ブルーアーカイブ 曇り空はやがて晴れ渡る   作:智也0424316

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人殺しだった。


第3話 悲鳴

 

 

「ちょ…ちょっ…と…!?」

 

…誰かが近くにいたみたい。…ごめんね。名前も知らない誰かさん。…できればそのまま放置してくれると…嬉しいな…。

 

 

__死んで楽になろうとしてるの?__

 

 

__私を殺したくせに?__

 

 

__許さないよ…あなたは苦しまないと。__

 

 

__逃げないでね。__

 

 

 

 

『…っ!』

 

 

私は目を覚ました。…いや。目を覚ましてしまった。

 

 

「大丈夫…?」

 

 

『あなた…は…ユウカ…さん?』

 

 

そこにいたのはセミナーの会計である早瀬ユウカだった。

 

 

「…久しぶりね。」

 

 

『は…い。』

 

 

「…ノアから聞いたわよ。まだ…癒えてないみたいね。」

 

 

『…。』

 

 

「…何度も言ってるけどあれはあなたのせいじゃない。どうしようもなかったことなのよ。」

 

 

『…無理…ですよ。…割り切れなんて…!』

 

 

「……。」

 

 

『ずっと…頭から離れないんですよ…!あの子が…!助けて…殺さないで…って叫ぶ声が!』

 

 

もう…私は止まれなかった。一度出始めた慟哭はもう止まらない。

 

 

『だからっ…!私は…!』

 

 

ぎゅっ…。

 

 

『…ユウカ…さん…?』

 

 

私はユウカに抱きしめられていた。

 

 

「今は…好きなだけ吐き出しなさい…。誰も…あなたを責めないから。」

 

 

その一言で…私の想いは決壊した。

 

 

『…ぅ…ぁ…ぁぁぁぁぁぁっ!』

 

 

私はユウカの胸の中でわんわんと泣いた。

 

 

『っ…ぅ…ぐすっ…』

 

 

「落ち着いた?」

 

 

『はい…ぐすっ…ご迷惑を…おかけしました…。』

 

 

「迷惑なんて思ってないわよ。」

 

 

『…ユウカ…さん…ありがとう…。』

 

 

「気にしないで。それじゃあ私は行くわ。ゆっくり休んでね。」

 

 

『はい…。』

 

 

そして数ヶ月が経った頃。

 

 

どうやらゲーム開発部の皆が何か変なのをさらってきたらしい。

 

 

名前は確か…アリス…ちゃんだったかな?

 

 

『…。』

 

 

「…。」

 

 

〘急募〙目の前にアリスが現れた時の対処法。

 

 

『確か…君は…アリスちゃん…だったよね?』

 

 

「はい!アリスです!」

 

 

『…元気いっぱい…だね。ねぇアリスちゃん。』

 

 

「…?」

 

 

『アリスちゃんはすごい力を持ってるみたいだね。今は理解出来なくていいけど…絶対に使い方を間違えないでね。まぁ…間違えかけても…』

 

 

「おーい!アリスー!」

 

 

『彼女たちならきっと止めてくれるよ。絶対にね。』

 

 

「……?」

 

アリスは困惑しながらもゲーム開発部に戻っていった。

 

 

『…はぁ…。』

 

 

私は胸をぎゅっと締め付けられる思いだった。

 

 

『私は…アリスちゃんみたいに仲間もいないし…まさか…羨ましく感じるなんてなぁ…。』

 

 

目から…ポロポロと涙がこぼれ始める。

 

 

『…寂しい…よ…ぅ…ぐすっ…』

 

 

私はそのまま部屋で寝落ちしてしまった。

 

 

〜翌日〜

 

 

「……。」

 

 

『アリスちゃん?』

 

 

私はアリスに攫われていた。

 

 

『ここ…ゲーム開発部の部室?』

 

 

「はい!アリスはあなたを仲間にします!」

 

 

『えぇ…?』

 

 

私は困惑しながら部室に無理矢理連れ込まれるとそこには…。

 

 

『モモイちゃんにミドリちゃん…。』

 

 

「あ!この間ありすと一緒にいた人!」

 

 

『こんにちは…?』

 

 

「アリス?どうしてこの人を?」

 

 

「はい!アリスはこの人をパーティに加えることに決めました!」

 

 

『えっと…私…仲間…?』

 

 

「はい!あなたも仲間です!」

 

 

『…!そっか。』

 

 

「大丈夫!?ちょっとアリス!お姉さん泣いちゃったよ!?」

 

 

『…ぇっ?』

 

 

そして私は…自分が泣いていることに気がついた。

 

 

そして…

 

 

「アリスはあなたの名前が気になります!教えてください!」

 

 

名前…。

 

 

『うん。いいよ。私の名前は。』

 

 

__アオ。白雲《シラクモ》アオ__

 

 





次回第4話 昼寝
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