コードギアス 狂王(偽)と狂犬が行くロススト   作:ミストラル0

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期間が空いてしまいましたが、書けたので投稿です

予告通りコードギアスシリーズでも屈指のサイコBBAで、作中でも何度か言及していたあのキャラの登場です


PHASE 17 会敵

神根島でのアレコレもあって検査を受ける事となった俺は付き添いで着いてきてくれたクラウディオ義兄さんに連れられて病院へとやってきた。

 

「せっかくの休みにすみません、クラウディオ義兄さん」

 

「気にするなラインハルト。これまであまり話が出来なかったからな、丁度いい機会だと思っただけさ」

 

ほんとクラウディオ義兄さんは人格者だよなぁ………やはりブリタニア軍では珍しい聖人扱いされる親父殿の義息なだけあるわ。

検査自体は直ぐに終わり至って健康であるという結果だったのだが、身体能力が異常な程に高い点については一度精密検査を受ける事を勧められた。

そりゃあ、天然物のスザクには劣るが、アホみたいな身体能力と耐G体質してりゃあなぁ………

検査の後は同じ病院に搬送されたマーヤの見舞いに行こうと検査中はクラウディオ義兄さんに預けていた見舞いの品を持って病室へと向かったのだが………

 

『ディゼル卿!今日のところはお引き取りを!』

 

あちゃ〜、よりにもよって“今日このタイミング”だったかぁ………

まあ、何れは対峙する事になる相手だし、面合わせしときますかね。

 

「ラインハルト?」

 

ということで俺は空気を読まずに扉を開くと修羅場真っ只中の病室へと踏み込む。

 

「ギャーギャー煩いんだけど、ここが病室ってわかってるの?おたく」

 

「………ライ?」

 

入室早々そう告げると、クレイジーサイコレズBBAことカーリー・“ディゼル”に怯えていたマーヤの瞳に安堵の光が灯る。

 

「次から次へと!部外者の“猿”は黙ってなさい!」

 

「だから場所考えろってんだよ………それに初対面の相手を猿呼ばわりとは“見た目”は取り繕っても“中身”の劣化はどうしようもないみたいだな?」

 

「このっ!」

 

図星を突かれたのが相当頭にきたのか、明らかに心臓を狙った貫手を放ってくるBBAだったが、“狙ってくる所が判っている”攻撃を防ぐなんてのはこのチートボディには昼飯前であり、その手首を掴んで逆に捻り上げる。

 

「離しなさい!穢らわしい猿が!」

 

「手を出してきたのはそっちだろうに………」

 

言われた通りに離してやると、忌々しいとばかりにこちらを睨んでくるBBA。

その後、騒ぎを聞きつけて医師やクラウディオ義兄さんがやってくると、渋々BBAは「覚えておきなさい!」と捨て台詞と共に去ろうとしたので追撃の言葉を言い放つ。

 

「その香水、やめた方がいいぞ………匂いが強くて“腐敗臭”と合わさって鼻にくる」

 

「ーーッ!?」

 

流石にこの状況で手を出す程愚かではなかったようだが、その眼は射殺さんとばかりの殺意を向けてきた。

ハッハッハ!口で勝てない負け犬の負け惜しみなんぞ怖くもねぇわ!

………いや、少しだけゾッとしたが、後ろにいる“聖人(クラリスさん)”へのヘイト奪った代償と思えば安いもんよ!

口も手もほぼ完勝と言っていい今回はほんと気分いいわ!

 

「ライ………」

 

とそこで俺の袖を弱々しく握るマーヤの存在に気付く。

 

「おっと、怖がらせて悪かったな、マーヤ」

 

「あの………」

 

そこで突然蚊帳の外に放り出されて放置されていたクラリスさんが恐る恐る声を掛けてきた。

 

「申し遅れました。俺はラインハルト・A・ダールトン。そちらのマーヤ・“ガーフィールド”さんは恩人であり、友人であり、同僚といったところでしょうか」

 

「貴方がマーヤの話していた………」

 

どうも例の雨の日の事等も話していたらしく、その件についてはめっちゃ感謝された。

このクラリス・ガーフィールドさんはマーヤの保護者をしている方で、彼女の両親の後輩でもあり*1、彼等の研究を引き継いでエナジーフィラー関連の会社を立ち上げる等している。

マーヤに関しても実の娘のように思っているくらいの人格者だ。

俺はストーリーを読み切る前に転生してしまったが、彼女もあのBBAの被害者になりかねない人物なので何とかしたいんだがなぁ………

 

「まったく………あの“クラッシュハート”を相手に何をしているんだ、お前は」

 

一方で、先程のやり取りについて聞いたクラウディオ義兄さんは軍歴のあるあのBBAについても知っているので、そんな相手に啖呵を切った俺に呆れていた。

 

「とりあえずあのBーーあの女には気を付けた方がいい。一手交えた感覚からして普通の人間の感触じゃなかった」

 

「それって………」

 

「多分だが、サイバネティクス………人の皮を被った何とやらってとこだ。見た目は取り繕ってたがな」

 

俺の言葉にクラリスさんは心当たりがあるようで、少し険しい顔をしている。

 

「マーヤ、あの女の言葉には耳を貸すな。可能なら1人であの女に接触するのも避けた方がいい」

 

「えっ?」

 

「あの手の女は執念深いからな。どんな手を使ってくるかわかったもんじゃない」

 

怪我人の振りや密造したKMFで襲撃してくるとかやらかすくらいだからな。

他にどんな手を打ってくるか。

 

「クラリスさんもお気を付け下さい」

 

「わかったわ」

 

俺の言葉に過去の出来事からあり得なくはないと思ったらしいクラリスは真剣に頷く。

 

「さて、これ以上は目覚めたばっかのマーヤの負担になりそうだし、俺達は帰るよ」

 

「そうだな。私達はこれで失礼させていただきます」

 

「これは見舞いの品な」

 

「ありがとう、ライ」

 

ということで俺とクラウディオ義兄さんは病室を後にした。

 

***

 

その帰り道、人気が少なくなってきたところでクラウディオ義兄さんが口を開いた。

 

「ラインハルト」

 

「何です?」

 

「正式な辞令は後日に言い渡されるだろうが、近日中にお前のグラストンナイツへの転属が決まったそうだ」

 

どうやら見習い期間は終了のようだ。

 

「お前のグロースターもそれと同時に配備される事になった」

 

「あっ、サザーランドはボロボロになっちゃいましたもんね」

 

特派謹製の俺専用機のグロースターも完成したらしい。

近々起こるだろう“アレ”には何とか間に合ったようだ。

 

「慣熟訓練には父上も手合わせをしてくれるそうだ」

 

「………それ、コーネリア総督やギルフォード卿もきたりしません?」

 

「………」

 

「せめて何か口にして下さいよ!?」

 

うわぁ、総督ら上位陣との模擬戦確定じゃんかそれ!?

まあ、“アレ”は激戦になるだろうから経験積めるのは良いことなんだけどさ………

そう、次なる戦いは九州に侵攻してくる中華連邦に亡命していた澤崎グループと中華連邦の軍勢。

前に逃がした日本解放戦線のメンバーもきっとその軍勢に加わっている事だろう。

原作と違い片瀬は生存しているだろうから藤堂さんや四聖剣等の日本解放戦線から黒の騎士団に加わった面々がどう動くかは未知数ではあるが、そこはルルーシュが上手くやるであろう。

俺はグラストンナイツの一員としての参戦になるだろうからな。

それはさておき、俺のグロースターはどんな仕上がりになっているのか楽しみだ。

*1
プリン伯爵ことロイドも先輩に当たる




クレイジーサイコレズとの舌戦は書いてたらめっちゃライ君が煽り散らかす事になってしまいました
これでヘイトがライ君にも向けられる事になります
そして、実はライ君と初対面となったクラリスさん
やっと会わせる事が出来たんですが、またしばらくは顔合わせする事はありません
個人的にはめっちゃ好きなキャラなので機会があれば出したいんですよね、クラリスさん

次の戦いは某VTuberが「ここが最終回でよくない?」と言ったりしたあの九州戦役となります
そしてライ君の新たな相棒となるグロースターカスタムの初陣でもあります

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