この透き通る世界を俺は機械と骨でハッピーエンドにしてみせる 作:多趣味なオタク
では、本編どうぞ
私がはじめて彼を見たのは、私がリンちゃんに先生として紹介されたときだった。彼はユウカやチナツたちから離れてこちらを伺っていたようで、私が気付いてチラッと見た時にはすでにその場を離れているようだった
その時は視界の隅に僅かに映っていただけだったから見間違いかと思ったのと、その後すぐに戦場に駆り出されたこともあって記憶から薄れて忘れかけていた
私は物心つく頃には周りの人たちの状況を俯瞰して見ているような視点を持つことができた。家族や周りの人たちにそれを打ち明けたところ、すごく驚かれたことで自分が特殊な視点を持っていることがわかった。それからはその特殊な視点を活かして教師になるよう薦められ、そのままその時の恩師や周りの人たちのおかげで"先生”になることができた。その俯瞰視点の能力を使い、今では生徒たちの戦闘指揮を行っている
あの時は初めて生徒たちの指揮をした。初めてのはずだったにもかかわらず十分以上の成果を出せていたことで気が抜けていたのだろう。私は不良の生徒一人のことを完全に忘れていた。自分のミスに気付いたころには既に遅く、彼女は私に向けて銃口を向けていた
すぐに来るであろう痛みと指揮をしていたユウカ達に対しての罪悪感、そして私を撃たせてしまう不良の生徒への申し訳なさを感じつつ、次の瞬間にやってくるであろう痛みに耐えるために目をつぶった...が、その弾丸は私に当たることはなかった
目を開けてみれば、私は体勢を崩して誰かに体を預けるような体勢になっていた
どうやら誰かに腕を引っ張られたことにより、その弾丸を回避できたようだが...いったい誰が?
ユウカたちは戦闘中でここまでやってくるのに時間がかかる。それゆえ私を助けられる人はいないはずだが...
そう考え続けている私の目に映ったのは、白髪の顔の整った少年だった
その男の子の表情はひどく何かに怯えているような、恐れているようなものだったのが、私が無事であることを悟ると安心したようなすごく優しいものへと変化した。かと思えば、すぐに貼り付けたかのような薄笑いへと変わり、私との距離を離してしまった
(あっ...)
...?
なぜか心に靄がかかるような感情を覚えた後、私を助けてくれた彼に向かってネクタイを引き締め、お礼とこの場は危険だから離れるようにと忠告をした
すると彼はまるで何ともないかのように返事をし、さらには私のほうが危険だと言い私を守ってくれるようだった。さすがに申し訳ないと思ったが、先ほどのことと彼の行為を無下にするわけにはいかずにその申し出を受け入れた。
何やらユウカが彼に近づいて問い詰めようとしていたが、途中で戦車が突入してきたことにより途中で遮られてしまったようだった。...なぜ私は安心したのだろうか
さて、ここで先生の状態を見てみよう
原因不明の感情を横に置きつつ、目の前の戦車を見据え、頭の中で戦術を組み立てていく。傍から見れば冷静に状況を把握しているように見えるだろう。しかし、彼女の脳内はまるで津波の起こっている海のようにひどく荒れ狂っていた
(なんでこんなに近くにいるの!?心臓の鼓動がずっとハイペースでちっとも緩やかにならないし!...私今変な表情してないよね?うう...早く終わらせなきゃ...)
そう、彼女は人生において一度も恋愛というものをしたことがないのである!
なぜイケメンでクール系の彼女が一度もそのような経験がないのか...それは彼女の”クール”というイメージに起因する
時を遡って彼女の学生時代...彼女はそのビジュアルの良さと人当たりの良さにより当然のように男女ともにモテていた。が、しかし、みな同様に牽制をし合っていたため、彼女に近づいて話しかけるということはできなかったのである。
その結果、彼女に向けられるのは大量の視線のみで、さらに言えば誰かに話しかけようとしてもうやむやにされたり、すぐにどこかに行ったりして逃げられてしまうのだった。それゆえ、彼女は自分に対しての自尊心はそれほど高くなく、もちろん交際経験もなかったために恋愛における能力や耐性が無いに等しいという残念なことになっていた
時は戻り戦車との戦闘中、彼女は先ほどの光景が何度もフラッシュバックしていた。
──撃たれそうになった自分を本気で気遣うような表情の美形の青年
(~ッ///)
これで惚れないわけがない。それに加え、彼女は男性への耐性がゼロに近い。チェックメイトである
(何とか倒せた...もうほとんど記憶ないよ...)
だがそんな状況でも敵を倒すことができたのは先生の才能によるものか、無事に戦闘を終え、彼も適切な距離先生と離れた。そうして、先生は大きな二つの危機を乗り越えたのだった
(本当に何だったんだろう...さっきのは)
が、先生には交際経験がない。幸か不幸か、彼女は自身の恋心に気付くことはないのだった
先生が自身の心を落ち着けていると、突然後ろから背中を押される感覚がした。驚いて振り返るとそこには何やら焦った表情の彼がいた。疑問に思い前方を見ると、そこには何やら黒いオーラを纏った笑顔のユウカと訝し気にこちらを見やるチナツ達たちがいた。ユウカと彼との関係を推測しつつ、彼に背中を押されてシャーレのオフィスに入るのだった
オフィスに入り少ししてから、私たちは地下室に向かって廊下を歩き続けていた
「っと。すまんな先生、あそこにいるとややこしくなりそうだったんでな。」
彼は半ば無理やり私をオフィスに押し込んだことに対して罪悪感を覚えているようで、その貼り付けたような笑みの口端を少しさげて申し訳なさそうな表情を浮かべていた
そんなことで申し訳なさそうにする彼に対して”かわいい”という感情が浮かび、思わずクスっと笑ってしまう
そして彼に命を助けてもらったこともあり、気にしてないことを告げて頭を下げる。
「ちょっ!?先生、顔上げてくれよ!」
いつもの様子からは考えられないほど動揺する彼にいたずらが成功した時のような愉快な気持ちが浮かんでくる
彼はすぐに何を考えているかわからないような貼り付けた笑みを浮かべる。せっかく面白い表情を見れたのだから、すぐに隠されてしまうと残念な気持ちになる。
それと同時に、彼のそういった側面は自分だけが知っていると思うと不思議と気分が高揚してくる。これってもしかして...
私は彼をからかいの対象で、気軽に話せる友人のように認識しているのではないか?*1
本来先生としては線引きをきちんとしたほうがいいと思うけど、彼は私に対して敬語で話す様なそぶりもないので、そのまま続行しても大丈夫だろう。と、内心気軽に話せる存在ができたことに喜んでいると、いつの間にか目的地の地下室前までやってきていたらしい。念のためだと言って彼がその扉を開いた
するとそこには、先ほど不良生徒たちとともにこちらと戦っていた7囚人?の狐坂ワカモがいた。彼女は私たちの存在に気付くと、体をビクッとさせ、こちらを注意深く観察してきた...ように思う。彼女は狐のお面を被っており、正確には読み取れなかったが、こちらに刺さるような視線を送っていることだけはわかる
そうして少しの間硬直状態が続いていたが、ひとまず先に私が挨拶をすることにした。コミュニケーションの第一歩はあいさつ、大事にしなければならない
『こ、こんにちは?』
しかし、ワカモは何も言葉を返さず、こちらを凝視しているままだ
その様子のまま彼女はいつの間にか私の後ろにいた彼のことを凝視するかのように体を傾け、何かを確かめるように彼に見入っていた
(ちょっと、君この子に何かしたの!?すっごい見てくるんだけど!?)
小声で彼に聞いてみても何も答えが返ってこない。顔をのぞいてみると、なぜか焦りと疑問の混じったような表情を浮かべつつ何か思案にふけっている様子で、こちらの声が届いていない様子だった。とりあえず肩でもたたいて思考をこちらに引き戻すか。と、少しばかりの勇気を出して彼に触れようとしたところ、ワカモが搾り上げたような声で
「し、し......。
失礼いたしましたー!!」
そう言い、ものすごいスピードで逃げ出してしまった....本当に、何をしたの?君は
そう思い問い詰めるような目線で彼を見つめると、彼はようやく意識を取り戻したのか、すごく不思議そうな表情を浮かべ、またすぐに元の笑みに戻った
そうしていると、背後からカツ...カツ...と誰かがこちらにやってくる足音が聞こえ、そちらのほうに見やると、先ほどまで一緒にいたリンちゃんがやってきた。彼に対して少し怪訝そうな目線を向けたのち、先ほどまでワカモが手に持っていたタブレットを拾い、こちらに手渡してきた
彼女によると、このタブレットは”シッテムの箱”といい、何もかもが不明なまさにオーパーツといえる代物だが、連邦生徒会長お墨付きの私なら扱えるだろう。そう言って部屋を出て行ってしまった
いや私にこれの扱い方とかわからないし、何ならその連邦生徒会長?にもあった記憶ないんだけどね!?
そう混乱していると、シッテムの箱にパスワード入力画面が浮かぶ。とりあえず思い浮かんだ文字でも書こうか、なんて、気楽に考えていると、無意識のうちに指がシッテムの箱の液晶を滑る
・・・・・・我々は望む、七つの嘆きを。
・・・・・・我々は覚えている、ジェリコの古則を。
『...え?』
瞬間、シッテムの箱がパスワードを認証し、メインオペレーションシステムをA.R.O.N.Aに変換する
そして私は、意識を電子の海へと飛ばすのだった
????「✋︎⧫︎ ︎⬧︎ ♐︎♓︎■︎♋︎●︎●︎⍓︎ ♒︎♏︎❒︎♏︎ ︎ ︎ ︎●︎♏︎⧫︎ ︎⬧︎ ⬧︎⧫︎♋︎❒︎⧫︎ ♏︎⌧︎◻︎♏︎❒︎♓︎❍︎♏︎■︎⧫︎」
結果的に、サンクトゥムタワーは復旧し、その権限は連邦生徒会へと委任された。アロナ様様だね
私は開放的な教室から元の地下室へと帰り、周囲を見渡す。あたりに変化はないようだ。強いて言うなら彼が壁にもたれかかっているぐらいだろうか
そのあとすぐにリンちゃんが来て、サンクトゥムタワーの権限が連邦生徒会に正常に移ったことを確認し私に感謝を述べた後、まだやることがあると言い、私たちをとある場所へ案内してくれた
私たちがリンちゃん連れてこられたのは、”空室”と書かれた張り紙の張っている一つの教室。リンちゃんによると、連邦捜査部’シャーレ’の部室らしい。すでに中には家具がそろっており、すぐにでも作業を進められそうだ
結局、私はここで何をすればよいのだろうか、と、考えていると、後ろからリンちゃんがシャーレの説明を始めた
「......シャーレは、権限だけはありますが目標のない組織なので、特に何かをしなければいけない......という強制力は存在しません。」
「キヴォトスのどんな学園の自治組織にも自由に出入りでき、所属に関係なく、先生が希望する生徒たちを部員として加入させることも可能です...。」
なるほど、パスポートなしで世界各国どこにでも行けるってことかな?...え、結構やばいな。権力強すぎない?反感がすごそうだけど...
「そして、今も連邦生徒会に寄せられているあらゆる苦情.......支援物資の要請、環境改善、落第生への特別授業などなど.......」
「......もしかしたら、時間が有り余っている”シャーレ”なら、この面倒な苦情の数々を解決できるかもしれませんね。」
つまりそうやってみんなからの信頼を稼げってことね!ちょっとは理解できたかな。にしてもリンちゃん、すごく遠回しな発言だなあ...結構いろんなところに敵を作っちゃってるんじゃないだろうか。少し心配だ
そう考えていると、リンちゃんは何でもないかのように告げる
「そのあたりに関する書類は、先生の机の上にたくさん置いておきました。気が向いたらお読みください。」
そういってこの場を離れてしまった...とびきりの笑顔とともに
すごい笑顔でとんでもないこと言ってくるね!この子は!それは暗に’あの書類をやっておけ’って言ってるようなもんじゃないか!
そう思い、あえて見ないようにしていた机の上の”ソレ”を見る。
そこにはまるでエベレストかのような圧倒的な存在感を放つ文字通りの”書類の山”があった。とりあえずやることもないので、書類の山に手を付け始めるか...と、重い腰を上げたところで、背後から彼が話しかけてきた
「ああ、そうだ先生。まだオイラたちは互いに名前も知らないんだ。せっかく一息つけそうだし、ここらで一度自己紹介でもしないか?」
そう言って彼は握手を求めるように右手を差し出した
いつも通りの表情、いつも通りの声色。なにも変化のないように見えるが、その実雰囲気だけは緊迫していた
体で感じる。ここはきっとターニングポイントだ。ここで何かを決定することで、この後の未来がきっと決定的に変化する。と、体が訴えかける。ここからは慎重に対応をしなければならない
そうして、緊迫した雰囲気の中、彼はそれを感じさせないかのように言葉を紡ぐ
「じゃあ、改めて。
オイラは
名前の開示。彼は自分の情報をさらけだした。その内容はいたって普通の自己紹介。何も責められる点はない。本当に、ありきたりの自己紹介。しかし、緊迫した雰囲気の中行われる”ソレ”は、私には嵐の前の静けさのようにしか感じられなかった
心の内を悟られないよう、努めて平静を意識しながら右手を差し出し握手をする
『そうなんだ。もう知っていると思うけど、私はシャーレの先生だよ。よろしくね。』
彼...サンズの様子を確かめる。何度か私の様子を確認するかのような目線を私に送った後、少し雰囲気が柔らかくなったのを感じる。よかった、何も問題はなかったようだ。どうやら私は彼のお眼鏡にかなったらしい
少し和らいだ雰囲気のまま、彼は話始める
「おう、よろしくな。ああそれと、さっき言ってたよな?”オイラが先生の命を助けてた”って。」
確かにそう言ったが、それがいったいどうしたというのだろう。疑問に思いつつ、彼に返答する
『?うん、言ったけど...』
そう言って彼の次の言葉を持つ
「その対価...報酬としてなんだが、オイラをアンタの補佐にしちゃくれないか?」
来た。この雰囲気だ。さっきまで和らいでいたはずの雰囲気がさらに張り詰める。彼の様子を伺うと、目に見えてこちらの動きに注視している。細心の注意を持って答えなければならない。背筋に冷や汗が流れる
が、よく考えれば断る理由がない。あの時私の命を助けてくれたのは彼だし、私にとって友人のような存在*2なのだ。むしろこちらから入ってほしい。そう思い、自分の答えを口にする
『うん、いいよ。』
瞬間、彼の表情が驚愕したものに変わる。ここまで素直な表情をされると、なんだかもっとその表情をさせたくなる
「っマジか。即決かよ。こちらとしちゃありがたいが、なんでそう易々と受け入れられんだ?」
そんなに疑問に思うことがあるだろうか。理由を説明するのは簡単だが、さっきのように素の表情を出させたくなり、少しふざけた様子で答えてしまった
『うーん...勘かな?サンズならきっと悪いことはしないでしょ?』
彼は呆れるような表情をしてこちらを見てくる。一応本心なんだけども
「それはわかんないだろ?俺が不良たちを裏で誘導して先生を撃たせた。いわゆるマッチポンプの可能性だってあるんだぜ?」
『いやーそれはないでしょ。』
あまりにあり得ない仮定に、すぐさま否定の言葉を投げかける。いくら自分のことといってもサンズのことを悪く言わないでほしかった
すると、彼の表情は明らかに”怒り”の表情へと変化する。思わずやってしまったと後悔の気持ちが押し寄せてくる。今まで私がここまで他人にちょっかいをかけたがることがなかったために、相手の限度を超えてやりすぎてしまった。それと同時に、彼の怒りの感情を受けてどこかうれしさがこみあげてくる。やはり彼は誰かを心配して感情をむき出しにできる、心優しい人なのだ
「っだから!なんでそう簡単に!『そういうところだよ』...何だよ。」
彼が大きい声でいうあまり、私も感情を揺さぶられてつい威圧するように言葉を重ねてしまった。”大人”であり”先生”である者の行いとしては決して褒められるべきものではないが、どうあっても自分を認めようとしない彼にはこれくらいがちょうどいいだろう。そして私は彼にその理由を話し始める
『サンズ、君は誰かのために怒ることができる子だよ。現に君は私に対して怒りを覚えているんだ。それこそ、君の一人称が”俺”に変わってるぐらいにはね。』
「ッ!」
動揺が明らかに見て取れる。ここからは彼に対して強気に言葉を投げかけていく
『それと、サンズが私を助けてくれたときだね。その時、君はどんな表情をしていたと思う?』
「...さあな」
ふむ、まだ足りないか。でも
『そう。君はその時ひどく恐怖しているような表情を浮かべていたんだよ。そして、私が無事だと分かった瞬間、君はすごく安堵した表情をしていたんだ。まあ、そのあとすぐに君のいつもの笑った表情をしていたから、ユウカ達にはわからなかったと思うけどね。』
それを聞いた彼は一瞬目を見開いた後、諦めたかのように目を伏せ、こちらを見据える
「...ハァ、そうかよ。わかった。いや、わかりました。」
彼を十分に認めさせられたことに満足感を覚える。が、敬語はいただけない。今までの口調から急に変化されては違和感がとてつもないし、何より友人的立ち位置*3なのだ。他人行儀はいやだ
『うん、わかってくれてうれしいよ。あ、それと君の敬語はいらないからね?あまり人に話し方を強要したくないからね。』
しっかりとくぎを刺しておく。*4これは必要なことだからね
「わかりm...わかった。ありがとう、先生。俺のわがままを聞いてくれて。」
敬語を使いかけたのは見逃してあげよう。それに彼に感謝されるのは悪いことじゃない。むしろ生徒の自己肯定感という難易度の高い問題を解決したのだからもっと喜んで自分に自信を持っても許されるだろう
『全然大丈夫だよ。というか、むしろ私が助けてもらった立場だからね。これくらいがちょうどいいよ。』
もちろん相手のことも気遣うことも忘れない。完璧かな?
と、柄にもなくテンションが上がって自画自賛をしてしまう
『あ、そうだ』
そんな中、私は彼に言わなければならないことを思い出す。これは私のなかの絶対。信念だ
「どうしたんだ?先生。」
彼に受け入れられるかわからないが、これだけは言うべきだろう
『サンズ、君には申し訳ないんだけど、私はこれからも生徒を疑うようなことはしないよ。それが、”先生”としてのあるべき姿だと思うから。』
少し不安になり、彼の表情を伺うと、彼は呆れたような、どこかすっきりとしたような笑みを浮かべ、
「...そうか。わかったよ。そっちのほうが先生らしい。それに、俺が先生をフォローすればいいだけの話だからな。」
私の言葉を了承してくれた。拒否されるかもしれないと思い少し身構えていたが、杞憂で終わってくれて本当に良かったし、なんだか胸がポカポカするような感じがする
『!ふふ、ありがとう。これからよろしくね?』
そういって私は右手を差し出す。先ほどとは逆の順番だな、とふと思った
「ああ、よろしくな、先生。」
そうしてサンズも右手を差し出し、私たちはもう一度私たちは握手をした。でもその本質は先ほどのものとは全く異なる。今のほうが確実に素晴らしい。なんせ私たちの間には強固な信頼が成り立っているんだ。相棒と呼んでも許されるかもしれない。断られたらベットの中で泣く自信があるのでまだ呼ばないが
そうしてサンズとの信頼関係を噛み締めていると、ふと今まで忘れていた重要なことを思い出し、冷水をかけられたかのように頭から全身が冷え切ったような感覚が広がる
『あ』
思わず出してしまった言葉、それに彼は怪訝そうな表情を浮かべる
「どうした?先生。」
思わず開いた口がふさがらない。そして私は先ほどとは比べ物にならないほどの冷や汗を流す
『いや、入口のところにいたユウカ達のこと忘れてたなーって。』
そう、彼女たちのことが完全に頭から抜けていた。わざわざ自分の指揮下に入って戦ってくれていたのに、シャーレのオフィスに入ってからの強烈な出来事により記憶から薄れてしまったのだ。ユウカ達にどう言い訳しよう...と、私が頭を悩ませていると、彼も私と同じように
「あ」
と言って頭を抱えてしまった
本当にどうしよう...そう考えながらも、私たちはひとまずユウカ達の元へ向かうのだった
ちなみに先生の容姿としては
・ウルフカット
・キリっとしたでクール系美人
・身長175センチの長身
・全体的にスラっとしたスタイル
です。すべて私の欲望となっています。
次回は対策委員会編の予定となっていますが、如何せん何も構想が思いつかないので、更新は遅れてしまうと思われます。申し訳ない...パヴァーヌ編の構想はできているのにそれまでが遠い...
そして、
ねこサンタ 様、
ぼうしキャップ 様、
イットショウ 様、
わたXし 様、
nkm302 様、
sotarokun1115 様、☆9の評価ありがとうございます!
最後になりますが、評価、感想をいただけると筆者のモチベーション向上につながり、とても喜びます。
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