コードギアス 狂王(偽)と狂犬が行くロススト 作:ミストラル0
新年一発目の投稿です
今回は採用試験のお話になります
今年もどうぞ「コードギアス 狂王(偽)と狂犬が行くロススト」をよろしくお願いします
ミレイ会長には軍の採用試験を受ける事になった事と後見人としてダールトン将軍が面倒を見てくれる事になったと説明し、試験に合格したら軍の宿舎へと引越すと伝えた。
これまでアレコレ手伝ったり、給仕の真似事をしていたからか惜しまれはしたが、「何かあればいつでも戻ってらっしゃい。生徒としてでも、私専属の付き人としてでも勿論両方でもいいわよ?」と、冗談っぽく言っていたが付き人ってのはかなり本心っぽい気がする。
尚、筆記や礼儀作法はライのスペックで何とか頭に叩き込んだ。
ある程度は元から刷り込まれてはいたけどね。
こんなところでもバトレー将軍に感謝する事になろうとは………
そうして試験当日を迎えたのだが、試験会場でばったり出会したマーヤは俺の姿を見て驚いていた。
試験まで黒の騎士団とは距離を置いていたので俺がこうなっているのも知らないはずなので当然の反応である。
「ライ!?どうして貴方がここに!?」
「詳しく話すと長くなるから試験後でいいか?」
「………わかった」
凄くジト目で見られたが、これは俺の自業自得なのでしょうがない。
そして、俺やマーヤは平民枠での受験の為、他の平民の受験者と共に会場入りした。
筆記・礼節は共に手応えのある感じだったので問題無さそうだ。
筆記試験は試験後にマーヤと自己採点を行ったが、お互いに問題無さそうだったし。
それから外へ出て体力テストとなるのだが、その試験監督はクラウディオ・S・ダールトン。
名前から判る通りダールトン将軍ことアンドレアス・ダールトンの義息であり、精鋭部隊グラストンナイツのメンバーである。
マーヤと面識があるのは知っていたが、どうやら俺の事も既に知らされているようで自己紹介の際に声を掛けてきた。
「君がライだね?父上………ダールトン将軍から話は聞いているよ」
「恐縮です」
「はは、義兄弟達の間でも君の話題で持ちきりさ、今度はどんな奴を拾ってきたのやらってね」
「あははは………」
「………(じぃ〜)」
うん、マーヤの視線が痛い。
「なんだ、2人は知り合いだったのか」
「ええ、彼女は俺の命の恩人でして」
「恩人って………」
「おっと、長話はいけないね。また話す機会に取っておこう」
そうしてクラウディオは離れていったが………
「後で詳しく説明してもらうからね?」
「先日のカフェ*1で奢らせていただきつつ説明します」
「よろしい」
その後の体力テストではライ君スペックによりほぼ無双状態だった。
マーヤもそれに続くレベルではあったが、やっぱステータスがバグってるな………これでもまだ勝てないスザクとカレンって何さ。
***
Another Side クラウディオ
例の父上が見つけた新しい義弟候補のライという受験生は他の受験生に比べて既に16周も走らされている持久走を平然とした顔で走っていた。
「まだだ!まだ終わりじゃないぞ。足を止めたら失格だ。しっかり走れ!」
「フ………教官姿が中々様になっているではないか」
「父上………いえ、ダールトン将軍」
そこへ父上………ダールトン将軍が視察にやってきた。
「すまんな、お前達まで駆り出してしまって」
「いえ、将軍が行かれるところ我らグラストンナイツが随行するのは当然です。それに、やっと本国から将軍のおられるエリア11に来られたのです。皆、張り切っていますよ」
「そうか。では、存分に力になってもらおう」
そう言うと将軍は受験生らに目を向ける。
「早速だが、使い物になりそうなのはいるか?」
「使い物になりそうかはこれからの者が多いですが、将軍が見つけてきた例の受験生と面白いやつが1人」
「ほう………」
将軍にマーヤ・ガーフィルドを紹介すれば、彼女はどうもあの
なるほど、それならば期待は出来そうだ。
「それに奴………ライはお前の眼にも適いそうか」
「ええ、少し見ただけでもかなり鍛えられているのが判ります。おそらく他のクラスの受験生を含めても上位になるかと」
「となれば、やはり通常の試験ではつまらんな………少し試験内容に手を加えるとしよう」
「父上、何を………?」
何か思い付いた将軍の顔はイタズラを思い付いた子供のようであった。
***
体力テストも残すは白兵戦の模擬戦だけとなったのだが、ダールトン将軍の鶴の一声でグラスゴーを使ったKMF戦となり、そこへ
Cクラスの受験生はAクラスにすっかりビビってしまっているが、正直機体が同じグラスゴーなら俺とマーヤだけでAクラスは容易く全滅させられる。
けど、それじゃあつまらないよなぁ?
せっかくダールトン将軍も見てくださってるんだし………という事でCクラス集合!
「集合って何を企んでるの?ライ」
「いや、お貴族様に一泡吹かせてやろうとね」
「へぇ………面白そう。私も乗らせてもらおうかな」
それからCクラスの面々に作戦を伝えると、半信半疑な顔をするが、危険な役目は俺とマーヤが請け負うと話せば割り込んできたAクラスの面々に思うところがあった彼らも乗ってきた。
さあ、覚悟はいいな?お貴族様………お前達が売ってきた喧嘩なんだから簡単にやられてくれるなよ?
***
Another Side ダールトン
Aクラスの意見を取り入れての団体戦となったが、これは面白いものが見れそうな予感がするな。
「ライが他の受験生に何かを教えているようでしたが」
「クラウディオ、よく見ておけ」
「えっ?」
「この試合、面白い結果になるぞ」
試合開始と同時にCクラスからはガーフィルドとライのグラスゴーが前に出て他のグラスゴーは散開して後退。
これにAクラスは恐れをなして逃げたのだと嘲笑するが、そこへ2機がアサルトライフルで1機に集中攻撃を仕掛け、油断していたAクラスのグラスゴー1機を撃墜判定にする。
そのまま次を狙うかと思えば2機はそれぞれ別の方へと転進し、激昂したAクラスの面々は二手に分かれてそれを追走する。
「これは………釣られましたね」
そう2機が向かった先には散開したはずのCクラスの面々が待機しており、ガーフィルド機が演習用のビルにハーケンで飛び移ると同時に後続のAクラスの面々へと十字砲火で数を減らし、そこへ再びガーフィルド機が上から強襲して残りの機体も撃破される。
ライの方でも同じような結果となり、あまりにも早い決着となった。
しかもAクラスが文字通りの全滅に対し、Cクラスは待ち伏せに対する反撃で肩や足に掠めた程度という完勝である。
これにAクラスのダミアンが抗議の声を挙げるが………
『な、納得がいきません!もう一度やればこんな!』
『戦場にもう一度があると思ってんの?』
ライの冷ややかな一声で沈黙する。
『まあ、これは演習だし、もう一回って言うんなら相手してやるよ………俺1人でな』
『貴様!』
『ダールトン将軍、構いませんか?』
「許可する。だが、そこまでの大口を叩いたからには負ければそこで失格だぞ?」
『………将軍も人が悪い』
そしてペイント弾を受けていないCクラスの面々と機体を交換したAクラスとライ1人の試合が始まる。
「父上、ライが負けるとは微塵も思ってませんね?」
「アイツの実力からすれば丁度良いハンデだ」
そこからは蹂躙としか言いようがなかった。
最初にハーケンをダミアン機に撃ち込むと、飛び上がりながらワイヤーを巻き上げて急速接近してドロップキックを叩き込むと、蹴り飛ばされたダミアン機と近くにいたグラスゴーが激突して横転。
突然の事に呆然とする他のグラスゴーの1機の背後に回り込むとそれを盾にして1機をペイント弾塗れにする。
恐慌状態となった別のグラスゴーが盾にされたグラスゴーをペイント弾塗れとすると、それを押し付けて背後からコックピット部にペイント弾を撃ち込んで撃墜判定とし、そのグラスゴーからアサルトライフルを奪い取って残るグラスゴーのコックピットにペイント弾を撃ち込んで撃墜し、ダメ押しとしてダミアン機と巻き添えで横転したグラスゴーの2機にもきっちりペイント弾を撃ち込む。
「まさか、これほどとは………」
あの鎮圧戦を見ていないクラウディオはライの動きに驚いているが、おそらくガーフィルドも先程の動きからライと同じぐらいには動けそうだ。
「これは増々アイツを手放すのが惜しくなりそうだ」
***
団体戦にはチームワークで完勝したのだが、ダメヤン?とかいうお貴族様が「納得いかねぇ!リターンマッチだ!」してきたので今度は1人で全員ボッコボコにしてやりました。
けど、演習機のグラスゴーっての忘れてドロップキックかましてしまったので整備兵の人、ごめんなさい!
あと、視線を感じたので見回してみたらプリン伯爵ことロイド・アスプルンドがいた。
どうも俺とマーヤをロックオンしてるっぽいが、俺は既にダールトン将軍に確保されてるようなもんだからマーヤで我慢してね。
そうして試験は終わったのだが、俺はマーヤに連れられて例の喫茶店へとやってきた。
「で?何でライが彼処にいたの?」
「………簡潔に言いますと、偽黒の騎士団の鎮圧に来てた親衛隊からグロースターお借りして偽物叩き潰したら、バレて捕まって投獄する代わりに試験受けろとなりました」
「はぁ………何やってるのよ」
理由を話せば盛大に呆れられました。
うん、残当だね。
「あっ、そういやそん時にあことゆうって娘にあったよ」
「!?あことゆうに!?2人は無事!?」
「あ、あぁ………俺が避難所まで連れてったから無事だと思う」
「よかった………」
マーヤからすればあの一件での数少ない生き残りだしな。
心配するのも無理はないか。
「2人から、私達は元気だよ、って伝えてくれってさ」
「そっ、か………」
「ほんと慕われてたんだな、マーヤ」
「だと嬉しいな………ありがとね、ライ。2人を守る為に無茶してくれたんでしょ?」
そこまで伝えれば流石に俺が何でそんな事をしたのかバレたようでお礼を言われてしまう。
「偶々一緒にいたからだし、俺としてはまだマーヤに助けられた恩を返してねぇからな」
「そう」
何か、わかってます、って顔されてるんだが?
店主の先輩さんからも何か微笑ましいものを見た、って顔されてるんですが!?
「話は戻すけど、ダールトン将軍とはその時に?」
「あぁ、何か気に入られちまって、養子にならないか?ってさ」
「それであの試験監督の人にも知られていたという理由ね?」
「そういうこった」
その後はお互いに頑張ろうと美味しいケーキと紅茶を楽しんだのだった。
ライ君大暴れのお話でした
他の自作品のキャラとのハチャメチャ忘年会と新年会が短編集にて掲載してあります
そちらも良ければどうぞ
https://syosetu.org/novel/182702
感想等がありますと執筆の励みになります