じいさんの日常?   作:狗餓雷

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30年前京都

 

「おお、久し振りだな京都!」

 

前に行ったのはいつ頃だったかな、あの時はつまんなかったが今は

 

「まったく、騒ぐんじゃないよ」

 

神奈子がいるしな

 

「ん?なんだい、人の顔を見て」

 

「んや、何でもない取り敢えず宿を探すっと!?」

 

後ろから少女がぶつかってきた

 

「大丈夫か?」

 

「えっと、あの」

 

「どうしたんだ?」

 

「あんたの厳つい顔に戸惑ってんのよ」ガッ!

 

神奈子が叩いてきた 

 

「いって!叩くことはないだろ!」

 

伊藤のことを無視して神奈子は少女に話しかけた

 

「大丈夫だよ、取り敢えず迷子なのかい?」

 

「私、子供じゃないもん!」

 

「そうか、そりゃ悪かったな」

 

すると奥の方から黒服の男が出てきた

 

「あっ!追いかけてきた!逃げないと!」

 

「逃がさんぞ小娘!」バシュ!

 

黒服が手を出そうとしたので、その手を反射的に掴んでしまった

 

「おいおい、大の男が女に手を出しちゃ駄目だろ」

 

「なんだお前!」

 

「取り敢えずお前土下座な」グイッ!

 

掴んだ手を男の背中に回しそこから地面に叩きつけた

 

「ぐぉっ!」ドガアアン!

 

男は伏せられたまま地面にめり込んだ

 

隣にいた神奈子が飽きれぎみに言ってきた

 

「ちょっとやり過ぎじゃないかい?」

 

「そうか?」

 

「あ、あの・・・」

 

「ん、なんだ嬢ちゃん」

 

「助けてくれてあ、ありがとう!」

 

「なぁに、きにすんな」

 

「そうだよ、弦はいつもこうだからね」

 

「私、行かなくちゃ!」

 

「行くって、何処にだ?」

 

「分かんないけど、またさっきのが」

 

「そうか、どうだ一緒に来るか?」

 

「で、でも、一緒にいるとまたさっきのが」

 

「なぁに、また来ても追い払うだけだ」

 

「い、いいのでずが!」

 

泣いちまった!?

 

「おいおい、女がやすやすと泣を見せちゃあ駄目だぜ?」

 

そう言って嬢ちゃんにハンカチを渡した

 

「大丈夫だ、な?」

 

神奈子に目を向けた

 

「ああ良いとも、なにも問題はないよ」

 

「だ、そうだ、来るか?」

 

「はい!」

 

「よし、取り敢えずどうするこいつ」

 

俺は下でめり込んでいる、男を指さしながら言った

 

「ぐっ!」

 

あ、ちょうど起きた

 

「あのよぉ、ちょっと聞きたいことがあってさ」

 

俺はしゃがみこみ起きた男の髪を掴み質問した

 

「この子を狙ってんのは 誰だ ?」

 

「知らん、ただ俺は依頼でそいつを連れてこいと」

 

髪を放し、質問を続けるた

 

「名前なんかは分かるか?」

 

「本名かは分からないがウリエルと言っていた」

 

ウリエルか厄介な

 

「そうか、次来たら雑巾にするからな」

 

「ああ、こっちから願い下げだ」

 

男は奥の通りに消えていった

 

「神奈子、ウリエルってことは少なからず関わってのは」

 

「天使か・・・、前に会ったときはそんな悪そうなやつには見えなかったんだがね」

 

「俺もだ、嬢ちゃんは天使だろ、いったい何をしたんだ?」

 

嬢ちゃんに聞いてみた

 

「私、天界図書の整理をしていたときにある本を見てしまって」

 

「ある本?」

 

「はい、何やら色んな絵が書いてあってそしたら私の中に入ってきて」

 

「と言うことは、その本の所有者になってしったのか」

 

「はい、そのことをミカエル様に話したら、今すぐ天界から離れろと」

 

ミカエルか・・・あの堅物が言うってことはその本は少なくてただの天使が手を出してはいけないものと、言うことか

 

「良かったね、あのままいたら殺されていたはずたよ」

 

「確かに、これは下手したら神も関わってるのかもしれん」

 

「そんな!?主様がなんで!」

 

まあ、驚くだろうな

 

「現に、天使が襲われていたのに天の加護が降りてきてない」

 

天界の者には天の加護と言うものが付く

 

「だ、だけど!」

 

「安心しな、あたしらといれば大丈夫だよ」

 

「そう言う事だ」

 

「取り敢えず、宿を探さないと」

 

「確かに」

 

俺らは宿探しに急いだ

 

~~~~~~~

 

旅館

 

「良かったな、部屋が空いてて」

 

部屋に入ってすぐに横になる

 

「まったくだよ、しかも誰かさんが迷ったりするからね」

 

いや、ここの道って勝手にはぐれたのは神奈子だろ

 

「疲れました~」

 

「そういえば、嬢ちゃんっていくつなんだ」

 

「おい弦、女性に歳を聞くのはいけないよ」

 

「おっと、すまない」

 

「私の名前はアクィルス・ネイラです!」

 

「おう、分かってるって嬢ちゃん」

 

「もう~、弦さん意地悪です」

 

俺なんか言ったか?

 

「いや違うよネイラ、あれは弦の素だよ」

 

「余計悪いですっ!」

 

「まあ良いじゃないさ、そんなことより風呂に入ろうよ」

 

「いいですけど、ちょっと待ってください」

 

そう言って、荷物のある部屋に向かった

 

「神奈子、嬢ちゃんを頼めるか?」

 

「なんだい弦、私が頼りないかい?」

 

「んや、神奈子のことは俺が一番理解しているからな」

 

「言ってくれるじゃないか、安心しなネイラは私が見ておくよ」

 

「頼む、俺は少し外に出てくる」

 

話が終わると部屋からネイラが戻ってきた

 

「どうしたんですか?」

 

「いや何でもないよ、ほらネイラ行こうぜ」

 

「弦さんは?」

 

「俺は少し外に出てくるから、ちゃんと神奈子の言うことを聞いとけよ」

 

「わかってますよ」

 

「じゃ行ってくる」

 

そう言って俺は部屋を後にし、神奈子たちは風呂場に向かった

 

~~~~~~

 

今、伊藤弦來は誰が見てもピンチである

 

「随分と物騒な奴等がいるな」

 

旅館を出たあと、路地裏に入るといきなり数人の男たちが現れた

 

「あの子を渡して貰いたい」

 

「渡せって言っても、あいつの方から来たんだ」

 

「なら、力ずくで行く!」

 

その言葉に続くように、男たちは一斉に襲いかかってきた

 

「おお!どんとこい!俺は今最高に気分がいい!!」

 

まず、殴り掛かってきたやつの腕を掴みおもいっきり振り上げる体が中に浮く、そのまま横の壁に叩き付ける、男は壁にめり込みながら気絶した

 

「いいぞ!!」

 

次は二人で来たので後ろに回り込み、前にやった土下座をさせる、二人は頭を地面にめり込んだ、そのさまは犬神家の様だった

 

「もっとこい!!!」

 

最後の一人になっていた

 

「なんだ、もう終わりか?」

 

「いいや、まさか」

 

そう言ってローブを取るとそこからは真っ赤な髪が出てきた

 

「さあ、食らえ!」ブゥア

 

男の手から、赤黒い何かが出てきて俺の方に一直線にとんでくる

 

「ほお、これはなかなか面白い!!」

 

飛んできたのを手でペシッ!と叩き落とす、地面に着いた瞬間に地面をいっきに削いだ

 

「そ、そんな、バカな!」

 

ローブの男は絶望に顔を歪めながら、伊藤の顔を見ていた、一方伊藤はいっきにやる気がなくなった

 

「興が冷めた、さっさとこいつらを連れて帰れ」

 

男は何も言わず手を上にかざすと下に魔方陣が現れ裏路道を眩い光が照らした、光が収まると男たちは消えていた

 

「何か大きな事が起きそうだな」

 

~~~~~~~~~~~

 

天界

 

そこには先程伊藤によってボコられた男たちいた、その前には光り輝く玉座に座り神々しいほどの光を纏った男がいた

 

「どう言うことだ、これは」

 

玉座の男がボロボロの男たちを見て言った

 

「どおっつってもよお」  

 

「どうにもなないな」

 

「俺らには無理だ」 

 

「私の攻撃が弾かれた・・・・ただの人間に、もう駄目だ」

 

赤髪の男の言葉に周りの者が反応した

 

「「「「!?」」」」

 

「そろそろ、帰らせて貰います」

 

そう言って赤髪は消えるようにその場を去った

 

「なあ、神様よ、そこまで大切なものなのか?」

 

「当たり前だ、あの本は生命の黙示録、死した者を甦らせたり命を奪うこともできる」

 

「それは下手したら、我々が危なかったのでは?」

 

「その心配はない、あの娘にはあの黙示録は使えない、あれは神族にしか使えない物だ」

 

「それよりも、早いところ捕まえないと」

 

「悪魔、堕天使どもが奪いに来るに違いない」

 

「すると、また三種族の争いが始まる」

 

「アザゼル何とかならんのか?」

 

「俺には押さえきれん、サーゼクスも無理だろあの老院のやつらを押さえるのは」

 

「コカビエル楽しそうだな」

 

「戦争だからな、俺はもっと戦いたい!」

 

「はあ、バラキエルこいつを連れて先に帰っていてくれ」

 

「分かった、おい!行くぞコカビエル!」

 

「あ、ああ、分かった」

 

バラキエルはコカビエルの首根っこを掴んで引き摺りながら出ていった

 

「取り敢えず、俺はこれ以上はこの件には入らない」

 

「そうか、私、自らが行ってこよう」

 

「おいおい、神様が行くのか」

 

「それほどに事態は悪化しつつある」

 

「まあ、頑張れよ」

 

アザゼルは手を振りながら、部屋から出ていった

 

「では、行こうか」

 

神は玉座から立ち上がり、上に手をかざし高らかに宣言する『転移』その場から姿を消した

 

~~~~~~~~

 

浴場

 

二人は更衣室を出ると、そこには特大な風呂が2つあり、左側にサウナ、右側には外に続く通路がある、外にも特大な風呂が合った

 

「ひゅ~でかいねぇ」

 

「わっふ~でっかいです!」

 

取り敢えずと神奈子とネイラは湯に浸かる、すると神奈子がいきなりネイラの胸を掴んできた『あんっ!』と艶かしい声をあげ胸を押さえた

 

「ちょっと何するんですか!神奈子さん!」

 

「いやぁ、な?」

 

「な?って何ですか!こっちもやり返しますよ!」

 

ネイラは神奈子の胸にめがけて手を伸ばした、しかし神奈子は伸ばしてきた手を掴み取った

 

「甘いねぇ、んっ!」

 

神奈子は伸ばした手に集中していたためもう片方には目が行ってなかった、ネイラは掴んだ胸をこれでもかと言えるくらいに揉みしだいた

 

「ちょっ、ひゃんっ!や、やめ、あんっ!やめろっ!」

 

「神奈子さんは感じやすいんですね」

 

神奈子はさすがに怒ったのか腕を振り上げネイラの頭にチョップを叩き込んだ

 

「いったーい!」

 

「はぁ、はぁ、や、やめろって、はぁ、言ったろうが」

 

「気持ち良かったですか?」

 

その言葉に神奈子は無心にネイラの頭に高速でチョップを叩き込む

 

「あいたたた、ご、ご免なさい~」

 

「もうやるんじゃないよ!!」

 

「はーい」

 

まったくと言い、腰を下ろした

 

「しっかし、風呂は良いねえ」

 

「神奈子さんって、いくつなんですか?」

 

「いくつに見えるんだい?」

 

「え?言っていいんですか?」

 

「殴るよ?」

 

「冗談ですよ、ん~と20後半ですか?」

 

「残念だったね」

 

「じゃあ、教えてくださいよぉ」

 

「やなこったい、んっとそろそろ上がるか」

 

「もうですか?」

 

「なら、まだ入ってるかい?私出ているが?」

 

「いえ、私も上がりますよ」

 

「じゃあ、さっさと行くよ!」

 

「はい~」

 

さっさと出ていく、神奈子の後をネイラは小走りで追いかけた

 

~~~~~~~~

 

とあるアジト

 

「今、戻った!って何やってるんだ」

 

帰って来たアザゼルが見たものはバラキエルがコカビエルに十字固めを決めている所だった

 

「おお、アザゼルか、いや何あのまま暴れたんで押さえつけている」

 

「放してやれ」

 

バラキエルは渋々と十字固めを解いた

 

「ああ、助かった」

 

コカビエルはよろよろになりながら立ち上がった

 

「コカビエル、お前を中心に京に行ってこい」

 

「マジか!戦争だ!」

 

ああ、嬉しそうだ

 

「ガチでヤバくなりそうだから、俺と幹部は行かないが他の奴らならいくらでも連れていっていいぞ」

 

「本当か!」

 

本当に嬉しそうな顔をするなぁ

 

「ああ、神が直接取りに行くらしいからな」

 

「は?」

 

「何故か、時間が無いらしい」

 

「この隙に老院どもが来るに違いない、神を追って天使どもも来るはずだ」

 

もし、鉢合わせになったら、これこそ戦争だ

 

「たぶん、あの男も来る可能性がある気をつけろよ」

 

「分かっている」

 

コカビエルは颯爽と部屋の窓から翼をひろげ飛んでいった

 

「どうなると、思います?」

 

バラキエルはアザゼルに尋ねた

 

「お前も、感じてるだろ、絶対負ける!」

 

アザゼルの答にバラキエルはやはりと頷いた

 

~~~~~~~~

 

京都上空

 

黄金の衣を纏った男が空から京都を見下ろしていた

 

「あの子はあそこですか」

 

そう言って、狙いを定めた、そのには一つの旅館が建っていた

 

「時間がない、既に悪魔どもはここに来ている」

 

そう言って、旅館に一直線に翔んでいった

 

~~~~~~~~

 

旅館部屋

 

其処には風呂でた神奈子とネイラがいた

 

「今帰ったぞ」

 

「お帰り~」

 

「おう、何かあったか?」

 

「特になにも無かったねぇ」

 

「それは、良かった」

 

「どうする?これから」

 

「そうだな、何か大きな事が起きると思う」

 

「大きな事?」

 

「ああ、っと寝ちまったな嬢ちゃん」

 

「疲れたんだろね、休ませてやりな」

 

「分かってるって、嬢ちゃんの本何か分かるか?」

 

「私に分かると思っているのかい」

 

「だよなあっ!!」

 

すると、何か気配のようなものを感じた

 

「これはヤバイかも知れないねえ」

 

「ちっと、電話してくる」

 

「早くしな」

 

電話のあるロビーに向かった

 

「早く出ろよ!」プルルル

 

『こちら奴良と申しますが』

 

『俺だ弦來だ!すぐにぬらりひょんをよべ!』

 

『わ、わかりました!』

 

『代わったぞ、どうした慌てよって』

 

『今大規模な結界が張られた、裏の妖怪全て表へ出してくれ』

 

『わ、分かった、気をつけるのじゃぞ』

 

『頼んだぞ』

 

電話の終わりと同時に部屋の方から大きな爆発音が聞こえた

 

「くそっ!」

 

急いで部屋に駆け込んだ

 

「大丈夫か!」

 

「ああ、何とか、な」

 

神奈子は全身を傷付き血を出し壁に体を寄せながらかろうじて立っていた

 

「っ!?」

 

「大丈夫だ、すぐに治すよ」

 

そう言って神奈子の体が薄緑色の粒子が体を覆った、輝きが収まり粒子が消えると傷がふさがり元の綺麗な体に戻っていた

 

「しかし、神奈子をここまで傷付けられるとは何者なんだ」

 

「一瞬だったからね、はっきりとは見えなかったが黄金の衣を纏っていたよ」

 

「成る程、こりゃあ大物が来たな」

 

「とにかく、神奈子を傷物にしたんだ絶対ボコす!」

 

「き、傷物って##」

 

「そういやあ、嬢ちゃんは?」

 

「確か、一緒にふっ飛ばされて」

 

いったん周りを探してみるが何処にもいない、すると一つの結果にたどり着く

 

「連れていかれたか」

 

「どうする弦?」

 

「その、金ぴか野郎をぶっ飛ばしてから嬢ちゃんを連れ帰る」

 

「行ってこい、私の分までボコせよ!」

 

「おうよ!」

 

そう言って、窓から跳んでいった

 

「思う存分、暴れてきな」

 

そう言って、弦來の背中を眺めていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次で昔話は終わる予定です
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