

 

「「「おいおい!」」」

 

「またやったぁぁぁぁ!!」

 

ナツコが思わず頭を抱える。

 

するとダイチが腕を組みながら一言。

 

「どう見ても、ちびっ子でござる。」

 

「ちびっ子ですね。」

 

ラルフ。

 

「可愛いですよね。」

 

イザーク。

 

「うん、ちびっ子。」

 

スレイ。

 

「ちびっ子ですよ。」

 

ワタル。

 

「……ちびっ子。」

 

アスナまで便乗した。

 

「お前らぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ナツコの絶叫が響き渡る。

 

「ちびっ子以外にボキャブラリーないんか!? 一回その話題から離れんかい!!」

 

会場が静まり返る。

 

「…………。」

 

そして次の瞬間。

 

スタスタスタスタ……

 

全員が一斉にナツコから数メートル離れた。

 

「……。」

 

「…………。」

 

「………………。」

 

ナツコだけが取り残される。

 

「いや、何しとんねん!!」

 

会場にツッコミが炸裂する。

 

「何でみんな物理的に離れるねん!!」

 

キョウコが困ったように首をかしげた。

 

「だってナツ姉さんが、『ちびっ子から離れろ』って……。」

 

「そうそう。」

 

「言いましたよね。」

 

「だから離れました。」

 

全員がコクコク頷く。

 

「そういう意味ちゃうわ!!」

 

パンッ!!

 

ナツコの渾身のツッコミが炸裂する。

 

「吉本新喜劇か、お前らぁぁぁ!!」

 

するとダイチがニヤリと笑った。

 

「実はでござるな。」

 

「?」

 

「この流れ、お約束になると思って、事前にキョウコ殿たちと打ち合わせしていたのでござる。」

 

一同、サムズアップ。

 

「成功♪」

 

パンッ!!

 

「ヤラセかーーい!!」

 

ナツコのツッコミが再び炸裂。

 

その勢いでダイチの頭が横へぐらりと傾く。

 

「いてっ!」

 

「仕込みやったんかい!」

 

「新喜劇ですから。」

 

ラルフが真顔で返す。

 

「もう誰が主役なんかわからんわ……。」

 

ナツコが肩を落とす。

 

その時だった。

 

「……っと。」

 

ナツコが咳払いを一つ。

 

「前置きはこのくらいにして、本題や。」

 

全員が姿勢を正す。

 

「実はな。」

 

ナツコは意味深に目を閉じる。

 

数秒後――

 

カッ!!

 

勢いよく目を開いた。

 

「ここで重大発表や!!」

 

「重大発表?」

 

「何ですか?」

 

「気になる!」

 

全員が身を乗り出す。

 

ナツコは満面の笑みを浮かべた。

 

「『異世界母さん〜母は最強《つよし》! 肝っ玉母さん異世界で世直し無双する〜』」

 

一拍置いて。

 

「TVアニメ化決定ーーー!!」

 

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!?」

 

会場が大歓声に包まれる。

 

ワタルは立ち上がり、

 

アスナは目を丸くし、

 

スレイは拍手し、

 

ラルフはガッツポーズ。

 

「すごいじゃないですか!」

 

「ついに来ましたね!」

 

「覇権アニメ確定!」

 

「これは円盤買います!」

 

ナツコは胸を張る。

 

「……したらええんやけど。」

 

「…………。」

 

一瞬の沈黙。

 

ズコーーーーーーッ!!

 

会場全員が見事なまでに同じタイミングでズッコケた。

 

床に転がる者。

 

椅子から落ちる者。

 

天を仰ぐ者。

 

「してへんのかーーーーい!!」

 

「期待返せーー!!」

 

「ぬか喜びさせるなーー!!」

 

ツッコミの嵐。

 

ナツコだけがケロッとしている。

 

「いやぁ、ここは新喜劇のお約束やと思って。」

 

「いつまで引っ張るんですか!」

 

ワタルがツッコむ。

 

「せやかて、お約束は守らなあかんやろ?」

 

「その前に作品を完結させてください!」

 

アスナが容赦なく斬り込む。

 

「そもそも『異世界母さん』って、ハーメルンに投稿されてるWEB小説じゃない!」

 

「しかも書籍化もしてない!」

 

「コミカライズもしてない!」

 

「ゲーム化もしてない!」

 

「アニメ化なんて夢のまた夢よ!」

 

「アスナちゃん。」

 

ワタルが苦笑する。

 

「原作者への攻撃力が高すぎるよ……。」

 

「まだまだ言い足りないわ!」

 

アスナは止まらない。

 

「更新速度は亀! 誤字は多い! 伏線は増える! 作者は『あとで直します』って言って、そのまま忘れる!」

 

「やめたれや!!」

 

ナツコが全力でツッコむ。

 

「作者のライフはもうゼロや!」

 

「作者本人が一番ダメージ受けてるでござる。」

 

ダイチが真顔でうなずいた。

 

会場は再び大爆笑に包まれるのだった。

 

特別編 キャラクター座談会③(完結編)く あ 

 

アスナの”原作者公開処刑”がようやく終わりかけた、その時だった。

 

パン! パン!

 

ナツコが両手を叩いて場を仕切り直す。

 

「はーい! そこまでや!」

 

「まだ言いたいことが山ほどあるんだけど?」

 

「却下や!」

 

ナツコはアスナの言葉をバッサリ切り捨てる。

 

「残念やけど、尺がなくなってもうた! 今回の特別編はこれで終了や!」

 

「「「えぇぇぇぇぇっ!?」」」

 

一斉にブーイングが飛ぶ。

 

「終了って、俺たちまだほとんど喋ってないですよ!」

 

ラルフが抗議する。

 

「しゃーないやろ。諸般の事情や。」

 

ナツコは肩をすくめた。

 

「堪忍してや、ミスティズ。」

 

「またミスティズって言った……。」

 

ラルフが額に手を当てる。

 

「もう慣れましたけどね。」

 

イザークは苦笑い。

 

するとスレイが辺りを見回した。

 

「……そういえば。」

 

「ん?」

 

「カスミさんがいませんね。」

 

「あっ!」

 

ラルフも今さら気付いたように周囲を見渡す。

 

「俺、さっきから探してたんですよ!」

 

「僕もですよ!」

 

スレイも続く。

 

「ワタル君、カスミさんは?」

 

全員の視線がワタルへ集まる。

 

ワタルは困ったように笑うと、ポケットからスマホを取り出した。

 

「実は本人から伝言動画を預かっています。」

 

画面をタップすると動画が再生される。

 

映し出されたのは――

 

孤児院《ファミリア》の中庭。

 

大量の洗濯物を干しているカスミ(CV:早見沙織)。

 

撮影に気付くと、エプロン姿のままこちらへ歩いてきた。

 

「悪いけど、その特別編には私は出ないよ。」

 

柔らかく笑いながらも、その手は洗濯物を干し続けている。

 

「ファミリアの子どもたちの面倒も見なきゃいけないし、洗濯も掃除もご飯作りもあるからね。」

 

そして最後に優しく微笑んだ。

 

「主婦に休みなんてないんだよ。」

 

プツッ。

 

動画終了。

 

数秒間。

 

誰も口を開かなかった。

 

静まり返る会場。

 

その沈黙を破ったのは――

 

「ぷっ……。」

 

キョウコだった。

 

「ふふふっ。」

 

笑いを堪えきれない。

 

それにつられてナツコも吹き出す。

 

「ぶはははっ!」

 

「相変わらずやな、アイツ!」

 

その笑いは伝染していき、

 

ダイチ、

 

ラルフ、

 

イザーク、

 

スレイ、

 

ワタル、

 

アスナ――

 

気付けば全員が笑っていた。

 

「ホンマ、どんな時でも家族優先や。」

 

ナツコが目尻の涙を拭う。

 

「そこがカスミさんらしいですよね。」

 

ワタルも優しく微笑む。

 

「だからみんな慕うんだろうな。」

 

ラルフが頷く。

 

「本当に素敵な女性ですよ。」

 

スレイも珍しく真面目な表情だった。

 

「でござる。」

 

ダイチがふと口を開く。

 

「ところで。」

 

「ん?」

 

「この特別編、どう締めるのでござるか?」

 

全員の視線が再びナツコへ集まる。

 

「……。」

 

ナツコは腕を組んで少し考える。

 

数秒後。

 

ニヤリと笑った。

 

「ほな、これで締めや!」

 

大きく息を吸い込み――

 

「次回へ続く!!」

 

全員が期待の目を向ける。

 

「……たぶん。」

 

ズコーーーーッ!!

 

会場全員が綺麗にズッコケた。

 

「またそれかーーーい!!」

 

「いい加減すぎます!」

 

「締まってない!」

 

「作者もノープランですね!」

 

ツッコミの嵐。

 

そんな中、ワタルがふと思い出したように口を開く。

 

「そういえば……。」

 

「ん?」

 

「前世のカスミさんって専業主婦だったんですよね?」

 

「そうや。」

 

ナツコが頷く。

 

「CVって誰だったんですか?」

 

アスナも興味津々だ。

 

「確かに気になるわね。」

 

「レスラーを引退して結婚してからは、絵に描いたような肝っ玉母さんだったって聞くし。」

 

ナツコはニヤニヤしながら二人の肩を叩いた。

 

「前世のカスミはな。」

 

「うん。」

 

「子どもの頃から、おばちゃん声やった。」

 

「…………。」

 

ワタルとアスナが同時に固まる。

 

するとキョウコが思い出したように手を叩く。

 

「あ~! あの声、よくアニメで聞きますよねぇ。」

 

「銀魂にも出ていた……。」

 

少し考えてから、

 

「あ、スナックのママさん!」

 

その瞬間。

 

ワタルとアスナが同時に叫んだ。

 

「「お登勢さん(CV:くじら)かよ!!」」

 

シーン……。

 

数秒後。

 

ナツコがニヤリ。

 

「ほな、作者。」

 

「はい?」

 

「怒られる前に逃げるで。」

 

「賛成。」

 

「異議なし。」

 

「満場一致ですね。」

 

「逃げるが勝ちでござる。」

 

「せーの!」

 

全員でカメラへ向かって深々と頭を下げる。

 

「声優の皆様、本当に申し訳ありませんでしたーーーっ!!」

 

その直後、

 

全員が一斉に舞台袖へ猛ダッシュ。

 

会場には誰もいなくなった。

 

そして照明だけが残る静かなステージに、一枚のテロップが映し出される。

 

 

NEXT

 

『中野ナツコ、ここにあり! 前編』

 

 




ナツコの独壇場?
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