この透き通る世界を俺は機械と骨でハッピーエンドにしてみせる 作:多趣味なオタク
> 祝!100000UA達成! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
皆様本当にありがとうございます!これからも完結までエタらずに書き続けていく所存です!
...もはや100000UAを越えて103000UAになっていることについては筆者が一番驚いています。本当に何があった???
「見て見てアリス~ほら、メイド服~」
「ひいっ!」
「おい何してんだモモイコラ。」
「あっ......な、何でもないよ~」
「無理があるよお姉ちゃん...」
『あはは...』
あの報復?の後、また菓子折りを選ばなければいけない辛さを感じていた頃。突然ネル先からモモトークが来て、「菓子折りはいらないし謝罪もいらない」という内容だけ送られてきた。とりあえず了解したという旨を送ったが...良かったのだろうか
しかし本人からそう言われているのであれば、それに従う他ない。これ以上は自己満足になっちゃうからな。...人間関係ってめんどい
そんなことがありつつも時間は経過していき、今日はついにミレニアムプライズが始まる日
あの日からメイド恐怖症になってしまったアリスを虐めているモモイに圧を掛けつつみんなの様子を見ているが、どこか緊張している様子だ。あまり態度に出さないよう努めているのがわかるほどにはぎこちない部分がある
...ここで失敗してしまえば、今までの苦労は水の泡。そしてこの
さて、ユズからあの時の建物の弁償がC&Cに行ったことの報告を受けた後、部室にあるちょっと古めのテレビにコトリが映る。どうやら彼女が司会進行を務めるようだ。そのまま今回のミレニアムプライズの概要などが説明されていく
...そういえば、なんで彼女のメガネの左目側は下に歪んでいるのだろうか。たまに泣いているのかと思ってギョッとしてしまうのだが
そんなことを考えつつ耳を傾けていても、一向にゲーム開発部の名前は呼ばれない。そして途中途中に無視できないほどのぶっ飛んだ発明品が紹介されていき、いつのまにか最後の一位の発表にまで来てしまった
「ではでは!今回のミレニアムプライズ、栄えある一位は...」
「...」ドキドキ
「もしかして...もしかして?」ソワソワ
「ううっ...」ウズウズ
「...」キラキラ
落ち着かない様子のモモイたちに、瞳を輝かせるアリス。そして溜めに溜めた後、ついにコトリの口が開かれた
「...CMの後で!」
「ッアリス!」
「はい!魔力充電100%!いつでも撃てます!」
「待って!頼むから待って!気持ちは凄くわかるけども!!」
『まだ希望はあるから、ね?とりあえずはその武器をゆっくり下して...』
正月のテレビよろしく大事なところでCMを挟んだことが気に障ったらしい。モモイはアリスに呼びかけ、その声に呼応してアリスはその大きすぎる銃口を、撃つ対象としては余りにも小さすぎるレトロなテレビに向けた
その様子を見たミドリは必死に彼女たちをなだめようとし、先生はまるで立てこもり犯に対応する刑事のように呼び掛けた。気持ちはわからんでもない
「まあまあ、良くも悪くもまだ結果は出されてないんだ。自分たちが発表されるまでの気持ちを落ち着ける時間だと思えばいい。な?」
「うう...わかったよ...」
「...アリスは!なんとか我慢が...でき、まし...た!」
モモイは俺たちの言葉を聞いて、納得したように頭を振って渋々その腰を落ち着けた。対してアリスは最期の最後まで葛藤し、数秒考えこんでから苦しそうな声でその銃口を下した
...なんとかなったようだ。またもやこの部室から物品が消失することを防げたようでよかった(二敗)
「皆様お待たせしました!それでは改めて、第一位の発表です!!!」
「早くしろー!でもちょっと待ってー!」
「ちょっと静かにしてお姉ちゃん!」
また騒いでいるが、何か言うのも面倒なのでそのままにさせておこう。先生ももはや声を掛けようとしてないしな
「まさに画期的発明!
「うわあああああ!!!おうおしまいなんだー!!!!!」
「アリスは死んでしまいます...教会に、教会に行かないと...」
「...やっぱり、ダメだったのかな。」
「ア...アア...」
ふむ...廃人に死者、狂人に絶望する人...ダメみたいですね。もうこの部活は終わりです
『そんな...』
流石の先生もショックを受けているようだ。俺も賞はとれると思っていたのでショックだが...何か引っかかる
果たして原作の彼女たちはどうしたのだろうか?
今回、彼女たちはできるだけのことをしたはずだ。傍で見ていたから多少は贔屓目があるかもしれないが、それでもネット上での評価を見る限りかなり良い出来だったはず...
それに、メタな話時系列が後のイベントでも
そのように考えこんでいると、廊下の方からあわただしい音が聞こえてくる。誰かが走ってこちらに来ているようだ。...来るのが速すぎやしないか?
そしてゲーム開発部の扉は開かれ、
「モモイ!ミドリ!ユズ!アリスちゃん!」
「え!?く、来るのが速すぎる...」
「そ、そんな...まだ心の準備が...」
「悪魔ー!セミナーには人の心がないんだー!」
「え!?な、なんでそんなことを...?と、ともかく...」
ゲーム開発部に
...待て、あの優しいユウカが笑顔でそんなことをするのか?少なくともあの笑顔は本物の、何かを喜ぶような、誰かを褒めたたえるような笑みだった...まさか!?
「みんな、おめでとう!!!」
「...ふぇ?」
「え?」
「?」
「あ...え?」
「な、何?まさか結果を見てなかったの?」
アリスたちは固まってしまい動くことができないようだ...俺が聞いてみようか
「...なあ、ユウカ。ミレニアムプライズって、一等賞、二等賞以外にも賞が設けられることってあるのか?」
「?そりゃあ、特例中の特例だけど...」
「え、ま、まさかそれって...」
『実際に結果を見る方が速いね。私のシッテムの箱で見て見よう。』
そうして、先生の持つタブレットに映し出されたのは...
「...今回、特別に
「...え。」
「「「ええっーー!!??」」」
「...え?」
ということで、無事にゲーム開発部は廃部の危機を免れた。...というわけではない
今回の受賞はあくまでも「特別賞」であり正式な受賞ではないため、その猶予が生まれただけ。つまりは次回の実績をきちんと残さなければまた廃部になってしまうというただの延命措置となったわけだが
「よーし!このままの勢いで神ゲーを作り続けてやる!」
「うん、テイルズ・サガ・クロニクル2のおかげで私たちに注目が集まってるから...いいゲームを作れば認められる...と思う。」
「ユズちゃんの言う通り、今私たちは注目、期待されてるからいいゲームを作って行こう!......だからね?お姉ちゃん、序盤で即死は止めよう?」
「えぇー!!??これがいいんじゃん!!」
「アリスもそれはどうかと...」
「うわーん!なんでー!!??」
...まあ、何とかなるだろう。モモイはちょっと(ちょっと?)難易度設定が苦手だが、ゲームへの愛情は確かだ。ミドリはそんな姉を何とかしてくれるだろうし、ユズは部長らしくこの部活をまとめてくれるだろう。アリスは宣伝・広告要員です
さて、もはや俺たちの介入はいらない。これからはゲーム開発部に赴く必要もないだろう...そんなことを言えば、先生からは信じられないような目で見られ、ユズたちには俺の周囲を涙目で囲まれてしばらく動けなくなってしまった。若干だがシッテムの箱からも視線を感じるような...?
「...さて、こんなものかな。」
現在、俺は今日の出来事を終え自室にいた。珍しく椅子に座って、いつもは書類やらなんやらで物の置き場所のない机の上にノートを広げている
「ちょっと面倒くさいが...まあ、日記ってのはこんなもんか。無駄にはならんだろうさ。」
「どうかしましたか?あなた様?」
「いや、ちょっとした独り言だよ」
最近になって書き始めた
思い返すこと数十分前...
ウィーン...ガチャン
ポーン
時刻は八時過ぎ、結局あのかごめかごめ的なやつの後もセミナーに行ったり先生と書類仕事したりで遅くなってしまった。先生はまだ仕事をするようで、俺も残って仕事をすると言ったところ
『いやいや、サンズも今日は色んなことがあって疲れたでしょ?早く帰って体を休めた方がいいよ。それで、明日また頑張ってくれればうれしいかな。』
そう言われてしまっては帰るほかない。一応下のコンビニで差し入れを買って渡してから帰ってきたが...あの書類の量は一日じゃ終わらんだろうな
頭の中でそう考えつつ、乗っていたエレベーターを降りてから三番目にある扉の目の前に立つ。ミレニアムだから近代的でいいよな、マンションだし、エレベーターあるし
「...うわ。」
バックの中をゴソゴソと漁る。鍵はない
冷や汗を垂らしながらズボンのポッケを探る。あるのはハンカチとティッシュのみ
「...シャーレに忘れたか?」
一度、周囲に誰かいないか見渡し誰もいないことを確認する。誰もいないことが分かった次の瞬間、俺はドアの向こう側にテレポートした
「あってよかったテレポートってな。」
これがなきゃホームレスだった。やっぱこれだね
なんて、ふざけている場合ではない。いや、本当にふざけるなよ。なんで、なんで...
「奥のキッチンから音がすんだよ...!」
しかもめっちゃいい匂いしてるし...てか電気付いてる時点で気づいとけよ俺!
「...ここをもう少し...いえ、あなた様はもうちょっと濃い方が...」
なーんか奥で言ってるのが聞こえますねぇ!!!幽霊とか怪異とかじゃなくてよかったわクソが!やっぱり一番恐ろしいのは人間じゃないか!!!
恐る恐る足音を立てないように匂いのする方向へ足を進める。もちろんいつも持ってる拳銃を持ちながらだ。気分はさながら潜入に特化した伝説の某傭兵。段ボールがあれば文句ないんだけどね!!
息を潜め、ようやくその部屋の前までやってきた。相変わらず物音がしている...突っ込むか
頭の中で3,2,1,とカウントダウンをする。身を乗り出そうと動き始めた時、既に手遅れだった
「あら?お帰りなさいませあな...きゃっ!?」
「ぐあっ!」
頭だけが先行して動いた結果、突然出てきた誰かの頭と正面衝突してしまった。デコがいてぇ...
対してぶつかってしまった相手方はそのまま床に転がってしまっている。当たり前に犯人だが、その姿を見て俺は別の意味で戦慄した
「え、は?な、なんでアンタが...ワカモがいるんだ!?」
なぜか顔が真っ赤な和服の少女を目の前に、俺は色んな意味で命の危機を感じていた
「うう...情けない姿をお見せしてしまい申し訳ありません。あなた様はその...無事でしょうか?」
「...無事も無事だが...てか顔を上げてくれ、こっちがちょっとやりずらい。んで、なんでアンタがここに?てかどうやって俺の家を知ったんだ?」
いや本当になんで?動機も分からなければ侵入経路も分からない。まさか強盗に来たわけじゃないだろうが...
あの不幸な事故...事件?不法侵入だから事件だな。があった後、よほど衝撃が強かったのか「お顔...お顔が...」と呻いていたワカモをソファに移して事情を聞くために色々処置をし終わった後、ワカモがすぐさま目を覚まして土下座をしてきた
とりあえず顔を上げさせて事情を聞いてみたところ、彼女が言うには
・家は俺を
・窓が開いていたのでそこから入った
などと供述しており...てか普通に窓からって言ってたが、ここ五階なんだよね。キヴォトス人はいつからスパイ〇ーマンになったんだ?
そして、一番大事なこと、
「それで...どうして俺の家に?」
「そ、それは...」
言いづらそうに顔を背けているが、なんとしても聞き出さなければいけない。なにせ動機が分からないと次回があるかもしれないからね君ィ!
そうして一呼吸置いた後、「どうか、はしたない女だと思わないでください...」と一言前置きをした後、ワカモはその目的を告げた
「...疲れてしまっているあなた様にお食事でも、と思ったのですが...」
あー食事ねなるほど...は?
「食事...?」
その後恥ずかしそうに顔を赤らめつつ事情を話しきったワカモは「少々お待ちください」と言った後、先ほどまでいたキッチンに姿を消した。丁度いい、その間に考えをまとめておこう
さて、今回の事件はどうやらワカモの善意によって引き起こされたようだ。いつ、どうやって知ったのかは知らないが(怖くて聞けない)、どうやら今日は俺が疲れていることを知り、労いのために温かい食事を作ってくれるようだ
相変わらずその感情を向ける相手を間違えているように思えるが、せっかく作ってくれたのでこの際これ以上は言うまい
...ということは、あまり表立ってこのことを言うわけにはいかない。もちろん彼女が不法侵入をしたのは確かだが、まあ情状酌量の余地はある。それに善意で来てくれた相手を無下にも矯正局に送るなんてことはしたくない
「...とりあえず、先生には報告か。」
モモトークで先生に簡潔に連絡を済ます。対処はこれくらいでいいか。そう思っていると、キッチンからエプロンを身に着けたワカモがお盆を持ちながらこちらにやってきた。その上にあるのは...魚の味噌煮か?
「お待たせいたしました。こちら、鯖の味噌煮とお味噌汁に、お米とお漬物です。お口に合えばよろしいのですが...」
そう言って机の上に置かれたのは料亭さながらの鯖の味噌煮定食だった。レベルたっか。
こんな出来なのに不安そうな面持ちをしているワカモにこれで不安そうにするほどの高い目標を持っていることに軽く恐怖を抱きつつも、出されたものはしっかり食べなければいけないと思い「いただきます」と言ってから箸をつけ始める
「うっま!!」
なんだこれ!?身がすっごい柔らかくて味噌がしみ込んでる上に骨が全くないから食べやすい!
思わず傍にある炊き立ての白ご飯をかき込めば、これがまた合う。丁度いい塩味が箸を止めさせない。
箸休めにとみそ汁を飲めば、そのだしの旨さに驚愕し、次いで漬物を口に放り込めば絶妙な味のバランスに脳がスパークした
いや本当に箸が止まらない。目の前でただ俺の表情を見ているワカモを気に留めることすらなく俺は目の前のごちそうを食べ続けた。
(ああ なんてことだ 食べ始めているのに さらに腹がへっていくかのようだ。)
どこぞの孤独なグルメ愛好家のようなことが脳裏によぎったが、それでも箸は止まらない。結局白ご飯を三倍おかわりしてフィニッシュした
「いやぁ...本当に美味しかった。ここまで美味しいものを作ってくれてありがとう。せめて皿洗いぐらいは俺にさせてくれないか?」
「そんな!あなた様にそんなことをしていただくわけには...」
「いいからいいから、ほら座って座って。」
「あっ...」
俺が椅子から立ち上がったのを見て一緒に立ち上がろうとするワカモをなだめて、食べ終わった後の食器をシンクへと持っていく。なぜかワカモはそんな俺をずっと見ているが...まあ気にしないでおこう
皿洗いをして少し時間がたったころ、近況報告などの軽い会話をした。その中でワカモの気を先生に向けるため、先生のここがすごかったアレがすごかったなどを語ってみるもその間ずっと変わらない笑顔で
「ええ。」ニコニコ
「はい。」ニコニコ
「まあ!そんなことが...」ニコニコ
と返答するものだから、どこかきまりが悪くなってしまいすぐに別の方向に持っていくことになってしまった...
もぅさァ!無理だよコユキの教育をしてた時のノアみたいな笑顔だったんだからさァッ!
ということでもはや話すことがなくなってしまい、さっきワカモが出してくれた緑茶を飲みながらゆっくりしている。先ほどまで最近日課にしていた日記を書いていたが、思ったより早く書き終わってしまったのでこんなふうにリラックスしている。まじでゆとりがあるっていいな
今この空間には時計の動く音しか聞こえないが、不思議と気分が落ち着いている。そんな中、俺は先ほどまで考えていたことを思い出したために体を動かした
「ああそうだ...これ、やるよ。」
「...え?あなた様、これは...」
「ん?
「ええ!?そ、そんな...いただくわけには...いえ嬉しいのは嬉しいのですが...!」
「とりあえず机の上に置いておくから、好きなようにしてくれ...ふぁあ...少し、眠たいな。」
久々にこんなにゆったりとした時間を過ごしたもんだから眠気がすごい。ぼやける思考のまま、ベットのある方へとフラフラと歩いていく。そしてそのままベットに倒れ伏した
この時よく考えればワカモがどうやって帰るのかしっかり見ておけばよかったのだが、俺はそのまま意識を夢の世界に飛ばしてしまった...
ピヨピヨ ピヨピヨ
「むぅ...朝か。」
イヤに耳に残る小鳥のさえずりの音で目を覚ます
ふと自分の状態を見て見れば、昨夜は倒れ伏せるようにしてベットに寝ていたはずなのに、今は仰向けになって掛け布団を被っていた。おそらくワカモが俺を見かねてやってくれたのだろう。気が利きすぎてちょっと怖いな
そのまま周囲を見渡せば気付くことがある。俺の寝ている寝室がきれいに整理整頓されていた。昨夜の記憶はおぼろげだったからわからないが、少なくとも二日前まではここまできれいじゃなかった。これもワカモがやってくれたのだろうか?
...さて、そんなことをしているともう一つできれば気づきたくなかったことが見つかった。それは...
俺の寝ている場所の真横で定期的に上下している謎の山<ヤア!
いやだ!見たくない!俺の隣でワカモが寝ているなんて事実に耐えられる自信がない!ただでさえ昨日の一件で少し危うかったのにこれ以上はマジで惚れちゃう!!先生助けて俺この娘好きになっちまう!
アンテのホテルでのベットの盛り上がりのようにウゴウゴはしていないが、それでも嫌すぎる。目に見える地雷じゃねーか!!
だがしかし、それを見なければ始まらない。もう誰かと一緒に寝てしまったのは事実だし、確かめないとどうしようもない。もしかしたらワカモじゃないかもしれないしな!だとしたらそれはそれで問題か...
朝からステーキを食べるかのような思いで布団の端を手にかけ、そして一気に布団をめくりあげる。さて、もう何が来ても驚かないぞ*1
バサッ
アリス「ZZZ...」
スッ
「え?ん?」
バサッ
アリス「んぅ...」
スッ
「......」
スタスタ ガチャ
「もしもしカンナさん?俺ちょっと児ポで自首するわ。」
「は?」
いやー危なかった。カンナさんに事情を説明しているうちに冷静になって考えてみればまだ大丈夫な可能性あるわ。ある程度事情を聞いたカンナさんには「痴話げんかはよそでやってください」と言われてしまったが...また今度飲みにでも誘った方がいいのかもしれない
ちなみにだが、この前元カイザー理事を引き渡す事になった時、割と重大な出来事なので少し事情聴取をされたのだが、その時に何気なく発した愚痴から意気投合し、そこからたまには屋台のおでんを食べに行くほどの関係性になった。あそこのおでんマジでうまいんだよな
...そしてたまにカンナさんを成人だと思ってしまうのはしょうがないと思うんだ
そんなことはさておき、とりあえず寝間着になっているかわいらしいアリスを揺すって起こす。マジで何があったの???
「おーい起きろー起きてくれないと俺...オイラ死んじゃう。」
「うぅ...はッ!アリス、起床しました!」
「ああ、おはようさん。とりあえず顔洗ってきな。話はその後だ。」
「はい!了解しました!」
まだ目覚めたばかりなのに弾けるような笑顔のまま、アリスは洗面台の方まで
...なんで場所分かんの?
「さて、それじゃあさっそく聞きたいことがある...どうやってここに?てかなんで寝てるんだ?」
そんでなんで俺ん家の部屋把握してんの?
...まあとりあえずは侵入経路だな。昨日のワカモは窓からだったが...アリスはどうだ?
「はい!ええと...まず、アリスは先生からサンズの家の情報をクエストで入手しました!」
先生!?個人情報ってもんを知らんのか!?
まあいい、それでどうやって入ってきたのかだ。まさか俺みたいにテレポートしたわけでもあるまいし
「そして、朝になってサンズのお家の前まで来たのですが、鍵が開いていなくて...」
まあ開けてないからな。開けてたら防犯意識なさすぎだろ。ってか朝って何時?まさか朝4時とか言わないよね?
「そしたら、モモイから聞いたことを思い出したんです!」
「あかないドアは何度も開けようとすれば開くと!」
「は?」
「あうっ...」
ふむ...ハイクを詠むがいい、サイハネ=モモイ!慈悲はない!
あとで奴を忍殺!することが確定した。とりあえず今はドアノブを見に行くのが怖い。これって俺が払わなきゃいけないんですか?
...まあ俺の懐事情はいったん置いておいて、とりあえずアリスの言うことを聞いておこう
「...続きを話してくれ。」
「は、はい。そしたらモモイの言う通りドアを開けれるようになって、そして寝ているサンズを見つけたら、アリスも眠たくなってしまって...」
「それで、オイラの布団で寝てしまったと...なるほどな。」
「は、はい。」
一通り聞いてみたが...事件性はないな。ひとまず安心と言ったところだ。後はアリスと一緒に管理人さんに謝ったり、アリスに常識を教えたりするだけだな
...コユキの時に使ったやつの使いまわしでいけるか?
「はぁ...オーケー分かった。アリスにも鍵を渡してやるから、二度とこんなことはしちゃダメだぞ?」
「はい!アリス、しっかりと承知しました!」
この後一緒にご飯食べたり管理人室に行って謝ったりした。俺の財布は少し寂しくなった
許さねえ...許さないぞ陸八魔アル!
ちなみにゲーム開発部ではアリスの朝チュン発言で騒然となった
やめろ!!!俺は!!!ロリコンじゃ!!!ないんだ!!!
あの動乱のミレニアムプライズが終了し、想定していた当初よりも行く頻度が多くなってしまったゲーム開発部を後にして一人廊下を歩き続ける。周囲に人はおらず、まるで自分ひとりが世界から拒絶されたような感覚だ
ふと感傷に浸っていたところで、妙に肌色が多い人物が廊下に立っているのが見えた。その瞬間、俺は俺の持ちうる限りの防御手段を使用する。あまりにも心もとないが...しないよりは大分マシだ
「あ、来た...なんでサングラス?」
「...人には、時として何も見たくない時があるんだよ。」
「へー。」
興味がなさそうに返事をする露出度がとんでもない痴女一歩手前どころかその向こうへPlus Ultra!!している目の前の生徒は和泉元エイミ。特異現象捜査部という訳ありな部活に所属しているエージェント?的立ち位置の生徒だ。そして一年生だが初対面からタメ口だった肝っ玉の据わったやつである
...合理主義者すぎてそういうところに重きを置いてないだけかもしれないが
そして現在俺の視界を守ってくれているサングラスはなんと可視光線透過率100%という日光を完全に遮断してくれる逸品だ。これがあれば見たくない現実も隠してくれる......例えば俺の目の前に突っ立てるヤツの体とかな
そのまま特に会話もないままに歩き続けていると目的地であろう扉の前までたどり着いた。にしてもこのサングラス、黒すぎるせいで全然前見えなくて途中途中で壁にぶつかりそうになったんだよな。しかしこれも目の前の危険物体を見ないようにするための代償だ我慢するしかない...
というかいくら女性に慣れたとはいえ肌を見るのは無理なんだわ!!!羞恥心を!!!持て!!!
内心憤りつつ扉を開ける。するとそこには
「ふふ...こんにちは、サンズ君。この天から与えられたものが数えきれない見た人が思わず二度見してしまうほどの超絶容姿の整った博識かつ天才系美少女の私が呼び出したので当然ではありますが...」
うわ、開幕からうるさいなこの人...
儚げな見た目とは裏腹に一息でとんでもない情報量を喋るこの人は、この特異現象捜査部の部長であり元ヴェリタスの部長、加えて全知という称号を(自称か他称か知らないが)保持している割ととんでもない人物だ
「始めっから飛ばしてますね、
「そ、そんな...始めの頃の初々しく私に敬意を払っていたサンズ君はいったいどこに...」
ヨヨヨ...とわざとらしく泣き真似をしているが、このやり取りをするのも二桁回目だ。会うたびにこんなことをしているのでもはや恒例行事になっている
さて、ここで俺と彼女との関係性を説明しておこう。
俺と彼女が出会ったのは日記が始まった初日、つまりは俺が一番最初に知った生徒がこのヒマリさんとなる。彼女曰く「あれは運命的な出会いでした...始まりは私がその日の運勢を確認した時...」とかなんとか言っているが、ただ単に俺がこの広すぎるミレニアムの校舎で迷った結果偶然彼女と出会っただけのことだ。
ちなみにその時もヒマリ節をかましたらしく、日記には”不審者に会った”と書かれていた。それからは高頻度で彼女に付きまとわれそのたびにヴェリタスに勧誘されたらしいが...それも俺が二年生に上がるころには止んだらしい。絡みは続いたようだが
そんなこんなで彼女とは気安い関係を築いている俺だが、結構今気を張り巡らせている。基本的に他人との接触をしない”前の俺”だったが、前述したとおり彼女とはそうも言えない。だから”前の俺”と相違ないように接しなければいけないのだが...彼女は”全知”の通りそこらへんの機敏は鋭い。すぐにバレてしまうかもしれないな...
「本題を...と言いたいところっすけど、おそらくオイラの頼んだアレの事っすかね?」
「ああ、はい。そのことですが...いつものことですが、もう少し反応してくれてもいいのでは?私頑張ったんですけど?珍しく可愛い後輩に頼まれたので頑張ったんですが???」
うわめんどく...
危ない危ない、思わず本音が出てしまいそうになった。というか記憶を見ているとヒマリさんが可哀そうだと思っていたが、実際にこれを受ける身になるとあんな雑な対応になるのも頷ける。最初のアレもあるし余計に
「はぁ...せっかく情報収集をしたのですが...頑張って!仕事の合間に!したのですが!!!」
「分かりました分かりました......いつもありがとうございます。ヒマリさんのおかげでいつも楽しく暮らせていただいてますよ。(棒)...本当に、感謝してます。」
適当過ぎて感謝するベクトルが違ったような気がするが、まあヒマリさんも顔のニヤケを抑えきれてないし大丈夫だろ。感謝してるのは事実だしな
「うへへ......はっ!ああ、そうですね。今回のサンズ君の依頼、
「...」
「...その、ですね...」
「...は?まさか、アンタ...」
「あの...何かあることは分かったんです。それがお宝と言えるほどの代物であることとか...ですが、その詳細や所在となると...」
「ハァ...」
「ちょっ!?違うんですよ!私もサンズ君の依頼ということもあっていつもよりやる気を出して取り組んだんです!それでも
信じてくれと涙目ながらにそう訴えかけるヒマリさんはさておき、脳内で先ほど言われたことを整理する
そもそもの話、ヒマリさんの技術力に不信などはない。彼女が突破できないのは世界を破壊するシステムくらいだろうし、なんならそれすらも突破してしまいそうに思える。つまりは彼女の言う通り、その情報だけがなかったのだろう。それがカイザー側の意図的なものなのか、本当にその情報だけが抜け落ちているのか...
前者の場合、カイザー側にヒマリさん以上の技術力を持つ人間がいることになるが...まああのヤバい会社にそんな逸材がいれば世界の損失なのできっといないだろう。つまりは後者、その情報だけが抜け落ちていることになる。その場合にはあの元社長の発言に矛盾があるように感じられるが...どうなんだろうか
ちなみに俺の宝物の予想はビナーとか預言者ってやつだ。なんか機械でできてるくせにヘイロー持ってるよくわからん奴らだな。なんかちらっと考察スレで天使が...とか聖書が...とか言ってたけど俺にはな~んもわからん。俺は未プレイ勢なんでな!
話を戻すが、結局のところその宝物とは何だったかということはわからないが、その存在は確かであるらしい。まあ確証がなけりゃあんな施設作らないだろうし...続報に期待ってとこだな
そのように放置していると、先ほどまで涙目だったのに、今では半分ガチで泣きかけているヒマリさんに気が付いてしまった
「あ~...大丈夫っすよ~別に失望とかしてないですよ~ほら泣き止んでくださいね~」
「うう...グスッ、さ゛ん゛す゛く゛ん゛...ズビッ」
「ああ綺麗な顔なのに鼻水でぐちゃぐちゃにして...ほらティッシュ。」
「グスッ...ありがとうございます、サンズ君。...その、いなくなってしまったり、しませんよね...?」
...ああ、またこれか
ユウカが俺がシャーレに所属することをミレニアムに伝えまくった事件*2の後、度々この人は俺が居なくなることに恐怖してしまう。たとえ俺がシャーレに所属していたとしてもミレニアムの一員だと思ってたんだがな...ここまでになってしまうと何かしらの策を講ずる必要があるのかもしれない
そして俺が考えるに、このようになってしまうのは、ヒマリさんが”前の俺”に無意識のうちにでも惚れていたからだと思う。俺が記憶を覗き見る限りラブコメみたいになってたし...毎日美少女がちょっかいかけにくるとかラブコメ以外の何物でもないだろ!いい加減にしろ!
...俺の個人的な感情はさておき、俺の恋愛眼(経験値0レベル1)によれば間違いない。そして問題は俺がその本人ではないということ
これはすっごく悩んだ。もう普通に頭抱えて一日中布団にくるまってた
で、その結果俺の出した結論。”前の俺に成り代わること”だ。俺の今の状態が元の意識を封印的な感じにして今の俺の意識が浮上していると考えると、今の俺はまた元の意識が解放されるまでの橋渡し役ってことになる。つまりはみんなの好感度を維持しながらハッピーエンドを迎え、最後に意識を受け渡せば大団円!...ということになるはず!
俺の将来の展望はさておいて、とりあえず目の前のヒマリさんを何とかしよう。先ほど助けを求めようとエイミの方を見ていたが、特に感情を感じさせない表情でスマホをいじっていた。せめて見ろや!
「...いなくなったりなんてしませんよ、そんなこと考えたこともないです。それよりほら、呼ばれたんで買ってきましたよ、あったかいゆず茶。」
「...あの、おばあちゃん扱いしてませ「ほらエイミも清涼飲料水買ってきたから!」...」
別におばあちゃん扱いなんてしていない...ただちょっと、体の弱い方への配慮をしているだけだ
そんなこともありながら、その後はエアコンのリモコン争奪戦をしている二人をよそ目にトキからのよくわかんないメッセージを処理したり、アリスの話を熱弁したりした
「...はぁ。」
「どうしたの部長?」
「ああいえ、いくら全知で美しさが天井突破しているこの私といえども、
「...そうなんだ。まあ、中身が違うからね。しょうがないんじゃない?」
「そうなんですよ...オマケに彼は私にそれを隠そうとしていますし...はぁ...」
「大変そうだね。」
「そんな大変な状況で平然としているエイミが信じられないのですが!」
「私は、まあ...初めに明かされたし?」
「は?何ですかそれ?初めて聞いたんですが???」
「...」
「ちょっとエイミ?聞いているのですか?エイミ?エイミ???」
・オマケ
とあるメッセージログ
飛鳥トキ
突然すみません、ただいま緊急事態が起こっているのですが、助言をいただいてもよろしいでしょうか?
適当なこと...すみません、身に覚えがないのですが
はて、そのようなことがあったのですね。私にはまったく身に覚えがなく...
ああ、そのことです
今サンズ先輩がヒマリ部長のところにいるお陰でリオ様が落ち込んでいます。どうにかしてください
ついでに私の暇つぶしをしてください
そんなことはどうでもいいので、早く助言をください
リオ様が少しづつ萎んでいます
分かりました
リオ様にサンズ先輩から「愛しのスウィートハニーに会いに行く」と伝えておきますね
完璧メイドですので
はい
えっ
この後トキからの謝罪が続く。最後には「あの激辛だけは...」というメッセージで終わっている
うわーん!ブルアカエアプ過ぎてキャラ崩壊がとんでもない気がします!筆者は雑魚モンスターです!
...解釈違いを起これた方、本当に申し訳ございませんでした。
ちなみになんですが、万魔殿でダストトラストなサンズくんを妄想しました。ストーリーが思いつかない上にキャラの造詣が浅いので書けませんが。
Ink!Chara 様、
ロクト080 様、☆10評価ありがとうございます!あなたたちがナンバーワンだ...!
飛翔蝸牛 様、
Acedia-49 様、☆9評価ありがとうございます!
最後に、筆者のモチベーション向上につながりますので、感想、評価、誤字報告のほどよろしくお願いいたします。
ところでなんですが、筆者ってハッピーエンド主義者なんですよ。いきなり自分語りをするようでアレなんですが。それでもダークな雰囲気の作品が好きなんですよね。ちょっと違うかもしれないんですが、例えばSCP5000とか8000とか、反ミーム部門とか、 Lobotomy corporationとか...
つまり何が言いたいのか、と言うことなんですけれども
アークナイツと Limbus company がコラボってマジ?