この透き通る世界を俺は機械と骨でハッピーエンドにしてみせる   作:多趣味なオタク

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いつのまにかすごい数になっていて驚きました!皆様本当にありがとうございます!

そしてアンダーパンツにハマっていた筆者です。字幕が面白くて本当に好きです。(痛み)

今話はタイトル通りにキツネのお話です!
タイトル考えるの難しい...(小声)


では、本編どうぞ。


Boy meets foxy girl

 

・サイアクなエンカウント/私の運命の日 (プロローグ)

 

 今日も今日とて仕事をするためにミレニアムの校舎からシャーレへと足を運ぶ。...あれ?学校終わった後に仕事するっておかしくないか?

 

 

 そんな余計なこと(ブラック労働)は思考の隅に追いやって、いつの間にかたどり着いていたシャーレの扉の前に立つ

 

 

 今日は業務開始から二日目、昨日よりは確実に成長しているはずだと信じているが、先日の先生の仕事の様子を見ていると自信がなくなってくる。

 だって最初の方は俺と同じようなペースだったのに時間がたつにつれて差が明確に表れてくるんだぜ?こっちは焦って修正箇所が多くなるわ先生はどんどんスピード上げていくわで劣等感がすごかった...最終的には俺が一枚書類を終わらせているうちに先生が十枚終わらせていた

 

 

 ともかく、今日は昨日の失敗から学んで仕事のスペースを競わないように、そして修正箇所が無いようにする。ついでに休憩になったら世間話で先生のことについてきちんと聞こうと思う

 俺の存在は本来いないはずのイレギュラーだ。そんな俺がこの過酷な世界で生き残るためには何はともあれ先生の信頼が一番に必要だと思う

 

 

 そう意気込んだ俺は、きちんとノックを三回してから扉を開く

 

 

『!こんにちは、サンズ。』

 

 

「おう、こんにちは先生。...今日も仕事の量はヤバそうだな...」

 

 

 俺の見る先には先日と変わらない量の書類の山が威圧感マシマシでそびえたっていた...心なしか昨日より増えている気がする

 

 

『そうだね...リンちゃんが「先生にはまだ余裕がおありなようなので。」って言って届けに来てくれたんだ...アハハ...』

 

 

 先生の目には光は宿っていなかった。キヴォトスに来て数日、社畜になるには早すぎるぜ...

 

 

 とりあえず俺も席について書類を片し始めた。正直に言えばかなりやりたくないが、隣にいる先生の姿を見ていればそんな泣き言は言っていられない

 

 

 

 

 

『...サンズ...サンズ!

 

 

「うおっ!?」

 

 

 いつの間にか真横まで迫っていた先生に大声で呼ばれて飛び上がる。集中してて全く気付かなかった...

 

 

『もうっ!何回呼んでも返事してくれなかったんだからね?』

 

 

 戦闘中の引き締まった表情とは異なる自然な様子で呼びかけてくる先生。実際にはしていないがふくれっ面なイメージが思い浮かぶ

 

 

「あー...スマン。もう休憩の時間か。」

 

 

 時計を見れば既に休憩時間に入っていた。ちょっと集中しすぎてたな...

 

 

 そして俺たちはいそいそとお菓子やペットボトルのお茶を持ち寄ってプチお茶会を開始する。これは昨日決めたことで、先生が作業効率のために提案したことだった。実際俺もこの時間は楽しいしすごく助かる...

 

 

 女性と二人きりの空間で話すって前世の俺からしたら未経験すぎてなにもできなかっただろうに、今の俺は自分でも驚くほどにスラスラと言葉が出てくる。この体に憑依したことが原因か?まあ何であれ助かっているからいいか

 

 

 

『~でね?すごくびっくりしたんだ!』

 

 

「おー、そりゃ大変だな。」

 

 

『ほんとに聞いてた?』

 

 

「聞いてた聞いてた。で?それでどうしたんだ?」

 

 

 相槌をうちつつ話を進める。先生をこんなにもぞんざいに扱っていいのか?と思うものの先生も何も言ってこないからこのままにしておく。別に変えるのが面倒くさいからじゃないぞ?

 

 

『あ!そうだ!これはまじめな話なんだけど...』

 

 

「おう、聞くぜ。」

 

 

 先生がキリっとした面持ちで話し始めたらちゃんと聞いた方がいい。これも昨日学んだことだが、聞き流すとろくなことにならない...

 

 

『実は昨日出会った狐のお面の子...ワカモって子なんだけど、その子がちょっと問題児らしくてね、まだ捕まえ...お話できてないから注意してね。』

 

 

 滅茶苦茶言葉濁してたけど誤魔化しきれてねぇ!にしてもワカモか、先生関連だし俺に何か関係することもまあないだろ!*1

 

 

 その後も雑談は続き、丁度良いところになったため業務を終了して帰宅する。外を見てみれば帳は既に降りきっており、帰宅時間であることがわかる

 

 

「さようなら~」

 

 

『さようなら~。またね!』

 

 

 先生と別れていつもならそのままミレニアムにある自分の家に行っているところだが、今日は道を変えて近くのデパートへと足を運ぶ

 というのも、今日の休憩中の雑談で先生が紅茶好きということが判明したため、その練習に必要なものをそろえようと思ったからだ。こういうのは形から入るタイプなのでほどほどにいいモノを買おうと思う

 

 

 少しいい買い物をするために気分が浮ついていた俺は、前世でいうカ〇ディのような店に入った。内装も俺の想像していた通りで雰囲気があって少し落ち着かない。昔からこういうとこに入ると興奮しちゃうんだよな...

 

 

 その後は一通り店を見て回り、普段使いするようなものよりちょっといい茶葉を手に取る。まだ先生に出すわけではないが、それでもいいモノを買ってしまう。ストレス発散も兼ねてるからな

 

 

 

「はい、お買い上げありがとうございます。そしてこちらもどうぞ。」

 

 

 店員さんから買った商品を受け取ると同時に一枚のチケットをもらえた。クーポン券かな?

 そんな風にもらったチケットをまじまじと見ていると、店員さんが俺の様子に気付いたのかその説明してもらった

 

 

「それはただいまキャンペーン中のものでして、それ一枚で一回福引器を回すことができます。一等では豪華賞品があるので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?」

 

 

 そんな風に説明されてしまっては参加しないわけにはいかない。店員さんにお礼を言ってさっそくガラガラのある場所へと向かう。アレの正式名称何なんだろう...

 

 

 俺が目的地にたどり着くと、そこでは巨大なガラガラとそこに並ぶ五人ほどの人影が見えた。いやほんとでかいな!出てきた玉が俺の半分ぐらいの大きさあるぞ!?どういう原理でこれを回してんだ?

 

 

 とまあいくら考えたところでキリがないので大人しく列に並ぶ。モノが大きいだけあって回すのにも時間がかかっている様子だ。そのままスマホをいじったりして時間を潰していると俺の番がやってくる。ここまで大きいと回すのが楽しみだな...

 

 

「...!おめでとうございます!本キャンペーン最後の参加者です!特別商品を用意していますのでこれをー」

 

 

「ふっ、じゃあありがたくいただくとするか!」

 

 

「お、お客様!?」

 

 

 突然俺の横から体を滑り込ませて和服を着た猫が割り込んできた。なんだコイツ!?

 

 

「オイオイ、そりゃダメだろ。思いっきり割り込みじゃねえか。」

 

 

 一応抗議はしてみるが、こういった輩にはあんまし効果ないんだよな...

 

 

「はっ、割り込みなわけあるか!とろい動きしてやがるから、ただ私が横から入っただけだろうが!ガキがなんか文句でもあんのか!?」

 

 

 予想通り効果は全くなさそう...というか逆に喧嘩売られた。しかも相手の言い分聞いてもただの割り込みでしかないし、何なら少し脅しも入ってないか?

 

 

 店員さんは突然の迷惑客に混乱していて、とても任せられる状況じゃない。とりあえず脇によって話し合いたいところだが...

 

 

 そう思って俺が口を開こうとした瞬間、聞き覚えのある銃声が鳴り響く

 

 

ドン!

 

 

 銃声と共に迷惑客の体がドサッと崩れ落ちた...一体何が?

 

 

 いきなり起こった出来事に対し、完全に油断していた俺は一拍置いてから銃声の鳴った方向を見る。しかしそこには何もなく、静寂だけが辺りを支配していた...ちらっと着物のようなものが見えた気がするが...まさかな

 

 

 そしてもし撃ってきたのが敵ならばそのまま俺や店員さんを撃ってくるかもしれなかったが、終ぞ次の銃声が鳴ることはなかった。やはり味方...なのか?情報がなさ過ぎて全くわからん

 

 

 その後、撃たれた迷惑客は気絶したようでそのまま運ばれて行き、俺は最後の特別商品と残念賞のポケットティッシュを握りしめて帰路についていた

 ちなみに商品の中身の確認は家に帰ってからのお楽しみにしている。あの場で開けてもいい反応ができるような状況じゃなさそうだったしな

 

 

 この時の俺は先ほど自分の身に起こった不可思議な事象を完全に頭の隅に追いやり、目の前の”お楽しみ”にしか関心を持っていなかった

 

 

 そのような浮ついた様子がいけなかったのだろう。俺が気が付く頃には、周囲を不良たちに囲まれてしまっていた...ここまでされてやっと気づくとか俺のバカ!

 

 

 あいつらからしてみればわざわざ夜中に一人で不注意にも出歩き、そしてあからさまに大事そうなものを持っている”カモ”を放っておく理由はないのだろう。一言二言俺と言葉を交わした後、全方位から銃口が向けられる。テレポートして逃げ出してもいいが、如何せん人数が多すぎる。確実に後日絡まれることになるだろう、厄介だな...

 

 

 などと、理性的に思考しているように見えるかもしれないが今すごく焦っている。つい数日前まで一般的な高校生だったのに銃口向けられて平常心でいられるわけないだろ!!!*2

 

 

 必死に震えそうな膝を気合で押さえつけ、この状況を打開する策を考える...が、やはりテレポートで切り抜けるしかない。そもそもとしてこの体のスペックは基本的に多対一にとてつもなく不利だ。一方的に痛めつけられる未来しか見えない

 

 

 半ば諦め、近くの隠れられそうな場所へテレポートしようと思考した瞬間、()が目の前に降ってきた

 

 

 その()は俺を一瞥した後、無言のまま銃口を不良たちに突きつけためらうことなく射撃した

 

 

 そこからはまさに蹂躙と言っていいほどに一方的だった。不良たちは急な出来事に固まっていたが、仲間が撃たれたとわかるや否やすぐに()を撃ち始める。その人数から打ち出される弾丸はまさに雨と言っていいほどの物量だった。しかしその銃弾の嵐をものともせずに()は他の不良たちに向き直り、何事もないかのように銃を撃つ

 

 

 一発、二発、三発...()は一切の無駄なく引き金を引き、時には接近して荒々しく銃身で殴りつける

 

 

 俺が呆気に取られているうちに戦闘は終わり、辺りに沈黙が満ちていた。()は倒れた不良たちを一瞥することもなく俺に向き直った

 

 

 今まで明かりの少ない道であったためによく見えなかったその姿が月明かりに照らされて段々と見えてくる

 

 

 煌びやかな装飾のされている和服を纏い特徴的な獣耳を携え、頭上にはその特性故にうっすらとしか見えないが花を丸で囲ったようなヘイローが見える。そして極めつけにはその顔に着けられている狐のお面...

 

 

「おいおい...冗談だろ...」

 

 

 かの有名な七囚人、災厄の狐こと狐坂ワカモだった

 

 

「ックソォ!」

 

 

 ワカモが何か話そうとする前に全速力で走りだす。未だに状況は理解できないが、最悪なことに今現在俺はアイツに狙われているらしい...理由は簡単に推察できる、というかそれしかないだろう

 

 

「先生関連かよ...!」

 

 

 まあ間違いなくソレだろう。ワカモと言えば先生に一目ぼれして以来付きまとう”ヤンデレ”として有名な生徒だ。そんな彼女が補佐である俺を好ましく思うわけがなく、現在俺を消すためにこのようなことをしているのだろう

 

 

「...ッ!」

 

 

 ワカモのことについて考えるたびに先生と会う前に見たワカモ、そしてその後に目が合ったことを思い出す。冷や汗が止まらず、そのまま肌にへばりついて気持ち悪い

 

 

 あの時以上の敵意がこちらに向けられると考えるとやってられないが、それでも俺は走らなければならない。もし俺が消されるとしても、せめてもう少し人通りの多い場所で...

 

 

 なんて考えているうちに、どこかの橋までやってきた。ここまでやってきたってのに全く人がいない...キヴォトスは治安が悪いせいで夜中出歩く人が少ないとは聞いていたが、ここまでとはな

 

 

ドカァン!

 

 

 なぜか橋の上に駐車していた車が爆発する。この暴力的な行動はまさしく彼女の手によるものだろう

 

 

「ふふふっ。ようやく邪魔者に、全員退場していただけましたね...」

 

 

 正に喜色満面といった声色でそう言い、俺の目の前に降り立ったワカモ。その両手にはしっかりと銃が握られている

 

 

「狐坂ワカモ...わざわざ俺のためにここまでするなんてな。先生に一言言っておくからどうにか見逃しちゃあくれないか?」

 

 

 彼女は俺のその命乞いの言葉に少し驚くようなそぶりを見せた

 

 

「...?なぜそのようなことを?」

 

 

 俺の言ったことに心底理解できないといった様子。話し合いは無理かと思いホルダーに手をかける

 

 

 そしてそのままに彼女は俺が何か話す前に流れるように話始める

 

 

「嗚呼、それにしても私と二人きりになるためにここまで来られるなんて...!」

 

 

「私、私...!」

 

 

 ワカモは燃え盛る車を背景にしてその仮面を外してこちらを見る。その頬は炎に照らされているためか、それとも他の何かに起因するのかわからないが、紅色に染まっていた

 

 

「ー嬉しいです......!」

 

「ーこのワカモ、すべてはこうしてあなた様と会うためだけに...!」

 

「ーどうにか直接、この気持ちを。この想いをお伝えしたくって...」

 

「ーこうしてお会いできたのもきっと、赤い糸で結ばれた運命のお導き...」

 

「ーさあ、もっとこちらへ。もっともっと、私の御傍に...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...はい?」

 

 

 はい?

 

 

 

 思わず口に出してしまった...え?どゆこと?なんでそんな恋焦がれている表情をしていらっしゃるの???てか目にハート浮かんでない?最近のカラコンはすごいなぁ(現実逃避)

 

 

 困惑不可解理解不能(わけがわからないよ)...そういった文字列が頭の中で反復され、同時にクエスチョンマークで一杯になる。ただひたすらにわからないのだ。なんで先生じゃなくて俺が対象になった...???

 

 

 何度も最初の対面の出来事を思い返す...そういえばあの時にワカモは先生よりも俺のことをじっ...と見てきていた気がする。結局あの時は逃げられてしまったし俺も深く考えはしなかったが、まさかここでそのツケを払うことになるとは。()()()はツケを払わない主義なんだが

 

 

 さて、俺がワカモの心情...まあおそらく恋心であろうことに対して考えられることとしては主に三つだ。

 

 

 一つ、先生に一目惚れをしたが、その横にいる俺を見たせいで俺に対する感情の矢印の方向を間違えた、という仮説だ。一目ぼれには多大なるショックが加わるとどこかで聞いた覚えがある。それならば真横にいた俺に誤って意識が向いてしまっても不思議ではない

 正直これが一番可能性が高い気がするが、ワカモがそんな間違いをするのか?という疑問はある。いくら恋に一直線な女の子といえどもそこまで盲目的...というか致命的な間違いをあのワカモがするだろうか?

 

 

 二つ、初めてキヴォトスで男子生徒を見たことにより過敏に反応してしまっているということ。これもなかなかに可能性があると思う。俺の知る限りではこのキヴォトスには男子生徒がいない。つまり初めて人間の、同年代でなおかつ異性の生徒に出会ったことで驚いてしまったことによって好奇心が度を越えてしまっている状態にあるのではないかということだ

 

 

 そして三つ...これは一番無いとは思うが、本当に俺に惚れている可能性。考えているだけで自己嫌悪がすごい...自惚れにも程があると心から思う

 

 

「...あなた様?」

 

 

 おっといけない。あまりの異常事態で頭がついていけなかったために固まってしまっていた

 

 

「...あ~なんていうかその、あなた様ってのはオイラのことか?」

 

 

 もしかしたらと一抹の希望をかけてそう尋ねる

 

 

「そうです!あなた様こそ私の運命のお方...」

 

 

 そのまま目を閉じ、両手を頬につけて体を揺らしているワカモはまさに舞い上がっている様子だ。勘違いじゃなかったかぁ...

 

 

 人生初の告白?をされ嬉しいような悲しいような、それでいて確実に命の危機を感じる中、俺は苦笑いを浮かべるしかなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後イヤンイヤンと頬に手を当てて体を揺らしているワカモを連れて人気のない、話し合いのできそうな場所へと移動した。もちろん燃え上がった車は近くの消火器で軽く鎮火した後119番で対処してもらった。消火器1つで鎮火できたのもそうだが、キヴォトスでも119番は通じるのかと少し驚いた

 

 

 とりあえずワカモには今日のところは大人しくしてもらい、明日誰にも気づかれないようにシャーレに来て先生と話し合うことになった。話し合いの途中で「嫌わないで...」と言われて大泣きされてしまった時はヤバかったな...ちなみに破壊活動についてはできるだけやめるようお願いした。登場するたびに炎上させられたらたまったもんじゃないし

 

 ちなみに家に帰って店員さんからもらった特別商品を確認してみたところ、中身は少し上物そうなティーカップだった。あの事件を終えたご褒美のようで心があったまった

 

 

 

 

 

 

 次の日、シャーレの部室にて

 

 

『おはようサンズ!』

 

 

「ああ、おはよう先生。さっそくで悪いんだが、少し...いや、かなり大事な相談があるんだが...」

 

 

 この後先生に責任を丸投げすることを考えると先生と目を合わせられない。罪悪感がぁ...

 

 

 そんな俺の様子を不審に思いながらも先生は『全然大丈夫!むしろ頼ってくれてうれしいよ!』と笑顔で言ってくれた。もう頭が上がらねぇ...

 

 

 とりあえず許可か出たので彼女にこの部屋の中へ入ってくるように言う。すると扉が開いて先日より落ち着いた様子のワカモが現れた。昨日聞いた限りだと先生に好意的な様子だし暴走しないでくれるとうれしいんだが...

 

 

『...フゥーーー...』

 

 

『ごめん、ワカモ。少し外で...いや、仮眠室で待っててくれる?少しサンズと大事な話をするから。』

 

 

 ワカモを視界に入れた瞬間に天井を見上げて両手で顔を覆った後深呼吸をして、先生はワカモに笑顔でそう言い、ワカモも素直にその言葉に従い案内された仮眠室へと入って行った...残ったのは汗をダラダラとかいている俺と圧のある笑顔を浮かべている先生のみだ

 

 

『...さて、サンズ?』

 

 

「はい...」

 

 

 笑顔で俺に声を掛けているが、その声色は感情が抜けきっているように思えるほどに空虚で攻撃性のあるもののように感じられた。つまり滅茶苦茶怖い

 

 

『説明...よろしくね?』

 

 

「喜んでさせていただきます...」

 

 

 変わらぬ笑顔でこちらを見やる先生。この大変な事態を引き起こした張本人は俺なので素直に返事をする。てか怖すぎてうなずく以外できない

 そういえば笑顔は本来攻撃的なものってどこかで聞いたっけなぁ...

 

 

 

 

 生徒説明中...

 

 

 

 

『ハァ~』

 

 

 かくかくしかじかと話して情報の共有を終えた後、先生が重い溜息をついた。まあ指名手配されてる人間を引き連れてきたらそうなる。というかよく初手で怒鳴られなかったな俺

 

 

『まあ、とりあえずの状況はわかったよ...そのうえでなんだけど、ワカモのことは私に任せてくれないかな。たぶんだけどなんとかできるから。サンズじゃ気づけないだろうし...

 

 

 その提案は俺にとってかなり嬉しいモノだった。実際俺は彼女を対応すればよいかわからず、ほぼ丸投げする思いでここにやってきたのだから。

 ていうか一介の男子高校生が七囚人とかいう大犯罪者をどうにかできると思うか!?説得どうのこうのの前に命の危機を感じるんですよ!!!あと先生が最後に言ったの聞こえてるからな!

 

 

 そして先生に無事丸投げできた俺はそのまま外にほっぽり出された。何やら()()()があるらしい。ある程度想像がつくので大人しく従った

 

 

「何しよう...」

 

 

 そうして俺は思わぬ休憩に何をしようかと頭を悩ませるのだった

 

 

「ま、ぶらぶら歩くか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?サンズさんですか!?」

 

 

「げ、お前、まぁた来たのかよ...」

 

 

「はい!今回はなんと限定777体のレアペロロ様が~」

 

 

「はいはい、わかったよ...ほんとに懲りないな...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・「アビドスへ乗り込め!」での()()()()()()()()

 

 

ーどこかの路地裏

 

 

「よお、ちゃんと来てくれて助かったぜ。」

 

 

「はい!あなた様のためならば当然です!」

 

 

「お、おう。そうか...んで、さっそくで悪いんだが、頼み事がある...その、大丈夫か?」

 

 

「ええ勿論です!何でもおっしゃってください!」

 

 

(これ以上ないほどにキラッキラしてる...)

 

 

「あーそうだな、まあ簡潔に。あと数日したら先生が大きな戦いに参加する。相手はたぶんカイザーだな。その時に暴れまわってほしい。そして相手は悪者だからいくらやったってかまわない。存分にやってくれ。」

 

 

「はい!あなた様の障害(邪魔者)はすべて排除します!」

 

 

「...ああ、ありがとう。なんだ、今度お茶でもするk「はい!!!喜んで!!!」うおっ!?わ、分かった。用意しておくよ...」

 

 

(滅茶苦茶食いついてきたし滅茶苦茶近ェ...喜んでくれたからいいんだが。)

 

 

「んじゃ、よろしく頼むよ。じゃあな。」

 

 

「はい!お達者で!」

 

 

(紅茶より緑茶とか抹茶の方がいいのかな...)

 

 

 

 

ーオマケー

・登場人物の説明(ちょびっと)

先生:サンズにワカモの注意をした次の日に本人を連れられて胃が痛い人。サンズに身の危険があるからと説教をした後ワカモと()()した。ワカモの話を聞いたら胸がチクッとした。なんでだろう?

 

サンズ:クソボケ。誰の目から見てもワカモに惚れられてるのにそんなことはないと相手の気持ちを決めつけるヤツ。そんな奴は後でボコボコにされるのが定めである。

 

ワカモ:一目惚れ!もうサンズのことしか眼中にない。それはそれとして先生は頼りになる人だと認めている。ボコボコにされたサンズを優しく抱きしめてるタイプ。

 

*1
フラグ

*2
心からの叫び





ワカモに目を付けられといてクソボケなままでいるの難しくないですか?(筆者の率直な感想)


りくおさん 様、
シンぷっと 様、☆10評価ありがとうございます!谢谢!

ヴォイド 様、
琴世 様、
箒箒箒 様、
Roselia0814 様、☆9評価ありがとうございます!

筆者のモチベーション向上につながりますので、評価、感想のほどよろしくお願いいたします!
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