コードギアス 狂王(偽)と狂犬が行くロススト   作:ミストラル0

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前回の投稿から数日でお気に入りが2000超えました………
えっ、2000!?
今後も応援よろしくお願いします


前回のあらすじ

ライ「ブリタニア軍の採用試験受ける事になりました」
ルル「今度は何やらかした!?」

というわけでライに何があったか、というお話です

今年の投稿はおそらくこれが最後になると思います


PHASE 12 転機

何でこんな事になっちゃったんだろうなぁ………割と半分以上自業自得ではあるのだが。

という理由で回想どうぞ………

 

***

 

乗機であったサザーランド改二がボロボロになり、「しばらく大人しくしてろ」という事で暇になった俺はゲットーを見て回る事にした。

ちょっとやりたい事もあったしな。

 

「ここだここ」

 

着いたのはシンジュクでの一件で犠牲となった人らの慰霊碑代わりに作られた場所。

何故ここに来たかと言えば一度祈っておきたかったからだ。

そこに鞄から取り出した小さな花束を置く。

 

「造花で申し訳ないけど」

 

生花だとすぐに枯れてしまうし、ここまで持ってくるのも一苦労ということで自作した造花である。

置いた後は手を合わせて祈りを捧げた。

すると………

 

「キレイなお花………」

 

「これ、お兄さんが?」

 

住人と思われる少女が2人、俺の作った造花を見ていた。

 

「見ての通り造花だけどね」

 

「ほんとだ!本物かと思った」

 

「お兄さんも誰かここでなくなったの?」

 

「俺じゃなくて知り合いが世話してた子らがね………」

 

「マーヤさんみたい」

 

「えっ?マーヤ?」

 

「あれ?もしかしてお兄さんの知り合いってマーヤさん!?」

 

聞けばその2人はマーヤが世話をしていた子らの生き残りであことゆうというそうで、あの日は別の場所にいて巻き込まれずに済んだのだという。

つまり、あのメッセージ付きの折鶴はこの子達が作ったものという事になる。

 

「そうだったのか………」

 

「お兄さんはマーヤさんとはどういう関係なの?もしかして恋人!?」

 

「いやいや!?そんなんじゃないって!俺もマーヤちゃんに助けてもらった事があってさ。命の恩人みたいなもんさ」

 

「私達とおんなじだ!」

 

それからマーヤの話で盛り上がり、持っていたお菓子を彼女らにあげたりして交友を深めていたのだが、突如銃声が響き渡る。

俺は咄嗟に2人を庇うように身を屈める。

 

「な、何!?」

 

「音の大きさからしてKMF………こんなところでドンパチやるとか何処の馬鹿だ!?」

 

とりあえずこの子らを安全な場所に連れていかないと!

そして、2人を連れてその場を離れたのだが、避難の途中で事の真相を知る事になる。

 

「あっ!黒の騎士団だ!」

 

「黒の騎士団だと!?」

 

少女が指差す先を見ればそこには黒の騎士団のマークをつけた黒い無頼がブリタニア軍と交戦していたのだ。

だが、アジトが見つかった理由でも何か作戦があった理由でも無いはずであり、何よりもこんなところ(慰霊碑の近く)で戦闘等ありえない!

となれば、あれは黒の騎士団ではなく、黒の騎士団を騙るテロリスト集団。

確か、ロスカラの黒の騎士団ルートにてカレンとゲットーを回った時にそんな奴らが出てくるシナリオがあったはず。

コイツらはその偽黒の騎士団だろう。

 

「違う、あれは黒の騎士団じゃない」

 

「えっ?」

 

「違うの?」

 

「黒の騎士団であるならばこんな住人を巻き込むような作戦はしない」

 

「………お兄さん?」

 

どうも怖い顔をしてしまっていたみたいで、少女達が怯えてしまったようだ。

 

「ごめん………でも、あれは黒の騎士団じゃないんだ。だから早くここを離れるんだ」

 

「う、うん」

 

そうして2人をなるべく戦場から遠ざけ、他に避難している人らのところまで連れていくと、彼女らの知り合いと思われる人がおり、その人に2人を預けると俺は来た道を戻るべく身を翻す。

 

「お、お兄さん!?」

 

「危ないですよ!?」

 

「大丈夫、お兄さんはこう見えて強いからさ………あっ、マーヤちゃんに伝言とかある?」

 

「えっと………私達は元気だよ、って伝えて下さい!」

 

「必ず伝えるよ」

 

そう言って俺は戦場へと舞い戻る。

あの避難所だって必ずしも安全とは限らない………ならばどうするかって?偽物を叩き潰して戦闘をさっさと終わらせるしかない!って、俺のサザーランド使えないんだったな………仕方ない、どっちかから機体を拝借させてもらいますか。

とか思っていたら俺の傍に左腕が壊れたグロースターが倒れてきた。

カラーリングからして親衛隊のやつか?これ………まあいいや、コイツを借りよう。

追撃とかが無いのを確認してからグロースターへと近付き、コックピットハッチを開くと、そこには負傷して気を失っている親衛隊がいた。

この前やり合った親衛隊とはいえ、怪我人を引き摺り出して放置ってのも気が引けるので、その親衛隊員を降ろした後にコックピットに備えてあった救急キットで軽く手当てをし、比較的安全な場所に寝かせてから電源の入りっぱなしのグロースターに乗り込む。

 

「操縦系はサザーランドと変わんねぇな、よし!」

 

機体を起こし、倒れた時に落としたであろう電磁ランスを手に取る。

 

「悪いが少しばかり付き合ってもらうぜ、グロースターさんよ!」

 

そう言って俺はまずは戦況の確認の為にスラッシュハーケンでビルの上へと飛び乗った。

 

***

 

Another Side ダールトン

 

その日、私はシンジュクゲットーにて黒の騎士団を名乗るテロリストの鎮圧の為に親衛隊を率いて出撃していた。

しかし、そのテロリスト共は黒の騎士団を名乗りはしているもののその練度は低く、おそらくは黒の騎士団の名を騙り暴れているだけのテロリストに過ぎなかった。

それでも抵抗は激しく、隊にも少しばかり被害が出ていた。

 

「やはり早急に兵を確保せねばなるまいな」

 

先日も姫様からも兵の増強を命じられたばかりだが、あのナリタで戦った蒼い機体やナリタやトウキョウ湾でギルフォードに一杯食わせたあの黒い機体のパイロットのような即戦力が欲しいところだな………

 

「ん?あのグロースターは確か………何故あのような場所に?」

 

そのグロースターは親衛隊でもこのエリア11に来る前に配属になった新入りの機体で、先程当たり所が悪かったのか通信が途絶したはず。

それが何故ビルの上に?

他の隊員が応答を求めるも反応は無い。

すると、そのグロースターはスラッシュハーケンを射出して隣のビルに突き刺すとビルを飛び降り、弧を描いて下にいたテロリストのKMFに右腕で手にした電磁ランスを胴に突き入れて撃破し、ビルに突き刺したハーケンを巻き取りながら地面へと滑り降りる。

その勢いのまま突き刺したKMFを盾にし敵へと突撃し、再びランスを突き出したかと思えば素早く引き戻す事で刺さっていた機体を他の機体へと勢い良く押し付けまとめて転倒させる。

そうして崩した陣形の内側から更に崩していく。

 

『あれ?アイツ、あんな動き出来たっけ?』

 

『というか、さっきの降下しながらの攻撃とかコーネリア殿下の真似か?』

 

確かに姫様も似たような動きはするが、“癖”が違う。

“姫様”とも、そして、“新入り”とも………つまり、あのグロースターに乗っているのは“別の誰か”だ。

 

「おい、逃がすなよ?」

 

『ダールトン将軍?』

 

『逃がすなって、もうテロリストはーー』

 

「違う、あのグロースターを、だ」

 

『『えっ?』』

 

ただのテロリストの鎮圧かと思っていたが、これは思わぬ収穫がありそうだ。

 

***

 

「こいつで、最後!」

 

最後の無頼に電磁ランスを叩き込み行動不能にした。

他の親衛隊の機体も精鋭揃いのようで俺が潰した一団以外は見事に制圧されていた。

 

「となれば長居は無用だな、さっさとこのグロースターを置いてトンズラしねぇと」

 

流石はサザーランドの上位機種とあって使い易かったのでこのまま頂戴したい気もするが、グロースターは目立つからサザーランドの時のように隠してアジトに持ち込むのは難しいしな。

等と、考えていたらいつの間にか数機のグロースターに囲まれていた。

 

「えっ?」

 

『そこのグロースター、直ちに機体を停めてハッチを開け』

 

しかもこの声、ダールトンじゃん!?

他の親衛隊ならまだしも、ダールトンからは逃げらんねぇわ。

すまんルルーシュ、反省はするけど後悔はしたくなかったんだ。

とりあえず黒の騎士団の制服じゃなくて良かった!

という事で大人しくハッチを開いて外へ出ると両手を挙げて降伏する意志を表す。

 

『将軍の言った通りかよ………』

 

『こんな少年があんな動きを!?』

 

あ〜、もしかして派手に動き過ぎて元の乗り手じゃないってバレた感じ?

でも他の親衛隊に合わせてたら避難所が危うかったしなぁ………万が一コーネリア総督が部隊率いてたら住人の安否とか知った事かだろうし。

とりあえず降りた方が良い?

あっ、逃走されそうだからこのままと………デスヨネ〜。

 

『ほぅ………若いな』

 

すると、ダールトンは機体を傍に寄せて自身もハッチを開いて出てくる。

 

「さて、元々それに乗っていた隊員について教えてもらおうか?」

 

「………負傷して気を失ってたので、備え付けの救急キットで応急処置をしてから外に寝かせてあります。あっちの方に」

 

「そうか………聞いていたな?確認に1人向かわせろ」

 

ダールトンは手早く部下にそう命じる。

 

「部下の手当てについては感謝しよう。だが、KMFの無断使用については咎めねばならん」

 

「ですよね………」

 

という事でそのままトレーラーへと連行された。

しかし、何故かトレーラーの一室にダールトンと2人で入れられてしまう。

えっ?どういう事よ、これ………

 

「まずは名前を聞かせてもらおうか」

 

「ライ・アッシュです………IDはこちらで」

 

「うん?ゲットーの住人ではないのか」

 

「ちょっとゲットーに用があって来ていたんですが、そしたらこのテロに巻き込まれまして………近くにあのグロースターが倒れてきたので」

 

「隊員を手当てし、機体を拝借したと?」

 

「はい………」

 

「なるほど………」

 

えっ?どうなってんのこれ?尋問、じゃないよね、これ………あっ、IDカードども。

確認を終えたのか返却されたカードを受け取りしまうと、再びダールトンからの質問が始まる。

 

「ゲットーに用があったと言ったが、ゲットーへの出入りは制限されていたはず………その用というのは?」

 

「実は自分、記憶喪失でして………あのIDは自分を保護してくれた人が用意してくれたものなんです」

 

「記憶喪失、か」

 

「はい。それで、記憶の手掛かりがないかなぁとゲットーまで来ていたという理由です、はい」

 

記憶喪失設定あって良かったわ!じゃなきゃ言い訳に出来る理由何にもなかった!

 

「となると、何故KMFを動かせたかもわからんと?」

 

「そうなりますね」

 

「ふむ………」

 

ちなみに俺のIDはアッシュフォード家が身元保証人として手続きをしてくれたので交付してもらえたもの。

要は記憶喪失の身元不明者ではあるが、アッシュフォード家が身分を保証しますよ、って事なのでちゃんと正規に発行されたものだ。

 

「さて、お前の処分についてだが」

 

「はい」

 

「軍の機密であるKMFの無断使用は重罪ではあるが、我々としても部下の命を救ってくれた相手を投獄するのは心苦しいものがある」

 

「は、はぁ………」

 

うん?これはワンチャンある?

 

「そこでだ。お前さん、ブリタニア軍に入る気はないか?」

 

「………はい?」

 

どういう事?

 

「お前の先程の操縦技量はこのまま捨てるには惜しい逸材だ。なので、今回の件をお咎め無しとする代わりに近々行われる軍の採用試験を受けるというのはどうだ?と聞いているのだ」

 

「え〜!?ちょ、ちょっと待って下さいよ!?俺がブリタニア軍に!?」

 

「軍に入ってしまえばいくらでもKMFに触れる機会はあるからな」

 

「いやいやいや!KMFって確か貴族階級しか乗れないんじゃなかったですか!?」

 

一般人の場合、軍で功績を挙げて貴族になれば、って話だったはずだから普通に採用試験を受けてもKMFに触れられるとは限らなかったはず。

 

「ほぅ、それは知っているのか」

 

「み、身元保証人から最低限の事は………」

 

「ならば貴族の身分があれば問題無いのだな?」

 

「………と、言いますと?」

 

「私の養子になれ、そうすれば何も問題は無い」

 

「はぁ!?」

 

貴方めっちゃ養子いたし、その養子だけで精鋭部隊作ってましたね!そういや!確か孤児院も運営してたはず………ってそうじゃない!何でそんな話になってんの!?

 

「いやいやいや!さっき、俺記憶喪失で身元不明だって言いましたよね!?」

 

「そのくらい別に珍しくもなかろう?それに身元保証人がいてその容姿であればナンバーズという事もあるまい」

 

ごめんなさい、半分は日本人の血流れてます………

 

「心配するな、私には養子がそれなりにいるからな。今更1人増えたところでどうとでもなる。それに私は使えるものは何であれ使う主義だ」

 

どうなってんの?何で俺この人にこんな気に入られてんの?

 

「それにお前には選ぶ権利はほとんど無いのではないか?」

 

デスヨネ〜………これ、この誘いを蹴ったら投獄されるって事だし………

 

「養子の話もまずは試験に合格してからの話だ」

 

投獄なんてされたらルルーシュやミレイ会長にも迷惑掛ける事になるし………考え方によってはブリタニア側から内情を探るチャンスとも言える。

これは案外悪くないのでは?

 

「どうする?」

 

「………試験に関しては受けさせていただきますが、養子云々に関しては一度持ち帰って身元保証人に相談しても?」

 

「そのくらいは構わん」

 

こうして俺は無罪放免の代償としてブリタニア軍の採用試験に応募する事となったのだった。

ちなみに志願届等はその場で書かされ提出済みです。

 

***

 

話は戻って現在はアッシュフォード学園近郊まで送ってもらい、クラブハウスに戻って直ぐにルルーシュへと連絡したところである。

 

「という事がありまして………」

 

『………お前は目を離すと何か仕出かさないと気が済まないのか?』

 

「面目次第もございません………」

 

前もゲットー行ったらサイタマの一件に巻き込まれたりしたし、言い返せねぇ………

 

『………はぁ、こうなった以上はお前もディゼル同様にブリタニア軍に潜入してもらうしかないか』

 

お手数お掛けします………

 

『お前を捕らえたのがダールトン将軍だったのが不幸中の幸いだったな………養子云々は会長と話しておけ。可能なら受ける方向でな』

 

「その方がより深い情報を拾えるから、だろ?」

 

『その通りだ』

 

「わかった。そこは何とかするよ………悪かったな、忙しいところを」

 

『まったくだ。プランの練り直しが必要だ』

 

ほんとすみません………




という事でライ君は盛大にやらかしてました
これにはルルーシュも呆れ顔です

次回は採用試験のとこまですっ飛びます
マオ?マーヤ同様このライ君は遭遇しません
その方がマオも幸せなんだ………
もし出逢ってしまったら?碌な事にはならないとだけ


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