この透き通る世界を俺は機械と骨でハッピーエンドにしてみせる 作:多趣味なオタク
はい、ギリギリ連日投稿です。今回はちゃんと戦ってますよ!
そしてサンズ君とC&Cのメンバーとの関係性に迷っています。一応C&Cの正体って隠されてるんですよね...結構ばれているような気がしますが。
では、本編どうぞ。
「さて、行くとしようか先生。なに、こういったのは二度目だろう?センパイとして頼りにしてるぜ?」
『うん...うん!?ちょ、なんでそのことを!?』
「まあまあ、そんなことはどうでもいいじゃねえか。」
『えっ全然そんなことないけど...もしかしてバレてた...?いや、それよりミドリとモモイは大丈夫?』
「大丈夫だよ!まあちょっとは緊張してるけど...」
「こんなに緊張するのは古代史研究会を襲撃したとき以来かもしれないです...」
「ええ...何やってんだお前ら。」
日が沈んで少し経った頃、丁度辺りは暗くなり襲撃にはうってつけの状況だ。軽く雑談をして緊張をほぐしたのち、エンジニア部に確認を取る。エンジニア部も軽いジョークを交えて説明をするあたり余裕が見て取れた。コンディションは大丈夫そうだな
「それじゃあ...先生?」
『うん、作戦開始!』
「はい!」
「行っくぞー!!」
かくして、
さて、ここで作戦の内容をおさらいしておこう。
まず、「鏡」が押収されている差押品保管所まで移動する方法はエレベーターしか存在しない。そのエレベーターに無理やりに侵入しようとすると、その保管所のある屋上すべてにシャッターが下ろされる。そしてそれまでに指紋を利用したセキュリティシステムがあり、それに失敗するとシャッターが下ろされ移動することが難しくなる。その上、シャッターを無視して進もうとしてもさらに強力なシャッターが下ろされてしまう
これだけでもなかなかに堅牢だが、そこに大量の警備ロボと監視カメラが付いてくる。監視カメラに関してはハッキングが可能だが、それでも余りあるほどの防衛設備だ。ス〇ークでも泣き寝入りしそうだなぁ
しかし、それでも弱点はあるようで。ヒビキによれば外部電力を遮断する方式にめっぽう弱いらしい。そしてその遮断する間にシステムを無効化できるらしいが...その時間はわずか六秒。たった六秒という時間ですべてをハッキング、そして無効化をするというのはなかなかに厳しい条件だろう。それこそ稀代の天才でもない限りは不可能な話だ
だが、幸いにもここには
時間を戻して、現在俺たちはミレニアムの廊下を疾走していた。これをノアとかユウカが見たらなんて言われるんだろうなぁと思うが、まあ襲撃をしている時点でお察しなので考えないことにした
そして現在進行形でコトリとマキが相手方のC&Cの気を引いてくれている。うまく誘導できているのも監視カメラのハッキング様様だ。あちらも今頃は俺たちの行方を追って混乱していることだろう
作戦がうまくいっていることに思わず口角が上がりそうになるが、まだ油断してはいけない。それをするのは無事に「鏡」を持ち帰れた時だけだ
「今更だけど、私たち本当に生徒会に襲撃してるんだね。」
「もう!今更怖気づいたの!?アリスが犠牲になったんだから、私たちも腹をくくるよ!」
「そ、そうだねお姉ちゃん...よし、じゃあみんながC&Cの先輩たちを足止めしてくれてる間にエレベーターに「本当に」入ろう。」
「そうでなくっちゃ!ちゃちゃっと奪ってちゃちゃっと帰ろう!オーー!」
「元気だなぁ...」
『でもそれがモモイらしいよ...っとと。』
「大丈夫か?...やっぱりそのメガネ重いか...」
先生が意気込むモモイの姿を和やかに見ていたが、気を抜いてしまったのかメガネを落としそうになった。俺たちキヴォトス人には普通のメガネと変わらないが、やはり外から来た普通の先生にとっては厳しいモノらしい。早いこと改良しないとな
そう考えながら、俺たちは目標の保管所へとエレベーターに乗って向かった
ウゥゥゥーン
俺たちがエレベーターに乗ったことで侵入者を発見したことを知らせるアラームが鳴り響き、次々とシャッターが下りる音が聞こえる。なぜシャッターをわざわざ下すのかと思うだろうが、まあそこはヴェリタス、エンジニア部のみんながうまいことしてくれているらしい。確か指紋認証システムをバグらせるとかだったか、ホントよくやってくれてるよ
そうしてエレベーターは目的の階へたどり着き、俺たちはそのまま進んでいく。途中セキュリティの確認があったが彼女たちの働きで難なく突破できた。マジですごい
そしてさっきのはアリスを見つけた時を思い出した...などと雑談をしていると、不穏な会話が聞こえた
「とりあえずアカネ先輩を足止めできたのはよかったけど、アスナ先輩はできなかったんだよね...というかハレ先輩でも見つけられなかったみたいだし。まあきっとミレニアムの外にいるんだろうね!」
「うん、なんにせよ安心して良さそうだ。」
「なあ先生、これってフラグってヤツじゃあ...」
『サンズ、口は禍の元って言うんだよ。』
「誰!!??」
『ほらぁ...』
「ああ、サイアクだな。」
「せ、先生。どうしよう!?」
『よし、突破で!』
「まあやるしかないよね...行くよ!」
「行きます!」
俺が真のフラグ建築士だった...!?
とりあえずここまで来てやられるってのはマジでナイので戦闘態勢に入る。目の前に現れたのは警備ロボットばかりで、先ほどの声の主はいないようだ。とりあえず
「って言ってもやることねぇなぁ...」
サポートをするとは言っても先生の指示通りの場所に閃光弾、煙幕、音響弾を散りばめていくだけ。メガネを変形させたマスクのおかげで被害も全くないし、正直言って変化がなくつまらない。これもサポートの宿命か...と思ったが、よく考えれば弾を温存しているだけだった
『サンズ!モモイたちの5m前に煙幕出して!』
「あいよーっと。」
目測で5m測るとかキヴォトス人のスペックすげー、などと考えつつ弾を銃にセットし、言われた通りの場所に着弾させる。よく考えたら俺って結構命中率あるくね?と思ったが、撃っているのは弾というより煙幕なのであまり比較にならないなと自問自答をして前進していく
「おりゃああ!!倒れろー!!」
そうして無心でサポートを続けているうちに、いつの間にか戦闘が終了したらしい。モモイの雄叫びと共に放たれた銃弾がロボットを地面に沈ませる。マスクからメガネに戻したモモイたちが先生の元へ戻り、いつもの戦闘後のハイタッチをしてから廊下を進んでいく。俺は先生に軽く労いの言葉をかけてから、あいつらの背中を追いかけていった
「ふっふっふっ...最後のシャッターを解除~♪今やこのフロアは私の思うがまま!さてさて、サクッと「鏡」を回収しちゃおうかな~♪」
「あんまり気を抜かないでねお姉ちゃん。って聞こえてないか...まあ、テンションが上がるのもわかるけどさ。」
スキップでもしそうなほど上機嫌なモモイと、それを見ても大して咎めようとせず「やれやれだね」とでもいうような様子のミドリ。それを見て呆れるような思いがあるが、きっと接敵したら戻るだろうと思いそのままにしておく。別にめんどくさいわけじゃないぞ?
「...捉えた。」
「モモイ!伏せて!」
ドゴオォン!!
しかし、この状況は彼女たちを許しはしない。普段耳にしないほどの声量のハレの声で現実に引き戻されたモモイは、考える前に体を下に動かした。その後わずかコンマ三秒ほどで先ほどまでモモイのおでこがあった場所に銃弾が通り抜け、そのまま壁に穴を開けていった
「ッ!煙幕を使うぞ!」
突然の襲撃だが撃たれた位置的に狙撃しかありえないため、宣言してから足元に煙幕弾を直接手を使ってたたきつける。単純に弾を銃に装填する時間が惜しいからだ。そして煙幕が展開されるまでの猶予の間にメガネをマスクに変形させ、呆けているモモイとミドリのメガネのボタンを押す
「うえっ、あっ、や、ヤバかった...少しでも気付くのが遅かったらやられてた...」
「す、すごいね...壁を貫通してる。弾は...対物狙撃用の49mm弾だね。ハレ先輩の一声がなきゃ意識が持っていかれてたよお姉ちゃん...」
なんか当たんなくてよかったーみたいな感じで言ってるけど、あれって対物弾だよな?本来なら人がミンチになる威力だよな?多分俺が当たっても数週間は昏睡するが?え?これ俺がおかしいのか?
マジメに命の危機を感じた俺はさすがに動揺を隠せず思わず横にいる先生の様子を見たが、先生は戦闘時のような表情で周囲を観察していた。こいつらがおかしいんじゃねぇのか!?
俺が先生は実は元軍人じゃないかと疑い始めた辺りで、エンジニア部から通信が入った
「...外したか。しかも煙幕とは、面倒だな...」
そう言いつつも次弾を装填し、スコープを覗く彼女には一切の油断がない。少しでも煙幕から姿が見えればすぐに撃てるようトリガーに指を掛け、獲物が姿を現すまで待ち続ける
(彼がまさかあちら側につくとは...捕らえたあとでしっかり事情を聞かねば。)
「やあ、今日はいい夜だね。こんないい夜に狙撃なんて風情がないとは思わないかい?」
ウィーン、ガシャン
ダダダダッ!
「ッ!?」
機械音を聞き、咄嗟にその場から飛び退いたカリンだったがその判断は正しかったようで、彼女が元居た場所には数多くの穴が空いていた
いったい誰が撃ってきたのかと振り返って見れば、そこにはエンジニア部の部長こと白石ウタハとその横にたたずむ...椅子?
「はぁ?」
思わず疑問を口に出せば、なんだ意見か?とでもばかりにその椅子?から銃弾が浴びせられる
「紹介しよう。この「雷ちゃん」はすべての天候に対応可能な二足歩行型戦闘用椅子だ。魅力に満ち溢れているだろう?」
「どこがだ!?というかなぜ椅子にカタパルトが...ぐッ!」
彼女のまじめな気質ゆえついついツッコんでしまったが、それでも「雷ちゃん」こと戦闘用椅子からの銃弾は止まることなく襲い掛かる。カリンを足止めできているという実績にかかわらず、そのの評価を聞いたウタハはどこか悲し気な表情を浮かべている
「残念だ...この子の魅力を理解してもらえないとは...彼の反応もあまり良くなかったが、そこまで問題があるだろうか?」
(あるに決まっているだろう!)
内心そうツッコむも、悲しいかなその性能は流石のものでスナイパーライフルを背負うカリンには少々不利に見える
そう、
「あまり舐めるなッ!」
ドゴオォン!!
彼女はC&Cのコールサイン
「雷ちゃん!」
カリンの咄嗟の反撃に動揺を見せたウタハだったが、壁を貫通した銃弾を受けた雷ちゃんにはへこみさえあるものの、貫通することはなかった
「まさかエンジニア部があの「先生」に協力しているとは...だが、少々力不足だったようだな。」
「フフ...それはどうかな?先ほど言ったはずだよ、
「何...?」
ウタハの言葉の真意を探るカリンだったが、その答えは彼女の真上から迫りくる
ヒュー
ドガァン!
「くっ...!?」
流石のカリンもこれを避け切ることはできずモロに爆発を受けてしまい、一帯には煙が舞い上がった
その横にたたずむウタハは未だ意識を失わずにいるカリンに「そうでなくては」と不敵な笑みを浮かべつつ、通信機に手を伸ばす
「...さて、頼んだよ?ゲーム開発部のみんな。」
『...どうやらウタハたちがうまくやってくれたみたいだ。今のうちに行こう。」
「ヒビキちゃんとウタハ先輩...うん、急がなきゃね。」
「ほら!先生もサンズもハリーハリー!」
「お前よくそのテンションでいけるな...てかハリーとか知ってたんだなモモイ。」
「ムッ!バカにしたなー!?」
『はいはい、サンズも煽らないで早く行こうね。』
「お姉ちゃん...」
先ほどの緊迫した雰囲気も一瞬で霧散し、モモイの一言によるいつも通りの空気感で前進する
バカにはしてない。ただちょっといつもの様子を見てると驚いたってだけだ
ドガーン!
「ったく、今日のミレニアムは退屈しねぇなぁ!?いつからここは爆発音が生活音になったんだオイ!?」
「サンズさんのキャラが壊れちゃった...」
『爆発音にキレてる...』
おっとマズイ、先ほどの急な命の危機でピリピリしてしまった。一度深呼吸をして心を落ち着け、余裕を持つ
...よし、いける。頭をスッキリさせたおかげで今の状況を俯瞰して見ることができた
C&Cの二人は現在足止めしてくれている。残る人たちも不確定要素のアスナ以外は問題ないはずだ。そして今丁度起こった停電...メガネを付けた俺たちには何の障害にもなっていない
うん、極めて順調だ
「お!来たね来たね?ゲーム開発部...とサンズくんと...先輩?」
『先輩じゃなくて先生だね。』
「あっそっかぁ、じゃ、先生!ここは通さないよ!」
わあ来ちゃった
今現在最も会いたくない生徒No2の一ノ瀬アスナ。彼女もC&Cに所属していて、俺的にはC&Cで二番目に強いと思う生徒だ
「な、なんでここに...!?」
「なんでって、そりゃあ...何となく?直感であなたたちに、サンズ君に会えるかな~って思って!」
「そ、そんな無茶苦茶な...!」
「ち、チートだぁ!チーターだよ絶対!」
「やめとけやめとけ、この人を前に理屈は余りにも弱いぞ。それよりこの状況を切り抜ける方法を探した方がいい。」
まーじでコイツはヤバい。例えるならRTAのお祈りゾーンが連続で続くぐらいヤバい。もう乱数の悪魔かなんかだと思ってる
そしてアスナは先ほど自分で言った通り直感がすさまじい。しかもそれは自らの経験に基づくものじゃなくて本当に
愚痴はさておき、今この状況はけっこうマズイ。いくら先生の指揮があると言っても彼女相手に立ち回るのは厳しいものがあるように思う。彼女自身の戦闘センスもさることながら、やはりその直感が強い。下手したら先生が一番にやられる
「ほらほら、悠長に話してていいのかな?こっちから行くっ...よ!」
『ッみんな!戦闘開始!』
「「了解!」」
先生の合図とともにメガネをマスクに変形させ、とりあえずで煙幕を焚く。これで困惑してそのまま倒されてくれれば御の字なんだが...
「え!?ゲホッゲホッ、う~...まさか煙幕とは...でもでも~?」
「え?うわっ!」
「ふっふん!弾は当てれるんだよ!なんたってC&Cだからね!」
煙幕の中を突っ切ってアスナに銃弾を浴びせるモモイだったが、まるで見えているかのようにアスナは銃口を正確に合わせ、そして逆にモモイに銃弾を浴びせた。やっぱり見えてねぇかなぁ!?
『なるほど...サンズ、他の二つを同時に展開して!その間にモモイは体勢を立て直して、ミドリは追撃!』
「無茶を言う!」
「行きます!」
銃に音響弾、閃光弾をそれぞれ一つづつ詰める。そして
「くっそ外した!ミドリ頼んだ!」
音響弾は想像通りに撃ち込まれるも、次弾を撃つことを急ぎすぎたゆえ、反動を殺しきれないまま閃光弾が撃ち込まれる。そして浮き上がった銃口により撃ちだされた閃光弾はアスナの後方に...これじゃ目くらましの意味がない
ここ一番で外す俺の銃センスよ...こりゃ終わったら訓練した方がいいな
そしてアスナは例の”勘”で音響弾を把握したのか左手で耳を抑えつつ後方ではなく右に大げさともいえるほどに転がり、その被害を最小限に留めつつ右手で銃を乱射してミドリを近づかせないよう反撃した
「くっ!近づけない...!」
「アッハハ!なるほど、サンズ君はそうくるんだ!」
(これは...ちょぉっとマズいかも?)
笑い飛ばすように言葉を放つアスナだったが、その厄介さに内心舌を巻く。サンズによる的確な煙幕、閃光弾、音響弾の三種類の妨害に加えて先生の刺すような指揮。そして才羽姉妹の純粋な戦闘力はアスナ一人で立ち向かうには少々荷が重いモノだった
(まあ、みんなが来るまでは持たせるけどね!)
自分に喝を入れるように頬を叩き弱気になった自分を正して再び不利な戦場に身を戻すアスナ。彼女は今確かにこの
「まだまだ!ここからだよ!私はC&Cのコールサイン
『ッ行くよみんな!』
「「「応!」」」
ー反省部屋
「...電力遮断、EMP発動...アリス、スニーキングミッションを開始します。」
「目標は、生徒会の差押品保管所。」
「
戦闘描写ちゃんとできてますかね...?ちょっと書くのが楽しかったのですが、読めるものになっているでしょうか。面白いと感じていただけたら嬉しいです。
coza 様、誤字報告ありがとうございます!本当にありがたい...
なはやな5853 様、
伝説のボトル 様、☆10評価ありがとうございます!凄くうれしいです!早くブラスターぶっ放したい...
最後に、筆者のモチベーション向上につながりますので、感想、評価、誤字報告のほどよろしくお願いいたします!