ブルーアーカイブ 曇り空はやがて晴れ渡る 作:智也0424316
この争奪戦はたった一人の少女の言葉から始まった。
___チョコレート、誰に渡そう?___
ピシッ…バキィッ!…ダバダバ…
『…?』
「げほっ…アオ…今なんて?」
思わず飲んでいた紅茶を吹き出してしまった早瀬ユウカはぼそっと呟いた元凶の白雲アオに問う。
『…いや…まんまの意味だよ?今年久しぶりに手作りで作ろうと思ってるからここにいる全員に渡せないかも…と思ってね。』
次の瞬間その場にいた全員が睨み合う。
アオのチョコレート…。絶対に欲しい…!
そう誰もが思っていた。
『あ。モモイちゃん達の分はちゃんと用意するからね?』
「ほんと!?」
モモイ達はぱぁっと顔が明るくなる。
『うん。とびっきりおいしいチョコレート作ってあげるね。』
ゲーム開発部 不戦勝(アオによる言質)
まずい…!ゲーム開発部が1抜けするなんて…!
『あ。コユキちゃんも忘れてないからね?』
ニハッ!?
コユキを取り巻く目が怖い。
『コユキちゃんも日頃頑張ってるし…ご褒美だよ?』
「アオせんぱぁい…!」
黒崎コユキ 不戦勝(ゲーム開発部と以下同文)
『後は…ん?』
アオは皆の視線がおかしいことに気がついた。
これは…もしかして…。
『もちろんユウカとノア…後リオ会長の分も忘れてないよ?』
「あら。でもいいんですか?」
ノアがアオに問う。
『いいの。それに…2人には返しても返しきれないくらいの恩があるし。もちろんリオ会長にもね。』
「アオ…。」
『だからほんのささやかな気持ちといつも貰ってばっかりだからっていうお返しをさせて欲しいな?』
「そこまで言われてしまうと断りづらいですね。」
ノアはしれっとアオを抱きしめる。
早瀬ユウカ&生塩ノア(ついでに調月リオ) 不戦勝 (アオの恩返し)
『…えーっとこれで…モモイちゃん、ミドリちゃん、ユズちゃんにアリス…コユキちゃんにユウカとノアに会長…。』
私に目線が集まっていた。
…流石にここにいる全員分くらいは作ろうかな。
『後ここにいるエンジニア部とC&Cの人達の分くらいかなぁ…?』
エンジニア部とC&Cの面々はバレないように小さくガッツポーズをした。
『…ふぁ…。』
ノアに抱きしめられているせいかだんだん眠くなってきていた。
『…ん…。』
「…眠たいですか?アオちゃん。」
ノアがそう聞くとアオはコクンと頷いた。
「ユウカちゃん。」
「そうね。今日のブレイクタイムはここまでにしときましょうか。」
その言葉でエンジニア部やC&Cの面々は部活に戻っていった。
そしてゲーム開発部はふにゃふにゃになっているアオをノアと一緒にアオやセミナーの3人が使う仮眠室に連れてきていた。そしてゲーム開発部もアリスの冒険についていく形で離脱した。仮眠室にはノアとアオの2人しかいない。
「着きましたよ。アオちゃん。」
『ん…。』
ノアはアオをお姫様だっこの状態からベッドに下ろした。
「…。」
…まったく無防備ですね。
『…くぅ…。』
無防備に睡眠を貪っている少女の頭を撫でながらノアは微笑む。
「今この間だけは…安心して眠ってくださいね。」
ノアがアオの側で撫でている頃…裏では激しいアオのチョコレート取り合いがあったそうな…?
※当日ちゃんとアオちゃんが全員分作って渡したそうな。
__アオの楽しい1日__終
なんかパジャマ来てるから乗るしかねぇ、このビッグウェーブに!