この透き通る世界を俺は機械と骨でハッピーエンドにしてみせる 作:多趣味なオタク
サンズ君視点です
はい、記憶を取り戻してからあちらこちらに奔走したサンズ君です。敬え(威圧)
相変わらず
あぁ^~心がばにたすばにたすするんじゃ^~
ただまあ、そのやってられない仕事のおかげで外に出て色々と仕込みができたからいいんだけどな
ブラックマーケットで必要なものを買いあさり、夜な夜なトリニティに忍び込んでは色々つけたり埋めたり...マジでステルスミッションすぎたな。仕込んでる途中でトラップを設置してるアズサとばったり出会ったり、危うくツルギとエンカウントしかけたり、疑心暗鬼なナギサに出会ってちょっと話したりなど様々なアクシデントはあったにはあったが、おおよそ問題ナシ!*1
さて、場面は変わって現在俺はカタコンベの下でサオリたちと襲撃の合図を待っている。え?それまでの説明?...めんどい!
いやホントに特筆することなかったしさ...マジでいつものようなことしかしてねぇんだよ...控えめに言って虚無でしかないんだよな
んで、俺が今から何をするのかというと...
ミサイルを殺す*2
何なの...この人...(ドン引き)
はい、ふざけてないで概要を説明するとしよう
えー今回、なんと
俺にそんな射撃センスはない!...というか発射されたミサイルに狙って弾を当てれる奴なんてキヴォトスにもいないだろ...いないよな?
ではどうするか?簡単だ。
①着弾地点にテレポートして
➁俺のナイフの衝撃波を飛ばす
➂爆破する前にテレポートで回避する
をミサイルがなくなるまでやり続けるだけだ!
やはりパワー...!!パワーは全てを解決する...!!
ということでミサイルを爆破させるよ。着弾はせずとも爆風についての問題があるんだが...これはどうにもならなかった。前回のミレニアム所属の俺ならバリアとか張れたんだろうが...如何せん今の俺はキラーだから手先があまり器用じゃないし、そのために必要な知識・技術・素材の何もかもが足りない
とても歯がゆいが、こればっかりはどうもならなかったんだよな...最低限ミサイルが直撃しないだけでもよしとするしかない
「...ん、もうすぐだそうだ。みんな気を引き締めろ。」
そんなことを考えていると、サオリが合図を受け取ったのか俺たちにそう告げた。ミサキたちも心なしか顔を引き締めているが...ヒヨリに関しては最近色々とだらしなくなっている。主に頬っぺたとか、腹とか
「ええと...どうしましたか?」
「ん、いや、何もない...ああ、やっぱり一つお前たちに伝えておくべきことがあった。」
少しジロジロと見すぎたのか、ヒヨリはおずおずと俺にそう尋ねた。いかんいかん、あまり見すぎてはいけない。
そして返事をしたそのタイミングで、
「サオリ...いや、ここにいる全員よく聞いてくれ。」
「何だ?」
サオリの疑問の声と共に全員の視線がこちらに向く。なんかちょっと緊張するな
「俺たちはこれから先生を殺害するわけだが...うん、簡潔に言おう。これは確実に失敗する。」
「...?」
「...は?」
「え?えっと...」
「...なぜだ?」
わお、全員からものすごい疑いの目を向けられているぞぅ。これは下手なことを言えないな...でも、言っとかないとみんな不幸になっちまうからなぁ
「理由はいくつもあるが...サオリ、ヘイロー破壊爆弾はあるな?」
「...?ああ、あるが...これが?」
「それ、俺たちにとってはディスアドバンテージにしかならないからな。ちょっと預かるぞ。」
「は?...おい、ちょっと待て。」
「すまんな、これだけは譲れん。」
「...何を言ってるの?」
これで最大の懸念材料は取り除くことができた。いやぁ、これだけマジでヤバいブツなんだよなぁ...
俺がサオリから無理やり奪い取ったものは「ヘイロー破壊爆弾」なんの捻りもない名前通りのヤツだ。ただコイツを持ってると赤ババアから特攻仕掛けるように言われかねんし、そもそもそれの存在をあまり表に出したくないんだよな
「うし、じゃ、これから言うことをしっかり覚えておいてくれよ?」
「...ひとまずは聞こう。」
「おう...お前らはこれから襲撃するフリをして
それで、保護された後は当然トリニティの奴らに色々と尋問されると思うが...
そう、今回の襲撃は俺が引き起こしたものとして先生にサオリたちを保護してもらう。これが今回の第一の目的だ。二つ目はまぁ...言わなくても分かるだろ?
なんで俺が指導者にするかって言うと、まああの赤ババアがなんの痕跡も残さないからだな。これに関しては前回での学びだ。明確な悪がいればみんなの償いも軽くなるだろうし、かんぺき~な理論だな!
「...何を、言っているんだ?」
サオリが困惑しきったようにそう尋ねてきた。...?何か変なことを言ったか?
...いや、結構やばいこと言ってるか。いきなり襲撃は失敗するとか、殺害対象の人に保護してもらうとか...そんなこと言われても困惑するだけだよなぁ
でもこれ以上は説明のしようがない。それを詳しく説明するだけの時間がないのもあるが、本当にその通りにすれば
うまく逃げ出せたとしてもいろんなところから追われるとか精神も摩耗するし、それを考えるとやっぱこれが最善策なんだよな
っと、そんなことを考えている間にもう予定の時間っぽいな。そろそろテレポートして向こうに行かなきゃ間に合わん。サオリたちには悪いが、これで
「あー...すまん、こっちにも色々時間があってな。悪いがここまでだ。...さっき言ったこと、ちゃんと守ってくれよ?」
そこまで言って、俺は未だに装着している仮面に手をかけ、その留め具を外す。思えばみんなの前で顔を曝け出すのは初めてかもしれないな
「じゃあ、これでサヨナラだ。みんなで幸せにな?」
果たして俺は最後にうまく笑えていただろうか。長らく使っていない表情筋を精一杯動かしたが、あまり動いた実感はない。そうして俺は再度仮面を装着し、後ろから聞こえてくる声を無視してカタコンベの外へテレポートした
「...永遠に、な。」
さぁて、ここがターニングポイントだ。俺は飛ぶようにしてテレポートを使い、目的地のミサイル着弾点へと向かう。少し上を見上げてみれば、かすかにだが豆粒より小さいぐらいのナニカが遠くの空に見える。まだ余裕はありそうだが、急がないとマズいかもな
「っとぉ!」
上を見上げ続けていたものだから、途中にあった段差に引っかかりかけてしまう。すかさずテレポートでその先に飛び、体勢を立て直す。思えばこのテレポートも前回よりあまり疲れないような気がする。やはりキラーだと体が丈夫だったりするのだろうか?
少しこの体について考察しているうちにいつの間にか目的地付近の古聖堂にまでやってきていたようだ。近くに高台にテレポートし、身を隠す。...よし、後は計画通りに...
俺はいつも持っているナイフに力を籠めた。...すると、元々赤黒く変色していたナイフの周囲に赤いオーラのようなものが張る。これを大体ナイフの三倍くらいの大きさにして...よし
俺はその力をためたナイフを片手に、
「全員......散れぇ!!!」
ズバッ!!
そしてナイフを持つ右手に力を込め、建物を一閃する
瞬間、古聖堂の上半分が斜めに綺麗に切り取られ、ずれた拍子に崩れていった。このままでは近くにいる生徒たちが負傷することは必至だろう
これは予測通り。次はこのずれた部分を吹き飛ばす...!
ナイフに込めたオーラがまだあと
ドンッ!!
思った通りに建物の上部が真上に吹き飛んだ。横目で周囲を見れば、全員呆気に取られており誰も動こうとしていない...いや、ツルギたち実力者は俺を抑えに来てるな
「キエエエエエ!!!」
「うおっ危なぁ...」
耳をつんざくような奇声と共に突っ込んでくるツルギをその頭の上を飛び越えることで軽々と回避し、切り取られた古聖堂の上空にテレポートする。思った通りミサイルはもうすぐここに着弾する一歩手前...つまり、俺の真上にある。先ほど吹き飛ばした建物を挟んで、俺とミサイルは対峙した
「...さあ、やるぞ!」
声と共に俺は残った一回分に加えさらに力を込める。ナイフの纏うオーラがどんどんと膨張していき、俺が振るうのもやっとなほどの重さにまで達したことを確認する。そして俺は建物を盾のようにしながら、打ちあがった建物ごと切り裂く勢いでナイフを振りきった
「...ッ雄オオオォォォ!!!!!!」
ナイフを振り切ると同時に、結果を見ずとも手ごたえを確認した俺はすぐさまテレポートを開始した
...?なぜだ、体が移動しない...いや、それどころか指一つも動かせない
まさか、まさかまさかまさか!
...体の疲労が限界に達した?
痛みを感じないと同時に自身の疲労も感じ取れなくなっていたことにいまさら気付くが、それに気づくにはあまりにも遅かった。すでにミサイルは真っ二つに切り裂かれた後。いくら建物でダメージを軽減しようとも、この近さでは焼け石に水だ...完全に詰みだな
...え?まってこれヤバくね?え、普通に痛覚はなくとも死んだら何もできないんですけど?え?マジこれ???あっちょっとまってヤバい近すぎあー!困りますお客さウワーッ!!??
ドガーーーーン!!!!!
鼓膜が破れるほどの音、そして衝撃をモロにくらい、ナイフを持っていた右腕と右足、腹部が一瞬でえぐり取られた。今の俺って結構グロくね?...と、どこか自分を客観視しながら、俺の意識は闇に沈んでいった
まだ、やるべきことがあるだろう?
ケツイ
| Sans LV0 |
↓
| Sans LV1 |
契約が開始した
瞬間、飛び散っていた血、体の部位が灰と化す。そしてサンズの体はまるで時が巻き戻ったかのように五体満足の状態になった
ちなみにサンズ君は未だに声に感情が乗っていません。ただ叫んだり、アリスクに対しての最後の言葉では
最後に笑えていたかどうかはアリスクのみぞ知る。