この透き通る世界を俺は機械と骨でハッピーエンドにしてみせる   作:多趣味なオタク

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第三話を挙げた後...

筆者「さーてさっき挙げた話の反応でも見てみるか」


_人人人人人人人人_
> 赤い評価バー <
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筆者( °Д° )

ということで、なんと私の作品の評価バーに赤色が着きました!皆様本当にありがとうございます!これからも筆者の拙作を応援していただけると幸いです。また、その記念のようなものとして、明日投稿予定のお話を早めに投稿させて頂くことにしました!改めて皆様、評価、感想、閲覧ありがとうございました!

そして投票の結果、今作の先生は転生なしの一般(逸般)先生となりました



では、本編どうぞ


分岐点  先へ進みたくば、 迷いを捨てよ。

 

 

 

 オフィスに入った後、少し先生と話す時間があったため、俺はまず先生に対してまず謝罪を始めた。

 

 

「っと。すまんな先生、あそこにいるとややこしくなりそうだったんでな。」

 

 

『ううん、全然大丈夫だよ。それにさっきは命を助けてもらったからね、改めて、さっきはありがとう。』

 

 

 先生はそう言ってきれいな直角のお辞儀をした

 

 

 あまりの美しさに思わず言葉を失いしばしの間固まっていた俺だったが、状況を把握し、すぐにやめるよう言ったところ...

 

 

 

『そういってもらえると助かるよ。』

 

 

 そう言いお辞儀をやめ、男殺しの必殺の笑顔を浮かべてきた。これには不覚にも俺もドキッとしてしまった

 

 

 前言撤回。やはりこの先生は女性であってもたらしの才能があるようだ。いや、男子も堕ちそうになる辺り進化しているかもしれない。とりあえず俺は咳払いをして気を紛らわす。いや本当に危なかった。うっかり恋しちゃったらどうするんだ。...多分普通に断られるんだろうな、うわ、なんか考えてたら泣けてきた。

 

 

 と、俺が情緒を滅茶苦茶にされかけていると、どうやらシッテムの箱のある地下の部屋の前についたらしい。俺の記憶通りなら、確かヤツがいるはずだが...

 

 

 少しこわばった手で部屋の扉を開く...するとそこには、俺の記憶通り悪名高い災厄の狐こと狐坂ワカモがいた。ワカモは何やらぶつぶつ言ってシッテムの箱であろうタブレットを縦に横にと傾けて何かを探っている様子だったが、俺たちの姿を確認すると体をビクッと跳ねさせ、こちらを凝視してきた

 

 

 さて、原作であればこのまま先生に一目ぼれをしてここを逃げ出すはず。そしてそのあと先生にストーカーし、友好的な関係を紡いでいくはずだ。それならばと邪魔者であろう俺は先生の斜め後ろにつき、できるかぎり先生とワカモの間の障害にならないよう配慮をした。俺は百合の間に挟まらない男

 

 

 が、しかし、ワカモは俺と先生の顔を交互に見つめた後、俺のほうを凝視してきた。

 

 

 

──なんで?

 

 

 おかしい。彼女は絶対に先生に一目惚れをするはず。であれば、なぜ俺はワカモに見られている?表情から真意を探ろうにも彼女はお面をしているため何もわからない。なぜ?という疑問が頭を埋め尽くしている間に彼女はこの部屋を出て行ってしまった。なぜか先生はジト目でこちらを見ていたが

 

 

 いつまで考えてもわからないであろうことはいったん置いておき、部屋を確認する。どうやらシッテムの箱は地面に落ちているようだが、幸いキズはついていないようだ。

 

 

 そうしていると、背後から何者かの足音が聞こえてきた。振り返ると、そこには先ほど先生を紹介していたリン行政官がいた。

 彼女は俺に対してなんでいるんだ?というような目線を向けてくるが、すぐに先生に向き直りシッテムの箱の説明を行う。

 

 

 そこから先は原作と同じように展開が進んでいった。あ、ちなみに先生がサンクトゥムタワーの権限を取得していた時には部屋の角で壁にもたれかかってまってたよ。先生が意識だけ抜き取られたように棒立ちになってすごい焦ったけど、軽く肩を叩いてみても何も反応がなかったのであきらめた。

 しょうがないだろ!前世では非リアでまともに女性とかかわらなかったんだぞ!それ以上のことができるわけがないだろ!いい加減にしろ!と、内心憤慨しているうちにシャーレの部室に着いたようだった。

 相変わらずリンは訝し気に俺を見つめてくるため、意趣返しのつもりでウィンクしてみるとすぐに睨み返された。調子乗ってごめんなさい。

 

 

 そして、シャーレの建物の紹介が終わりリンが出ていった後、俺と先生の二人きりになった。

 

 

 さあ、それじゃあはるばるシャーレまでやってきた目的を果たすとするか。

 

 

「ああ、そうだ先生。まだオイラたちは互いに名前も知らないんだ。せっかく一息つけそうだし、ここらで一度自己紹介でもしないか?」

 

 

 そう言って俺は先生に対して握手を求めるよう右手を差し出す

 

 

 今回、俺がシャーレを訪れた目的は先生の観察、そして安全の確保だけではない。俺の本来の目的。それは...

 

 

「じゃあ、改めて。

 

 オイラは傘骰(サンズ)。ミレニアム2年のサンズだ。」

 

 

 そう、先生に俺の存在を認知させること。これによって先生と友好関係を築き、これからの物語をよりスムーズに、そして俺がこの物語に介入させやすくする。あと、先生がもし転生者なのであれば、ほぼ確実に(サンズ)というイレギュラーに気付き、何かしらのアクションを起こしてくるはずだが...

 

 

『そうなんだ。もう知っていると思うけど、私はシャーレの先生だよ。よろしくね。』

 

 

 

 そういって先生も右手を差し出し、握手をした。特に目立った反応はない。雰囲気や表情を伺っても特に変化なし、か...この先生は転生者じゃない、正真正銘の連邦生徒会長に選ばれた先生ってわけだ。そう思い握手している手を離す。これでも十分なくらいだが...もう少し欲張ってみるか

 

 

 

「おう、よろしくな。ああそれと、さっき言ってたよな?”オイラが先生の命を助けてた”って。」

 

 

 

『?うん、言ったけど...』

 

 

 

「その対価...報酬としてなんだが、オイラをアンタの補佐にしちゃくれないか?」

 

 

 さあ、どう答える?俺が先生の補佐になることができれば、その立場を利用して様々な形で原作に介入できる。もし断られたとしても裏から手引きすれば十分介入できるはずだ。だが当然、ちゃんとした立場からの介入であればやりやすさが段違いだ。先生の良心に付け入るようで気は進まないが、こちらのほうが都合がいい。了承してくれるとありがたいんだが...

 

 

 

『うん、いいよ。』

 

 

 

 返ってきたのは二つ返事での了承だった

 

 

 

「っマジか、即決かよ。こちらとしちゃありがたいが、なんでそう易々と受け入れられんだ?」

 

 

 

『うーん...勘かな?サンズならきっと悪いことはしないでしょ?』

 

 

 

 驚いた。この人は疑うということを知らないのだろうか

 

 

 

「それはわかんないだろ?俺が不良たちを裏で誘導して先生を撃たせた。いわゆるマッチポンプの可能性だってあるんだぜ?」

 

 

 

『いやーそれはないでしょ。』

 

 

 

 あまりに呑気すぎる様子に困惑が隠せない。そしてそれ以上に怒りがわいてくる

 先生はその身一つでこのキヴォトスを救わなくちゃいけない、生徒を導かなければいけない立場だ。それなのに警戒を怠るなんてどうかしている。銃弾一発で死ぬかもしれないはずなのに、どうしてそんなに気楽でいられるんだ?

 

 

 

っだから!なんでそう簡単に!『そういうところだよ』...何だよ。」

 

 

 

『サンズ、君は誰かのために怒ることができる子だよ。現に君は私に対して怒りを覚えているんだ。それこそ、君の一人称が”俺”に変わってるぐらいにはね。』

 

 

 

「ッ!」

 

 

 

 あまりの危機感のなさに柄にもなく怒りを露わにしてしまったようだ。自分の感情の抑えの利かなさに嫌気がさす

 

 

 

『それと、サンズが私を助けてくれたときだね。その時、君はどんな表情をしていたと思う?』

 

 

 

「...さあな」

 

 

 

『そう。君はその時ひどく恐怖しているような表情を浮かべていたんだよ。そして、私が無事だと分かった瞬間、君はすごく安堵した表情をしていたんだ。まあ、そのあとすぐに君のいつもの笑った表情をしていたから、ユウカ達にはわからなかったと思うけどね。』

 

 

 

「...ハァ、そうかよ。わかった。いや、わかりました。」

 

 

 

『うん、わかってくれてうれしいよ。あ、それと君の敬語はいらないからね?あまり人に話し方を強要したくないからね。』

 

 

 

「わかりm...わかった。ありがとう、先生。俺のわがままを聞いてくれて。」

 

 

 

『全然大丈夫だよ。というか、むしろ私が助けてもらった立場だからね。これくらいがちょうどいいよ。』

 

 

 

 やはり先生は善性の塊だった。俺の思い違いを正してくれただけでなく、俺の無茶な要求を受け入れてくれた。結局のところ、先生は立派な大人で、俺は大人ぶったただのガキだったということだ。

 

 

 

 

 

『あ、そうだ。」

 

 

 先生が突然つぶやく

 

 

「どうしたんだ?先生。』

 

 

 

『サンズ、君には申し訳ないんだけど、私はこれからも生徒を疑うようなことはしないよ。それが、”先生”としてのあるべき姿だと思うから。』

 

 

 なんだ、そんなことか。と、俺は心の中でつぶやく。俺のことをあそこまで言ってくれる人なんだ、そりゃみんなに対してもその態度を貫くだろう

 

 

 

「...そうか。わかったよ。そっちのほうが先生らしい。それに、俺が先生をフォローすればいいだけの話だからな。」

 

 

 

「!ふふ、ありがとう。これからよろしくね?」

 

 

 そうして先生はまたあの笑顔を浮かべる。必死に耐えているこっちの身にもなってほしい

 

 

「ああ、よろしくな、先生。」

 

 

 

 そう言い、俺たちはもう一度握手をする。これからだ、これから俺は。いや、俺たちはハッピーエンドに向けて進んでいくんだ。そんな風にこれからの未来について思いをはせていたところ、唐突に先生が何かを思い出したかのように声をあげた。

 

 

「あ」

 

 

 また先生は思い出したかのようにつぶやく。だが今回は本当に忘れていたことのようだ。口をポカンとしている

 

 

「どうした?先生。」

 

 

「いや、入口のところにいたユウカ達のこと忘れてたなーって。」

 

 

「あ」

 

 

 ...俺たちがハッピーエンドも迎えるには、大小含めて大量の壁がありそうだ。

 

 

 

 

 






・ミレニアムハピエンチュウ


相手が自分の思ったような行動をとらなかったら動揺してしまう精神と身体ともに未熟な学生。ある男からハッピーエンドを託され、ただそれだけのために行動しようとしていた。他者を救うためには自分も救われなければいけないとは考えていたものの、彼の行動の中に自身を真に救うことはなかったが、シャーレセイトタブラカシに説得されたことにより、視野が広くなり真に自分を救うことについて考え始めた。


・シャーレセイトタブラカシ

ミレニアムハピエンチュウに助けられた際に見た彼の表情と距離感により初恋を奪われた哀れな逸般人。しかしシャーレの部室の中で見た彼の学生らしい未熟さにより多少抑えられる程度には落ち着いた。


あと先生はサンズ君に傍から見ればわかるほどの好意の矢印を向けていますが、先生自身それがどういったものか”まだ”わかっていませんし、めったに人前ではその様子を見せないので、周囲の人物もそれに気づくことはありません。これは筆者の癖です。


次回は先生視点で書く予定です。

...なに?次の話がまだ書き終わっていない?...残念ですが、ここからは時間外労働です(血涙)

感想、評価のほど、よろしくお願いいたします。

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