この透き通る世界を俺は機械と骨でハッピーエンドにしてみせる   作:多趣味なオタク

24 / 49

FGOのキャストリアPUを引いた筆者です。不思議ですね、私の引いたキャストリアはなぜか木馬を使うんですよ...(すり抜け)

今更ですがこの小説のタイトルって「この透き通る」じゃなくて「透き通った」の方が正しいんじゃないか?と思い始めました。もう、変えられない...!


今回で戦闘は終わりです!少し見にくい箇所があると思われますが、温かい目で見ていただければ幸いです。

では、本編どうぞ


鏡のためのキョウ行 (3)

 

「ッハハ、なるほどね。これがゲーム開発部..."先生"の力か...」

 

 

(二人の戦闘能力はお世辞にもすごいとは言えないけど...その完璧なチームワーク、そしてサンズ君の妨害で格段に良くなってる。)

 

 

「お姉ちゃん!右!」

 

 

「オッケー!」

 

 

 戦い始めて既に十数分が経過した頃、未だアスナはその両足で地面を踏みしめていた。身に着けているメイド服には汚れが目立つがそれらは全て回避した際に付いたもの、もしくは銃弾が掠った程度のもので、彼女自身には数発ほどの被弾しかなかった

 

 

『ッサンズ避けて!』

 

 

 全員の意識がアスナに向かっていたところ、突如先生がそう叫んだ。その時丁度閃光弾をリロードしていた俺には回避行動はとれない。しかし先生からの必死の叫びにより、当たればマズイということだけがわかる。そんな状況でとる行動など一つしかなかった

 

 

シュン

 

 

ドゴオォン!

 

 

 

「ッぶねぇ...」

 

 

 ()()()()()()()()()()()。そしてそのすぐ後に響く先ほど聞いた破壊音。何が起こったのかは明白だった

 

 

(まさかテレポートを使わされるとは...でもこの混戦状態の中、数センチ動いたとしてもバレてないだろう...)

 

 

 そして何が起こったのかすぐに把握した先生は、アスナに相対しているモモイとミドリに向かって再び叫んだ

 

 

『みんな!ウタハが突破された!狙撃に注意して!』

 

 

「そんなっ!」

 

 

「ウタハ先輩...!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 モモイたちが戦闘している建物のすぐ横の屋上。そこには気を失ったウタハと、それに背を向けて再びスコープを覗きこんでいるカリンがいた

 

 

「...ん、どうして私は横に...いや、この大きなお尻は...」

 

 

「大きくて悪かったな!ったく...結構キツイとこに当たってたと思うんだが、早いお目覚めだな。」

 

 

 思わずツッコんでしまった彼女だが、ウタハの回復速度に呆れるよな、感心するような物言いをした

 

 

「ああそれと、近くにいるのは先輩思いの彼女がこちらを撃ってこないようにするためだ。あまり動かないでくれよ?そんなことをしても体を痛めるだけだし、私の心も痛む。」

 

 

 ついでとばかりに脅しまがいのことを言うカリンだが、その表情は後悔するような、何か申し訳なさそうなものだった

 

 

「...その、ごめん。手加減できる余裕はなかった。」

 

 

 エージェントとして誇りと同輩を傷つけてしまったことへの罪悪感を抱いているのだろう。そう謝罪する彼女は自身の実力不足を叱責しているようだった

 

 

「ふむ...しかしあの砲煙の中正確に狙撃できたのは君の腕前ゆえだ。そこまで気にする必要はないと思うが......それよりも少し離れてほしいかな。君のお尻が近すぎて少し...いやかなり困る。」

 

 

「それは私から背を向ければ済む話だろう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先ほどの轟音である程度は察していたが、まさか突破されるとは...足止めを食らっている今、先ほどのとんでも威力の狙撃はどうしようもないほどに厄介だ。

 このままでは他のC&Cが合流するのも時間の問題だろう。何とかして突破しないと...

 

 

「隙ありってね!」

 

 

ドドドドドドド......パリン!

 

 

「うわっ!」

 

 

「ミドリ!」

 

 

 皆の動きにも焦りがにじみ出てしまったのだろうか。一人だけ飛び出てしまっていたミドリの()()を的確に撃たれてしまった。しかし彼女は今メガネが変形したマスクを被っている。つまり...

 

 

「ま、マスクが!」

 

 

 マスクが完全に真っ二つに割れ、その中からはミドリの肌が露出してしまっていた。肌が露出してしまったということは煙幕に直接触れてしまい、その被害を受けてしまうということ。その状態ではもちろん閃光弾、音響弾の被害を受けてしまう

 

 

『サンズ、一旦妨害止め。こっちに戻ってきて。』

 

 

「りょーかい。はぁ...」

 

 

 そうなってしまっては俺の出番は完全にない。俺は渋々攻撃の合間を縫いながら先生の方へ後退するしかなかった。

 

 

 くっそ、俺の妨害がなくなるってことは今以上に戦いにくくなる。このままじゃあ他の奴らが合流してくるだろう。何かできたらいいが...あいにく手元にあるのはいつもの名前のない拳銃のみ、この混戦状態の中アスナ相手にどれだけ当てれるか...

 

 

 そう考えているとまたもや通信から情報が入ってくる。そしてその内容に俺は思わず天を仰いだ

 

 

「アカネ先輩がシャッターを爆破させて脱出!?同時に大量のロボットぉ!?」

 

 

『これは...ちょっとマズイかな...』

 

 

 先生でさえも苦笑いをする状況。ほどなくしてまた一人増援が現れる

 

 

「どう?この状況ならあきらめた方が賢明だと思うけど?」

 

 

「ううっ、ゆ、ユウカ!」

 

 

 ユウカ(太もも大魔王)がラスボスのようにコツコツと足音を響かせながらやってきて降参を促してくる。その表情は呆れたような、どこか感心しているような複雑なものだった

 

 

「久しぶり、まずはここまで生徒会を引っ掻き回したことは褒めてあげる。でもね、いくら何でもやりすぎよ。それに先生やサンズ君まで巻き込むなんて...」

 

 

 ちょっと甘すぎたかしら...と言葉をこぼしつつ睨むようにして才羽姉妹を見ている

 

 

「ここまでしたら、もう悪戯の範囲じゃないわ。そうね...無条件の一週間停学、拘禁ぐらいは覚悟しなさい!」

 

 

「え、て、停学、拘禁~!!???」

 

 

 妥当でしょう。とため息をつき、そして悪い笑顔を浮かべているユウカ。今更ながら自分たちの犯した罪に震えている才羽姉妹をよそに、その目線は俺たちに注がれた

 

 

「それに...先生、サンズ君もしっっっっかり事情を聞いて、それ次第ではシャーレに抗議文を送らせていただきますので。ご理解ください、ね?」

 

 

 こわーい

 

 

 もう笑顔が魔王のソレ。先生も親に叱られる子供みたいな顔してるぞ!かわいそう(他人事)

 

 

 そうこうしているうちに、大量の機械の駆動音と共にまた一人現れる

 

 

「ふう、ふう...まさかこんなにも息が切れるなんて、まさか本当に体重が...いえ、いつもきちんと管理しているはず...むっ、今回はちゃんと()()みたいですね。」

 

 

「あ、アカネ先輩まで...」

 

 

 どうやらみんな来てしまったようだ。もうどうしようもないね\(^o^)/

 

 

 と、現実逃避をする暇はない。だって今捕まったらシャーレに苦情が来るもん。もうリンちゃんに怒られたくねぇよ俺...

 それに、実は今順調なんだよね。これも計画の範囲内ってヤツ?

 ほら、耳を澄ませば遠くからエネルギーをチャージするような音が聞こえてこないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ターゲットを確認...」

 

 

「魔力充電、100%...」

 

 

 

 

 

 

 

ウィーーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『みんな伏せて!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

「光よ!!!!!!」

 

 

 

ドガアアアアン!!!

 

 

 

「えっ...きゃあ!!」

 

 

「なっ!くうっ...!」

 

 

 

 轟音とともに光の奔流がC&C二名を飲み込み、そして次第に収束していく

 

 

 残されたのは地面に倒れ伏す二人とそれを見て呆気に取られているユウカ、そして損害を被らなかった俺たちだけだった

 

 

「な、い、今のは...?それに、一発でこの威力なんて...」

 

 

「ぐっ...掠っただけでこの威力とは...アスナ先輩、無事ですか!?」

 

 

「アハハ!めっちゃ痛い!なにこれぇ!もう体の細胞一つまで動かせない!」

 

 

「余裕そうですね...」

 

 

 地面に伏しながらも元気に自分の状況を報告する自身の先輩に呆れつつ目の前の敵たちを冷静に見つめるアカネだったが、想定外はまだ起きる

 

 

 

フォンッ!

 

 

 

「今度は何!?光!?あれは...屋上?まさか...!」

 

 

 ユウカが驚き声を上げる先には、夜にもかかわらず昼のような明るさになった横の建物の屋上があった

 

 

 

 

 

 

 

その頃、屋上にて

 

「フフ、私には物凄く賢く優しい自慢の後輩が居てね...まさかこんな状況を予測していなかったわけがない。」

 

 

 閃光弾がやってくることをあらかじめ予期していたのか、ピンピンしているウタハが自慢げにそう語る

 

 

「目が...閃光弾か!これじゃあ支援が...どうしてここまでするんだ!」

 

 

 突然の光により目を抑えるも、十分に防ぎきれなかったカリンだったが時間稼ぎのためか、それとも純粋な疑問によるものなのか、そう問いただす

 

 

「どうして...どうして?それは部活を守るために決まってるじゃないか。」

 

 

 それに対して何をわかりきったことを、と何食わぬ顔でそう言うウタハ。その様子にカリンは少し考え、その疑問をぶつける

 

 

「...噂に疎い私でも聞く話だ。「ゲーム開発部は真っ当な部活動ではない」そんな自己中な問題児たちに、どうしてあなたたちエンジニア部が手助けするんだ?」

 

 

「ただの自己中じゃないから...かな?」

 

 

「そもそも、それで言えば私たちも自己中心的さ。それこそ部費を下げられてしまうくらいには...でもあの子たちは友人のために頑張っているのさ。」

 

 

「いや、別に...」

 

 

「「部活動じゃなくてもできる」かい?」

 

 

 自分の言おうとしと事を当てられ目を見開くカリンだったが、ならば話は早いと率直に聞きただす

 

 

「...ああ、そうだ。なのに、なぜなんだ?」

 

 

「そうだね...もちろん「友達」にも意味はあるさ、それでも、同じ部活の仲間というものはより特別なものだ。その居場所を守ろうと、そのためにもこんなに必死に頑張っているんだろう...君にもその気持ちくらいはわかると思うよ?」

 

 

 

「ッだが......!」

 

 

ヒューーー

 

 

ドガアアアアアン!!

 

 

 

 カリンはウタハにさらに追及をしようと口を開いた。しかし、その問いを発する前に曲射砲(タイムリミット)がやってきてしまった。それに気づいたカリンはとっさに回避をとろうとするも時すでに遅く、避け切ることは不可能だった

 

 

「フフ...計算通り、とはいかないが...後はあの子たちに任せるとしよう。ああ、面白くなってきたな...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「モモイ!ミドリ!今です!!」

 

 

「よしきた!一時はどうなるかと思ったけど、これで勝った!」

 

 

「これも作戦のうち...だね。」

 

 

 ()()()()()アリスがこちらに合流、そして厄介なアスナを無力化...一気に風向きが変わってきた。このままの勢いで倒しきりたいところだが...

 

 

「っ逃げられる!」

 

 

カリンの狙撃が止まった...?いえ、そう簡単に逃がしはしません!アスナ先輩は後ろに下がっていてください、アカネ、戦闘を開始します!」

 

 

 そして周囲をロボットたちに囲まれつつも、人数差でアドバンテージを取った俺たちは先生の指揮を受けアカネと交戦する...が、俺には何もできない。だってみんないつの間にかマスクからメガネに変えてるし、なんなら先生はメガネをかけてすらないし

 ってことで俺は別行動。さて、現状無能な俺が何をするのか...そういえばこの中で戦闘をせずにいるやつが一人いるよな?

 

 

「よお、ユウカ。せっかくのゲーム開発部の見せ場なんだ、保護者として見ていった方がいいんじゃないか?」

 

 

「ッサンズ...いつの間にここに...?というか保護者じゃないわよ!」

 

 

「オイラ、影が薄いもんでな。」

 

 

 ということで、突撃となりのユウカ(保護者)さん。なにやら怯えられているようだが...心外だ。ちょっと()()をしに来ただけなのにな

 

 

「じゃ、一名様ご案内だ。大人しくしとけよ~。」

 

 

「えっちょ、その縄はどこから...や、止めてー!」

 

 

 はい、ユウカを縛りました。ピースピース。タイムは37秒、なかなかいい記録だと思います。完走した感想ですが...

 

 

「...ただじゃ置かないわよ、サンズ君。」

 

 

 縄に縛られつつも圧を掛けてくるユウカだが、現状有利なのは俺なので大丈夫。...長期的に見れば俺が大分不利だが

 

 

「いや、すまんな。これも致し方ない犠牲だったんだ...事情があってな...」

 

 

「...どういった事情なの?内容によっては許してあげなくもないけど...」

 

 

 お優しいことにこんなことをしてまだ許される余地があるらしい。本当に甘すぎるというか...いつかヒモを増産しないか心配だ。

 それはそれとして、俺は今回の襲撃を行ったマリアナ海溝よりも深い事情を、簡単に二文字で説明した

 

 

「納期」

 

 

「よし、お説教ね。」

 

 

 コワイヨー!

 

 

 ユウカの背中に修羅が見えた気がするがケツイの力で誤魔化す。皆もケツイを抱こう!

 

 

 と、少しじゃれ合っていたうちに向こうは戦闘が終了したらしい。まあアカネはさっきのアリスの攻撃を食らってたし、むしろ良く持った方だと褒めてやりたいところだ

 

 

 

『みんなお疲れ様...なんて、言ってる暇はないね。さっそく行こう。』

 

 

「了解!あとは消化試合だー!」

 

 

「うん、早く回収しよう。」

 

 

「アリス、探索パートに入ります!」

 

 

 みんなの士気を上々、問題なさそうでよかった。そんな状況で言うのもなんだが、言うタイミングはここしかないと、俺は口をはさんだ

 

 

「あ~...じゃあオイラちょっと用事できたから先行っといてくれ。」

 

 

「え!?何言ってるの!早く行こうよ!」

 

 

「そうですよ、早くしないと他の人たちが...」

 

 

「アリスはパーティメンバーを置いていけません...」

 

 

『...何か、考えてることでもあるの?』

 

 

 口々に引き留められてしまった...うう、心が痛い...

 

 

 でも、個人的にやっておきたいことだから皆をこれで待たせたくないんだよなぁ...というか先生が怖い。冗談抜きで、『お前またなんかすんのか?お?』という雰囲気がにじみ出てるし、薄々感じてたけど堅気じゃないよね?

 

 

「いやぁ...ホントに個人的なことなんだよ。すぐに追いつくしよ、何だったら後で()()()()()()()()()()()から、な?」

 

 

 ここまで言ってダメだったらどうしようもない...頼む、どうか認めてくれ...

 

 

 数秒沈黙が続く...気まずさが頂点に差し迫ってきたころ、先生から呆れたようなため息が出された

 

 

『...はぁ、分かった。モモイ、ミドリ、行こう。本当に時間がないし、ここまで言うんだったら本当にちょっとしたことなんだろうし...ねぇ?』

 

 

 最後は俺に目を合わせて言ってくる先生。見つめられてとても怖いが、その気迫に押されたのかそれとも単に納得しただけなのかは定かではないが、才羽姉妹もそれを承諾して差押品保管所へ向かった

 

 

「...あとで絶対に根掘り葉掘り聞かれるな...まあしゃあないか。」

 

「さて、さっさと終わらせるかね...」

 

 

「...何をする気なの?」

 

 

 先ほど縛り上げたユウカが訝しげに俺に聞いてくる。どうやら大分警戒されているようだな

 

 

「別に危害を加えるわけじゃねえよ、安心してくれ...つってもさっき縛ったばっかだから安心も何もないかもしれんが。」

 

 

「分かってるじゃない!」

 

 

 すごい、今耳がキーンってなった。アレ漫画の表現じゃないんだな

 

 

 そう考えつつ、ガレキなどが散乱しているそこらへんで転がっていたC&Cの二人を回収する

 戦いが終わって気絶してるのにこんなところに放置とかさすがに心が痛むんだよな...しかも今回はこっちが明らかに加害者側だし

 

 

 ...そして本当はこんなこと考えちゃいけないんだろうが、ちょっと重い。アスナはそこまでじゃないけどアカネはなんか若干しんどいような...そうでないような...

 

 

「私は重くない...私は重くない...」

 

 

 いかんいかん、勝手に女性の体を触っておいてそれはないだろう。今なんか寒気がしたし、そんなことは考えてはいけない

 

 

 いつの間にか寝ていたアスナと何やら気絶しているはずが口をもにょもにょさせているアカネをガレキのないところまで移動させる。流石に二人いっぺんにとはいかないので一人ひとり背負ってだけど

 

 

「ほら、行くぞ~」

 

 

「ちょっと、あんまり引っ張らないで...」

 

 

 二人を運んだあとは縛ったユウカだ。意識がある分後で伝言でも頼もうかな

 

 

「わっ..っとと!?」

 

 

「っとお、あっぶな。すまんすまん、もうちょい気を付ける。」

 

 

 縄で縛った状態で歩いてもらったため、足が絡まりこけそうになったユウカを慌てて両手で支える。ここで転ばせたら伝言を頼めないし、後のお説教がとんでもないことになる...!

 いやむしろ転ばせて記憶喪失にでもさせるか?

 

 

「え、いや、大丈夫デス...」

 

 

「なんでカタコト?...まあいいか。」

 

 

 一瞬よぎったとんでもない考えを一蹴し、転びかけたユウカを支えたために互いに急接近した顔を離してそのままC&Cと同じところに連れていく。考えれば俺も結構女性に慣れたよな...冗談抜きで周りに女性しかいないし、そんな状態で何か月も過ごしたし、当然っちゃ当然か

 自分を取り巻く状況を思い返して「これってハーレムか?」なんて考える余裕もでてきたんだなぁ...と感慨に耽る。まあ誰も俺にそんな気ないだろうがな!ガハハ!...自分で言ってて悲しくなってきた

 

 

 頭の中でよくわからない自虐をして落ち込むという意味不明ムーブをしているうちに目的地に着いたらしい。ユウカにはそこで座ってもらい、俺のやりたいことは終わった

 

 

「じゃ、応援が来たら助けてもらってくれ。さっき見たけど、二人にはそこまでひどいケガとかなさそうだから大丈夫だと思うが...一応ちゃんと見てもらった方がいい。頼んだぞ。」

 

 

 言いたいことだけ言って先生たちのいる差押品保管所へ向かう。ユウカもなんも言ってないし、まあなんとかなるだろう。

 ...一応先生に叱られないよう早歩きで行くか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて着きました差押品保管所。アスナたちを安全な場所まで運ぶのに結構時間かかったからもうそろそろ見つかったと思うんだが...果たしてどうかな?

 

 

「さてさて、「鏡」の方はどうかなっと...「動くな」ガチャ...」スッ

 

 

「そのまま中に入れ...腕を動かすなよ。」

 

 

 部屋の中に入った瞬間誰かが隠れるのが見え、なんだろうと思った瞬間に背後から頭に銃を突き付けられました。お母さんごめん...俺もう死ぬわ。結局前世で何があったか知らないままに死ぬことを許してくれ...

 

 

 内心滝のように涙を流しつつ表情は笑顔の仮面を貼り付け、身の安全のために両手を挙げて降伏の意思を示していると、銃を突きつけてきた奴が声を掛けてきた

 

 

「仲間の数、現在地を教えろ。そしたら手荒な真似はしねえ。」

 

 

 その声は驚くほど冷え切っていて、完全に敵だと思われているようだ。間違っちゃいないがちょっと傷つくな...

 とりあえず交渉でもできないかと自分に銃を突きつける張本人を考察し、その人の名を呼んだ

 

 

「あ~っと、もしかしてネル先っすか?オイラちょっと用事があってここに来ただけ「いいから教えろ。」...了解だ。」

 

 

 頭にゴリっと銃身がめり込む音、痛みが伝わってきました。もう終わりです。皆さんご視聴ありがとうございました。

 辞世の句でも詠んだ方がいいか?なんて考えつつ、まだ生きたいから考える

 先ほどのやり取りから考えて誤魔化しは効かない。かといってここにいる先生たちをバラすわけにもいかない。ましてや戦闘なんてもってのほかだ。この人はミレニアム最強と名高く、それにふさわしい実力を兼ね備えている。それこそ俺の本気の力(ビックガン)を使い潰してやっと安定して勝てるくらいのものだ。まあ結論負ける。さて、どうしようか...

 

 

「おい、早く答えねぇと本気で撃つぞ。次はねぇ。」

 

 

「分かった分かった、答える。」

 

 

 容赦のない物言いに冷や汗を垂らしながらも、必死に脳を動かし最善択を取り続ける

 

 

「そうだな、実はオイラも行方を知らん。もしかすればもう「鏡」は奪っていて、オイラはただの()かもしれんな。さっきそういう話したばっかだし、まあ一回外に出て情報を聞いてみたらどうだ?」

 

 

「......」

 

 

「..........」

 

 

 無言の状態が続く。相変わらず銃身は頭に押し着けられてるし、危機的状況に変わりはない。数度後ろから呼吸音がして、ネルが沈黙を破った

 

 

 

「...チッ。何もねぇか、じゃあとりあえず...眠っとけ!」

 

 

ガンッ!

 

 

「ガッ!」

 

 

 用はないと言わんばかりに舌打ちをされ、そしてそのまま頭を殴打されて、俺は意識を手放した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...んあ?ここは...」

 

 

「あ!起きましたかサンズ先輩!」

 

 

 ネル先に頭ぶん殴られて起きたら謎の部屋でした。どうもミレニアムサイエンススクール二年のサンズです。...いやこれやっばいな?

 そして横にいる長いピンク色のツインテールが印象的な少女、コイツまたかよ...

 

 

「あ~?お前は...コユキか?」

 

 

「そうです!、まさかサンズ先輩忘れちゃったんですか!?」

 

 

 あ~もうリアクションがでっかい。てかコイツずっとここ居ないか?

 

 

 コイツは黒崎コユキ。一年生にしてセミナーに属するほど有能だったものの、金銭トラブルとか色々問題を起こしてクビにさせられた。その罪状で言えば矯正局に送られるほどだったらしいが、如何せん本人がミレニアムの機密情報を握ってしまったために迂闊に送れないようだ

 

 コイツとの付き合いはそこそこある。”前の俺”の時にノアが愚痴ってたのを聞き、実際に対面したこともあった。その時は特に話さなかったが、”今の俺”の時にまた問題を起こして捕まった時に少し話した。そしたらよくわからんがなんか懐かれた...正直ノアとユウカの顔が怖いからやめてほしかったりするが、コイツの嬉しそうな表情を見ていると突き放すことなんて出来なかった...

 

 

「せんぱ~い?聞こえてますか?」

 

 

「あ~はいはい、聞こえてるよ...んで、なんでここに?」

 

 

「にはは...ちょっと見つかっちゃいまして...」

 

 

 わかりやすく言葉を濁すコユキ。言葉を濁しているということは自分が悪いことをしたという自覚があるということ。これも俺の教育のおかげか、そう考えると涙が...いや結局捕まることやらかしてんだから意味ないわ。俺の感動を返せ

 

 

 この前も開催した倫理勉強会の成果が少しでも表れたかと思い涙ぐむもすぐに引っ込んだところで、周囲を見渡す。俺の記憶の通りの内装。内装は、ないそうです*1

 そして俺たちのほかに人がいないことから、先生たちは無事に逃げられたのだろう。ほっと胸を撫で下ろした

 

 

 

 さて、じゃあ誰も来ないうちに脱出するとしよう。なぜか自分の手荷物が残っていることを確認し、怯えさせないよう笑顔のままコユキに近づく

 

 

「さ、サンズ先輩?どうして近づいてくるんです...?サンズ先輩?先輩!?」

 

 

「大丈夫大丈夫、ちょっと痛むだけだからな~」

 

 

......

 

 

 ...よし、穏便にコユキの意識を消し飛ばしたところで、テレポートを使用して外に出る。すまんなコユキ、これも必要な犠牲*2だったんだ。...今度何か奢ってやろう

 

 

 

 そのまま誰にも見られないよう隠れながら移動し、難なくゲーム開発部の部室までたどり着いた。おそらくセミナーの復興とかで忙しかったのだろう。ご愁傷さまだ

 

 

 とりあえず無事を伝えるために数度ノックをしてから部室の中に入る。みんな心配してくれてると嬉しいなぁ...

 

 

コンコンコン...ガチャ

 

 

「よお、戻っ...た...ぞ?」

 

 

 えっと...どうして皆さん、そんな怖い顔で銃を構えていらっしゃるんですか?

 

 

 

 

*1
\ツクテーン/

*2
テレポートを見られないため





今回の作戦では、
①アリスが突撃して捕まる
②その後モモイたちが突入、C&Cと交戦する
③無事に突破できた場合はそのままアリスと合流。万が一モモイたちが失敗した時にはアリスが単独で「鏡」を奪取、もしくは後ろからC&Cを攻撃する
となっていました。違和感なく差し込むことが難しかったのでここに供養させていただきます。

燃え盛る松明 様、
夏はコーラ 様、☆9評価ありがとうございます!


次回はG.Bibleを御開帳!聖書の名を冠しているマニュアルには一体何が書いているのでしょう...?
そして謎のAIも進展する予定です!お楽しみに!


最後に、筆者のモチベーション向上につながりますので、感想、評価、誤字報告のほど、よろしくお願いいたします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。