日常回。(サブタイに意味は)ないです。
アビドス高校校舎
「アメ先輩、銀行強盗しよう」
「は?」
突然のシロコの誘いに、思わずアメは突っ込む。
なんせ銀行強盗である。言うに事欠いて銀行強盗である。
この世に存在する様々な悪徳の中でもニュースでわりと目を引くタイプの犯罪である。
「顔バレとかは大丈夫、目出し帽はちゃんとある」
「そういう問題じゃないんだよシロコちゃん」
「……? どういう問題?」
「ん~~~~~っ……ホシノちゃん!」
思わずホシノを呼ぶアメ。
それが意味するのはシロコがこのように育った責任をホシノに問うためか、あるいは単純に説得のための助けか。
いずれにせよ、数秒もしない内にホシノは現れた。
「ん、どったのアメちゃん」
「シロコが銀行強盗したいって」
「うん」
「うんじゃなくて、止めさせる方法教えろって」
「別に本気で強盗しようと思ってるわけじゃないよ~、シロコちゃんは単にターゲットの銀行からどうすればお金を奪えるかをシミュレーションするのが好きなだけだよ」
「……それにしちゃあ目出し帽とか金入れる用のカバンとか色々用意するものがガチな気がするが」
「……まあ数割くらいは本気かもね」
「ダメじゃねーかっ!」
そもそもユメ先輩に取り憑く前はブラックマーケットで仕事してた
思えば覆面水着団という正気の沙汰でないチームを結成して銀行強盗に臨んだこともある以上、シロコの銀行強盗癖……癖? はむやみに否定はできない。
そういうわけでホシノは定期的に銀行強盗をシミュレーションできるゲームをシロコに与えている。
「まあとりあえずこのゲームやらせておきなよ。それでダメならもっかい呼んで」
「……頼むぞ……お前だけが頼りなんだからな」
シロコはアメと一通りゲームをやり、銀行強盗したいという欲望を満たした。
「ん、アメ先輩、このゲーム上手」
(まさかリアルで何度も他人の身体乗っ取ってこういうことした経験があるから慣れてるとは言えねえ……)
シロコとアメの間に友情が生まれると同時に、ホシノに絆される前の自分の蛮行を改めて認識し少しブルーになるアメであった。
「……ところで、アメ先輩」
「ん? どうしたのシロコ……ちゃ……」
「…………ん…………」
もみもみ、もみもみ、と。
シロコはアメの胸を無心に揉んでいた。
アメがシロコを即座に離さなかったのは、ユメの肉体に刻まれた優しさによるものか、それともアメが本気で困惑していたためか、それは定かではないが、とにかくアメはしばらく動けなかった。
そして。
「ん……アメ先輩の、おっぱい……柔らかい……」
「…………シロコちゃん~~~???」
「ん……っ!! あ、アメ先輩、ごめんなさ……」
「っ!!!! 私のこと、ホシノちゃんからどんな風に教えてもらったのかなあっ!!??」
……今日も、アビドス高校は賑やかである。