この透き通る世界を俺は機械と骨でハッピーエンドにしてみせる   作:多趣味なオタク

25 / 49

ついに陛下をお迎えできた筆者です。
ヤタ━━━━ヽ( ^ω^)ノ ヽ(^ω^)ノ━━━━ !!

まあ、宝具1なので碌に使えませんが。
い”し”が”た”り”な”い”!!


そして堂々と次回予告を裏切る男!スパイダーマッ!

ということで、前回最後に何かAIについて戯言を言っていましたが...書ききれませんでした!本当に申し訳ない(メタルマン)

次回は...次回は進むので...!どうかご容赦ください...!


では、本編どうぞ。


ゲームを「創る」ということ

 

ー先生side

 

 

「ガッ────」

 

 

 ドサッ

 

 

 メイド服にスカジャンという正反対の服装をした背の低い少女...たしかネル?だったか...が、サンズを背後からその手に持つ銃で頭を叩きつけ気絶させた

 

 

 サンズの体はそのまま重力に従って地面に崩れ落ちてしまった

 思わず私の体が動きそうになったが、彼が先ほど自分で言っていたように囮になってくれたので、ここで迂闊に動き出しては彼の行動が無駄になると察して体を律した

 

 

 しかし目の前で気絶させられた彼のことを思うと心臓が酷くうるさくなってしまう。まるで()()()()から警告を鳴らされているような...

 

 次の瞬間、彼が目の前で倒れる瞬間が何度も頭の中でフラッシュバックする。彼が血を吐く姿を幻視する。彼がいつもの笑顔を崩して感情が抜ける様子を目の当たりにする。彼の腹に穴が空く姿を鮮明に見る。彼が袈裟切りされ、目から()が失われていく様をただ見続ける。彼が...

 

 

ドクン ドクン ドクン

 

 

「...せい?」

 

「大丈夫ですか?先生?」

 

『...ああ、うん、大丈夫。...心配かけてごめんね。』

 

 

 ミドリの心配するような声を聞いて、今私たちが置かれている状況を思い出す。すると今まで閉ざされていた視界が急に開かれたような感覚に陥った

 先ほどまでの()()()()()()()()()は形もなく消え去った。生徒に心配されてしまうとは...もっとしっかりしなければ

 

 

 一度落ち着くため、音が出ない程度に息を吸い、吐く。...うん、大丈夫。

 

 

 

 先ほどまで脳裏に浮かんでこびりついていたはずの情景がきれいさっぱり思い出せない。しかし今この状況では好都合だ。そのまま状況を整理する

 

 

 先ほど気絶させられたサンズはそのまま保管所の入口に立てかけられていて、ネルはそのまま保管所の中を軽く見渡している...

 

 

「...ん?なんか、気配がするような...でも、アイツは何もないって...

 

 

 どうやら彼女はこの散らかった部屋の中で私たちの気配を察知しようとしているらしい。少し何か引っかかったような仕草をしつつも、そこらへんに落ちている物品を踏まないよう探索を開始した

 

 

「や、やばーい!」

 

「シー!静かに、お姉ちゃん!」

 

「ミドリもモモイもうるさいです...」

 

 

 ゲーム開発部のみんなも必死に声を押し殺して隠れているが、このままでは時間の問題かもしれない...一か八か、私が名乗り出ようかと考えた時、思わぬ人物が現れた

 

 

「あ、あの!」

 

 

「あ?」

 

 

 外からやってきたのはユズだった。彼女はどこからか持ってきたのかセミナーの服を身に着けている...このまま任せた方が良さそうだ

 

 

「せ、生徒会所属の「ユズキ」です!戦闘用ロボットが暴走していて、今みんなが対応していますが追いつかなくて...状況的にた、助けが必要かと思って...

 

 

 最後の方は声がしぼんでいってしまったが、それでもしっかりと要件を伝えきった。チラッと横のモモイとミドリを見てみれば、二人ともその眼には尊敬の感情を浮かべていた

 

 

「ああ、あのロボットか。まだ整備が終わってねぇのか?......ったく、仕方ねぇ。」

 

 

「あ、わ、私はここの整備をしておきます...あまり戦闘経験もないので...」

 

 

「ゆ、ユズちゃん...!」

 

「ユズ...!」

 

 

 横にいる私でも聞き取れるかどうかの声量で感嘆の声を上げている二人だが、いつもの様子を見ていた私もその大立ち回りに思わず声を上げそうになってしまった...後で一杯ほめてあげよう

 

 

 その後、私たちには聞こえなかったが、二人で一言二言話した後にネルはサンズを肩に担いで出ていった

 欲を言えばそのまま置いて行ってほしかったが、この成果でも十分だ。ひとまずは安心かな

 

 

「き、緊張した~...」

 

 

「ユズー!!」

 

 

「ユズちゃーーん!!!」

 

 

 そして緊張のあまり座り込んでしまったユズにモモイとミドリは満面の笑みで迎えに行った。そのままにしていると胴上げを始めてしまいそうなほどだが...少しばかりは構わないか

 

 

 こういう姿を見ていると先生になっててよかったと心からそう思う

 

 

 二人に胴上げをされそうになりタジタジのユズだったが、今の状況を思い出したのか顔を引き締めた

 

 

「...それで、アリスちゃんが持っているのが...G.Bible?」

 

 

「はい!アリスの”大事なもの”欄に入っています!」

 

 

 フンス!と元気いっぱいにG.Bibleを掲げるアリス。その様子を見たユズは明らかにほっとした表情で、またもや床にぺたんと座り込んでしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「意外とあっさりだったね!」

 

 

「うん、もしかしたらサンズさんが何かしてくれたのかも...」

 

 

「サンズ先輩...」

 

 

 あの後、ひとまず部室に戻ることになった私たちは数度の戦闘くらいは覚悟しながら廊下を歩き続けていたが、結局戦うことはなかった

 どうやらシステムの復旧などに人員を割いているらしく、そのため人っ子一人見ることはなかった

 

 

 無事にG.Bibleとともに戻ることができたものの、彼女たちは浮かない顔をしていた。おそらく目の前でネルに連れていかれてしまったサンズのことが気がかりなのだろう

 それは私も例外ではなく、事実ここまで戻ってくるまでの間にアロナにサンズの居場所を聞くほどだった

 

『よし、とりあえずみんなで手に入れた「鏡」を渡しに行こう。サンズのことは大丈夫、私に任せて。』

 

 

 このまま沈んだ気持ちのままではせっかくのサンズの行動が無駄になってしまうかもしれない。そう思った私はみんなにそう呼びかけ、そしてハレたちがいるヴェリタスへと行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「......」

 

 

「......」

 

 

「......」

 

 

「あ、あの...?」

 

 

『アリス、みんなは緊張してるんだよ。G.Bibleがどんな内容なのかなってさ。』

 

 

「なるほど!」

 

 

(まあ、サンズのことが気になるってのもあるんだろうけど...)

 

 

 先ほどマキに「鏡」を届けに行ったところ、セミナーとのゴタゴタがあり時間がかかるとのこと。その間は部室で待ってほしいとのことだったので再び部室に戻った...のだが

 

 

「......」

 

 

 帰ってからみんなずっとこの調子で、アリスだけがついていけずにあたふたしている。この雰囲気をどうにかしないととは思うが、あいにく私には言うべき言葉が見つからなかった...

 

 

【先生!頼まれていたサンズくんの居場所が分かりました!】

 

 

 そうこうしている間にアロナからサンズの居場所が地図情報と共に送られてきた。この部屋を見るに...まさか

 

 

【はい、現在サンズくんは反省部屋、という名の牢屋に囚われているようです。】

 

 

 ...そうか、彼がそんなところに

 

 

『みんな、サンズの居場所が分かったよ。』

 

 

「「「ッ!!!」」」

 

 

 そう言うと、皆の視線が一気に私に向けられた。やっぱりみんなサンズのことを心配してたんだ、みんなにそんなに想われてるなんて、サンズも隅に置けないなぁ

 

 

ズキッ

 

 

『...?』

 

 

 そんな風に考えていると突然、胸に軋むような痛みが一瞬走った。なにかケガを負ってしまったのかと思ったけれど、先ほどの戦闘では何もなかったし...後で病院でも行ってみようかな

 

 

「先生?」

 

 

『っああ、ごめんごめん。えっとね、今サンズはどうやら反省部屋ってところにいるみたい。今はセミナーの子たちも忙しそうだから、待っている間に助けに行っちゃおうか。』

 

 

「反省部屋...って、まさかコユキちゃんがいつもいるところ...?」

 

 

「そんなところにいるなんて...絶対、助けなきゃね!」

 

 

「アリス、救出クエストを開始します!」

 

 

 何やらいつもそこにいる子がいるらしい。正直気になることこの上ないが、今はとりあえずサンズを助けることだけに集中しよう

 

 

『みんな、さっき戦ったばかりだけど用意は大丈夫?』

 

 

「もっちろん!余裕余裕!でしょ?みんな!」

 

 

 皆もモモイの言葉にうなずきを返し、各々の武器を手にした。頼もしいね

 

 

『よし、それじゃあ...サンズを助けに行こう!』

 

 

「「「「おー!」」」」

 

 

 みんなが目をギラギラとさせ士気を高めていたところ、それに水を差すかのようにノックが数回響き渡った

 

 

<え、あれ、なんで!?>

 

 

 外の防犯カメラを見たのかアロナがとても動揺している...まさかとは思うが、先ほどのネルがここまでやってきたのかもしれない。いざという時のためにみんなに武器を構えるよう指示し、この部屋に入ってくるのがネルではないことを祈った

 

 

 そして私がみんなに指示を飛ばしてから数秒もしないうちに扉が開かれる。さて、鬼が出るか蛇が出るか...

 

 

「よお、戻っ...た...ぞ?」

 

 

 何でもないかのように姿を現した彼に、私たちは唖然とすることしかできなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーサンズside

 

「ハ~イ、ゲーム開発部のちびっ子たち!マキちゃんからプレゼントのお届けだよ!...って、サンズ!?捕まってたんじゃあ...」

 

 

「ああいや、ちょっとうまいことしてな...まあ企業秘密ってことで。」

 

 

 さっきはすごく怖かった。みんな銃口をこちらに向けてきたもんだからショックで頭が真っ白になったし、後から先生とかユズとかにすごい勢いで問い詰められたし...

 まさかテレポートしました!なんて言えるはずもないから適当に誤魔化したけど、特に先生の目が怖かった。でもまあ、その後はすっごく心配してくれたし、迷惑かけちゃったんだろうな。ちょっと罪悪感

 

 

 そして、俺がある程度の事情とかあの時に何をしていたのかを説明したりひと段落した辺りでマキがタイミングを見計らったように部室に入ってきた

 

 

「ほへぇ~...ま、とりあえずはこれっ!」

 

 

G.Bible.exe 実行準備完了

 

 

「「おお~!!」」

 

 

 ドンッ!と置かれたディスプレイに待望の文字が浮かび上がり、才羽姉妹は感嘆の声を上げる

 

 

「遅れちゃってごめんね。「鏡」をセミナーに返してたら時間かかっちゃって...」

 

 

「え!?返しちゃったの!?」

 

 

「な~んか、ヒマリ先輩は知ってたみたいなんだよね。「それくらいはあげるので、あなたたちは危険な真似はしないように」ってさ。」

 

 

「ああそれと、これを開いたときに<Key>ってフォルダを見つけたんだけど何か知ってる?」

 

 

「なにこれ...()()?って読むの?」

 

 

「...()()?」

 

 

 全員の視線がモモイに向いた。流石にこの間違いはヤバすぎるとは思うが、このポンのおかげで後々のアレがあると思うと不思議な気持ちだ

 

 

「...あ...」

 

 

「あ~ダメダメ。アリスは触んないようにな~。」

 

 

 そしてナチュラルにケイの入っているUSBに触れにいこうとするアリスを持ち上げることで阻止して、それから離れさせる。ここで触られたらコイツを救えないかもしれないからなぁ...

 

 

 かなり悲しそうな表情をするアリスに心を痛めつつも、後にはおつりが返ってくるという思いで何とか耐え忍んだ

 そんなところでマキは「要は済んだね!」といって出ていき、ついにG.Bibleの内容を拝見...といくところだが、結果はわかり切ってるので個人的にはあまり盛り上がらない。こいつらもすぐに泣きわめくだろうな...

 

 

『それじゃあ、さっそく見てみようか。』

 

 

「うんうん!早く見よう!」

 

 

「なんか緊張してきた...ユズちゃんもこっち来てちゃんと見よう!」

 

 

「う、うん。」

 

 

 皆が明らかにワクワクした様子でそのディスプレイをのぞき込むが...まあ、この後のことは語るに及ばないだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「終わりだああああああああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

「あ~なんというか...まあ、ここまで来たらやるしかないんじゃ...」

 

 

「うわあああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

「聞けよ...」

 

 

 あまりにも情けなく泣き叫ぶモモイと、モモイほど暴れることはないが、目に見えて絶望する二人に状況を把握できていないアリス...うん、終わってるわ

 

 

『ええと...みんな、絶望するにはまだ早いと思うよ?』

 

 

 先生がそう言って統率を取ろうとするが、いくらカリスマAの先生と言えどこの状況をまとめるには苦労するらしい。一生モモイが泣き叫んでいる。長女の姿か?これが...

 

 

 その後時間をかけて何とか持ち直したモモイだったが、相変わらずこの世のすべてに絶望した表情で真っ白に燃え尽きている

 

 

「...ごめんね、アリスちゃん。私たちはG.Bibleなしじゃ作れない...賞を取ることは、無理なんだよ...」

 

 

 ミドリによる懺悔を聞いたアリスだが、その眼には諦めが浮かぶことはない。むしろ無理難題に応えてやろうという気概が見えた

 

 

「...アリスはその言葉を否定する。」

 

 

「...え?」

 

 

「アリスは、ミドリたちの作ったゲーム、「テイルズ・サガ・クロニクル」をプレイするたびに”面白い”と思います。それほどに”愛”を感じられます。」

 

 

「アリスちゃん...」

 

 

「アリスは...アリスは、みんなの、愛のこもった面白いゲームをプレイしたいと、そう思うのです。」

 

 

「そして、そんなゲームが賞を取れないわけがない。レベル99の勇者が、魔王に負けることはないのです!」

 

 

「...」

 

 

 アリスの独白を聞いたモモイたちは次第に俯かせていた顔を上げ、何かをケツイしたような表情をしていた

 

 

「...そこまで言われたんじゃあ、「もう無理だ」なんて、言えるわけないよね。」

 

 

「...うん、ここまで楽しみにしてくれたるプレイヤーがいるんだ。私たちの”ゲーム愛”を示してやろう!ほら、ユズもロッカーから出てきて...え!?いつの間に!?」

 

 

「わ、私も。作りたい...二人が、モモイとミドリが、私を訪ねてきてくれたおかげで。アリスちゃんがこの部活に入ってきてくれたおかげで、私の夢が叶いそうなの。」

 

 

「...だから、お願い。みんなの力を貸して...!」

 

 

 ユズの”夢”を聞いたモモイたちはその顔を輝かせ、その体に活力をみなぎらせた

 

 

「アリス!今からミレニアムプライズまでの時間はどれくらい?」

 

 

「6日と6時間35分です!」

 

 

 ...なんか時間が違うような?少しだけ猶予が長いか?

 

 

 頭に浮かんだ違和感をすぐに消し去り、すぐさまこれからのことについて思いを馳せる

 正直に言えば、俺が手伝うことは何もないと思う。原作では何とか締め切りにも間に合っていたはずだし、技術的にも俺ができることはかなり限られる。それこそお茶出しぐらいしかない...

 

 

 まあ、一番の問題は”面倒くさい”ということだ。何言ってんだお前!!と言われてしまいそうだが、本心から思ってしまうのだからどうしようもない

 だってここじゃ俺ができること何も無いに等しいし...みんなが切羽迫っている様子を見て愉悦する趣味なんてないし...

 

 

 ということで、今回俺はゲーム開発に介入しないことにした

 

 素人は黙っとれ────

 

 そういうことだ

 

 

 

 

 

 

 

 とまあ、普通に先生と仕事を進めたり、たまにゲーム開発部に差し入れしに行ったり、セミナーやC&Cに詫びを入れにいったりしていると、いつの間にか締め切りの時間がやってきていた

 

 さすがに俺と先生も様子を見に行ったが、直前までアイツらは切羽詰まった様子でプログラミングなどをしていた

 

 

「お姉ちゃんまだ!?」

 

 

「も、もうちょっと待って!...ええと、ここをこうして...できた!ユズ!」

 

 

「よし、簡単なテストをして...エラーなし、いけるよ!」

 

 

「あと21、20、19...」

 

 

「ファイルをアップロード中!もうちょっと...!」

 

 

「11、10、9...」

 

 

「...できた!転送する!」

 

 

「4、3、2...」

 

 

「転送完了!間に合ったあああああぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

 皆が固唾をのんで見守る中、ついにミレニアムプライズへの参加受付を完了することができた

 

 ここ最近はずっと缶詰だったために、みんなが死屍累々の状況だがその眼にはやり切った満足感が浮かんでいた

 

 

 本当に大変そうだったから、ちゃんと受付が済んでよかったよ...最後はギリギリすぎて、まさか間に合わないかと思ってヒヤヒヤしたぜ

 

 

「よ、よかった...」

 

 

「ギリギリすぎてもうだめかと...」

 

 

「アリスは疲労状態です...」

 

 

『みんな、本当にお疲れ様。この後は仮眠を取った方がいいと思うけど...』

 

 

 先生が疲れ切ったみんなの様子を見てそう言葉をこぼすが、どうやらその提案に頭を縦にふることはなさそうだ

 

 

「...いや、web版のやつをアップロードして、ユーザーの反応を見よう。」

 

 

「お姉ちゃん!?」

 

 

「...私も、賛成。」

 

 

「作品っていうのは、遊んでくれる人がいて成り立つと思うから...」

 

 

「ユズちゃん...」

 

 

「よーし、それじゃあ、アップロード開始!」

 

 

「ま、待って...心の準備が...!」

 

 

 ミドリの訴えに全く耳を貸さずに、モモイはアップロードのボタンをクリックする。すぐにアップロードのメーターが進んでいき、そして全世界に広まった。ここまでくればもう後戻りはできないが...彼女たちにとっては今更だろう

 

 

「...遅くなったが、本当にお疲れ。オイラはすごくいいゲームに仕上がったと思うし、みんな本当によく頑張ったと思うぜ?」

 

 

「さ、サンズぅ...」

 

 

「あーもう、泣くな泣くな。まだまだ結果発表まで時間があるし、ネットの感想だって届いてないぞ?」

 

 

「...私も今なら抱きしめてもらえる...?」

 

 

「アリスはみんなの感想を見ようとしている...」

 

 

 泣いてしまったモモイの頭をなでて落ち着かせていると、なぜか顔を赤らめ何か思案している様子のユズに、同じく目に涙を浮かべているミドリ。そしてみんなをよそに一人パソコンに向かって感想を見ようとするアリス...

 

 

 とりあえずアリスは止めるか

 

 

「アリスーもうちょいあとから()()()()()が来るからなー。あんまり早く見すぎると気分悪くなるぞー。」

 

 

 そう、配信直後のコメントにはロクなものがない。*1大概は...というか、ゲームをプレイできる時間がたっていないくせにコメントを書き込むということは、そのゲームのイメージのみで書き込んでいるということ。

 そのゲームに対しての正当な評価ではないことが多いのだ。*2

 というかこういった輩はゲームの評価をしたいのではなく、評価をしている自分に酔っているだけなのだ*3

 

 

 ...少々個人的な感情があったかもしれないが、総評としては気にしなくてもよいということだ

 

 

「状態異常デバフですね!アリスは回避します!」

 

 

 そのままモモイの頭を撫でている俺のところまでトコトコと歩いてきて、そして「ん!」と頭を俺に突き出した

 

 

「...頭突きか?」

 

 

「む~!違います!アリスも撫でてください!」

 

 

「...なんでだ?」

 

 

「撫でられているモモイが嬉しそうだからです!これを見るに、サンズの手にはHP回復機能があります!」

 

 

 なぜだろう。地獄が終わったはずなのにまた地獄ができた気がする。...先生!その微妙に温かい目を止めて何とかしてくれ!

 

 

(サンズ...兄妹って、いいものだよ...)

 

 

 先生ィーーー!!!

 

 

 やめろ!何となくで頭を撫で始めたけど、これってすぐに社会的死に結び付くからな!?最悪俺がミレニアムから除籍されるぞ!?新聞の一面に「驚愕!ミレニアムの男子生徒、年下の女子生徒にセクハラか!?」なんて載ってたら俺はもう日の元を歩けなくなるんだぞ!?

 

 

 ああクソ!先生はもうだめだ!なぜかこの光景を見て和んでいる!

 ...あッユズもこっち来た。まって、おずおずと頭を差し出さないで!えっミドリ!?ブレーキ役じゃないのか!?アリスは上目遣いで「兄さん...」とか言うな!どこで学んだんだそんなこと!!!

 

 

「ちょ、ちょっと待って...」

 

 

「「「「撫でて((ください))(ほしいです)!!!」」」」

 

 

 

 

 ...俺の手は腱鞘炎一歩手前になった

*1
個人の感想です

*2
個人の感想で(殴

*3
個人の感そ(殴




ーchips
先生は生徒同士の絡みが好き。マイナスイオンがでてるよね...


・供養
没タイトル:愛です 愛ですよアリス

ジールライ 様、
本に付いてる帯を栞にする侍 様、誤字報告ありがとうございます!


ゆるっちゃん 様、
ジールライ 様、
銅三郎 様、
初代星の戦士 様、☆10評価ありがとうございます!嬉しみ


モクザワ 様、☆9評価ありがとうございます!


最後に、筆者のモチベーション向上につながりますので、評価、感想、誤字報告のほどよろしくお願いいたします。



あ、本日18時に番外編投稿します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。