コードギアス 狂王(偽)と狂犬が行くロススト 作:ミストラル0
今回はトウキョウ湾での戦闘となります
桐原翁との会談の後、トウキョウ租界へと帰り着いた俺達。
一方でマーヤも養母のクラリスさんと和解できたそうで、そのまま家へと帰ったそうな。
とりまこれで劇場版に近いルートになったようだ。
それから日本解放戦線のトップである片瀬少将らナリタでの生き残りが国外へ亡命を企てているとの情報が入った。
亡命先は中華連邦で、手土産に流体サクラダイトを大量に持ち出そうとしているようだ。
原作ではそれを利用されて船ごと爆散させられた片瀬少将であるが、あれやらない方が良かったのでは?という事でルルーシュに片瀬少将について相談する事にした。
「片瀬の処遇か………」
「ぶっちゃけ、放置しても勝手に求心力落ちそうなんだよね、あの人」
多分、原作通り捕まったであろう藤堂さんの事を知らずに亡命しようとしてるくらいだし。
中華連邦行っても先に亡命してた澤崎だっけ?に利用されるだけな気がするんだよなぁ………
「確かに………ドサクサに紛れて始末するのも考えてはいたが、ここで解放戦線からの片瀬の評価を落としておくのもいいかもしれん」
機雷設置しといて「自決した」は苦しいもんな。
「ブリタニアが始末してくれりゃ一番後腐れないんだけどね」
「………お前、藤堂達以外の日本解放戦線には辛辣だな。まあ、河口湖での一件を思えばそうなるのも無理はないか」
「好きか嫌いかで言えば、嫌いだからな」
という事で片瀬は可能なら逃がして無理そうなら見捨てる方針となった。
尚、マーヤは今回はクラリスさんとの用があるのと、今後ブリタニア軍への潜入が控えているので作戦には不参加だ。
***
キョウトの要請で片瀬らの国外逃亡を手助けするべく、黒の騎士団は片瀬らの乗るタンカーを襲撃するブリタニア軍を強襲した。
水中のKMFに関してはゼロがいつものようにどっからか仕入れてきた魚雷やタンカーの進行ルートと港の間に仕掛けたワイヤーネットで妨害している。
まあ、効果的なタイミングでの襲撃を狙ったので少し救援が遅れて原作通り扇がブツクサ言っていたが、ミーティングで事前に言ってあったよな?
「黒の騎士団だと!?」
ナリタに続きここでも解放戦線を狙う横からの強襲にタンカーを狙っている場合ではなくなり、黒の騎士団への対応を余儀なくされるブリタニア軍。
「キョウトの寄越した援軍か!い、今の内に!」
片瀬はこの機に乗じてタンカーを出港させる。
「ライは親衛隊の撹乱を!カレンは私に続け!」
「「了解!」」
ゼロの指示に各員が動き出し、カレンがコーネリアとスザクに向かっていき、俺もギルフォード率いる親衛隊へちょっかいを出しにいく。
「姫様っ!?くっ!このサザーランドは………ナリタの時の!」
サザーランド改二の左腕を覆うように装備されているマントから俺だと判別したギルフォードは警戒を露わにする。
廻転刃刀と電磁ランスが火花を出してぶつかり鍔迫り合いとなると、他の親衛隊のグロースターがアサルトライフルをこちらに向けてくるが、俺はランドスピナーで急速後退した後に弧を描く軌道で機体を1回転させ廻転刃刀を一閃し親衛隊のアサルトライフルの銃身を斬り裂く。
「なっ!?」
「隙だらけだ!」
更に1回転させて勢いをつけた突きを胴体に突き入れる。
「うわぁあああ!?」
「まずは1機」
貫通直前に脱出装置が起動していたので仕留め損なったが、咄嗟の判断は流石親衛隊と言ったところか。
「コイツ!」
「いかん!不用意に近付くな!」
それに激昂したもう1機が電磁ランスで仕掛けてくるのをギルフォードが制止しようとするももう遅い。
貫いたグロースターから廻転刃刀を抜刀に見立てて引き抜きつつ、電磁ランスを下から掬い上げるように跳ね上げさせ、返す刃で袈裟斬りにする。
「これで2機」
「コイツ………ナリタの時より腕を上げている!」
あったり前だろ。
こちとら最終的にはスザクやナイトオブラウンズレベルの相手とやり合わないといけないんだから親衛隊程度に梃子摺ってられねぇんでね!
それでもやはり改修したとはいえサザーランドでは親衛隊のグロースターとの性能差があるのは否めず、“右腕だけ”で振るう廻転刃刀だけでは押し切れない。
「………使わせて貰うぜ、桐原翁!」
なので、マントで覆い隠していた“左腕”を解禁する。
それはキョウトとの交渉後の支援物資に紛れて届けられた隠し玉。
その腕は通常の腕とは異なり、マニピュレータの指が3本しかあらず、その形状もUFOキャッチャーのアームのような特異な形状をしている。
右腕のみで対処していたせいで左腕は直していないと錯覚させられていたギルフォードはまんまと俺の策に嵌り腕を掴まれる。
「!?その腕は!」
「初見殺しだが、悪く思うなよ?」
驚くギルフォードを余所に左の操縦桿の起動ボタンを押す。
すると、左腕の掌にあたる部分から“輻射波動”が放たれ、ギルフォード機の右腕を破壊する。
ちっ、咄嗟に右腕をパージしやがったか。
まあいい、利き腕を奪っただけ上々だ。
「ギルフォード卿!?」
「抜かった………まさかあの紅いKMFと同じ武装とは」
そう、桐原翁が贈ってきたのは“甲壱式型腕”と呼ばれる紅蓮弐式の輻射波動機構のプロトタイプ。
ロスカラでのオリジナルの搭乗機である月下先行試作型やR2にてブラックリベリオンで破損してしまった輻射波動機構の代わりに紅蓮弐式に装着されていたものだ。
プロトタイプというだけあって紅蓮弐式のものに比べて威力も低いし、クランク式のアーム延長機構も無いのでリーチも異なるが、この時期は輻射波動に対する有効な防御手段がランスロットのブレイズルミナスくらいなので他の機体に対しては当たりさえすれば必殺級の武装である。
まさかこれが贈られてくるとは思ってもみなかったが、ゼロから丁度良いとばかりに廻転刃刀に引き続き俺に支給されたのだ。
「ギルフォード!」
そこへもう1機のグロースターが救援に駆けつける。
おそらくダールトンだろう。
そこへ通信機からカレンの声が響く。
どうやらコーネリアに返り打ちにされ、ランスロットに撃墜されたらしい
「またランスロットかよ!」
原作通りっちゃ通りだけどさ!何でゼロは指揮官なのに前に出るかなぁ!?
「隙有り!」
「しまっ!?」
その一瞬の隙を突かれ、ダールトン機の電磁ランスを右肩に受けてしまう。
これ以上は厳しいか………
「Q2から各員!負傷したゼロに代わり命ずる!これ以上の戦闘は危険と判断する!キョウトへの義理は果たしたとして撤退する!」
「なっ!?」
「ゼロが!?」
「繰り返す!これ以上の戦闘は危険と判断し撤退する!ゼロの回収は俺がやる!皆は事前に指定してある中継ポイントを経由して撤退せよ!」
「くっ!」
そこからはせめてもの置土産とスモークを撒きまくって黒の騎士団の面々は撤退していく。
あとはヴィレッタをどうにかしてゼロをーー
「行かせるかっ!」
「こんのっ!」
そこへ飛び込んできたのはダールトンのグロースター。
電磁ランスを廻転刃刀で防ぐも先程の肩のダメージから伝達系をやられたようで右腕の出力が落ちてしまい押し切られそうになる。
ならばと俺は再び左腕を突き出すがこれは囮で、輻射波動を警戒して後退するダールトン機に肩のマントをパージして投げつけて目眩ましとし離脱。
そのままゼロを探すと………
「あれはヴィレッタ!」
丁度ヴィレッタがゼロに近付こうとしているところで、仮面に手を出そうとしたところを今回から作戦に加わっていたディートハルトがヴィレッタを撃ち妨害する。
「いいタイミングにいやがる………ゼロをこちらに!」
「ええ」
辛うじて動く右腕にゼロとディートハルトを載せ、ついでに回収が不可能なゼロの無頼を輻射波動で爆破し、その場を撤退した。
***
片瀬ら日本解放戦線のタンカーは騒ぎに乗じて逃走に成功したそうだ。
「あ〜あ、やっちまった………」
そして、おそらくヴィレッタは原作通り記憶喪失になりそうだが、タンカーを爆破しなかったので扇が彼女を拾うかはわからない………いや、アイツ、ヤることはヤってやがったから拾うか。
うん、やっぱりマーヤをアイツの家に行かせなかったのは英断だったな!
「また派手に壊したものだな」
「半分お前のせいだからな?
「………今回の件で私からキョウトに新しい機体については交渉しておこう」
壊したというのは俺のサザーランド改二の事である。
今度は伝達系がやられた状態で無茶をしたせいで右腕が使い物にならなくなるレベルで破損してしまったサザーランド改二。
他にも廻転刃刀はなんとか持ち帰ったものの機体は全体的にもガタがきているらしく、その原因は俺の操縦にあるらしい。
というのも俺の操縦にサザーランドが追い付かないらしく、関節部や伝達系等の消耗品のパーツが大分傷んでいるそうな。
という事で俺はしばらく待機らしい。
サイタマから今までサンキューな、相棒………
さて、久しぶりにゲットーでも見て回ろうかね………
***
Another Side ルルーシュ
「ライか………」
記憶喪失を自称してクラブハウスに転がり込んできた居候………だが、その実態はクロヴィス配下の違法研究によって生み出されたクローンであり、身体のあちこちを弄られた強化人間。
その身体能力はスザクやカレンに匹敵し、頭の回転も良く、今回の作戦では俺が気を失ってからはアイツが撤退指示を飛ばしていたそうだ。
改めてアイツを手駒に出来たのは幸運だったと言える。
だが、俺への異常なまでの信頼とは別にアイツはまだ何かを隠している。
それを知る一端として俺はライ曰くオリジナルである人間について調べた。
だが、俺はそれを後悔する事になった。
以前にアイツから採取した血液からブリタニア皇族と日本人のハーフとはわかっていたが、日本人………母親側について詳しく調べたところ、判ったのはそれが今は途絶えてしまった皇の分家という事だった。
皇家は民主党であった日本に残る皇族に当たる家系。
確か戦前に
いや、どう考えてもこれは爆弾だろ!?
というか!
『だとしたら母親も相応の家系の出だったのかもな』
アイツ、絶対にこの事を知っていたな!?
だからか!だからキョウトとの交渉で影武者をやれと言った際に露骨に嫌そうな顔をしていたのか!?
万が一にもこの事が知られでもしたらどうなるか………
ほんと何なんだアイツは!
調べれば調べる程に爆弾レベルの情報が飛び出してくるなんてとんだ罠だ。
聞けばC.C.はこの事を知っていたらしい。
何でもアイツにはオリジナルの人物の他に実験としてC.C.の血も混ぜられているのだとか。
「これ以上は調べるのは止めておけ………その胃に穴が空いても良いなら別だがな」
「まだアイツには何かあるのか!?既に胃がキリキリするというのに………」
「だからアイツも黙っているのさ」
C.C.がここまで警告するのならば詮索は危険なのだろう。
ディゼルではないが、流石にこれは俺もこう言いたくなる………おのれ、
と、そんな事を思っていたらその
何故だろう?物凄く嫌な予感がする………
「………俺だ」
『あっ、ルルーシュ。非常に申し訳ないんだけどさ………』
案の定、厄介事の報告のようだ。
「………何だ?」
『………ブリタニア軍の採用試験受けなくちゃいけなくなった』
ど う し た ら そ う な る !?
という事でライ君ブリタニア軍ルート(黒の騎士団離脱)へ………
これは予め決まっていたのですが、何でこうなったのかというと………ライ君がフルスペックでぶん回せるKMFが現状の黒の騎士団に用意出来ないから、です
蒼月あるやん?それやるとブラックリベリオンにてマーヤが乗り換える機体なくてクソオバに捕まってMIAになって再走になります
他にも、後に出てくる“とある機体”が関与している、とだけ言及しておきます
片瀬少将に関しては救済ではなく、あそこで始末すると面倒だから別の形で利用する為に見逃しただけです
具体的に言えば九州でまた出てくる事になります
ルルーシュ、ライが正体を探ると爆弾情報しかない危険物だと気付く………尚、また特級危険情報がある模様
次回はライ君側で起こった出来事の話となります
感想等がありますと執筆の励みになります
オマケ
サザーランド改ニ
ナリタでの攻防で左腕を失ったサザーランド改に応急処置を施した機体
キョウトからの追加支援物資にあった甲壱式型腕を装着し、それを覆い隠すようにギルフォードのグロースターからの戦利品であるマントを外套のように加工して被せている
他の破損箇所は無頼系統のパーツで補修しているので見た目がパッチワークのようになっており、特に頭部は顔の上半分がゼロの乗る指揮官型の兜飾りの色違いを被せているので違和感がすごい
トウキョウ湾での戦闘に投入されたが、ギルフォードとダールトンの2人との交戦でのダメージとライの複雑な操縦でボロボロとなった為に役目を終えた
武装は廻転刃刀、アサルトライフル、甲壱式型腕(輻射波動)