今回まで、ダークシグナー編までで使用されたフィールド魔法『スピードワールド』を使用します
次回のライティングデュエル回から、『スピードワールド2』を使用していきます
……ダークシグナーとの激闘で酷く傷ついた遊星達4人のD-ホイールは、治安維持局が責任をもって無償で修理した
修理が終わり遊星達4人はD-ホイールを返して貰ったが、4人は深影に呼び止められて部屋に連れて行かれた
「…それで、まだ何か用があるのか?」
「ええ、あなた達に来て貰ったのはD-ホイールを返す事だけじゃありません」
「どういう事だ?」
「…遊星・クロウ、あなた達はD-ホイールのライセンスを持っていないわね?」
「ああ、サテライトではそんな物を取る機会など無かった」
「あっても取らせてはくれねぇだろうしな」
椅子に腰掛けている4人を見ながら、深影は真剣な表情で話し続けた
「…確かに皆さんのおかげで、サテライトとシティは1つになりました
けどシティで暮らす以上、D-ホイールに乗るにはライセンスが必要不可欠…今のままのあなた達を、D-ホイールに乗せる事は出来ないんです」
「ちょっと待てよ!!
じゃあ何か、オレ達にD-ホイーラーを辞めろっていうのか!?」
話を聞いたクロウは、ガタンッと勢い良く席を立った
「落ち着けクロウ」
「取り敢えず、深影さんの話を最後まで聞こう?」
遊星とユキに宥められたクロウは、渋々と席についた
「深影、続けろ」
「はい、アトラス様
…さっきも言った通り、あなた達はこのネオドミノシティの功労者
なのであなた達3人のライセンスは此方で、何とか手配します」
「ホントか!?」
「はい
…ですが、それには実技試験に合格するという条件がついてしまうんです」
「実技…デュエルチェイサーズの試験官との、ライディングデュエルの事か」
「その通りです
既にライセンスを取得しているアトラス様は免除されますが、遊星達3人には試験に合格して貰う必要があるんです」
「ちょっと待ってくれ」
深影の話に、遊星が待ったをかけた
「どうしたの?」
「オレとクロウがライセンスを持っていないのは仕方が無い事だ
だが、ユキはシティ出身だぞ?」
「そうだよな、ライセンスは持ってるハズだぜ」
遊星とクロウの言い分に、ユキはバツが悪そうに視線をそらした
「……いいえ、ユキさんはライセンスを持っていません」
「はぁ!?
けどよ、Dーホイール持ってるじゃねぇか!!」
「─…ユキさんのライセンスは、精巧に作られた偽物です」
深影の一言に、遊星達3人はギョッとしてユキを見た
「治安維持局も、彼女のD-ホイールを調べて分かった事なの
…あなた、とんでもない事してたのね」
深影の白い視線を受けて、ユキは小さくため息をついた
「本当、なのか?」
「…そもそも、私のライセンスを手配してくれたのはディヴァインなの」
「アルカディア・ムーヴメントの総帥か!!」
「そう
けど私は、アルカディア・ムーヴメントを抜けた
あれこれと調べていく内に、D-ホイールのライセンスは16歳以上からしか取れない事を知ったわ
あの頃の私は14歳、直ぐにこのライセンスが偽物だって気付いた」
「じゃあ何で、直ぐに治安維持局に申し出なかったの!?」
怒鳴る深影を見ながら、ユキはどこか申し訳なさそうに続けた
「あの頃の私には、治安維持局は信じる事が出来なかったから
ゴドウィンが、何かを企んでいる事だけは調べがついていたから」
「ぅ……」
それを聞いた深影は何も言い返せずに黙り込んだが、咳払いをして話を元に戻した
「ゴホンッ…ユキさんの言う通り、ライセンスは16歳からしか取れないわ」
「じゃあユキは、もうD-ホイーラーに戻れねぇのか!?」
「…1つだけ、方法が有るわ
しかも、合法的なものがね」
「それは何だ?」
手元の機械を操作し、深影は部屋中のモニターに映像を写した
「これを見て下さい
今年に入ってD-ホイールのライセンス取得年齢を、15歳からにしようという動きが行われています」
「ならば十六夜がライセンスを取得する事に、何の問題も無いではないか」
「あくまでもこれは発案されているという状態です
各国は、試験期間を設けるという形を取りました」
「どういう事だ?」
意味が分からずに混乱しているクロウの隣で、遊星は納得したように話し出した
「─つまり、ユキはこの新制度のテスターになればD-ホイーラーを続けられるんだな」
「そう、ライセンスは本物だから問題は無いわ
…ただし、定期的な実技試験などを受けて貰う必要が出てくるけれど……」
全員がユキの方に視線を向けた
「…深影さん、そのお話受けます」
「本当に良いの?」
「ええ、大丈夫です」
「…分かったわ、手配しておくわね
じゃあ、遊星とクロウはこれから実技試験を受けて貰うけど良いかしら?」
「構わない」
「オレもいいぜ」
ガタッと音を立てて、遊星とクロウは座っていた席を立った
「ユキさんは明日、午後から試験を受けれるように手配するわね」
「分かりました」
…その後、遊星とクロウは試験官を難なく倒してライセンスを取得した
……翌日の午後、遊星達は治安維持局のデュエルチェイサーズの練習場に来ていた
遊星達は観戦席に座り、緑色のライダースーツ姿のユキはD-ホイールのチェックをしながら試験開始を待っていた
やがてD-ホイールのエンジン音が練習場に響き、1台のデュエルチェイサーズのD-ホイールが飛び出してユキの前で止まった
「─よぉ、待たせたな十六夜妹」
聞こえてきた声とヘルメットを取った素顔に、遊星達は目を見開いた
《牛尾!?》
「あなたが試験官なの?」
「おうよ
言っとくが、手加減はしねぇぞ」
「臨むところ、負けないから」
「へっ、相変わらず口は達者だな
…これより、十六夜 ユキのライセンス取得試験を行う!!」
牛尾の宣言に練習場のデュエルレーンが起動していき,2人はスタート地点に立ちそれぞれデッキをセットした
【【デュエルモード オン オートパイロット スタンバイ】】
機械の声がなり2台のD-ホイールの前に信号が現れると2人はエンジンをふかして、信号が青になるのを待っていた
やがて信号が青になったと同時に、ユキと牛尾は走り出した
「「─ライディングデュエル、アクセラレーション!!」」
「あ、始まったわ!」
「頑張れー、ユキ姉ちゃーん!!」
観戦席で見ていた龍可と龍亜は、柵の前に立ってD-ホイールを見つめていた
(内側を走って第1コーナーを…!!)
レーンの内側を走るユキを、外側を走る牛尾がスパートをかけて追い抜いた
「えっ…!?」
「そんなに縮こまってたら、こんな風に追い抜かれちまうんだぜ!!
第1コーナーは貰った!!」
そのまま牛尾は第1コーナーを走り抜け、牛尾の先攻が決まった
「何やってんだよ、アイツは~…」
「牛尾さんの先攻が決まってしまったわ…!!」
「今のはユキのミスだな」
リンボは呆れアキが心配そうに言うと、隣に座っていた遊星が冷静に言った
「えっ…?
どういう……」
「臆病になりすぎたのだ
ライディングデュエルは、スピードの世界
スピードを活かせないようでは、勝機は無くなる」
「じゃあ、ユキ姉ちゃんはどうなるの!?」
ジャックの説明に悲鳴に近い声を出した龍亜に、クロウは笑いかけた
「なーに、まだ先攻取られただけだ
デュエルは始まってもいねぇよ」
「ああ…そう簡単に負ける程、ユキは弱くは無い」
牛尾 LP 4000
ユキ LP 4000
「そんなへっぴり腰で、このオレに勝てると思うなよ!!
オレのターン、ドロー!!」
牛尾 SC 1
ユキ SC 1
「モンスターを裏守備で召喚、カードを1枚伏せてターンエンドだ」
「私のターン!!」
牛尾 SC 2
ユキ SC 2
「『ガスタの静寂 カーム』を召喚!!」
ユキのフィールドに、物静かな雰囲気の少女が現れた
ガスタの静寂 カーム
☆4 風属性 サイキック族 ATK 1700 DEF 1100
「カームで裏守備モンスターを攻撃!!」
ガスタの静寂 カームが持つ杖の翡翠色の宝石から放たれた風は、牛尾のモンスターを直撃した
「へっ、かかったな!!
オレのモンスターは『ゴロゴル』!!
コイツと戦闘を行った相手モンスターは、ダメージステップの終わりに裏側守備表示になる!!」
「えっ…!?」
1度破壊されたゴロゴルの破片がくっつき合い、ゴロゴロと転がってガスタの静寂 カームを押し潰して表示形式を変更して消えて行った
「─まだだぜ、罠発動『ブロークン・ブロッカー』!!
自分フィールド上の攻撃力より守備力の高い守備表示モンスターが戦闘で破壊された時に発動
同名モンスターを2体まで、デッキから表側守備表示で特殊召喚する!!
来やがれ、ゴロゴル達!!」
牛尾のフィールドに、青いゴロゴルが2体現れて牛尾と一緒に転がり始めた
ゴロゴル×2
☆3 地属性 岩石族 ATK 1350 DEF 1600
「へぇ、アイツ少しはやるんだな」
「今はユキさんのターンなのに、相手がドンドン有利になっていくわ…」
牛尾の技術にリンボは感心し、龍可は不安そうに呟いた
「くっ…!!」
「どうしたぁ!?
まだお前のターンだぞ!!」
「…カードを1枚伏せて、ターンエンド」
「オレのターン!!」
牛尾 SC 3
ユキ SC 3
「ゴロゴル1体をリリース、『
牛尾のフィールドの1体のゴロゴルが消え、顔が手錠のドラゴンが現れた
☆5 風属性 ドラゴン族 ATK 1800 DEF 1800
牛尾のフィールドに出てきたモンスターを見て、観戦席の遊星は反応した
「あのモンスターは厄介だぞ」
「どういう事?」
「
「更に装備モンスターが破壊された場合、自身を自分フィールドに特殊召喚する効果も持っている」
「うわ、めんどくせぇ!!」
遊星に続いたジャックの説明に、リンボは露骨に嫌そうな顔をした
「十六夜妹、お前の裏守備モンスターの守備力は1100!!
簡単に倒せるぜ、ゴロゴルを攻撃表示に変更してバトルだ!!
ゴロゴルで裏守備のカームを攻撃!!」
「─罠発動『風霊術-「雅」』!!
自分フィールド上の風属性モンスター1体をリリースして、相手フィールド上のカード1枚をデッキの1番下に戻す!!」
「裏守備の状態とはいえ、十六夜のモンスターが風属性である事は牛尾はもう知っている」
「「表側表示」という指定が無いから、使えるな」
ジャックと遊星が話す中、ユキはD-ホイールのディスクを操作した
「私は風属性のカームをリリースして、
罠カードから放たれた風が、
「チッ…だがな、オレにはまだゴロゴルがいるんだよ!!
ゴロゴルでダイレクトアタック!!」
ゴロゴロと転がったゴロゴルは、勢いよくユキにぶつかった
「きゃあああっ!!」
ユキ LP 4000→2650 SC 3→2
「カードを1枚伏せて、ターンエンドだ」
「痛ぅ……私のターン!!」
牛尾 SC 4
ユキ SC 3
「─『Spーサモン・スピーダー』を発動!!
スピードカウンターが2つ以上ある時、手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚出来る
手札からレベル2の『サイ・ガール』を特殊召喚!!」
ユキのフィールドに、クリーム色の服にハンマーのような杖を持った少女が現れた
サイ・ガール
☆2 地属性 サイキック族 ATK 500 DEF 300
「更に『ガスタ・コドル』を守備表示で召喚!!」
ユキのフィールドのサイ・ガールの隣に現れた深緑色の鳥が、翼をたたんで青くなった
ガスタ・コドル
☆3 風属性 鳥獣族 ATK 1000 DEF 400
「─レベル3 ガスタ・コドルに、レベル2 サイ・ガールをチューニング」
ユキのフィールドで3つの光の球になったガスタ・コドルは、2つの光の円になったサイ・ガールをくぐり抜ける
「─大空に舞う大鳥よ 雷鳴と旋風轟かせ その力を振るえ
シンクロ召喚!!
─鳴り響け『ダイガスタ・ガルドス』!!」
ユキのフィールドに、稲妻を纏った杖を持つ少女を乗せた大きな鳥が現れた
ダイガスタ・ガルドス
☆5 風属性 サイキック族 ATK 2200 DEF 800
「ユキ姉ちゃんが先にシンクロモンスターを出した!!」
「このまま一気にいけるわ!!」
龍亜・龍可・アキの話を聞きながら、遊星は牛尾の伏せカードを見ていた
(…そう上手くいくだろうか……)
「お前なら、そうやってシンクロモンスターを出して来ると思ったぜ!!」
「えっ…?」
不敵に笑った牛尾は、フィールドに伏せていたカードを開いた
「─カウンター罠『ディスコード・カウンター』発動!!」
「なっ…!?」
「…奴め、面倒なカードを入れていたな」
「やはりあのカードが入っていたか…」
ジャックと遊星が苦い顔をすると、龍亜は2人の顔見上げた
「ねぇねぇ!!
あのカードって、どんな効果なの?」
「カウンター罠 ディスコード・カウンター、前にオレも牛尾に使われた事がある」
「シンクロモンスターの召喚を無効にし、召喚されたシンクロモンスターをエクストラデッキへ戻して、素材となったモンスターを相手フィールドに特殊召喚するカードだ」
「けどよ、それならまた召喚し直せば良いじゃねぇか」
リンボの意見に、フィールドから目を離さずに遊星が答えた
「ディスコード・カウンターにはまだ効果がある
このカードを使った場合、相手は次の相手のターンのエンドフェイズまで、召喚・反転召喚・特殊召喚が行えない」
「何ィ!?」
デュエルレーンの中で同じ説明をした牛尾は、フィールドのダイガスタ・ガルドスを指差した
「オレはダイガスタ・ガルドスをエクストラデッキに戻し、素材のモンスターをお前のフィールドに特殊召喚する!!
表示形式はお前の自由だぜ」
「くっ…2体共、守備表示よ」
ユキのフィールドに、ガスタ・コドルとサイ・ガールが守りの体勢で戻って来た
「私はカードを1枚伏せて、ターンエンド」
「オレのターン!!」
牛尾 SC 5
ユキ SC 4
「『ヘルウェイ・パトロール』を召喚!!」
牛尾のフィールドに、凶悪そうなパトロール隊員が現れて牛尾の前を走り出した
ヘルウェイ・パトロール
☆4 闇属性 悪魔族 ATK 1600 DEF 1200
「怖……;」
ヘルウェイ・パトロールを見たユキが、素直な感想をポロリと口から溢した
「うるせぇ!!
ヘルウェイ・パトロールで、ガスタ・コドルを攻撃!!」
ヘルウェイ・パトロールが乗っているバイクの装備のマシンガンが、ガスタ・コドル向けて放たれる前にユキは伏せていたカードを開いた
「─罠発動『ゴッドバードアタック』!!
自分フィールドの鳥獣族モンスター1体をリリースし、フィールド上のカード2枚を破壊する
私はコドルをリリースして、ヘルウェイ・パトロールとゴロゴルを破壊!!」
「何だと!?」
ガスタ・コドルが燃えるようなオーラに包まれて、牛尾のモンスター達に特攻を仕掛けた
ヘルウェイ・パトロールのマシンガンを打ち消しながら3体のモンスター達は、ぶつかり合って纏めて弾け飛んだ
「チィ…!!
カードを1枚伏せて、ターンエンドだ」
「私のターン!!」
牛尾 SC 6
ユキ SC 5
「牛尾さんのフィールドはがら空きだけど……」
「ディスコード・カウンターの効果で、ユキはモンスターを召喚出来ねぇしな」
アキとクロウは悔しそうに、デュエルレーンを見つめていた
「…私はモンスターを裏側守備表示で召喚、カードを1枚伏せてターンエンド」
「正しい判断だな」
「ああ、ディスコード・カウンターはモンスターをセットする事までは制限していない」
遊星とジャックは、ユキのやり方に頷いていた
「オレのターン!!」
牛尾 SC 7
ユキ SC 6
「墓地のヘルウェイ・パトロールの効果を発動だ!!
墓地のこのカードを除外して、手札から攻撃力 2000以下の悪魔族モンスター1体を特殊召喚する
オレは墓地のヘルウェイ・パトロールを除外して、手札から2体目のヘルウェイ・パトロールを特殊召喚!!」
牛尾のフィールドに、再び凶悪そうなパトロールが走り出した
「チューナーモンスター『ヘル・セキュリティ』を守備表示で召喚!!」
牛尾のフィールドに、頭にサイレンを付けた小さな悪魔が現れた
ヘル・セキュリティ
☆1 闇属性 悪魔族 ATK 100 DEF 600
「チューナーモンスター…!!」
「って事は、牛尾の奴…!!」
「─レベル4のヘルウェイ・パトロールに、レベル1のヘル・セキュリティをチューニング!!」
牛尾のフィールドで4つの光の球になったヘルウェイ・パトロールが、1つの光の円になったヘル・セキュリティをくぐり抜ける
「シンクロ召喚!!
─来やがれ『ヘル・ツイン・コップ ジョー&キック』!!」
牛尾のフィールドに、2つの頭を持った狂暴そうな悪魔のパトロールが現れた
ヘル・ツイン・コップ
☆5 闇属性 悪魔族 ATK 2200 DEF 1800
「バトルだ!!
ヘル・ツイン・コップ ジョー&キックで、守備表示のサイ・ガールを攻撃!!」
ヘル・ツイン・コップ ジョー&キックのバイクに装備されているマシンガンが、容赦なくサイ・ガールを貫いた
「くっ…!!」
「酷ーい、あんなに可愛いのに…」
牛尾の攻撃に、龍可は不満そうに呟いた
「まだだぜ!!
ヘル・ツイン・コップ ジョー&キックは泣く子も黙る双子の野獣刑事、狙った獲物は逃がしはしねぇ!!
ジョー&キックの効果!!
このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った場合、このカードの攻撃力を800上げてもう1度攻撃出来る!!」
「何だそりゃァー!?
インチキ効果も大概にしろーっ!!」
効果を聞いたクロウが、驚いてデュエルレーンに向かって叫んだ
ヘル・ツイン・コップ ATK 2200→3000
「裏守備のモンスターを攻撃!!」
ヘル・ツイン・コップのバイクのマシンガンが、ユキの裏守備のモンスターを貫いた
破壊される寸前に見えたのは、緑色の鳥だった
「何だ…?」
「っ……破壊された『ガスタ・イグル』の効果
このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、デッキからチューナー以外のレベル4以下のガスタモンスター1体を特殊召喚する
私はレベル4の『ガスタ・サンボルト』を特殊召喚!!」
ユキのフィールドに現れた稲妻を纏った薄緑色の狼は、ユキと一緒になって走り出す
ガスタ・サンボルト
☆4 風属性 雷族 ATK 1500 DEF 1200
「あれ?
ユキ姉ちゃんって、モンスターの特殊召喚を封じられて無かったっけ?」
「そういや、そうだよな」
的外れな事を言う龍亜とリンボに、アキと龍可は呆れたような眼差しを向けた
「あのね…ディスコード・カウンターの効果は、発動後の次の相手のターンの終わりまでよ?」
「もうその制限は終わってるから、ユキさんはモンスターを出せているのよ」
「「あ、そっか」」
呑気に言う龍亜とリンボに、アキと龍可は大きくため息をついた
「オレはこれでターンエンドだ
この瞬間、ジョー&キックの攻撃力は元に戻る」
ヘル・ツイン・コップ ATK 3000→2200
「私のターン!!」
牛尾 SC 8
ユキ SC 7
「チューナーモンスター『ガスタ・ガルド』を守備表示で召喚!!」
ユキのフィールドに、翡翠色の鳥が現れて青くなりながらもユキの隣を並走した
ガスタ・ガルド
☆3 風属性 鳥獣族 ATK 500 DEF 500
「─レベル4 ガスタ・サンボルトに、レベル3 ガスタ・ガルドをチューニング」
ユキのフィールドで4つの光の球になったガスタ・サンボルトは、3つの光の円になったガスタ・ガルドをくぐり抜ける
「─天空を走り巻き起こる風 その身に纏いて 深緑の翼をひらけ
シンクロ召喚!!
─飛び立て『ダイガスタ・イグルス』!!」
ユキのフィールドに、1人の男を乗せた大きな鳥が現れた
ダイガスタ・イグルス
☆7 風属性 サイキック族 ATK 2600 DEF 1800
「バトルよ!!
ダイガスタ・イグルスで、ヘル・ツイン・コップ ジョー&キックを攻撃!!
─ウィンド・オブ・ペイン!!」
ダイガスタ・イグルスが巻き起こした風が、ヘル・ツイン・コップを飲み込んだ
「ぐぅ…!!」
牛尾 LP 4000→3600
「よっしゃ、ようやくダメージだぜ!!」
「このまま一気に押しちまえーっ!!」
クロウとシンジは、ユキの応援に熱を入れ直した
「どう?
ご自慢の野獣刑事は倒れたわよ?」
「甘ぇぜ、野獣刑事はこんなモンじゃくたばらねぇんだよ!!
─罠発動『リグレット・リボーン』!!
自分フィールド上のモンスターが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、そのモンスターを自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚する!!
戻って来い、ジョー&キック!!」
牛尾のフィールドに、ヘル・ツイン・コップ ジョー&キックが守備表示で戻って来た
「この効果で特殊召喚したモンスターは、自分のターンのエンドフェイズ時に破壊されるがな」
「むぅ……カードを1枚伏せて、ターンエンドよ」
「オレのターン!!」
牛尾 SC 9
ユキ SC 8
「─『Sp-シフト・ダウン』発動だ
自分のスピードカウンターを6つ取り除き、デッキからカードを2枚ドローする」
牛尾 SC 9→3
スピードカウンターが減った牛尾のDーホイールは減速し、後を追っていたユキに追い抜かれた
「チューナーモンスター『ダーク・スプロケッター』を守備表示で召喚!!」
牛尾のフィールドに、黒いゼンマイのようなモンスターが現れた
ダーク・スプロケッター
☆1 闇属性 悪魔族 ATK 400 DEF 0
「─レベル5のジョー&キックに、レベル1のダーク・スプロケッターをチューニング!!」
牛尾のフィールドで5つの光の球になったヘル・ツイン・コップ ジョー&キックが、1つの光の円になったダーク・スプロケッターをくぐり抜ける
「レベルの合計は6、来るか……」
観戦席の遊星は、牛尾が出すモンスターを想像して眉をしかめた
「シンクロ召喚!!
─来やがれ『ゴヨウ・ガーディアン』!!」
牛尾のフィールドに、長い縄付きの十手を持った歌舞伎役者が現れた
ゴヨウ・ガーディアン
☆6 地属性 戦士族 ATK 2800 DEF 2000
「レベル6で攻撃力 2800!?」
「コイツはデュエルチェイサーズだけが使えるモンスターだ
行け、ゴヨウ・ガーディアンでダイガスタ・イグルスを攻撃!!
─ゴヨウ・ラリアット!!」
ゴヨウ・ガーディアンの縄付き十手が、ダイガスタ・イグルスに向かって飛んでいく
縄付きの十手に絡めとられたダイガスタ・イグルスは引っ張られ、ゴヨウ・ガーディアンに殴られて破壊された
「くぅ…!!」
「キッタネーっ!!」
ゴヨウ・ガーディアンの攻撃のやり方に、リンボは野次をとばした
ユキ LP 2650→2450
「うるせぇぞ野次馬!!
ゴヨウ・ガーディアンの効果発動だ!!
このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、そのモンスターを自分フィールドに表側守備表示で特殊召喚できる!!」
「えっ…!?」
「お前のダイガスタ・イグルスはいただくぜ!!」
牛尾のフィールドに、ユキのダイガスタ・イグルスが守りの体勢で現れた
「ッ…やられっぱなしじゃないわ!!
─罠発動『カース・サイキック』!!
自分フィールド上のサイキック族モンスターが相手モンスターの攻撃で墓地へ送られた時、その攻撃モンスターを破壊して、破壊されたサイキック族モンスターのレベル×300のダメージを相手に与える!!」
「何っ!?」
「ゴヨウ・ガーディアンを破壊!!」
カードから出た緑色の稲妻が、ゴヨウ・ガーディアンを直撃して破壊した
「ダイガスタ・イグルスのレベルは7」
「×300で、2100のダメージだ」
アキと遊星が言うと、緑色の稲妻は牛尾を襲った
「ぐわああああーっ!!」
牛尾 LP 3600→1500 SC 3→1
「クソッ
やってくれるじゃねぇか…カードを2枚伏せて、ターンエンドだ」
「私のターン!!」
牛尾 SC 2
ユキ SC 9
「─こっちもSp―シフト・ダウンを発動!!
スピードカウンターを6つ取り除き、デッキから2枚ドローする」
ユキ SC 9→3
デッキから2枚のカードを引いたユキは、伏せていたカードを開いた
「─永続罠『エンジェル・リフト』を発動!!
自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を、表側攻撃表示で特殊召喚する
私は墓地のサイ・ガールを特殊召喚」
ユキのフィールドに、サイ・ガールが戻って来た
「サイ・ガールをリリースして、『ガスタの賢者 ウィンダール』をアドバンス召喚!!」
ユキのフィールドのサイ・ガールが消え、大きな鎌のような杖を持った男が現れた
ガスタの賢者 ウィンダール
☆6 風属性 サイキック族 ATK 2000 DEF 1000
「ウィンダールで、ダイガスタ・イグルスを攻撃!!」
ガスタの賢者 ウィンダールの一撃が、牛尾のフィールドのダイガスタ・イグルスを破壊した
「自分のモンスター相手に容赦ねぇなぁ」
「あなたが勝手に奪っていったんでしょ!?
…ゴホン、ウィンダールの効果発動
このカードが戦闘でモンスターを破壊して墓地へ送った時、自分の墓地のレベル3以下のガスタモンスター1体を守備表示で特殊召喚する
私は墓地からレベル3のガスタ・ガルドを特殊召喚」
ガスタの賢者 ウィンダールの隣に、ガスタ・ガルドが守りの体勢で戻って来た
「カードを1枚伏せて、ターンエンド」
「オレのターン!!」
牛尾 SC 3
ユキ SC 4
「─永続罠『リビングデットの呼び声』を発動!!
オレの墓地から、モンスターを特殊召喚する!!
戻って来やがれ、ゴヨウ・ガーディアン!!」
牛尾のフィールドに、ゴヨウ・ガーディアンが戻って来た
「くっ、もう…!!」
「─更に罠カード『無謀な欲張り』を発動だ!!
デッキからカードを2枚ドローして、発動後2ターンの間ドロー出来なくなる
…『チェイス・スカッド』を召喚!!」
デッキからカードを2枚引いた牛尾のフィールドに、両腕にライトをつけた追跡のロボが現れた
チェイス・スカッド
☆3 地属性 機械族 ATK 1400 DEF 600
「まだ攻撃はしねぇぜ!!
─『Sp―シルバー・コントレイル』発動!!
スピードカウンターを1つ取り除き、自分フィールドのモンスター1体の攻撃力をエンドフェイズまで1000アップさせる!!
オレはゴヨウ・ガーディアンを選ぶぜ!!」
ゴヨウ・ガーディアンが、銀色の光を浴びて強くなっていく
牛尾 SC 3→1
ゴヨウ・ガーディアン ATK 2800→3800
「攻撃力 3800!?」
「この直撃を受けちまったら、大ダメージじゃねぇか!!」
「ゴヨウ・ガーディアンもだが、あのチェイス・スカッドも今は厄介なモンスターだ」
龍亜とクロウが叫ぶ隣で、ジャックは牛尾が新しく召喚したモンスターを見ていた
「今度こそバトルだ!!
ゴヨウ・ガーディアンで、ガスタの賢者 ウィンダールを攻撃!!
─ゴヨウ・ラリアット!!」
縄付きの十手に絡めとられたガスタの賢者 ウィンダールは、ゴヨウ・ガーディアンに殴り飛ばされた
「キャアアアッ!!」
衝撃でD-ホイールをフラつかせたが、ユキは何とか体勢を立て直した
ユキ LP 2450→650 SC 4→3
「ゴヨウ・ガーディアンの効果!!
お前のウィンダールはいただくぜ!!」
牛尾のフィールドに、守備表示にされたガスタの賢者 ウィンダールがゴヨウ・ガーディアンの十手に引きずられて来た
「次だ、チェイス・スカッドで守備表示のガスタ・ガルドを攻撃!!」
チェイス・スカッドの目の部分から放たれたビームが、ユキの隣のガスタ・ガルドを貫いた
「この瞬間、チェイス・スカッドの効果発動だ!!
フィールド上の守備表示のモンスターが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、相手に500のダメージを与える!!」
「なっ…!?」
「喰らいやがれ!!」
チェイス・スカッドの両腕から出たマシンガンが、ユキに襲い掛かった
「くぅ…っ!!」
ユキ LP 650→150
「残りライフ、後150…!!」
「次に喰らったら、もう後がねぇぞ!!」
「牛尾の奴、あんなに強かったのか!?」
アキ・リンボ・クロウが叫ぶ中、遊星は無言でレーンを見つめていた
「ッ…ガルドの効果発動
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、デッキからレベル2以下のガスタモンスター1体を特殊召喚できる
『ガスタ・スクレイル』を守備表示で特殊召喚!!」
ユキのフィールドに、緑色の栗鼠が現れて丸くなった
ガスタ・スクレイル
☆2 風属性 雷族 ATK 0 DEF 1800
「オレはカードを1枚伏せて、ターンエンドだ
この瞬間、ゴヨウ・ガーディアンの攻撃力は元に戻るぜ」
ゴヨウ・ガーディアン ATK 3800→2800
「私のターン!!」
牛尾 SC 3
ユキ SC 4
「─罠発動『ガスタへの祈り』!!」
「そいつは、前に使ってやがったカード…!!」
開かれた伏せカードの名前に、牛尾は反応した
「自分の墓地のガスタモンスター2体をデッキへ戻し、墓地のガスタモンスター1体を特殊召喚する
私は墓地のガスタ・コドルとガスタ・イグルをデッキへ戻し、墓地のガスタ・サンボルトを特殊召喚する!!」
ユキのフィールドのガスタ・スクレイルの隣に、ガスタ・サンボルトが現れて走り出した
「─レベル4 ガスタ・サンボルトに、レベル2 ガスタ・スクレイルをチューニング」
ユキのフィールドで4つの光の球になったガスタ・サンボルトが、2つの光の円になったガスタ・スクレイルをくぐり抜ける
「─光速を駆ける戦乙女よ
シンクロ召喚!!
─駆け出せ『ダイガスタ・スフィアード』!!」
ユキのフィールドに緑とオレンジの髪を靡かせ、片手に杖を持った少女が現れた
ダイガスタ・スフィアード
☆6 風属性 サイキック族 ATK 2000 DEF 1300
「ダイガスタ・スフィアードの効果
このカードのシンクロ召喚に成功した時、墓地にあるガスタと名のつくカード1枚を手札に戻す
私は罠カード ガスタへの祈りを手札に戻す」
(攻撃力 2000…狙いはチェイス・スカッドか……だが、残念だったな十六夜妹
オレの伏せカードは罠カード『ストライク・ショット』
自分フィールド上のモンスターの攻撃力を700上げる罠カードだ
コイツで返り討ちにして、次のターンでお前の負けだ
D-ホイールのライセンスは、そう簡単には取らせねぇぜ)
勝利を確信していた牛尾は、内心不敵に笑っていた
「─『Sp―スピードストーム』発動!!
自分のスピードカウンターが3つ以上ある時、相手に1000ポイントのダメージを与える!!」
「何っ!?」
「私のモンスター達を勝手に自分のモノ扱いした仕返しよ!!
喰らいなさい!!」
カードから放たれた稲妻を纏った風が、牛尾を直撃した
「ぐううううっ!!」
牛尾 LP 1500→500 SC 3→2
「─バトルよ!!
ダイガスタ・スフィアードで……ゴヨウ・ガーディアンを攻撃!!」
《えっ!?》
その宣言に、その場にいた全員が仰天した
「何考えてんだ!?」
「ゴヨウ・ガーディアンの攻撃力は、ダイガスタ・スフィアードより高いのに…!!」
「いや、何か考えがあるんだろう…」
「遊星…?」
リンボと龍可が取り乱す中、遊星は冷静さを崩さないでいた
その隣で、クロウは頷いていた
「そうでなきゃ、ユキがあんな事するハズがねぇしな」
「お前、自分が何言ったのか分かってんのか!?
自爆行為だぞ!?」
プレイングミスに怒鳴り散らす牛尾を、ユキは勝利を確信している顔で見つめ返した
「─…ダイガスタ・スフィアードの効果
このカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上に存在するガスタモンスターの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは…相手が受ける!!」
「何だとォーっ!?」
絶叫する牛尾を見下ろしながら、空へ飛んだダイガスタ・スフィアードは、ゴヨウ・ガーディアンに杖を向けた
「─ブレッザ・ペタロ!!」
杖先から放たれた2つの竜巻をゴヨウ・ガーディアンは受け止めたが、竜巻は跳ね上がり牛尾を直撃した
「ぐわああああっ!!」
牛尾 LP 500→0
デュエルの決着が着き、牛尾はD-ホイールからプシューッと煙が吹き出しながら停止し、ユキもD-ホイールを停止させた
「クッソ…あんな効果反則だろ……」
「あなたのゴヨウ・ガーディアンも似たようなものじゃない」
「言ってろ!!
まあ、とにかく……実技試験、合格だ」
「ふふ…ありがとうございました、試験官さん」
「何かムカつくな…」
冗談めいて言うユキに、牛尾はピクピクとこめかみを動かしていた
…試験が終わりユキが仲間達の元へ戻ると、龍亜と龍可が出迎えた
「ユキさん、お帰りなさい!!」
「ユキ姉ちゃん、カッコ良かったーっ!!」
「ありがとう、2人共」
両手で龍亜と龍可と手を繋ぐユキを見て、遊星達はユキと向かい合った
「…ユキ、1つ相談が有るんだ」
「どうしたの?
そんなに改まって…」
「─…オレ達と一緒に、WRGPに出てみないか?」
《えっ!?》
その誘いに、アキ達は一斉に遊星達を見た
「でも、確か大会は3対3のチーム戦のハズじゃ……」
「そうなんだけどよ、控えの選手がいねぇんだよ」
「ルール上、各チーム2名までならば控え選手を置く事が出来るからな」
「無理強いはしないが……」
遊星達の視線を受け、ユキは小さく頷いた
「…私でいいなら」
「ああ、よろしく頼む」
「こちらこそ」
遊星とユキは握手し、ユキは遊星達のチームに入る事になった
きっとこんな話も、アニメにはなっていませんが有ったハズです…よね?
ジャックはキングになる前にライセンスを取ってるでしょうけど、遊星とクロウはそうはいかなかったでしょうし…そろそろ、アニメの方にも入っていこうかなと思っています