この透き通る世界を俺は機械と骨でハッピーエンドにしてみせる   作:多趣味なオタク

3 / 49
筆者の語彙力と知識量により、毎話約3000文字ほどになると思われます。なぜブルアカ主体の物語にもかかわらずブルアカ未プレイなのか...

それでは、本編どうぞ


Bonetrousleーはじめてのたたかい

 

 

 かの有名な驚愕顔を心のうちで晒した後、脳内で思考を再開する。

 

 

 なぜ先生の性別が女性なのか?この疑問が脳内を巡り続ける。では、先生が女性だとどのような問題があるのか

 

 まず、生徒たちとの交流に俺が知っているゲーム本編とで変化が生まれてしまうことだった。問題があると列挙しておいてなんだがこれに関してはあまり影響がないと考えてよいだろう。確かに俺の知っているゲーム本編では、これは男性では?というような描写がなされていることがあったが、別に女性であっても成り立つように思う。

 次に、これは個人的な感情の話になるが、俺の予想していたことと異なることが起こっているということだ。前述したとおり、原作では男性的描写が目立っていたため、俺は何の疑いも持たずに先生は”男”だとしてこれからの計画を立てていた。いや、正確には付き合い方、か。ここまでの道中で何度も脳内シミュレーションを行ってきたことがこの瞬間に無駄になってしまったのだ。問題と言って差し支えないだろう。

 

 

 まあ、つまるところ、俺の勝手な決めつけによるツケが回ってきたということだった。

 

 

 あまり人をじろじろ見るのはいかがなものかと思いここまでの道中にある雑貨屋で購入してきたサングラスだが、本来意図していた用途とは違うが、結果的にすごく助かった。先生からすれば一人だけ離れたところにいるやつが急に白目になったり目線がウロチョロしていたら不信感がすごいからな。そうなってしまえばファーストコンタクトとしては大失敗。俺はしばらく落ち込んでいたことだろう。

 

 

 

 そうして軽く自己嫌悪に陥っていたところ、なにやら各々の自己紹介が終わり、シャーレ奪還に向けて一致団結をしたようだった。これはいけないと思い、テレポートを使い身を隠す。初登場はちょっとカッコよくしたいからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

『......?』

 

 

「どうかしましたか?先生。」

 

 

『いや、大丈夫。何でもないよ。』

 

 

「そうですか、ではさっそく向かいましょう。」

 

 

「あいつら絶対許さないんだから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、場面は変わり原作でよく見た戦闘のチュートリアル戦だ。先ほど見た世紀末のような状態の道路の上には先生たちが魔王の城に向かう勇者パーティのような様相で歩いていた。...こんな表現をするのは例の王女ぐらいでいいのだが、彼女だけでなく俺までもあのゲーム狂どもに汚染されてしまったのかもしれない。そんな無駄なことを考えているうちに、彼女たちは不良生徒たちと接敵していたらしい。先生の指示する声とともに銃撃戦の音が聞こえてきた。

 

 

「おっかねえな~。てかあの人マジで何者だよ。」

 

 

 テレポートを使ってビル群の上から真下の先生たちの様子を確認しつつ、先生の異常さを確認する。まだシッテムの箱を所持していないのにもかかわらず、敵味方の位置関係を完全に把握しているかのような指揮を執っている。あの人にはいったい何が見えているんだ?...しかし上から見ていると余計に見覚えのある光景になってくる。*1やはりここは俺のよく知っているブルーアーカイブの世界なのだと再確認した。

 

 

 しかし、いくら先生といえども一人の人間。ミスは起こしてしまうようで

 

 

「ッ!危ない!」

 

 

 不良生徒のうちの一人が先生に銃口を向ける。運悪く配置的にも誰の助けも得られない状況。このままでは確実に先生が撃たれる

 

 

 そう分かった瞬間、テレポートを連続で3~4回連続使用して先生のもとに近づき、その腕を引っ張り弾丸が当たらないよう調節する。すると先ほどまで先生の居た空間を弾丸が通過した。危なかった。もう少しで致命傷になるところだった。こんな序盤で死なれては困る。撃たれるにしてもエデン条約の例のあのシーンでなければ。先生に負傷のないことを確認すると、先生を射撃した不良生徒の様子を確認するが、そこには倒れこんでもはや動かない死体があった。...いや生きてるか、ヘイローもついてるし。しかしピクリとも動かない様子を見ると相当”お礼”をされたらしい。南無三

 

 

 周囲の安全を確認し、腕を引っ張り俺の体に抱き寄せていた先生と適切な距離をとりつつ話しかける

 

 

「よう、気をつけろよ?アンタはオイラたちと違って銃弾一発でも”コツ()”っと当たればお陀仏なんだぜ?骨だけにな?」

 

 

 あたりに沈黙が広がる。ふむ、ジョークとしては悪くなかったと思うが、なぜこんなにもウケが悪いのだろうか。せっかく一晩中悩みながら完成させた言葉なので、何かしらのリアクションは欲しかったのだが。とりあえずウィンクでもして茶を濁すか

 

 

 自分が銃弾を受けそうになったところを助けてもらったことを理解したのか、先生は俺が腕を引っ張ったことにより崩れた体勢を急いで直し、ネクタイと呆けていた表情を引き締め、こちらに向き直る

 

 

『さっきはありがとう。でも、この場所は危険だからすぐに離れたほうがいい。君まで巻き込まれかねないよ。』

 

 

「おいおい、さっき銃弾を撃ち込まれて死ぬかもしれなかったやつが何言ってんだ?それに、オイラも一応はアンタの御守り役で来たんだ。」

 

 

 ”うっ”と図星をつれたようにうめき声をあげる先生。それと同時に周囲にいた生徒たちがハッとした表情を浮かべ、すぐに険しい顔をして詰め寄ってきた。美人が怒ると怖いとよく言うが、どうやら事実だったらしい。現にその整った顔で責めるような表情をして近寄られると、冷や汗が止まらない。そんな俺をまず最初に問い詰めようとしてきたのは我らがセミナーの会計、早瀬ユウカだった

 

 

「色々言いたいことはあるけど、まずは先生を助けてくれてありがとう。私たちじゃどうしようもなかったわ。でも!それはそれとしてなぜあなたがここにいるの!ここに来たのは連邦生徒会に連邦生徒会長の事情を聞くために来た子たちばっかりよ!あなたはどういった理由でkードカーン!今度は何よー!?」

 

 

 哀れなり早瀬ユウカ。これは彼女がまじめすぎるがゆえに起こった悲劇である。と、心の中で彼女に合掌したのち、音の発生源に目を向ける。そこには私が犯人ですと宣言するかのような堂々とした様子の戦車があった。先生の周囲にいた色々と大きいトリニティの生徒によると、あの戦車は彼女の所属する学園のものであるらしい。だが、そこは我らが頼れる早瀬ユウカ。すぐにそれが不法に流通したものと看破し、排除のために行動を開始する。

 

 

 俺はたかが拳銃一丁で戦車をどうにかできるわけがないうえ、能力に関してもさらけ出すにはまだ早いと判断し、とっさに先生の身を守れるよう先生の横に立つ

 

 

「んじゃ、オイラは先生の御守りやっとくから。後は頼んだぜ?」

 

 

「あなた本当にそのために来たの...?ま、わかったわ、先生のこと、お願いね。」

 

 

 それから先生の横に立ち、いつでも守れるよう気を張り巡らせていると、すぐ横から先生が指示を飛ばす

 

 

 

『ユウカ!そこでシールド!ハスミは前の遮蔽に隠れつつ攻撃を続けて!』

 

 

 先ほどと変わらず何もかもを見通しているような鋭い指揮により、目の前の戦車が見るからにボロボロになっていく。それからものの1,2分で砲塔の照準はこちらに向くことすらなくスクラップと化してしまった

 

 

 戦車がスクラップと化すとかあのハスミとかいう生徒の銃はいったいどれほどの性能なのだろうか

 

 

 ほっと一息つこうとしたところで、前方からものすごい”圧”を感じた。恐る恐る様子を伺うと、そこには”絶対に事情を説明してもらう”といったオーラをまとっているユウカがいた。

 まずい、これは確実にシメられる。なんとかここから生き残る方法はないか?考えろ、考えるんだ俺!そう俺が目の前の難題に頭を悩ませ、これはあきらめて素直に事情を説明するしかないのかと半ばあきらめていたところ...そこで俺に電流走る

 

 

──そうだ!先生について行って時間を稼げばいいじゃないか!

 

 

 一見これはただ単に俺の死期を先延ばしにする愚かな行為に見えるだろう。しかし、この行為にはしっかりとした理論に基づいての行為なのだ。怒るという行為にはほかの感情表現よりも多大なエネルギーを消費する。そのため、一般的には怒りは長続きしないとされている。逆に、時間が経っても怒られるということは多少の恨みがあるのだ。恨みは長続きしやすい。そのため、時間がたっても怒られる場合はおとなしく話を聞くほかないのだが、今回に至っては恨まれることはなかったといっても過言ではないはず。よし、勝った!第三部、完!*2

 

 

 

「ああ!そうだ先生!せっかくシャーレのオフィスの中に入れるんだ、早く行こうぜ?」

 

 

 と、若干口調を早めつつ、オーラをまとったユウカと何か聞きたそうな生徒たちをそのままにして俺は先生の背を押して急かしながらシャーレのオフィスの中へ入るのだった。

 

 

 

 

*1
まるで将棋だな

*2
この間0.2秒






...これ、戦闘描写が少なすぎるのでは?


さて、次回は見た目は高校生!中身も高校生!なサンズ君です
つまりまだまだ子供ということですね

評価、感想のほどお待ちしています。


そして、
あなたはペンですか? 様、☆9の評価ありがとうございます!
また、
猫侍二十二世 様、☆10の評価ありがとうございます!まさかこんな拙作にこれほどの高評価を頂けるとは...!

先生は転生主人公系?

  • 転生なんてしてない。普通の先生
  • undertaleを知ってる系の転生先生
  • ブルアカ履修済みの転生先生
  • どっちも知ってる系の博識転生先生
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。