コードギアス 狂王(偽)と狂犬が行くロススト 作:ミストラル0
正午に間に合わなかったので来週にしようかと思いましたが、それやるとズルズルいきそうな気がしたので………
今回は新たなライのKMFであるグロースター・カスタムのお披露目となります
病院での邂逅の翌日、正式にグラストンナイツに配属となった俺はようやくクラウディオ義兄さん以外の義兄達と対面する事となった。
「ようやく会えたな、ラインハルト。デヴィッド・T・ダールトンだ。よろしくな」
最初に挨拶してきたのは赤毛で目つきの鋭いデヴィッド義兄さん。
R2でルルーシュのギアスでロロが乗ったヴィンセントを狙撃したのがこのデヴィッド義兄さんである。
「エドガー・N・ダールトンだ。よろしく」
続いては銀の短髪でサングラスを掛けたエドガー義兄さん。
「父上が見つけてきた将来有望な新しい兄弟とは聞いてる。アルフレッド・G・ダールトンだ、よろしく頼む」
次は金髪セミロングのアルフレッド義兄さん。
「あのエニアグラム卿にも眼を掛けられているとも聞いたな。バート・L・ダールトンだ」
最後に左眼が黒髪に隠れたバート義兄さん。
ちなみにクラウディオ義兄さん以外全滅する事になるグラストンナイツ最初の犠牲者となるのはこのバート義兄さんだったりする。
「ラインハルト・A・ダールトンです。よろしくお願いします、義兄さん達」
同じダールトン将軍を父と慕う彼らの兄弟仲は良く、新参者の俺にも比較的にフレンドリーに接してくれた。
そして、俺の新しい機体となるグロースター・カスタムだが………
「これが君専用に調整したグロースター………グロースター・カスタムなんて味気無い名前だけど性能は保証するよ〜」
「これは大分弄りましたね………」
機体名に不満があるらしいロイドさんも一緒に機体の解説にやってきていた。
基本的な部分はグラストンナイツ仕様の改良型グロースターに寄せてはあるが、背面オプション装備のザッテルヴァッフェはなく、大型キャノンも装備していないし、マントすら取り外している。
代わりに背面オプションとしておそらくはバリエーション機のソードマン等が装備しているロングソードや電磁ランスのホルダーが取り付けられている。
また、左腕には小型のバックラーが装備されている。
そして、最大の特徴は頭部で、デュアルアイタイプのセンサーに大きく突き出た1本角なその見た目はどこかランスロット・クラブに似たものとなっていた。
「弄ったのは見た目だけじゃなくて中身もなんだけどね」
なんでも一部のパーツにはランスロット用に発注していた物の品質規格落ちの部品を流用しているらしく、それによって性能は向上したものの、反応が過敏な機体になってしまっており、俺以外が操縦しようとすればかなりの暴れ馬になるそうな。
いや、品質規格落ちパーツって、どこの陸戦型ガ〇ダムだよ………
試しに乗ったギルフォード卿が苦い顔をしていたのでよっぽどなのだろう。
「少尉、乗ってみろ」
「はっ」
ギルフォード卿に代わり俺が乗り込み軽く動かしてみると、これまで乗ったどの機体よりも手に馴染む感じがする。
近いのは前にやらせてもらったランスロット用のシミュレータか?
『どうかな?』
「今のところ問題はありません」
『ならもう少し派手に動かしてくれるかな?』
そう言われたので戦闘機動のつもりでペダルを強く踏みしめて機体を加速させる。
「うおっ!?」
サザーランドやグロースターの時と同じくらいで踏み込んだら思った以上の速度が出て驚いたが、直ぐに軌道を修正してレスポンスを確認する。
『大丈夫か?』
「ええ、思ったより反応が良かったので驚いただけです」
親父殿が心配そうに通信を入れてきたが、俺は逆に興奮を抑えられなかった。
だってこれまで持て余し気味だったこの身体のスペックにここまでついてこれる機体は初めてだったからだ。
ランスロットのシミュレータは逆に俺が振り回されかけたので除外する。
『なら的を出すから好きにやってみてよ』
ロイドさんがそう言うと演習場にターゲットバルーンが現れる。
“好きにやって”いいんだよな?
なら………
***
Another Side ギルバート・G・P・ギルフォード
「なら的を出すから好きにやってみてよ」
初めは恐る恐るといった感じで操縦していたラインハルトだったが、特派のアスプルンド伯爵がそう告げた次の瞬間にはそれまでの動きが嘘だったかのように機体を操り次々とターゲットを破壊していく。
私も先程乗ったからわかるが、あのグロースターは相当な暴れ馬だ。
それをあの短時間で乗りこなすラインハルトはやはり異常としか言いようがない。
ダールトン将軍が新宿ゲットーでの偽黒の騎士団の騒ぎで見つけてきたという彼だが、基本的には礼儀正しくあるものの、先日も行われていた姫様やユーフェミア様とのお茶会等で発揮するユーモアもありつつ、間違っていると思った事へは毅然とした態度を示す中々見ないタイプの青年だった。
KMFの操縦に関しても癖はあるものの、優れた乗り手であるのは間違いなく、今後激化するであろう黒の騎士団やその他のテロリストとの戦いには欲しかった人材と言えた。
しかし、彼との訓練をしている最中にはナリタや東京湾で戦ったあの黒いKMFと戦っていた時と同じ感覚を覚える事がある。
攻撃の癖等は“全く似ていない”はずなのにである。
そんな事を考えている間にラインハルトは全てのターゲットを壊し終えたのかこちらへと戻ってきていた。
そんなラインハルトの動きを見て姫様はニヤリと笑みを浮かべると自身のグロースターへと歩まれる。
『随分と調子が良さそうだな?少尉』
『えっ………あ、はい』
『ならば先日の続きと行こうか』
そして、そのまま模擬戦となり“いつものように”姫様の猛攻に防戦一方となる。
『普通っ!こういうのってダールトン将軍やギルフォード卿とか間に挟みません!?』
『お喋りする余裕があるのなら不要だろう?』
姫様もラインハルトの事は美術館での一件やお茶会での事もあって何かと気に入っている様子で、ユーフェミア様が枢木を騎士に選んでいなければラインハルトを推薦していたと前に仰られていた程だ。
まあラインハルト本人は枢木とも仲が良いそうなので何れは私とダールトン将軍のようにユーフェミア様を支える二枚看板となってくれればと私は思う。
『この盾はこう使うのか!』
『ほう!回転する盾で矛先を逸らしたか!』
『ちょっ!?まだスピード上がるんですか!?』
姫様………久しぶりに鍛えがいのある兵が入ったからとはしゃいでおいでですな。
「ダールトン、程々のところで止めるぞ」
「全く、姫様にも困ったものだ」
そうは言うが、姫様が行かなければ自分が行っていたろ?ダールトン将軍………
その後、何とか姫様を諌めた我らだったが、ラインハルトからは「もっと、早く止めて下さい………」と枯れた声で文句を言われたのであった。
すまん、ああなった姫様は中々にな………
Side Out
ライ君、割とコーネリア達に気に入られているせいかビシバシ鍛えられています
ギルフォードの理想はロスカラの特派ENDの時のスザクとライですかね
おまけ
グロースターカスタム(ライ機)
グラストンナイツ仕様のグロースターではライの反応速度に対応し切れないという事でロイドによって改修されたグロースター
ライの癖に合わせて調整されたせいでギルフォードすら「暴れ馬」と評する程に乗り手を選ぶ機体と化している
基本武装は電磁ランス、アサルトライフル、ソードマン等に装備されていたロングソード
専用装備として左腕にスラッシュハーケンを応用した回転するバックラーを先端に取り付けて射出出来るようにしたハーケンバックラーを装備している
マントは動きの邪魔になると外されている
頭部はランスロット・クラブに近い一本角が付いたような形状となっており、黒の騎士団からはカラーリングやその頭部の形状から【青兜】【一本角】と呼称されることとなる