遊戯王5D´s  絆の物語   作:なおにぃ

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今回もまたストックからの更新となります

この話から新しいオリキャラが登場します



レベル 26 デュエルアカデミア実技授業

……デュエルアカデミア、そこは十代の少年少女達がデュエルを始めとする他科目の勉強を行う学校

 

アキはそこの高等部に、ユキとリンボは中等部に復学した

 

 

 

 

 

 

…復学初日の昼休み、中庭に集まった3人の表情は暗かった

 

「…その様子だと、あなた達もみたいね」

 

「うん……私達、あまり歓迎されてないみたい」

 

「休学してた頃の連中がお前等の事、あれこれ話しちまってるみてぇだしな」

 

「これからここでやっていけるのかな…?」

 

「やっていくしかないわ

私達は、もう魔女じゃないんだから」

 

「うん……」

 

落ち込んでいるアキ達の所に、1人の少女が走って来た

 

「あ、いたいた!!

やっと見つけた~!!」

 

「誰だ、お前?」

 

「「誰だ」って、酷っどーっ!!」

 

首を傾げるリンボに、少女は憤慨していた

 

「リンボ!!

もう、私達のクラスにいた須藤さんじゃないの…」

 

「そうだっけか?」

 

「もう…;」

 

呆れ果てるユキを見て、怒っていた少女…須藤 あいりは我に帰った

 

「っと、そうだった

十六夜さん…とアンタも」

 

「付け足してんじゃねぇ!!」

 

「次の授業は実技授業だから、デッキとデュエルディスク持ってデュエルフィールドに行かないとなんだ!!」

 

「実、技…?」

 

ユキはどこか怯えたように、あいりの言う事を繰り返した

 

「復学して初めての実技だし、デュエルディスクの手続きとかも要るよね?

私も一緒に行くから、ちょっと早めに行かない?」

 

「ああ~…そういやそうだな

ユキ、先に行こうぜ」

 

「ぅ、うん……」

 

「ん?

…何か顔色悪いけど、大丈夫?」

 

「だ、大丈夫…それじゃあ姉さん、私達は行くね」

 

「ええ…無理はしちゃダメよ」

 

「うん……」

 

あいりとリンボに連れて行かれるユキを、アキは心配そうに見つめた

 

「……まだ、あの頃のトラウマが消えてないみたいだけど、本当に大丈夫かしら…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

……午後の授業が始まり、ユキとリンボはクラスメートと一緒に並んでいた

 

「では本日の実技授業を開始する

まずは、今日から編入した2人と誰かデュエルしてくれ」

 

担当の教師の一言に、クラスメート達は一気にざわつき始めた

 

「十六夜とデュエル?」

 

「アイツって、魔女なんだろ?」

 

「ヤベェって、殺される…」

 

そんなヒソヒソ話に、ユキは唇を噛み締めて堪えていた

 

「─ハッ

デュエルしたがる物好きなんて、ここにいる訳が無いじゃないか!!」

 

明らかに小馬鹿にした口調で言い、1人の金髪の少年がユキの前に立った

 

「おい魔女!!

ここはお前みたいな化け物がいる所じゃない

とっとと消えろよ、化け物が!!」

 

「てめぇっ!!」

 

「止めないかマイト!!」

 

ユキへの悪口にリンボは怒りながら前に出て、マイトと呼ばれた少年は担当に注意されていた

 

その注意を聞き流し、マイトはユキを馬鹿にし続けた

 

「お前がここで何をしてきたか、知らないとでも思ってるのか?

お前はここで、何人もの生徒を傷付けて病院送りにしたんだ

そんなお前とデュエルしたがる奴なんか、いる訳無いだろう!!」

 

「てめぇ、マジでいい加減にしろよ!!」

 

「現に、誰も相手を名乗り出ないじゃないか

これこそが、お前が不要だという何よりの証拠だ

分かったなら、とっとと「私がやる!!」

 

マイトの演説を遮って、あいりが前に出た

 

「なっ…!?」

 

「私が十六夜さんの相手になる

先生、良いですよね?」

 

「あ、ああ…構わんぞ」

 

「という訳で、よろしくね十六夜さん」

 

「う、うん……」

 

「チッ…」

 

面白くなさそうに舌打ちして後ろに下がろうとしたマイトの腕を、リンボはガシッと掴んだ

 

「だったら、オレ様の相手はてめぇだ

文句はねぇな?」

 

「ふ、ふんっ!!

僕が魔女の腰巾着に負ける訳が無いだろう!!」

 

「決まりだな

ぅっしゃ、まずはオレ様からだ!!

てめぇ、とっとと並びやがれ!!」

 

マイトに向かって言い放つと、リンボはデュエルフィールドへ走り出した

 

「ハッ

この僕にデュエルを挑んだ事を後悔させてやる」

 

マイトとリンボが向かい合い、互いのデュエルディスクを起動させた

 

「「─決闘(デュエル)!!」」

 

合図と共に、2人のデュエルが開始された

 

 

 

 

 

……3ターン後

 

「やれェ『氷結界のロイヤルナイト』!!

ダイレクトアタックだ!!」

 

「ぐあああーっ!!」

 

リンボのモンスター 氷結界のロイヤルナイトの氷の剣を受け、マイトのライフは尽きた

 

「よ、弱ェ……;」

 

「まあ、マイトの実技の成績は中等部でも下の方だし」

 

「マジかよ…;

相手、選び間違えたわ…」

 

順番待ちしていたあいりに言われ、リンボは不完全燃焼気味に交代した

 

「さあ、次は私達よ!!

十六夜さん、準備はいい?」

 

「う、うん……」

 

マイトと交代したユキは、どこか怯えたようにデュエルディスクを構えた

 

「おいおい、アイツ大丈夫かよ……」

 

リンボの独り言は、誰の耳にも届かなかった

 

「おい魔女!!

魔女なら魔女らしく、そこの須藤を惨たらしく痛め付けてから勝つんだな!!」

 

「止めないか!!」

 

負けてもまだ懲りないマイトの嫌味を、担当はピシャリと注意した

 

「行くわよ!!」

 

「分かった……

(どうしよう……)」

 

「「─決闘(デュエル)!!」」

 

様子のおかしいユキと、あいりのデュエルが開始された

 

ユキ LP 4000

あいり LP 4000

 

「先攻はあなたよ!!」

 

「わ、私のターン……『ガスタ・ガルド』を守備表示で召喚…ターンエンド」

 

ユキのフィールドに現れた翡翠色の鳥は、羽根をたたんで青くなった

 

ガスタ・ガルド

☆3 風属性 鳥獣族 ATK 500 DEF 500

 

「「へ…/はぁ……?」」

 

対峙するあいりと生徒達に混ざって観戦するリンボは、同時に間抜けな声をもらした

 

「何だ、ただ壁を出しただけか

それくらい、誰にだって出来るじゃないか!!」

 

マイトが嘲笑うと、フィールドにいるユキは表情を見せないように顔を伏せた

 

「な、何だかよくは分からないけど…私のターン、ドロー

─永続魔法『種子弾丸』発動

植物族のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、このカードにプラントカウンターを1つ乗せる

そして『ナチュル・ストロベリー』を召喚」

 

あいりのフィールドに苺の妖精が現れ、辺りには苺の甘いが香っていく

 

ナチュル・ストロベリー

☆4 地属性 植物族 ATK 1700 DEF 1200

 

「植物族の召喚に成功したから、種子弾丸にプラントカウンターを乗せるね」

 

あいりのフィールドに生えていた刺々しい植物に、刺々しい木の実が1つ実った

 

種子弾丸 プラントカウンター 0→1

 

「ナチュル・ストロベリーでガスタ・ガルドを攻撃!!」

 

ナチュル・ストロベリーがばら蒔いた小粒の苺が、ガスタ・ガルドを襲った

 

「ッ…ガルドの効果

このカードがフィールドから墓地に送られた時、デッキからレベル2以下のガスタモンスター1体を特殊召喚出来る

デッキから『ガスタ・ファルコ』を守備表示で特殊召喚」

 

ユキのフィールドに現れた若草色の鳥は、羽根をたたんで守りの体勢をとった

 

ガスタ・ファルコ

☆2 風属性 鳥獣族 ATK 600 DEF 1400

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

「私のターン、ドロー……『ガスタ・イグル』を守備表示で召喚……」

 

ユキのフィールドに現れた緑色の鳥は、羽根をたたんで青くなった

 

ガスタ・イグル

☆1 風属性 鳥獣族 ATK 200 DEF 400

 

「……ターン、エンド」

 

「何か、おかしくないか?」

 

「ああ、全然本気出してねぇじゃんかよ」

 

「あんなビクビクしちゃって、変なの」

 

生徒達はユキのデュエルに、次第に陰口をたたき始めた

 

「ふはははははっ!!

無様だな、魔女がぁ!!

何だそのデュエルは、幼稚園児以下じゃないか!!」

 

マイトの嫌味に、あいりは眉をしかめながらデッキに指を滑らせた

 

「私のターン、ドロー!!

チューナーモンスター『ナチュル・ナーブ』を召喚」

 

あいりのフィールドのナチュル・ストロベリーの隣に、葉っぱの妖精が現れてニシシと笑った

 

ナチュル・ナーブ

☆1 地属性 植物族 ATK 200 DEF 300

 

「ナーブを召喚したから、種子弾丸にカウンターが1つ乗るね」

 

種子弾丸 プラントカウンター 1→2

 

「─レベル4のナチュル・ストロベリーに、レベル1 ナチュル・ナーブをチューニング」

 

4つの光の球になったナチュル・ストロベリーに、1つの光の円になったナチュル・ナーブをくぐり抜ける

 

「─聖なる森を壊されし大自然の怒りの力 今ここに虎と化して 悪しき魔を突き上げろ

シンクロ召喚!!

─吠えろ『ナチュル・ビースト』!!」

 

あいりのフィールドに、全身が植物で覆われた大きな虎が現れて雄叫びをあげた

 

ナチュル・ビースト

☆5 地属性 獣族 ATK 2200 DEF 1700

 

「ナチュル・ビーストで、ガスタ・イグルを攻撃!!

─ビースト・クロー!!」

 

ナチュル・ビーストの鋭い爪の一撃が、ユキのフィールドの守りの体勢のガスタ・イグルを引き裂いた

 

「っ……ガ、ガスタ・イグルの効果…!!

このカードが破壊されて墓地へ送られた時、デッキからチューナー以外のレベル4以下のガスタモンスター1体を特殊召喚する

『ガスタ・コドル』を守備表示で特殊召喚」

 

ユキのフィールドに現れた深緑色の鳥は、羽根をたたんで青くなった

 

ガスタ・コドル

☆3 風属性 鳥獣族 ATK 1000 DEF 400

 

「─永続魔法『強欲なカケラ』を発動

自分のドローの時に、このカードに強欲カウンターを1つ置く事が出来る

私はこれで、ターンエンド…って、ん?」

 

あいりはユキの片手が震えている事に気付いて、少し考え込んだ

 

「…ねぇ、本当に大丈夫?」

 

あいりに答えられず、ユキは口元を震わせていた

 

(……もし、またここで力が暴走したら…そしたら須藤さんが…)

 

「─…ひょっとして、あの噂は本当だったりする?」

 

「ぇ……?」

 

「アカデミアでちょっとした噂になってるの

「カードの力を実体化させる人がいる」って…私は信じてなかったんだけど……」

 

「今頃気付いたのか須藤、ノロマだな!!

そいつこそがその噂の化け物「「アンタは黙ってなさい/てめぇは黙ってろ!!」」

 

マイトの嫌味な演説を、あいりとリンボは同時に遮った

 

「リンボっていったっけ?

そいつをここから放り出しといて~」

 

「ったく、しゃあねぇな

おら、来やがれ」

 

「何するんだ!?

僕は間違った事は言っていない!!」

 

「てめぇの存在そのものが間違いなんだよ!!」

 

「何だと!?」

 

マイトはリンボにズルズルと引きずられ、デュエル場から追い出された

 

「…さてと、これで邪魔者はいなくなったっと

あんな奴の言う事、イチイチ気にしなくていいよ?

気にしてたら、身が持たないって

昔の事なんて気にしないで、楽しんでいこうよ!!

あなたとのデュエル、私はスゴく楽しみにしてたんだから!!」

 

満面の笑顔で言われ、一連のやり取りに面食らっていたユキは大きく深呼吸した

 

(…そうよ、須藤さんの言う通り

確かに昔、私はここで事件を起こした……けど、それはもう昔の話

私は、もう2度と…魔女には戻らない!!)

 

真剣な目付きをしたユキを見て、あいりは一瞬面食らってまた笑った

 

「良かった、何か吹っ切れたみたいだね」

 

「…ごめんなさい、ビクビクしちゃって

けど、もうそうはならないから…私のターン!!」

 

デッキからカードを引いたユキは、自分フィールドの2体のモンスターに片手をかざした

 

「─レベル3 ガスタ・コドルに、レベル2 ガスタ・ファルコをチューニング!!」

 

3つの光の球になったガスタ・コドルが、2つの光の円になったガスタ・ファルコをくぐり抜ける

 

「─大空に舞う大鳥よ 雷鳴と旋風轟かせ その力を振るえ

シンクロ召喚!!

─鳴り響け『ダイガスタ・ガルドス』!!」

 

ユキのフィールドに、稲妻を纏う杖を持った少女を乗せた大鳥が現れた

 

ダイガスタ・ガルドス

☆5 風属性 サイキック族 ATK 2200 DEF 800

 

「やっぱり出てきたね、シンクロモンスター!!」

 

あいりはどこか嬉しそうに、フィールドに浮くダイガスタ・ガルドスを見上げた

 

「ダイガスタ・ガルドスの効果発動

1ターンに1度、自分の墓地のガスタモンスター2体をデッキに戻し、相手フィールド上の表側表示のモンスター1体を破壊する

私は墓地のガスタ・ファルコとガスタ・イグルをデッキに戻し、ナチュル・ビーストを破壊する!!

─ディーム・ウィン!!」

 

ダイガスタ・ガルドスが起こした風が、ナチュル・ビーストを包み込んで吹き飛ばした

 

「あっ…!!」

 

「更に『ジェネティック・ウーマン』を召喚!!」

 

ユキのフィールドのダイガスタ・ガルドスの側に、両手に籠手のような武装をした豹の被り物をした女が現れた

 

ジェネティック・ウーマン

☆4 風属性 サイキック族 ATK 1700 DEF 1200

 

「ダイガスタ・ガルドスで、ダイレクトアタック!!

─行って、ストーム・ヴォルト!!」

 

ダイガスタ・ガルドスに乗る少女の放った雷と大鳥の起こした風が混ざり合い、あいりに向かって飛んでいく

 

「─まずっ…罠発動『グランド・キャプチャー』!!

ダイレクトアタック1つのダメージを半分にする!!」

 

ダイガスタ・ガルドスの攻撃は、あいりの周りに出た岩の盾に防がれた

 

「うぅ…」

 

あいり LP 4000→2900

 

「グランド・キャプチャーのもう1つの効果

受けたダメージが1000ポイント以上の時、デッキからカードを1枚ドローする」

 

「躱された…けど、まだ私の攻撃は終わらない!!

ジェネティック・ウーマンで、ダイレクトアタック!!」

 

ジェネティック・ウーマンは両手に武装した籠手の銃で、あいりを狙い撃った

 

「ぅああ…っ!!」

 

あいり LP 2900→1200

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

「本気出して来てくれて、ありがとう!!

けど、私もまだ本気じゃないから!!

本当の勝負は、ここからよ!!」

 

「勿論、負けない…!!」

 

「あ~あ、火ぃ着いちまった」

 

マイトを追い出して帰って来たリンボは、デュエルするユキを見て間延びした声で呟いた

 

「私のターン、ドロー!!

永続魔法 強欲なカケラの効果、このカードを発動させている状態で通常ドローする度にこのカードに強欲カウンターを1つ乗せる」

 

半透明な半分の強欲な壺が、強欲なカケラのカードに吸収された

 

強欲なカケラ 強欲カウンター 0→1

 

「─フィールド魔法『ナチュルの森』を発動

そして『ナチュル・マロン』を召喚」

 

フィールドが穏やかな森に変わった後、小さなイガグリの妖精が現れた

 

ナチュル・マロン

☆3 地属性 植物族 ATK 1200 DEF 700

 

「種子弾丸の効果でプラントカウンターを1つ乗せる、更にナチュル・マロンの効果発動

召喚に成功した時、デッキからナチュルモンスター1体を墓地に送る事が出来る

私はデッキから『ナチュル・レディバグ』を墓地へ」

 

種子弾丸 プラントカウンター 2→3

 

「ナチュル・マロンのもう1つの効果

墓地のナチュルモンスター2体をデッキに戻す事で、デッキからカードを1枚ドロー出来る

私は墓地のナチュル・ストロベリーをデッキに、ナチュル・ビーストをエクストラデッキに戻してカードを1枚ドロー」

 

墓地を操作してデッキから引いたカードを見たあいりは、そのカードをそのままデュエルディスクにセットした

 

「─やった…速攻魔法『偽りの種』を発動!!

手札からレベル2以下の植物族モンスター1体を特殊召喚出来る

来て、チューナーモンスター『ナチュル・トライアンフ』!!」

 

あいりのフィールドに、チューリップの妖精が現れて朗らかに笑った

 

ナチュル・トライアンフ

☆2 地属性 植物族 ATK 600 DEF 1500

 

「トライアンフも植物族、種子弾丸にプラントカウンターを乗せる」

 

種子弾丸 プラントカウンター 3→4

 

「レベルの合計は5、また…!!」

 

「─正解だよ、レベル3のナチュル・マロンに、レベル2 ナチュル・トライアンフをチューニング」

 

3つの光の球になったナチュル・マロンが、2つの光の円になったナチュル・トライアンフをくぐり抜ける

 

「─聖なる森を壊されし大自然の怒りの力 今ここに虎と化して 悪しき魔を突き上げろ

シンクロ召喚!!

─もう1回吠えろ、ナチュル・ビースト!!」

 

あいりのフィールドに、再びナチュル・ビーストが現れて雄叫びをあげた

 

「─まだまだいくよ、墓地のナチュル・レディバグの効果!!

自分がナチュルシンクロモンスターをシンクロ召喚出来た時、墓地にあるこのカードを自分フィールドに特殊召喚出来る

おいで、レディバグ!!」

 

あいりのフィールドのナチュル・ビーストの隣に、可愛らしい模様のてんとう虫の妖精が現れた

 

ナチュル・レディバグ

☆1 地属性 昆虫族 ATK 100 DEF 100

 

「レディバグの効果

自分フィールドのこのカードをリリースする事で、自分フィールドのナチュルモンスターの攻撃力をターン終了時まで1000ポイントアップさせる

レディバグをリリースして、ナチュル・ビーストの攻撃力を1000アップさせる!!」

 

ナチュル・レディバグが消えながら振り撒いた鱗粉を浴びたナチュル・ビーストが、みるみるパワーアップしていく

 

ナチュル・ビースト ATK 2200→3200

 

「攻撃力 3200…!!」

 

「ナチュル・ビーストで、ジェネティック・ウーマンを攻撃!!

─ビースト・クロー!!」

 

パワーアップしたナチュル・ビーストの爪が、ジェネティック・ウーマンを思いきり引き裂いた

 

「くうぅ…!!」

 

ユキ LP 4000→2500

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド

この時、ナチュル・ビーストの攻撃力は元に戻る」

 

ナチュル・ビースト ATK 3200→2200

 

「ッ私のターン!!」

 

引いた緑のカードを見たユキは、すぐにカードを発動させた

 

「─速攻魔法『緊急テレポート』を発動

手札かデッキからレベル3以下のサイキック族モンスター1体を特殊召喚出来る」

 

「それは通さないわ、ナチュル・ビーストの効果発動!!

このカードが表側表示でフィールドにいる時、デッキの上から2枚のカードを墓地に送る事で魔法カードの発動を無効にして破壊出来る

デッキの上から2枚のカードを墓地に送って、緊急テレポートの発動を無効にして破壊!!

─ガオ・シャウト!!」

 

ナチュル・ビーストの雄叫びで、発動されそうになった緊急テレポートのカードは破壊された

 

「─ここでフィールド魔法 ナチュルの森の効果発動

相手がコントロールするカードを無効にした時、自分のデッキからレベル3以下のナチュルモンスター1体を手札に加える事が出来る

私はデッキから『ナチュル・バタフライ』を手札に」

 

「(これじゃあ魔法カードが使えない…しかも1ターンに1度っていう制約も無い…)

それなら、『ガスタの神官 ムスト』を召喚」

 

ユキのフィールドのダイガスタ・ガルドスの側に、緑の髪と服を着た神官が現れた

 

ガスタの神官 ムスト

☆4 風属性 サイキック族 ATK 1800 DEF 900

 

「ムストの効果発動

墓地のガスタモンスター1体をデッキに戻し、フィールド上のモンスター1体の効果をターン終了時まで無効にする

墓地のガスタ・ガルドをデッキに戻して、ナチュル・ビーストの効果を無効にする」

 

ガスタの神官 ムストが杖から放った風を受けたナチュル・ビーストは、心なしか体の植物が萎れていた

 

「しまった…!!」

 

「これで魔法カードが使える

─永続魔法『フューチャー・グロウ』を発動

墓地のサイキック族モンスター1体を除外する

このカードが存在する限り、自分フィールド上のサイキック族モンスターの攻撃力は、除外したモンスターのレベル×200アップする!!

私は墓地のジェネティック・ウーマンを除外、自分フィールド上のサイキック族モンスターの攻撃力を800アップさせる!!」

 

薄緑色の光を浴びたダイガスタ・ガルドスとガスタの神官 ムストは、力を漲らせた

 

ダイガスタ・ガルドス ATK 2200→3000

ガスタの神官 ムスト ATK 1800→2600

 

「バトル、ダイガスタ・ガルドスでナチュル・ビーストを攻撃!!

─ストーム・ヴォルト!!」

 

ダイガスタ・ガルドスが放った風と雷が、ナチュル・ビーストを直撃して破壊した

 

「わああぁぁっ!!」

 

あいり LP 1200→400

 

「─ッ…罠発動『奇跡の残照』!!

このターンにバトルで破壊されて墓地に送られたモンスター1体を特殊召喚出来る

戻って来て、ナチュル・ビースト!!」

 

あいりのフィールドに、守りの体勢のナチュル・ビーストが戻ってきた

 

「ならムストでナチュル・ビーストを攻撃!!」

 

ガスタの神官 ムストの風の魔法が、守りの体勢のナチュル・ビーストを吹き飛ばした

 

「カードを2枚伏せて、ターンエンド」

 

「ふふ……」

 

「……須藤さん?」

 

突然笑い出したあいりに、ユキは不思議そうな声を漏らした

 

「ああ、ゴメンね

こんなに強い女子は今までいなかったから、ついね……」

 

「そうなの…?」

 

「うん

自慢になっちゃうけど私、これでもこの中等部ではトップレベルにいるんだ~」

 

「どうりで、強いハズ…」

 

「……だから負けたくない!!

勝ちに行くよ、私のターン!!

まずは強欲なカケラの効果で、強欲カウンターを1つ乗せる」

 

強欲なカケラ 強欲カウンター 1→2

 

「強欲なカケラのもう1つの効果

強欲カウンターが2つ以上乗っているこのカードを墓地に送る事で、デッキからカードを2枚ドロー出来る」

 

あいりのフィールドに継ぎ接ぎだらけの強欲な壺が現れて、壺の中から2枚のカードがあいりの手元へ飛んでいく

 

「前のターンに手札に加えたチューナーモンスター ナチュル・バタフライを通常召喚」

 

あいりのフィールドに、ピンク色の蝶の妖精が現れてフィールドのナチュルの森を飛び回り出した

 

ナチュル・バタフライ

☆3 地属性 昆虫族 ATK 500 DEF 1200

 

「─手札から速攻魔法『ナチュルの春風』を発動

このカードは発動後、3つの効果の内の1つを選んで発動させる事が出来る

私は3つある効果の内の1つ、手札か墓地のナチュルモンスター1体を特殊召喚する効果を選ぶわ

ナチュル・ビーストの効果を使った時に墓地に送られた『ナチュル・ラグウィード』を特殊召喚」

 

あいりのフィールドにクワモドキの花の妖精が現れて、フィールドを飛び回っていたナチュル・バタフライに飛び付かれた

 

ナチュル・ラグウィード

☆3 地属性 植物族 ATK 1200 DEF 2000

 

「ラグウィードは植物族、種子弾丸にプラントカウンターを乗せる」

 

種子弾丸 プラントカウンター 4→5

 

(あのカードは姉さんも使うから効果は分かる…けど、今は無効に出来ない…!!)

 

「─レベル3のナチュル・ラグウィードに、レベル3のナチュル・バタフライをチューニング」

 

3つの光の球になったナチュル・ラグウィードが、3つの光の円になったナチュル・バタフライをくぐり抜ける

 

「─聖なる森を壊されし大自然の憎しみの力 今ここに竜と化して 悪しき罠を吹き飛ばせ

シンクロ召喚!!

─逆巻け『ナチュル・パルキオン』!!」

 

あいりのフィールドに全身を木の鱗と苔で覆われた木のドラゴンが現れて、蜷局を巻くようなポーズでフィールドに降り立った

 

ナチュル・パルキオン

☆6 地属性 ドラゴン族 ATK 2500 DEF 1800

 

「ナチュルのシンクロモンスター…じゃあ…!!」

 

「そう、墓地のナチュル・レディバグの効果がもう1度発動させるわ

このカードを墓地から特殊召喚する」

 

あいりのフィールドのナチュル・パルキオンの隣に、ナチュル・レディバグが再び現れた

 

「そしてレディバグをリリース、パルキオンの攻撃力をこのターンの間1000ポイントアップさせる」

 

ナチュル・レディバグが消えながら振り撒いた鱗粉を浴びたナチュル・パルキオンは、体にオーラを纏ってパワーアップした

 

ナチュル・パルキオン ATK 2500→3500

 

「永続魔法 種子弾丸のもう1つの効果

フィールド上のこのカードを墓地に送る事で、このカードに乗っていたプラントカウンターの数×500ポイントのダメージを与える!!」

 

「須藤のカードに乗っていたカウンターは5つ」

 

「×500で2500、十六夜のライフと同じじゃねぇか!!」

 

「いっけぇ!!」

 

種子弾丸に実っていた5つの刺々しい木の実が炸裂し大量の刺が放たれる中、ユキは伏せている3枚のカードの内の1つを開いた

 

「(無効には出来ない…ならッ!!)

─罠発動『針虫の巣窟』、デッキの上から5枚を墓地に送る」

 

「─何するつもりかわからないけど、パルキオンの効果発動!!

このカードがフィールド上に表側表示でいる時に罠カードが発動した時、自分の墓地のカード2枚を除外する事で発動を無効にして破壊する

墓地のナチュル・ナーブとビーストの効果で墓地に送られた『ナチュル・モスキート』を除外して無効にする

─イレイズ・ブレス!!」

 

ナチュル・パルキオンが放った振動波のようなブレスが発動された針虫の巣窟のカードを破壊する前に、ユキのフィールドに伏せられている別のカードが開いた

 

「─ッなら速攻魔法『非常食』発動

このカード以外の自分フィールドの魔法・罠カードを任意の数だけ墓地へ送って発動

発動するために墓地へ送ったカードの数×1000ポイントの回復する

針虫の巣窟を墓地に送って、ライフを1000ポイント回復する」

 

「えっと…どうなるんだ?」

 

「現在、カード効果のチェーンが開始されています

チェーンは後から発動されたカード効果が優先されますので、ナチュル・パルキオンが無効にした針虫の巣窟のカードをコストに、十六夜さんはライフを回復したという状況です

ですが…」

 

混乱するリンボに、近くにいたクラスの委員長が丁寧に状況を説明した

 

ユキ LP 2500→3500

 

「種子弾丸の効果は有効、2500のダメージを受けてね!!」

 

「くううぅぅ…!!」

 

ユキ LP 3500→1000

 

「更にナチュルの森の効果

デッキから『ナチュル・コスモスビート』を手札に加える

そしてバトル、ナチュル・パルキオンでダイガスタ・ガルドスを攻撃!!

─ナチュラル・エコー!!」

 

ナチュル・パルキオンの放ったブレスが、ダイガスタ・ガルドスを一気に消し飛ばした

 

「うぅ…!!」

 

ユキ LP 1000→500

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド

ここでレディバグの効果が切れて、パルキオンの攻撃力は戻るわ」

 

ナチュル・パルキオン ATK 3500→2500

 

「おいおい、何かヤバくなってきてねぇか…?」

 

デュエルを見ているリンボは、一気に劣勢になったユキを見て小さく呟いた

 

「(この人、強い……けど、負けない!!)

私のターン、ドロー!!」

 

手札が無い状態でデッキから引いたカードを、ユキはすぐにデュエルディスクにセットした

 

「─2枚目の速攻魔法 緊急テレポートを発動

デッキからレベル3の『ガスタの神裔 ピリカ』を特殊召喚」

 

ユキのフィールドのガスタの神官 ムストの隣に、緑とオレンジの髪の大人しそうな少女が現れた

 

ガスタの神裔 ピリカ

☆3 風属性 サイキック族 ATK 1000 DEF 1500

 

「ピリカの効果発動

このカードの召喚・特殊召喚に成功した時、墓地の風属性チューナー1体を守備表示で特殊召喚出来る

この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化され、私は風属性のモンスターしか特殊召喚出来なくなる

戻って、ガスタ・イグル!!」

 

ユキのフィールドに、羽根をたたんで青くなったガスタ・イグルが守りの体勢で戻って来た

 

「─レベル4のガスタの神官 ムストとレベル3のガスタの神裔 ピリカに、レベル1 ガスタ・イグルをチューニング」

 

合計7つの光の球になった2体のモンスターが、1つの光の輪になったガスタ・イグルの中をくぐり抜ける

 

「─永遠(とわ)に吹き行き 過ぎ往く風よ 清廉なる力宿し 今吹き荒れよ

シンクロ召喚!!

─舞い踊れ『ボレアス・ガスタ・ドラゴン』!!」

 

ユキのフィールドに、ユキのエースの翡翠色の天翼のドラゴンが現れた

 

ボレアス・ガスタ・ドラゴン

☆8 風属性 ドラゴン族 ATK 2600 DEF 1900

 

「綺麗……」

 

「そう?

どうもありがとう」

 

「けど、攻撃力の差は100ポイントだよ?

どうして……」

 

「─それはこの為、ボレアス・ガスタ・ドラゴンの効果発動!!

墓地の風属性モンスター1体を除外する事で、相手フィールド上のモンスター1体の攻撃力をこのターンの終わりまで、除外したモンスターのレベル×200ポイントダウンさせる!!」

 

「嘘……っ!?」

 

「墓地のレベル5のダイガスタ・ガルドスを除外して、あなたのナチュル・パルキオンの攻撃力を1200ポイントダウンさせる!!

─ゲイナー・ミストラル!!」

 

ボレアス・ガスタ・ドラゴンの起こした霞を纏った風が、ナチュル・パルキオンを弱体化させていく

 

ナチュル・パルキオン ATK 2500→1500

 

「私のパルキオンが…っ!!」

 

「もらった…バトル!!

ボレアス・ガスタ・ドラゴンで、ナチュル・パルキオンを攻撃!!

─フレース・ヴェルグ!!」

 

ボレアス・ガスタ・ドラゴンの風のブレスがナチュル・パルキオンを吹き飛ばそうとする前に、あいりは伏せていたカードを開いた

 

「─ッなら罠発動『ディメンション・ウォール』!!

相手モンスターの攻撃宣言時、このバトルで発生するダメージを相手に受けさせる!!」

 

「じゃあこの攻撃でダメージを受けるのは、十六夜の方…!?」

 

「十六夜の残りのライフは500、やっぱり須藤を倒すのは無理なんだ」

 

クラスメート達が勝敗を察する中、ユキは伏せていた最後のカードを開いた

 

「(……もう、こうするしか無い!!)

─罠発動『妖精の風』!!」

 

「えっ!?」

 

「フィールド上の表側表示の魔法・罠カード全てを破壊し、破壊した数×300のダメージをお互いに受ける!!」

 

「今フィールドにあるカードは、須藤のナチュルの森と十六夜のフューチャー・グロウの2枚…」

 

「って、事はアイツ等が受けるダメージは600……」

 

「だけど…」

 

クラスメート達が話す中、動いたあいりはナチュル・パルキオンに片手をかざした

 

「何度やってもダメ、ナチュル・パルキオンの効果発動!!

墓地から奇跡の残照と強欲なカケラを除外して、妖精の風の発動を無効にして破壊する

─イレイズ・ブレス!!」

 

ナチュル・パルキオンの放った振動波のブレスが妖精の風のカードを破壊する前に、ユキはボレアス・ガスタ・ドラゴンに片手をかざした

 

「─ボレアス・ガスタ・ドラゴンの効果発動!!

墓地の風属性モンスター2体をデッキに戻す事で、カード効果の発動を無効にして破壊する

墓地のガスタ・イグルとガスタの神官 ムストをデッキに戻して、ナチュル・パルキオンの効果を無効にして破壊

─ウィッシュ・ウィング!!」

 

ボレアス・ガスタ・ドラゴンの天翼から放たれた光が、ナチュル・パルキオンの振動波を打ち消してそのままナチュル・パルキオンを消滅させた

 

「これで妖精の風は有効になりました」

 

「って事は…」

 

委員長とリンボが話す中、2枚のカードが破壊されてユキとあいりに風が襲い掛かる

 

「「くうぅ…っ/きゃああっ!!」」

 

ユキ LP 500→0

あいり LP 400→0

 

「ひ、引き分け……」

 

「アイツ、あの須藤と引き分けたぞ……」

 

クラスメート達がざわつく中、デュエルディスクを片付けたあいりはユキに駆け寄った

 

「スゴいじゃん!!

あなた、強いのね!!」

 

「須藤さんこそ……」

 

「十六夜さんだって……ん~…」

 

腕を組んで唸り出したあいりを、ユキはデュエルディスクを片付けながら見ていた

 

「どうしたの?」

 

「何か違和感があるのよね~……よし!!

─私の事はこれから名前で呼んで、私もユキって呼ぶから」

 

「え…?」

 

「だから、これから友達としてよろしくって事

よろしくね、ユキ!!」

 

あいりに差し出された手を見つめていたユキは、おずおずと手を握り返した

 

「よ、よろしく……あいり…」

 

「よしっ!!」

 

「よーし、じゃあ次のペア入れ~」

 

担任の間延びした号令に、ユキとあいりはデュエルフィールドを離れた

 

(「友達」、か……)

 

クラスメート達のデュエルを見ながら、ユキはどこか温かい想いを感じていた




「アニメ本編に入る前に、オリキャラ達を書いておかないと」……と思って書きました

デュエルアカデミアのお話は、アニメではあまり出て来なかったので、少し話を作りました
龍亜達のいる初等部やアキのいる高等部が有るなら、必ず中等部も存在するハズ!!……ですよね?

この話から登場した、あいりのような明るくて他人を引っ張る子
マイトのような、典型的なイジメっ子…学園ドラマとかにはクラスには必ず1人はいると思います
今回はあいりのデュエルを書きましたが、マイトのデュエルもいつか書こうと思います







…2026年、新年になりましたね
私は諸事情でメンタルがボロボロです…多分、少しはまともになったと思いますけど

メンタル方面の病院を受診してみました…まだ軽度の症状らしいです
投薬治療等はしないで、定期的な通院で様子見をしようという事になりました
…まだ執筆する気力はわきませんが、来月くらいからまた始めれたら良いなと思っています
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