コードギアス 狂王(偽)と狂犬が行くロススト 作:ミストラル0
というのもここでライ君が介入してもいい事あんまないんですよねぇ………
ノネット師匠に帰国までの数日間ボッコボコにされながらも盗める技術は積極的に盗ませてもらいました。
その間に俺のサザーランドカスタムはマーヤ機との識別の為に紫に塗装された。
大体のデータは取れたらしいのでこれを元にグロースターを調整してくれるとのこと。
言うなればグロースターカスタムといったところか?
グロースターもブリタニア軍の主力機として地味に専用機*1やバリエーション*2が存在し、中には数多くのオリジナルKMFを残した知る人ぞ知るDSのゲームに登場したグロースター最終型*3とかいう作中でも上位に入るやべーやつがあったなぁ。
しかし、今回の任務には間に合わなかったそうなので今回は大人しくサザーランドカスタムを持ってきている。
で、その任務とはお察しかもしれないが式根島にやってくる皇族………第2皇子シュナイゼル・エル・ブリタニアの出迎えにいくユーフェミア様の護衛である。
無論、彼女の騎士となったスザクやその同僚であるマーヤも護衛に就いているのだが、念には念をとユーフェミア様の希望もあって俺も貸し出されたらしい。
コーネリア総督からは「枢木達とユーフェミアを頼む」と言われてしまったのであまり気乗りはしなかったが来ることになった。
何故気乗りしないかと言うと、この式根島………というかお隣りの神根島は俺にとって縁のある島なのだ。
ギアスルートの話にはなるが、例の「生きろ!」の後に神根島にやってきたオリジナルはゲームで先行登場した後の
まあ、俺はギアスを所持していないし、ブリタニア軍人ルートで式根島に来ているのでロロと殺り合う事もないとは思うのだが………何か忘れてるような気がするんだよなぁ。
***
シュナイゼル殿下を待って式根島の港で待機していると、予定通り黒の騎士団の襲撃が始まる。
ユーフェミア様がスザクに救援に向かうように指示をし、マーヤもロイドさんに促されて出撃していく。
「ラインハルト!貴方も」
「申し訳ありませんが、私の任務はユーフェミア様の護衛。あの2人を行かせた以上、コーネリア総督の命に従い私はこの場に残らせてもらいます」
「しかし!?」
「あと、あまり我々が出張っては基地の面子を潰す事になりかねません。それともユーフェミア様は基地の兵と貴女の騎士を信じられませんか?」
「それは………」
「確かに少尉は総督の命でここにいるんだものねぇ。いくら副総督のユーフェミア様でも勝手に護衛から外せないよね」
今回は護衛ではあるが、スザク達と違いユーフェミア様に俺への命令権は存在しない。
これはユーフェミア様の性格をよく理解しているコーネリア総督の采配であり、有事に際してユーフェミア様がスザク達を傍から離す可能性を考慮しての事。
というか、護衛って意味わかってます?このお転婆姫様は………
そこからは原作やゲーム通りで、スザクがゲフィオンディスターバートラップに嵌められてランスロットが行動不能となり、そこへゼロが説得に向かうも基地司令によりスザク諸共のミサイル攻撃を敢行する。
これは黒の騎士団やマーヤによって迎撃されるも、そこへ現れた航空艦アヴァロンに搭載されていた試作KMFのガウェインの未完成で集束が出来ないハドロン砲での攻撃でゼロ、カレン、スザクに加えてKMFを勝手に持ち出したユーフェミア様が行方不明となるのだが………ここで俺にとって誤算が生じる事になる。
というのも、本来ならばユーフェミア様が持ち出すKMFというのは港にあったボートマンという水陸両用型の機体なのだが………
「ラインハルト!この機体を貸して下さい!」
「は!?」
何と、近くで待機していた俺のサザーランドカスタムに乗り込んできたのだ。
「いやいやいや!?このサザカス*5は俺用にピーキーに調整されてるから他の人じゃまともに動かせんって!?」
「ならこのまま私をスザクの元へ連れて行きなさい!早く!でないと私がーー」
「あ〜!もうっ!後で総督達に何言われても知りませんからね!」
ここでユーフェミア様が間に合わないとどうなるかわからないという事で現場にユーフェミア様を連れて行く羽目になった。
結果、ハドロン砲の雨に巻き込まれ、同乗者がいるので荒い操縦は出来ず手足に被弾してしまったサザーランドカスタムは中破し、咄嗟にユーフェミア様は守らねばと脱出装置を起動したまでは覚えているのだが………
「ここ、神根島だよな!?そんでユーフェミア様何処行った!?」
気付けば俺も神根島漂流組に加わってしまい、ゼロ・ユーフェミア組とも、スザク・カレン組とも違う場所に打ち上げられていた。
「サザカス、お前の勇姿は忘れない」
短い間だったが、良い機体だったよ………
「で、とりあえず一晩はサバイバルしねぇといけないのか………」
下手にどっちかと合流しても面倒だし、双方が行き着くだろう遺跡を目指した方が良さそうだな。
上手くいけばシュナイゼル殿下が率いる探索チームと先に合流出来そうだし。
ほんとなら式根島に残って夜襲してくるクレイジーサイコレズババア戦に乱入してやろうと思ってたんだがなぁ。
まさか巻き込まれる事になるとは………ユーフェミア様の好感度稼ぎ過ぎたか?
とりあえずマーヤ頑張ってくれ。
「ん?」
そんな事を考えながら森の中を進んでいると、近く茂みからガサガサと音がして野ウサギが飛び出してきた。
「おっ、食材めっけ」
すぐさま無事だった念の為に身に着けておいたサバイバルキット入りの防水性ポーチからナイフを取り出して野ウサギに投擲*6し、眉間に吸い込まれるように刺さったナイフは一撃でその命を刈り取る。
「すまんな、俺に出会った不幸を呪ってくれ」
というか、ここ野ウサギいたんだな………元になったらしい神津島に野ウサギがいるのかはわからんが、この神根島にはいるらしい。
そういやルルーシュも何か野生動物捕まえるトラップ作ろうとしてたし、何かいるんだろうな。
それからに海辺に戻りながら薪になりそうな枝を拾い集め火を起こすと、畳んで平らに出来る小鍋で途中で汲んできた湧水を沸騰させて除菌し、これまた折り畳み式のコップにインスタントコーヒーのスティックとお湯を注ぎ、残ったお湯にインスタントスープの元を入れて焼いた兎の肉や太めの枝の先に紐でナイフを括り付けて作った即興の銛で仕留めたイサキと思われる魚を焼いて食べた。
持ってて良かった、サバイバルキット………俺はスザクみたいに魚を素潜りで掴んだりは出来そうにないからな。
こうして一晩明かした俺は無事に遺跡まで辿り着く事が出来たのだが、ユーフェミア様を危険に晒した件については無事だったコックピットのレコーダーからユーフェミア様に脅されてやったのが判明したのでその件に関してはお咎めはなかったものの、その場にいたバトレー将軍が俺の顔を見て顔を真っ青にしていた。
あっ、忘れてたのバトレー将軍の事だ!
更迭されるはずだったバトレー将軍をシュナイゼル殿下が拾い上げて新たな上司となり、クロヴィス殿下が見つけたこの遺跡について報告したのが今回の来訪の切っ掛けだったはず。
というか、髪切って印象変わったはずなのによく俺って気付いたな、バトレー将軍………それなりに優秀な人ではあったっぽいしな。
「お、お前はーー」
「“初めまして”、シュナイゼル殿下にバトレー将軍。私はラインハルト・A・“ダールトン”と申します。この度はユーフェミア様の護衛の任についていながらこの体たらく………誠に申し訳ありませんでした」
「なるほど、君がコーネリアが言っていたダールトン将軍が見つけてきた新しい息子か。色々と話は聞いているよ。今回はユーフェミアが無理を言ったそうだからね。私から君を罰する事はしないさ」
バトレー将軍が何か言う前にそう挨拶すれば、シュナイゼル殿下は人の良さそうな笑みを浮かべてそう返してくれたが、実は中身伽藍洞の腹黒宰相なのでほんとは何を考えてるのやら………
対するバトレー将軍は俺とシュナイゼル殿下の言葉から今の俺がどういう立場にある人物か察したようで、更に顔を青くしている。
まあ、ここで俺の事をロスカラみたく暴露しようもんならコーネリア総督とかにも事情説明しないといけなくなるから何も言えないだろうしな。
バトレー将軍には別に恨みはないし、横を通り過ぎる際に小声で「貴方が黙っていてくれさえすればこちらは何も言いません。恨みなんかもないですから」と言えばガクガクと首を縦に振っていた。
オリジナルなら兎も角、俺はほんとに恨んでねぇんだけどなぁ………むしろ産みの父親みたいなもんだろ?この人。
刷り込まれた知識や身体能力も役に立ってるし。
「あまりバトレーを虐めてやらないでくれたまえよ?」
あっ、シュナイゼル殿下にはバレてるっぽい?
けど、コーネリア総督やロイドさんから色々聞いてて使えそうな手駒として見逃されてる感じだな、これ………これだから腹黒宰相なんて呼ばれるんだぞ。
ちなみに声は2代目の某七色の声帯を持つ人バージョンでした。
そうこうしている間にゼロ達が現れ、ゼロとカレンはガウェインを強奪して去っていってしまった。
うん、やっぱこの時期に空飛べんのは狡いわ………
そして、俺も漂流したので検査を受けろと病院に向かう事になったのだが、そこで俺はとうとう“アレ”と対面する事となる。
後にユーフェミアには巻き込んでしまった事を謝られています
次回はこれまで散々言いたい放題していた“アレ”と対面です
流石に病院なのでいきなりバトりはしませんがね
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