じいさんの日常?   作:狗餓雷

14 / 14
14

事務室に戻って来ると絢嶺は布団にくるまりすやすやと寝ていた

 

予想どうりじゃな

 

「お~い絢嶺起きるのじゃ」

 

少し揺さぶってみるが起きる気配がない

 

「ったく、そおぉい!」

 

勢いよく、絢嶺ごと布団をひっぺがした、絢嶺はひっぺがした勢いで浮かびやっと目を覚ました

 

「みゅ!?」

 

浮かんだ、絢嶺をキャッチして着替えを渡す

 

「早く着替えるんじゃぞ」

 

絢嶺はほわ~んとした顔でコクリと頷き更衣室に入って行った

 

「まったく、困った子じゃな」

 

入った時に壁に掛けといた刀をしまい、椅子に腰掛けながら新しい依頼書に目を向けた

 

「うむ、ほとんどが破損箇所の修繕じゃな」

 

避雷針とは、どうしたら壊れるんじゃ?

 

「これは委員会からか、図書委員会がどうしたら壊すんじゃい!」

 

取り敢えず、これは後にして次のを見るかのう

 

「体育館床の修繕じゃとな、倉鷲高校からじゃのう」

 

なぜ他校からの依頼が来るのじゃ?

 

「たまにはいいじゃろう、他校を見ると言うのも」

 

すると、丁度よく着替え終わった絢嶺が更衣室から出てきた

 

「お父さんどうしたの?そんなに工具なんて持って」

 

「ああ、他校の依頼があってなそっちに今日は行こうと思ってな」

 

「へ~、珍しいね他校からなんて」

 

「確かにのう、さて絢嶺はこっちの工具箱を持ってきてくれ」

 

「は~い♪」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ー 倉鷲高校 体育館 ー

 

「今日は忙しいところをわざわざ来ていただいて」

 

「気にせんでください」

 

「そうですか、では私はこれで、終わりましたら呼んでください」

 

倉鷲の教員は体育館の鍵をわしに渡して校舎に戻って行った

 

「うわ~、でっかぁい!」

 

わしらの前には半径5m位の大きな穴ができていた

 

「これではのう、板を張り替えた方が早いかもしれん」

 

「張り替え?」

 

「そうじゃ、取り敢えず源三に連絡するかのう」

 

「源三ってだれ?」

 

「最高の大工じゃな」

 

源三に電話を掛けた

 

こちら大工の源三!

 

久しぶりじゃな源三

 

なんだい、おやっさんじゃないですかい!どうしやした今日は!

 

いや、いまな倉鷲高校の体育館の修繕をしてるんじゃがな、板の張り替えようと思うてなちと持ってきてくれんか?

 

おやすいで御用でいっ!!待っててくだせぇ今行きやす

ん、頼むぞ10mの30cを15枚くらいじゃ

 

がってん!!

 

ピッ! 

 

話し終え、ケータイを閉じると絢嶺が訪ねてきた

 

「どうだった?」

 

「ああ、すぐに来るそうじゃ」

 

「そうなんだ~」

 

「そうじゃな、少し時間が空くのう」

 

「ねえ!お父さん!」

 

「ん、どうしたんじゃ?」

 

「あそこ!」

 

絢嶺は体育館から一番近い教室を指差したするとそこには大柄の男が数人に囲まれていた

 

「何か揉め事かのう」

 

「助けてあげてっ!」

 

「うむ、行ってみるかのう、絢嶺はここで待っておれ」

 

「は~い♪」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ある教室で大柄の男は数人の男子生徒に囲まれていた

 

「あんたがヤクザか何かか知らんがここのルールってのを守らないとなぁ」

 

「・・・・」

 

大柄の男は何も言わずただ男たちを見ていた

 

「何か言ったらどうだ!!」

 

男子たちの内の一人が何も反応しない事が気に障ったのか、いきなり殴り掛かった

 

大柄の男はそれを受け止めようと手を出したがそこに拳が着くことはなかった

 

ーーーーーーーーーーーー

 

なんとか間に合ったわい

 

「危なかったのう」

 

「な、何するんだよ!」

 

「そうだ!」

 

「何とは、わしはお主を守っただけじゃぞ?」

 

「守った?なにいってんだおっさん」

 

「取り敢えず、お主らここから出てゆけ」

 

「なんだ!このじじぃ!」

 

「お前が出てけよ!」

 

めんどくさいのう

 

「さっさと行かねぇと潰すぞ小僧」

 

ドスの効いた声を出し男たちを廊下にぶん投げた、声が聞こえなくなったが逃げたのじゃろう

 

「騒がせたのう、すまない」

 

周りの生徒に謝罪した

 

「気にしないで下さい」

 

「大丈夫ですよ」

 

「毎回、来てたんで迷惑してたとこなんで」

 

周りの声を聞き安堵し大柄の男に声を掛けた

 

「久しぶりじゃな、薫坊」

 

「お久しぶりです、伊藤さん」

 

腰を深く曲げお辞儀をした、その事に周りは騒ぎ始めた

 

「元気にしておったか?」

 

「はい、この通りです」

 

「うむ、なら良かった」

 

花山と話していると周りがこそこそ話し始めた

 

あのおじさん花山と知り合いか?

 

そうじゃない?久しぶりとか言ってたし

 

ってか、あのじいさんデカくないか?軽くジャンプしたら天井に頭当たるぜあれ

 

「あの、どうしてここに?」

 

「ああ、体育館の修繕でな騎王から出張したのじゃ」

 

「すいません」

 

「やはり、あれをやったのはお主か」

 

「はい、手が滑りまして」

 

「やははは!!手が滑ったか言うようになったのうお主も」

 

「ところで、秋田のじじぃは元気かのう?」

 

「はい、この間は一緒に釣りに行きました」

 

「そうか、元気で何よりじゃ、後でそっちに邪魔するかもしれんが頼むぞい」

 

「はい、いつでも」

 

「わしは、作業に戻るとするかのう」

 

「気を付けて」

 

「うむ」

 

教室を出て絢嶺の待つ体育館へと戻った

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「もぉ~、おそい!」

 

「すまなかったのう、少し話していてな」

 

「さっき届いたよ板、なんか急いでたみたいですぐかえちゃった」

 

「そうか、後で礼を言っておこう」

 

「それで、どっからはじめるの~?」

 

「そうじゃな、まずはここを剥がすかのう」

 

「わ~い♪単純作業だいすき~♪」

 

楽しそうじゃのう

 

「終わったよ~♪」

 

あっという間に指示した板を剥がし終えた絢嶺が合図した

 

「では、次にこの板を組み合わせるかのう」

 

「は~い♪」

 

こうして、着々と作業は進み、1時間程度で終わらせることが出来た

 

「案外早かったかのう」

 

「ねえ!帰りにケーキ食べたい!」

 

そう言うと絢嶺は抱き付いて来た

 

「仕方ないのう、今日は絢嶺も頑張ったからの」

 

「やった~♪」

 

「嬉しそうじゃな」

 

「うん♪だって大好きなんだもん!ケーキ!!」

 

「そ、そうか」

 

まあ、絢嶺が喜んでいるのならいいじゃろ

 

ーーーーーーーーーーーー

 

二人は事務所に体育館修繕の報告をして、倉鷲高校を出た

 

「のう、絢嶺や」

 

「なに~?」

 

「ケーキはいいのじゃが・・・」

 

伊藤は周りを見渡し、言葉を繋げた

 

「ケーキ屋は何処にあるんじゃ?」

 

「分かんない♪」

 

だったら、ケーキなんて言うんじゃないわい

 

「とにかく、商店街なんかがあればのう」

 

「お父さん!あのお店は?!」

 

絢嶺が指差した先には見知った顔の男がサンタコスでケーキの宣伝をしていた

 

「なにをしとるんじゃい」

 

「お父さんの知り合い?」

 

「うむ、そうじゃな、行ってみるかのう」

 

「わ~い♪ケーキ!ケーキ!」

 

どんだけケーキ食いたいんじゃよ

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ー ケーキ屋前 ー

 

店の前まで来てみるとこっちに気付いたのか、よってきた

 

「これは、伊藤さんじゃないですか」

 

「こんなところで何をしとるんじゃバラキエルよ」

 

「いや~、もうすぐ朱璃の誕生日なんでプレゼントを買ってやろうとアルバイトを」

 

「そうなのか?」

 

「はい、それよりそちらのお子さんは?」

 

「わしの娘じゃ」

 

「へっ?息子が一人だけなんじゃ、しかも随分と幼いし」

 

バラキエルは考えた、その結果から導かれる答えそれは!

 

「まさか、その歳で愛人を」

 

「な、何を言うんじゃ!」

 

「いや、だって」

 

「違う、拾ったんじゃって」

 

流石、何でもアリですねと呟いた

 

「まあ、もしそんなことがあったら神奈子さんが黙っちゃいませんよね」

 

「あっ、神奈子に会わせるの忘れとった」

 

「あ~あ、どうなっても知りませんよ?あっちから此方は見れるんですから」

 

どうなるんじゃろうな、わし

 

「それよりお主、娘とはどうなんじゃ?」

 

「はあ、相変わらずです」

 

「いい加減、言ったらどうじゃ?」

 

「なんか近づけないんですよね朱乃に」

 

「朱璃殿が生きていると言えばいい話じゃないのかのう」

 

「何故か朱璃がまだ早いと言っていて」

 

「結局、まだお主のことを恨んだままなのか?」

 

「その様でして、どうにか出来ません?」

 

「取り敢えず、見守ることじゃな」

 

「そうですか」

 

バラキエルと話し込んでいると待つのに疲れたのか絢嶺が駄々をこね始めた

 

「お父さ~ん、早くケーキ!」

 

「分かったのじゃ、待っておれ」

 

「仲いいですねぇ、私もいつか朱乃と・・・」

 

「頑張るのじゃな、取り敢えずケーキ、ホールで5個じゃな」

 

「毎度ありです、神奈子さんに会ったらあの時はありがとうございましたと言っておいてください」

 

「うむ、分かったのじゃ」

 

「わ~い、ケーキがいっぱい!」

 

絢嶺は目をキラキラさせて、ケーキの入った袋を覗き込んでいた

 

「全部、じゃないからの」

 

「えー」

 

「5個も食べる気じゃったのか?」

 

「うん♪」

 

「凄いですね彼女」

 

「う、うむ」

 

「早く帰って食べよー!」

 

「そうじゃな、ではな」

 

「はい、気をつけて下さい」

 

「うむ」

 

「ばいば~い!」

 

絢嶺の声にバラキエルは涙を溢しながら手を振って返した

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ー 騎王学園 ー

 

日は完全に隠れ、学園についた頃には夜になっていた

 

すると学園を囲むように、ドーム型の膜が張っていた

 

「なんじゃこれは」

 

「なんだろ~?」

 

「全く、わしの周りはいつも何か起こるのう」

 

「何か起こるの?」

 

「そうじゃないぞ、起こったのじゃ」

 

「全く、取り敢えずこれを消さんと中に入れんからのう」

 

「どうするの?」

 

「こうするんじゃ!」

 

ドーム型の膜におもいっきり拳を叩つけた、膜は破けるように裂け消滅した

 

「取り敢えず、絢嶺は先に部屋に戻ってくれんか」

 

「お父さんは?」

 

首をかしげながら聞いてきた

 

「そうじゃな、この騒ぎの元凶を、ボコってくるとするかのう」

 

「そっか~、じゃあ先に行ってるね~?」

 

「うむ」

 

絢嶺はてこてこと事務室にケーキを持って歩いていった

 

「この気配は堕天使かのう」

 

伊藤が向かおうとする先には堕天使と悪魔が戦っていた

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「グッ!くそっ!」

 

『相棒!このままじゃ!』

 

「分かってる!」

 

赤き鎧を纏った者が苦戦していた

 

「このコカビエル、たかが悪魔ごときに勝てる道理なし!」

 

そう言って、光の矢を相手に投げつけた

 

「ちょっ!20とかしゃれにならねぇ!」

 

『グオオォ!』

 

腕をクロスさせ、光の矢をガードする

 

「こんなものかぁ?赤龍帝!!」

 

コカビエルは更に光の矢を5倍以上増やした

 

「くっそぉぉ!!」

 

「イッセーっ!!」

 

下で戦いを見ていた、仲間達が名前を叫んだ

 

「イッセー君!!」

 

「イッセーくん!!」

 

「イッセーさん!」

 

すると、いきなり結界が破れ正門からつなぎを着た大男が歩いてきた

 

「何をしとるんじゃ?こんな時間に」

 

「「「「なっ!!」」」」

 

「じ、じいちゃん?!」

 

一誠はいきなり祖父が出てきて驚き、正門に目を向けた

 

「?!」

 

コカビエルはただ驚き固まっていた

 

「せっ先生!何で!」

 

先にリアスが声をあげ

 

「なんで」

 

「うそ」

 

と、続くように呟き始める

 

「何でと言われてものう、わしはここで寝泊まりしてるからのう」

 

「いや、じいちゃんそう言うことじ「ぶ、武神!!何で貴様がここにいる!!」

 

一誠の言葉を切りコカビエルが叫びをあげた

 

「「「「「えっ!」」」」」

 

コカビエルの叫びに皆揃って疑問の声をあげた

 

「なんじゃ、あのときの小烏か」

 

コカビエルはただ見られただけで体が動かなくなった

 

「のう、リアス殿や」

 

「な、なにかしら?」

 

いきなり、名前を言われ驚きながらも言葉を返した

 

「こやつがこの騒動の元凶かのう?」

 

「え、ええ」

 

「そうか、全く」

 

伊藤は空中にいるコカビエルの元に空気を足場にして歩くように近づいた

 

「取り敢えずじゃ」

 

コカビエルは動けずにただ武神が来るの待っているだけだった

 

「土下座」

 

コカビエルの頭を掴み、下に勢いよく叩きつけた

 

「ぐっ!」

 

コカビエルは全身が地面に埋もれ周りは蜘蛛の巣のようにひびができていた

 

「どうしようかのう、これってわしが直すのかのう」

 

ひび割れた地面を見て呟いた

 

コカビエルは地面に埋もれたまま、気絶した

 

リアスたちはあんなに必死に戦ってきたのに一人の老人にやられ.頭の中が真っ白になっていた

 

「取り敢えず、元凶は潰したし帰るかのう」

 

そう言って、周りの皆を気にせずに事務室に向かった、それをリアスたちはただ見ているだけだった

 

この状況は白龍帝が来るまで続いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。