この透き通る世界を俺は機械と骨でハッピーエンドにしてみせる   作:多趣味なオタク

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「わァ......ぁ.....」

「(奏章Ⅲの内容が良すぎて)泣いちゃった!!!.」

 
ということで、投稿が遅れてしまった筆者です。いや本当に良かった...まるで映画一本見た後のような感傷に浸ることができました...




トコroデ、皆さn は[[メタトンNEOのFULLの曲]] 聴キまレ たka?
なんTo [[Toby Fox様]]が [[アンダーテールのメールマガジン]] で没曲(!?)とレテお出レレて くダサttてiるので、 もし マダ 聴いてinaい の奈良今す Guに聴くコト をO勧めしま su!!!
ち波に [[無料]] でsu!!!

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また、今回は小噺ということで、少し手抜き感があると思いますがご容赦ください。あとあんまりアビドスに関係ないかもです

では、本編どうぞ。


小噺詰め合わせinアビドス

・サンズと敬語

 

『ねえサンズ、突然なんだけどさ。』

 

 

「どうした先生?」

 

 

『いや、あんまりサンズが敬語使ってるの見たことないなぁって思って。あ、別に敬語を使えとかそういう意味じゃないよ!?』

 

 

「分かってるよ。てか先生が敬語を使うなって言ってたじゃねえか。」

 

 

「まあ敬語は基本年上の人に使おうとは思ってるんだが、如何せんこのキヴォトスじゃあ見た目で判断しにくくてなぁ...ホシノとかヒナとか。まあ状況によりけりってカンジだよ。」

 

 

『へぇ~。』

 

 

「あ、あとなんか体に馴染まない感じがするんだよな...何というか、こう、頭では言おうと思うけど実際に口にしようとすると違和感があるというか...」

 

 

『ふ~ん。』

 

 

「ねぇホントに興味あった?オイラ雑に扱われて泣いちゃう。」

 

 

『まあまあ、でもそうなるとサンズが敬語を使う相手が気になっちゃうね。』

 

 

「あ、それは普通にミレニアムの上級生だな。」

 

 

『え!?...あ~まあそうだよね、考えてみれば当然か。いつかミレニアムに行くのが楽しみになったよ。』

 

 

「...そう遠くないうちに行くことになるけどな。」

 

 

『?何か言った?』

 

 

「いや、何にも?それよりこの書類の山何とかしねぇと、また徹夜だぜ?」

 

 

『うっ...それはイヤだなぁ、やるしかないか...』

 

 

「その調子だ、頑張れ頑張れ。」

 

 

『いや、サンズも手伝ってね?』

 

 

「...頑張れ、俺...」

 


 

・車でGoアビドス(ネタ多め注意)

 

「...誰もいないな?」

 

 

 アビドス高校の最寄り駅から少し歩いたところで、俺は周囲に誰もいないことを確認し、息を貯める

 

 

「ッスゥーー」

 

 

「Foooo!!!行くぜ!アビドスゥ!!!」

 

 

 祭りだ祭りだ!バイブス上げてけ!!!

 

 

 とまあ、こんなふうにテンションがおかしくなっているのには理由がある。

 

 

 俺は数日前、この過酷なアビドスを移動するために必要な移動手段の確保に勤しんでいた。

 

 

「...なかなか見つからねぇなぁ、いっそのことエンジニア部に頼んでみ...る.....か.......?」

 

 

 何時間もかけ、自分に合うものを探し続けた数時間。その中でおそらくは、一秒すらなかった光景。

 

 

 されど。

 

 

 その姿ならば、たとえ(書類)地獄に落ちようとも、鮮明に思い返すことができるだろう。

 

 

 その日、少年は運命(愛車)に出会った。

 

 

「ーー問おう、この車の値段は?」

 

 

 

 

 

 というわけで、俺は無事にこの愛車を手に入れて速攻でエンジニア部に改造を施してもらって今に至るということだ。さすがの俺もキャラを忘れてご満悦だ

 

 

 ああ、そういえば俺の運命(愛車)についての説明していなかったな。丁度いいのでここに記しておく

 

 

 その色は何者も干渉することができないほどに深く、そして見たものをその深みに引きずり込む魅力を持つ

 

 形はかの大英雄ヘラクレスを想起させるほどに逞しい。そのうえですべてを抱え込むことのできる包容力を感じさせる

 

 

 つまりはGTA御用達のランポ(Rumpo)だ!!!性能に関しては以下の通り

 

 

・2層2連のヘッドライトを備えており、ハイビーム時は上側のライトが明るくなる。(改造により光量が3倍ほどになっている。)

 

・座席と荷台は半分だけパーティションで区切られている。荷台は床のみ金属で、壁と天井は布張りとなっている。(改造により椅子をより快適にした。)

 

・また、側面の窓枠はパラダイスと違いパネルが貼られているため、銃弾を通さない。無論、後ろと前方の窓は銃弾を通してしまうお茶目さも兼ね備えている(残念ながら改造ですべて防弾ガラスにしている。)

という完璧さである

 

・改造によりスピード、車体の揺れ、耐久などが格段に良くなっている

 

 その上、

 

 後部座席で何が起きようが、決して誰にもわかりません。

 誘拐犯や変質者の間で、30年以上も売れているバンです。

 

 という明らかにアレ(犯罪)な匂いを漂わせるフレーバーテキストを備え持つが、その道によく売れているということもあり()()()()()という点においては随一なのである

 そう遠くないうちにアビドスの生徒たちと一緒に移動するだろう時には、この車の性能を遺憾なく発揮したいと思う

 

 

 そんなこんなで俺は愛車を走らせる。当然砂対策は施しているのでずっと快適だ

 

 

 愛車を走らせ続けて数十分ほど経った頃、やっとアビドス高校の姿が見えた...が、その前で何やら銃を校舎の方向に向けているヘルメットを被った少女たちが見えた

 というかもう目の前だ!

 

 

「うおおおお!インド人を右にいいィィィ!!!」

 

 

ドーーン!!

 

 

「うわあああ!」

 

 

「なんだ!?車が突っ込んでくるぞ!!!」

 

 

「避けろ避けろ!!」

 

 

 ああ、やっぱり今回(初回)も駄目だったよ...

 

 

ホ↓ワン↑ホ↓ワン↑ホ↓ワン↑...

 

 

 

ーサンズの脳内

 

本能「これはお前(理性)の車だ。俺(本能)のせいじゃない。」

 

 

理性「キョ...きょ...」

 

 

本能「まさか俺(本能)のせいにするのか...!?この...人殺しがァ!」*1

 

 

理性「今日初めて乗ったばっかなのに...事故車で...殺したとか...もうこんなやつとやってられねぇ!!!」*2

 

 

理性「...待てよ?撥ねたやつもキヴォトス人だし、これくらいで死ななくね?てか学校襲撃してたし敵じゃない?」

 

 

本能「...!やっぱりなァ~...!敵だとわかっていたのは俺のみのようだなあ~!」

 

 

本能「俺の手柄~!俺の手柄!俺の手柄!」*3

 

 

理性「.........」

 

 

理性「まあいいか!!(これからも)よろしくなあ!」

 

 

本能「おう!そうと決まったら...ぶっ飛ばすぜベイベー!

 

 

 サンズはこの時、あまりのアドレナリンの量に頭が悪くなっていた...

 

 

 ホ↑ワン↓ホ↑ワン↓ホ↑ワン↓...

 

 

ー現実

 

 

「うおおお!!八体倒せば1UP!八体倒せば1UPゥ!!!」

 

 

 気でも狂ったかのようにそう叫びながらヘルメット団をなぎ倒していくその姿は、まさに()()()()()()であったと後に先生は語った

 

 

 

 

「...ねえ先生。アレは?」

 

 

『...味方だよ。とっても頼れる、ね。』

 

 

「うわあああ!前から車があァァ!!」

 

 

「...先生。今ならまだ訂正、できるわよ?」

 

 

『私も自信無くしちゃいそうだよ...なんでこんなことに...』orz

 

 

 ヘルメット団をなぎ倒した後、アビドスの生徒たちとファーストコンタクトを取ったのだが、生徒たちだけでなく先生までもが俺と距離を取っていたような気がする...なんでぇ?

 

 


 

・徒歩での砂漠

 

「ハア、ハア...クソッ。なんでこんなことに...!」

 

 

 正に満身創痍といった状態の俺は、確実にそこに居てはいけないはずの砂漠の中にいた

 右を向けば一面に広がる砂、右を見ても一面に広がる砂。後ろを見れば先ほど通り過ぎたもはや廃墟と化した住宅街が遠くに見える

 

 

 こんなことになったのも、全部アレのせいだ...

 

 

 ある日、俺はこの砂漠を横断するために移動手段を探していた

 

 結果としてはすぐに見つかり、さっそくエンジニア部に改良してもらおうと持ち込んだ。ここが最初の不運だった

 その時にエンジニア部は一年に一回あるかないかの大プロジェクトを担っていたらしく、その改良を断られてしまった。部長が直々にやってきてとても申し訳なさそうな表情で頭を下げるので、俺は「大丈夫だ。」と言う他なかった

 まあもともとダメ元のような感じで頼って見ただけだったし、こちらからすれば忙しい時期にお邪魔してすみません...と思っていたので謝罪を受けた時は罪悪感がヤバかった。何やらその時にお詫びとして部長直々に相談するとかなんとか言っていたが、その後ろの部員たちの目線がすごすぎて何も聞こえなかった...

 

 

 次に、その入手した移動手段...バイクがとんでもない不良品だったことだ

 

 これについては目利きのできなかった俺が完全に悪いのだが...だからといって試運転で爆発することあるか!?

 いくらブラックマーケットで買ったものとはいえ、エンジンをかけて数秒してから車体の後方部が派手にぶっ飛んだ時には死を覚悟したものだ

 結果的には何も怪我は無かったが、代わりに俺の財布の中身とアビドスへ行くイメージが逝ってしまった...なけなしの金がぁ!

 

 

 とまあ、俺が前世...前々世になにかしでかしてしまったツケなのか。それとも神とやらのおふざけなのか知らないが、ここまでの不運でヤケになった俺は持てるだけの水やコンパスなどの道具をバックに詰め込んで先生が通った道をなぞり追いかけたのだ

 

 

 

 だが現実は非情だった。足元一杯に広がる砂を踏みしめてアビドス高校へと足を進めていると、不意に背中側から

ビリッ

 と、繊維を破るような、俺にとっては死の宣告のような音が鳴った

 恐る恐る振り向いて自分の背中に背負っているリュックサックの状態を見る。すると、そこには予想を裏切らずにーむしろ裏切ってほしかったがー底が破けてしまい、そこから大量の水入りのペットボトルや道具が零れ落ちてしまったのだろう。無情にも地に這いつくばっているのが見えた

 

──終わった

 

 そうして俺は、今現在まともな装備もなしにこの砂漠を練り歩いているわけだ

 

 

 神は死んだ。むしろ死んでないなら俺が殺してやる

 

 

 まあ、そんなことを考えながらも俺は歩き続けなければならないわけで...

 

 

 そうなれば当然、軟弱な人間()がどうなるかは語るまでもない

 

 

「...く...そ...」

 

 

 そうして俺は、救助の望めない砂漠のど真ん中で意識を失った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...あら?この人はもしかして...!?」

 

 

「どうしたの社長?早くしないと襲撃の時間に間に合わなくなるけど...ってそれ、もしかして...」

 

 

「あ、アル様?どうかなさいましたか...って、ええ!?」

 

 

「アルちゃん、ついにそこまで手を染めてしまうなんて...ヨヨヨ...」

 

 

「違うわよ!もう!いいから早く安全なところまで運んで助けるわよ!」

 

 

 

 

 その後目覚めたら便利屋と一緒にアビドス高校で捕縛されてたサンズ君。その時の彼の心情は、語るまでもないだろう

 


 

・風紀委員長もお年頃

 

「......」

 

 

 少女が部屋で書類作業を始めて数時間、その机の上に積み上げられた書類の山がモリモリ減っていく。しかし彼女の烈火のごとく進む書類作業に水を差す声が1つ

 

 

 ガチャ

 

 

「すみません委員長!現在西区の方で美食研究会が暴れていて、私たちだけでは鎮圧が不可能です!」

 

 

「わかった。今行く。」

 

 

 そして彼女は()()()()()()()書類を残して現場へと赴く

 委員長という肩書を持つ者がそう簡単に直接現場に向かうことあり得ない、かなり非効率だと言えるだろう

 

 

 しかし風紀委員会の現存している戦力だけではゲヘナの治安を完全に維持することは難しい。そのため、単独で一つの組織分の戦力があるヒナが駆り出されることは当然とも言える

 

 

「...これで終わりね。美食研究会はいつものように牢屋に入れておいて。報告書は後で見る。私は戻るわ。」

 

 

 そしてまた書類を捌き始める。これがヒナの滅多に変化することのない日常だ

 

 

 これで驚きなのが、これでも改善された方だということだ

 

 

 先日、風紀委員会のミスによりとある男子生徒がケガを負ってしまったという失態があった

 悲しいことに風紀委員会の業務中に関係のない生徒をケガさせてしまうということはよくある話なのだが、彼の場合は半日程度とはいえ入院させてしまったーよりにもよってアコ行政官の独自行為によってーので、風紀委員長のヒナ自らが謝罪に向かった

 

 

 そこでいくつかのやり取りを終えた後、いつの間にかヒナは休養を取ることになり、代わりにその男子生徒が風紀委員会の業務をするという一体どちらが被害者だったのかよくわからないことになってしまった

 

 

 結果としては、そこで彼が”お試し”ということで打ち立てた委員長の事務補佐役の数人のおかげで、ヒナは現在日をまたぐほどの仕事に追われなくなった

 

 

 これはヒナ個人だけでなく、風紀委員会という組織にとっても実に喜ばしいことだった

 

 

 現実、あまり戦力に長けているとは言えない生徒たちが情報部とはまた違う形で委員会に貢献ができているという実感によるモチベーションの向上

 ヒナの体調が良くなったことによる全体的なパフォーマンスの向上。それによるゲヘナ内での犯罪行為の減少などなど、様々な効果があった

 

 

 しかし肝心のその立案者は風紀委員会への介入以降一切その姿を見せておらず、一番その恩恵を受けているヒナだけでなくヒナの体調を気にしていたアコ、その他多くの委員たちが次回の彼の訪問を待ち遠しく思っている

 だが鈍感な彼はそのことに一切気づいていない。それどころか「絶対的な権力をもつシャーレの副部長が1つの組織を贔屓にしてはいけないだろう。」と今更ながらもっともな考えを持っているため、今後一切異常事態でも起きない限りはそちらに出向こうなどとは思っていなかった

 

 

 さて、そんな中律儀にも罪悪感を抱いている少女...ヒナは、それと共に自分の中に宿っている自身でもよくわかっていない感情を抱えて書類仕事を進めている

 その作業スピードは依然変わらないが、彼女の脳内ではとある考え事をしていた

 

 

(最近仕事が早く終わってちゃんと寝る時間ができたのは嬉しいのだけれど、やっぱりサンズには面と向かってお礼を言っておきたいわね...)

 

 

(でも最近全く会えていないし...というか私の代わりに仕事をしてくれていた時とあの頼み事の時以外にまともに話せてない...)

 

 

(...もしかして避けられている?入院していた彼に不穏な言動をしたからといって圧を出してしまったし...仕事が忙しかったはずなのにわざわざ私の食事を用意させてしまって...)シナシナ

 

 

 そんなことを考えていると、最近滅多に見ることのない...というか委員たちには見せたことのないシナシナとした姿になってしまった

 

 

 マジメなことは彼女の優れた点であるが、そのマイナス思考も相まって今回のような自己嫌悪に陥ってしまう

 こんな時に彼のような者がいれば即時に、とはいかないがある程度は早く復帰することができるのだが、残念ながら彼がいないためにヒナは負のスパイラルに陥ってしまった

 

 

「会いたい...」

 

 

 バッ!

 

 

 反射で口を抑え、顔が真っ赤になるヒナ

 

 

 無意識のうちにこぼしてしまった言葉に、他の誰でもないヒナ自身が動揺した。幸いにも彼女が書類作業を行っている部屋には彼女以外誰もおらず、その呟きを聞かれることはなかったが...

 

 

 それでも彼女の中に燻ぶっている思いにヒナ自身が困惑していた

 

 

(待って...!?今、私は何を...?)

 

 

(「会いたい」なんて...)

 

 

 彼女が感じている感情は”淋しさ”なのだが、先日まで風紀委員会に入ってから早死に一直線の生活をしていた彼女には無縁なものであった

 

 

 そのため、彼女はただ悶々としながら書類を捌くことしかできず、そのまま時間は過ぎていくのだった

 

 

 

ーその日の夜

 

「”突然申し訳ないのだけど”...ダメ、固すぎる。”突然ごめんなさい”...これぐらいが丁度いい?...難しい。」

 

 

 ベットの上で寝間着姿のままスマホを両手に持ち、送るメッセージの内容を推敲する彼女の姿はまさしく思春期の高校生ならではの光景だろう*4

 

 

 そしてベットの上で悩むこと十数分。意を決して彼女は対話(戦場)に臨む

 

 

ーモモトーク

 

「突然ごめんなさい。」22:34

 

 

「近いうちに会うことは可能かしら?」22:35

 

 

「少し話がしたいだけだけれど...」22:37

 

 

 

 

ーヒナの部屋

 

「ふう...」

 

 

 メッセージを送ることができて一安心。とはいかない

 

 

 重要なのは相手からの返答で、こちらからメッセージを送るという行為はそのスタートラインに過ぎないのだ

 

 

 何度も自分が送ったメッセージを見て違和感がないか確認している彼女にとっては、そう簡単なことではなかったが

 

 

ピロン♪

 

 

「ッ!」

 

 

 バッ!と仰向けの体勢から反転し、自身の持つスマホの画面を穴が空くほどのぞき込む

 

 

ーモモトーク

 

「突然ごめんなさい。」22:34既読

 

 

「近いうちに会うことは可能かしら?」22:35既読

 

 

「少し話がしたいだけだけれど...」22:37既読

 

 

「おう、大丈夫だ。」

「そうだな...明後日とかどうだ?」22:43

「こちらとしても話したいことがあるんでな。助かるよ。」22:44

 

 

 

ーヒナの部屋

 

「よかった...」

 

 

 そう言って深く深く安堵するヒナ。実は個人的にこういったやり取りをするのはかなり珍しいので(普段の業務などにより)こういったことには慣れず、緊張してしまっていた

 

 

しかしそれを吹き飛ばすほどの衝撃ー相手からの了承とこちらへの感謝ーを伝えられたことにより、彼女は近年まれに見るハイになってしまった...

 

 

「ふふっ♪」

 

 

ーモモトーク

 

「それなら良かった!」

「また明後日!」22:44

 

 

 

 

ーヒナの部屋

 

 なんと彼女は普段付けないエクスクラメーションマークを付けてしまった!

 だがハイになっている彼女はそれに気づくことができず、羽をブンブンとはためかせ、満面の笑みで床に就いた

 

 

 

 

 

「あのヒナがビックリマーク!?...疲れてんのかな。」

 

 

 ヒナが喜色満面で眠りについていていた一方で、悪いことしたなぁ。会う日付ミスったかなぁと考える男子生徒が一人、何気なく落ち込んでいた

 

 

 ちなみに翌日のヒナはキラキラして業務を爆速で終わらせ今までにないほどの業績を挙げたし、そのままのコンディションが一週間続いた

 サンズは一目にはわからないくらいちょっと萎んだ

 そして不良たちは檻の中で泣いた

 

 

 

 


 

 

 

・便利屋の報酬

 

 

「うう...いくらサンズさんからの依頼とはいえはっちゃけすぎちゃったわ...風紀委員会に目を付けられたからには移動しなきゃ...」

 

 

「...まあ、しょうがないよ社長。切り替えていこう。」

 

 

「す、すみませんアル様!私が弱いばっかりに!」

 

 

 引っ越し用の段ボールに各々の荷物を積み込んでいる便利屋たち、依頼を受けたとはいえ他の自治区に行きカイザー相手に大立ち回りをしたために今までよりも一層風紀委員会にマークされてしまっていた

 

 

「でもでも~、最近じゃあの風紀委員長もかなり調子がいいみたいだし、このままここにいたら一瞬で捕まえられてたかもかもよ~?」

 

 

 クフフ、と特徴的な笑い方をしつつアルたちをフォローするムツキ。その言葉に全員が納得していた

 確かに最近の風紀委員長は調子がいい

 それこそ今まで鎮圧に長い時間を使っていた温泉や美食たち相手に一瞬でケリをつけるほどで、そのためアルたち便利屋もここ最近は目立った依頼を受けることができなかった

 

 

「ふぅ...よし!切り替えていくわよあなたたち!次の新天地でも私たちの名前をアウトローとして広めるんだから!」

 

 

 アルの見事なまでの切り替えに感嘆しつつ、それに同調して作業を進めるカヨコたち

 

 

 

 

 そんな彼女たちに突然の来客が訪れる

 

 

ピンポーン

 

 

「「「「!?」」」」

 

 

 予定にない突然の何者かによる訪問により、先ほどの穏やかな雰囲気が一気に張り詰めたものへと変わる

 

 

 一体だれが?まさか風紀委員会?あまりにも来るのが早すぎる...

 

 

 最悪な状況を想像しつつ、自分の愛銃に手をかけすぐさま対応できるようにするカヨコ

 

 

 その一方で社長のアルは涙目になっていた

 

 

 しかし、その雰囲気も次の一言ですぐに瓦解した

 

 

「あ~、すまん。驚かせちまったか?」

 

 

 ヒョコっと顔を出したのは、彼女たちが先日の戦いに参戦する理由となったサンズだった

 

 

 あまりに申し訳なさそうな顔で現れたものだから、最悪な場合を想定していたカヨコは肩透かしをくらったような気分に陥った

 

 

「も~、風紀委員会が乗り込んできたのかとびっくりしちゃった...で、どうしたのサンズさん?」

 

 

 ムツキがみんなの気持ちを代弁するように言い、そして疑問を投げかける。はて、まだ何かあっただろうかとアルは考える

 

 

 そして、一人だけ分かったのかカヨコが「あっ」と声を出す

 

 

 そんな様子を横目に、サンズはわざわざここまでやってきた理由を話し始めた

 

 

「え、ホントに忘れてたのか?...まだオイラが依頼した分の報酬を払ってないだろ?ていうか、昨日ちゃんとそこの社長さんに話しといたはずなんだが...」

 

 

 その言葉でみんなの視線がアルの方へと向く。その視線を向けられる当人は滝のように汗をかき、目を左右にこれでもかと動かしていた

 

 

「い、いや、その...えっと...」

 

「ハァ...社長?」

 

 

「な、何かしら!?」

 

 

「オヤツ一週間抜きね。」

 

 

「なっ、何ですってーーー!!!???」

 

 

「冗談だよ。」

 

 

 その表情を変えずサラリとそう述べているカヨコだが、サンズはその口端が歪んでいるのを見逃さなかった

 

 

「まあ、とりあえず渡しておくぞ?ホレ。」

 

 

 そう言って渡された袋の中には、これからしばらくは生活に困らない程度のお金がぎっしりと入っていた

 

 

「あとコレな?どうせまだ何も食ってないだろ?」

 

 

 そして次々に重ねられるビニール袋。その中を覗きこまずとも、そこから香りだつ匂いからその正体が判明する

 

 

「も、もしかして...!」

 

 

「給食部の弁当だよ。ちょっと量多めにしてもらったから食い応えあると思うぞ。」

 

 

 お金以上に盛り上がる便利屋たち。それを見てサンズは密かに同情した

 

 

「あ、あともう一つあるんだが...」

 

 

 まだあるのかと驚愕するアルの表情を見て少し気分を良くしたサンズは少々自慢げに語る

 

 

「なんと先生が風紀委員会と交渉したおかげで、風紀委員会が便利屋への対処を緩和するらしいぜ?まあ俺もちょっと話したけどな?」

 

 

「まあ、それも便利屋の活動があったからだけどな。派手なこととか危険なことだけじゃなくて、本当に困っている人たちを助けてたらしいじゃねえか。それで()()()()()()()()()()()()()()()()、特別に今回のような処置になったらしいぜ?」

 

 

「ま、それでも諸々の制限はあるっぽいが...そこらへんが落としどころだったわけだ。」

 

 

 突然の報告に固まる便利屋たち。そして、アルが自身の感情を抑えるように声を上げる

 

 

「ま、まあ。私たちなら当然よね!...サンズさん、わざわざ来てくれてありがとう。」

 

 

 そう言ってサンズを送る便利屋たち。帰り際に見たアルの目元が光っていたのは見なかったことにした

 

 

(まあ問題起こしたらそれも全部パーだが...)

 

 

 後ろからの騒音に耳を傾けつつ、事務所から離れていく

 

 

(ま、なんとかなるだろ。)

 

 

 彼女たちが正しい選択をすると信じて

 


 

 

・先生たちの昼飯事情

 

「...なあ先生。」

 

 

『どうかした?』

 

 

「腹減ってないか?」

 

 

『ん、もうそんな時間だったの?』

 

 

「そうだな、もう昼時だよ。気分転換に出前でも取るか?コンビニ弁当でもいいが...」

 

 

『ムム...いや、ここは折衷案で給食部のお弁当はどう?みんなから評判聞いてて気になってたんだ。』

 

 

「そりゃいいな。オイラも一回食べたことあるが、なかなか良かったぜ。」

 

 

『ホント?じゃあそうしよう!』

 

 

ー数十分後

 

 

「お、来たみたいだ。オイラが受け取ってくるよ。」

 

 

『ありがとう!』

 

 

 

 

「すみません、お弁当をお届けに来ました!」

 

 

「ああ、ありがとう...それと、この前の弁当美味しかった。俺が渡した相手も美味しいと言っていたよ。ありがとさん。」

 

 

「」

 

 

「えっと...どうかしたか?」

 

 

「ハッ!い、いえ!何でもないです!ただ、最近ちょっと理不尽なこと*5があったので少しだけ落ち込んでいたんですけど...おかげで元気になりました!」

 

 

「ああ...(察し)まあ、頑張ってくれ。本当に美味しかったからな。」

 

 

「...それと、あの外に置いてあるのはもしかしてアンタらのか?」

 

 

「そうですが、何か?」

 

 

「ああいや、別に貶すつもりはないんだが...正直、大変じゃないか?」

 

 

「そうですね...大変じゃないと言えば嘘になりますが、今はこれでいっぱいいっぱいなのでしょうがないかなぁと。」

 

 

「そうか、すまんなわざわざ聞いたりして。これは礼として取っといてくれ。」

 

 

「わわっ...と。あ、ありがとうございます!丁度喉が渇いていたので助かります!」

 

 

「ああ、それじゃ、これからも頑張ってくれ。」

 

 

「はい!それでは!」

 

 

 

 

 

「...なあ、先生。」

 

 

『どうしたの?』

 

 

「給食部の予算、上げられないか?正直、移動手段がアレはさすがに...」

 

 

『そうだなぁ...今度、リンちゃんに掛け合ってみるね。』

 

 

「ああ、助かるよ。」

 

 

 その後、なぜか給食部の予算が上がってフウカは喜びのあまり泣き笑いしたし、ジュリは舞い上がって怪物を作り出した

 

 


 

・サンズと視線

 

 いつもの業務時間中、なんだか先生からの視線を感じる...

 

 

「...?」

 

 

『...』ジー カキカキ

 

 

 チラッと先生の様子を伺ってみたらなんかずっとこっちに顔を向けて見てくるし、それでも書類にはずっと書き続けてるし...なんなの?顔の側面に目が付いてるの?

 

 

 そんなことを考えていると、ジッとこちらを見てくる先生が話しかけてきた

 

 

『サンズってさ...』

 

 

「何だよ...」

 

 

『考えてるときに髪の毛をいじる癖があるよね。』

 

 

「!?」

 

 

 いきなり話しかけてきて何言ってんだこの人!?

 

 

「え、何、こわぁ...」

 

 

 思わず声に出してしまったが、俺は間違ってないと思う

 

 

『あ、いや!別に他意はない...ない?んだけど、ふと思ってさ!』

 

 

 他意があるのかないのかどっちだよ!てかずっとこっち見といてふと思うってなんだよ!

 

 

「あ~そうか...まあ、書類書くときはちゃんと書類見て書いたほうがいいと思うぞ?」

 

 

『それは大丈夫。わかってるからね!』

 

 

「ええ...」

 

 

 サンズは引いたし、先生は妖怪の類かもしれないと思った

 そしてその後も先生の視線はサンズに注がれ、サンズは一日中居心地が悪かった

 

 

 

・視線強めの先生

 

黒服からの忠告でメンタルボロボロになりかけてたけど、サンズ君のファインプレーで回復した人。

でも黒服の言っていたことは気になるし、ちゃんとサンズのことを目にかけておこう思って今回の事態になった。

ちなみにサンズ君の様子を隅々まで見たおかげでほとんどの癖を把握した。これで共同生活もバッチリ()

書類作業は戦闘指揮の時に使用している俯瞰視点を応用して行った。人間か?

 

 

・視線が気になるサンズ君

 

なんか「信じてる」と言った後から先生の視線が痛い人。

でも本人はそんなに重要なことを言ったと考えていない。準クソボケ?

先生は妖怪説を密かに推している。

責任はちゃんと取ろう!

 

 


 

Fun(n)=63

 

 

『もうこんな時間になっちゃったなぁ、早くしないと終電に間に合わないかも...』

 

 

 アビドスでの一件が終わった後の現状を聞くためにわざわざ学校までやってきたのだが、意外とやることがあったり生徒たちとの交流をしているうちに日を超えてしまうほどまでいてしまった...さすがに終電を逃してしまえばどうしようもないので、急いで駅まで向かう

 アロナに終電の時間を聞こうかと思ったが、既にお眠な様子で船を漕いでいた子供をたたき起こすなんてこと私にはできなかったよ...

 

 

『...あれ?』

 

 

 そんなこんなで早足で誰も住んでいない住宅街を進んでいると、道の脇でうずくまっている影が見えた。こんな時間に何もないこの場所でうずくまっていたので、まさか遭難者かと思い終電を気にかけつつも声を掛けてみることにした

 

 

『あの~大丈夫ですか?もしかして遭難してしまったり...?』

 

 

 もしや過去の自分と同じ窮地に陥っているのかもしれないと思い声を掛けてみるが、全く反応が返ってこない。まさか気絶してしまっている...?

 そんな最悪の事態を頭に浮かべながら、意識の有無を確認するために私はその体に触れた

 

 

『ッ!?』

 

 

 が、その手はすり抜け虚空を撫でる。それでも目の前にはその影がまだ存在しており、そのため私は手でその体を貫いているような状況だった

 

 

『これは...』

 

 

 夢?

 

 そう考えた瞬間、その影がこちらを振り向く。そして同時にその姿が月明かりによって露わになった

 

 

『...え?』

 

 

 その姿は形容しがたく、まさにモンスター(異形)と言って差し支えなかった。

 巨大な頭部らしき部位とそれを支える太い胴体しか存在せず、その胴体は巨大な頭部を支えるには不安になるほど短く、地面から生えているのかと思うような構造をしている。

 巨大な頭部は下からその上部まで裂けるようになっていて、その横には人間の頭一つほどある巨大な目がこちらを見ていた

 

 

 私はこの物体を見た時、これは夢だと感じた。その奇怪な姿もそうだが、その体には()がなかった。いや、正確にはあった。その色はまるで世界から拒絶されているかのような、存在が否定されているかのような無機質な灰色だったのだ

 そして何よりも、その姿はペラペラ(二次元)でまるで創作のような姿だった。これで現実だと主張できる人間はいないだろう

 

 

 まだカラーでの撮影ができないような昔に撮られた白黒の写真の世界の住人かのように()()は確かに私の目の前に存在していた。そして、その過激に開かれた口から言葉があふれ出した

 

 

❋アズゴアが なかなか

 こうにんのけんきゅうしゃを

 やとえなかったのも ムリはない。

❋ぜんにんしゃの...

❋ドクター・”割り当てなし”は...

❋よにんをもって かえがたい

 ゆうしゅうな じんざいだった。

❋しかし かれは...

 みちなかばにして

 いのちを おとしたのだ。

❋あるひ

 じっけんが しっぱいし...

 

 

 怒涛の勢いで語られる内容は何一つ要領を得なかった。研究者?アズゴア?何一つわからない、つながりの見えない単語のオンパレードだ。

 しかし、そこで言葉は途切れた。そしてその沈黙は、何かバツの悪いような気まずさがあった

 

 

❋いや ウワサばなしは

 よくないな。

❋とくに ほんにんが

 きいているところで するのは

 しつれいだ。

 

 

『...え?』

 

 

 最後の言葉を聞き、冷や汗をかきながら後ろを振り返る。

 

 

「❄︎♒︎♋︎⧫︎❼︎⬧︎ ❒︎♓︎♑︎♒︎⧫︎」<ま□たくだ>

 

 

 そこには何もなかった。()()()()()も、何の存在も感じられない。ただの夜の住宅街という風景が広がっていた。

 そしてその状況に安堵し、先ほどの物体に向き直る

 

 

『...あ。』

 

 

 ()()()()()()()()()()()()。なんの形跡すらない

 

 

『ハハ...疲れちゃったのかなぁ...』

 

 

 思い返せば今日はかなりのハードスケジュールだった。一日中動き回っていた気がするし...

 

 

『うん!今のは夢!早く帰ろう!!!』

 

 

 自分に言い聞かせて体を奮い立たせる

 

 

「んみゅ...?...ハッ!寝てない!寝てないですよ先生!」

 

 

 どうやら今の意気込みでアロナを起こしてしまったらしい。多少の罪悪感を抱えながら、私は終電に遅れないよう急ぐのだった

 

 

 

 

 

 

 

『...あれ?私...』

 

 

 

 どうやって、()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 そんな小さな疑問は夜の暗闇へと消えていった

 

 

 

*1
死んでません

*2
本当に死んでません

*3
小躍り中

*4
諸説アリ

*5
某美食による誘拐など





ちょっと暴走しすぎたかも...きっと寛大な読者様方なら許してくださることでしょう!

それと次回からはパヴァーヌ編です。ここでちゃんとサンズ君というキャラを出せるはず!


秋葉ミサキ 様、
ささけらさら 様、
式上零人 様、
イルカおいしい 様、
げんぶ 様、☆10評価ありがとうございます!BIG LOVE

サクサクチューリップ様、
三六一八 様、
空色のカメレオン 様、
ピーター@DK 様、
クロリガ 様、
あいかさた 様、
fuyuu 様、☆9評価ありがとうございます!

また、筆者のモチベーション向上につながりますので、評価、感想のほどよろしくお願いします!




前書きがスパムトン構文だということに気付いた人はどれだけいるのだろうか...
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