コードギアス 狂王(偽)と狂犬が行くロススト   作:ミストラル0

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奪還のロゼを観て衝動的にまとめていたネタから書いたものです。
本作の主人公はライ本人ではなく、本来ライが発見される遺跡で見つかった血液等から培養されたクローンという事になっています。


R1
PHASE 01 偽王の目醒め


目を覚ますとそこはよくSF物に出てくる謎の色付きの液体の入った培養槽のような物の中だった。

確か休日に某ショッピングモール内の映画館コードギアス奪還のロゼの第1幕を観に行ってから同じモール内のレストコーナーにあった◯角で飯を食って、車で帰ろうとして信号無視した車に横から激突されたまでは覚えている。

運転席に直撃コースだったから只では済まなかっただろうが、治療されたにしてはこの近未来的過ぎないだろうか?

それに最近は歳をとって重くなっていた身体の節々も軽い気がする。

そうこう考えていると周囲が何故か騒がしい。

見回してみるとここは病院というよりは研究所(しかも違法と付く方)のような気がする。

周りにいる人も医師や看護師じゃなくて研究員っぽいし。

すると、如何にも偉そうな服装をした小太りのオッサンが部屋に入ってくる。

 

「検体Lが目を覚ましただと!?」

 

「は、はい、バトレー将軍」

 

うん?“バトレー将軍”?

それってコードギアスでクロヴィス殿下の下でC.C.研究してたあのバトレー将軍?

検体呼びってことはC.C.のアレコレ使って不老不死再現しようとしてたやつだよな?

しかも“L”って………うん、さっきからガラス面に映ってる“俺”と思われる白髪の人物の顔に見覚えがあると思ったらそういう事かぁ………

って、髪の毛はかなり伸びてるが思いっきりロスカラの狂王(ライ)やんけっ!?

ロスカラことLOST COLORSは2媒体で販売されたコードギアスのゲームで、原作主人公の通うアッシュフォード学園に保護された記憶喪失の少年を主人公として原作一期を追体験したりIFの結末に導いたりするゲームだ。

その主人公であるライ*1の正体は100年程前にブリタニア辺境を治めていた皇族の父と日本の皇家の親類とのハーフで、父や異母兄らを母や妹の為に排除して領主となるが、与えられていた“ギアス”の暴走で母や妹を含む領民全てを死兵としてしまい、それを悔やんで自身にギアスを与えた“コード”保有者に自分を封印させた歴史書等には狂王の名で刻まれた人物だった。

ゲームでは封印が解かれてC.C.と同様にクロヴィスに研究されていたところを逃げ出してアッシュフォード学園に辿り着くのだが、バトレー将軍と研究員の話を聞くに俺はそのライ本人ではなく、遺跡*2で見つかった固まった血液の欠片から採取された遺伝子を元にしたクローンらしい。

それ以外はKMF(ナイトメアフレーム)の操縦知識等の刷り込み教育は完了しているみたいで、俺が知るはずの無いそれらの知識が俺の頭の中にはあった。

そこまでしたのに今の今まで目覚めなかったから将軍らは驚いているらしい。

 

「まあいい、目が覚めたのなら今後の実験の役に立ってもらおう」

 

それからは軽く検査をされ、後日本格的な実験をする事となったのだが………タイミング良く発生したシンジュク事変の騒ぎに乗じて脱走しました。

原作でも上澄みと言われるスザクやカレンに匹敵する身体能力を持つライと同スペックのクローンである俺が研究員程度に遅れを取るはずもないので凄く簡単に脱走出来てしまった。

衣服も某青い牢獄のトレーニングウェアのぴっちりスーツしか身に着けていなかったので脱走ついでに研究員らから拝借し、脱走時に必要だったIDカードと一緒に誰かの財布も持ってきてしまったので何割かしばらくの生活費としていただいたが、ここの職員はクロヴィス殿下直属だしお金持ってそうだからあれくらい端金よな?

こうして仮初ではあるが、自由を得た俺はトウキョウ租界に解き放たれた………

 

***

 

その後、めちゃくちゃな組み合わせの衣服を店で見られる程度に改善し、散髪で髪を整えたところで拝借した持金が半分を切り、とてもではないがホテル暮らし等無理としばらく公園等で路上生活をする事になった。

というのも俺がアッシュフォード学園の場所を知らなかったからだ。

人に聞けば良い?

明らかに学生じゃないやつが学園の場所を訊ねるとか不審者過ぎるやろ。

 

「というか、オリジナル様は本当によく彼処まで逃げ延びれたよなぁ………」

 

「ーーー」

 

「ん?」

 

今日の寝床として選んだ公園のベンチで寝転がっていると、何やら騒がしい。

音のする方を見てみると、肩の赤いサザーランドの姿が目に入る。

 

「あ〜、今日か………オレンジの日は」

 

オレンジとはクロヴィス殿下殺害の容疑者としてスザクを引っ張り出してきたジェレミア・ゴットバルトがゼロことルルーシュに掛けられた偽りのスキャンダルの事で、この後隙を見せたジェレミアがギアスを掛けられてゼロを見逃した事から本当にオレンジなる何があったとされ、以後の彼の蔑称となる言葉だ。

そこから二転三転する彼の人生はある意味影の主人公とも言え、作中キャラの中でも上位の人気を誇る。

俺も好きなキャラTOP5に入れているくらいである。

 

「せっかくだし、見物しとくか」

 

生であのやり取りが見れるのは面白そう、と俺は軽い気持ちでスザクの護送パレードへと近付き、ゼロとジェレミアのやり取りを見て満足し、ゼロの使う偽毒ガス(ただの煙幕)に乗じて退散しようとしたのだが………

 

「毒ガスよ!シンジュクで使われた毒ガスよ!」

 

ゼロのそれに合わせて発煙筒を使い、混乱を加速させる少女の姿を発見してしまう。

えっ?何で狂犬(マーヤ)いんの!?

これ、ロスカラじゃなくてロススト*3かよ!?

 

これが後に長い付き合いとなる狂王(偽)と狂犬の初めての出会いであった。

*1
デフォルトネーム

*2
おそらく神根島のアレ

*3
LOST STORIES




基本的にロスストに沿いつつ、オリジナルの展開をしていく予定です。

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